それは、断水が続く神奈川県・山北町でのとある出来事。13日、自衛隊による給水支援を巡って、県と町が真っ向から対立したというのだ。
「番組によれば、町のほぼ半数である2500世帯で一時断水したことから、山北町の町長が普段から親交のある自衛隊に対して直接、給水支援をお願いしたそうです。ただ、自衛隊の災害派遣というのは、町からまず県の方に要請することが“ルール”で、町からダイレクトに自衛隊に頼むことはできないそうなのです。そこで朝5時半、町は改めて自衛隊の派遣を神奈川県に求めたそうです」(芸能ライター)
だが、問題はこの後だった。自衛隊は「このあと県から要請が来る」と想定し、派遣要請がないまま給水車3台を向かわせ、約2時間後の朝7時には町役場に到着。ところが、これを知った神奈川県が「待った」をかけたというのだ。
「そもそも、災害時の給水支援は、まず県内の給水車を使い、それでもカバーできない時に自衛隊の協力を求めることが通例らしいのです。神奈川県としては給水車が確保できたということで、自衛隊の派遣要請は行わずにいました。そこで、今まさに町民の方々に給水ができる状態にある自衛隊も、県からの要請がないことからむやなく撤退。ただ、県が用意した給水車2台が到着したのは、その5時間後の昼12時45分だったそうです」(同)
『スッキリ』の中では、このような行政の手続きについて、水卜麻美アナウンサーから説明がなされた。だが加藤は、「このルールは当然理解した上で、あえて言わせてもらいますけど」と切り出した上で、「そこに水があるのに水が与えられないというのは、俺はおかしいと思う。そこにあるんですよ?」と疑問。さらに、「その臨機応変の対応ができなかったら何の意味もないでしょう?」と指摘していた。
加藤の意見に対してSNS上では、「山北に住んでるから 加藤さんありがとう」「加藤浩次さんごもっとも!って思ってしまった。 臨機応変に対応! まずはこれなのでは?」と称賛の声が上がった。
だが、ユーザーの中には彼の主張に対し、「命令系統を無視しろ!って事?首飛びまっせ」「感情論先走りすぎ」「加藤さん、気持ちはわかるけどあまり怒らないで。自衛隊の時間を無駄にする原因は山北町にもあったんだよ」と異を唱える者もいた。
ちなみに、『スッキリ』では、撤退後の自衛隊給水車の水の行方については触れられていなかったが、一部報道によれば、その貴重な水は「捨てられた」という。マニュアルか、それとも超法規的措置か、ぶつかりあう「正義」。非常に悩ましいところだ。