「朝から(iPhoneの)発売日に、人がすごい並んでるじゃないですか。並んでるのを、『何なの? CMなの?』ってくらい、嫌ってほどやるじゃないですか。(中略)でも、その時にこれが宣伝じゃなくて、フラットなニュースだったら、(レポーターは)『何で予約しないんですか?』って言うべきだよ。見てる側の疑問としては、並ぶ理由が分からないわけ」
以上の発言は、17日深夜に伊集院が実際にラジオで述べていたもの。彼は更に、行列を作る人達に対して「『スティーブ・ジョブズにすごい感謝してる。そのことを並ぶことで表現したかった』みたいなことを言う人がいるのよ。(中略)でも、こういうデジタル機器が無くしたい物は行列とかじゃないですか」と続ける。
デジタル機器が発達していくと、無駄が省かれて効率化が進むはずなのに、その最新のデジタル機器を求めるために人はわざわざ非効率的な行動を取り、“行列”を作る。その矛盾について伊集院は最先端IT・エレクトロニクス技術の総合展、CEATEC(シーテック)で見かけた技術を引き合いに出して語っていた。
彼のこの発言に対して、ラジオの視聴者からは賛否両論。彼は過去に何度もラジオ番組などで、現在のブームやみんなが注目している物に対して何かしらの難癖を言ってみる事が多くあった。実際、伊集院はiPhoneの初代が出始めの頃もiPhoneについてきつめの論調で語っていたが、実際自分が手にしてからはiPhoneに対してのめり込んでいる様子を見せていた。そのため、彼の今回の発言に対して「またか…」とやや冷めている反応を見せる視聴者も多々見受けられた。
しかし、彼の発言は流されやすくブームに飛びつきやすい、流されやすい今の人達に対して今一度踏みとどまるよう注意しているとも言える。もてはやされている物は本当に自分の欲しい物なのか? 伊集院の言うとおり、一度踏みとどまって考えることも必要かも知れない。