前日のPPV『ファストレーン』で、レッスルマニアの対戦相手として、スマックダウン女子王者シャーロット・フレアーに挑戦を表明したアスカ。そのアスカがリングでインタビューに応じると、ロウ女子王者アレクサ・ブリスとミッキー・ジェームスが現れた。アレクサは「アスカはスマート。勝てない相手には挑まないのがアスカの戦略。だから私を選ばず、Bショーのシャーロットを選んだのよ」と皮肉ると、アスカは「シャーロットを選んだのは強い方のチャンピオンに挑戦したかったからよ」と言い返して、両者は舌戦を展開。そして、そのアレクサがアスカの対戦相手を呼び出すが、誰も出てこないことが判明すると、ミッキーとアスカのシングル戦に発展した。序盤、ヒップアタック、スライディングキックとその攻撃力でミッキーを圧倒するアスカだったが、右ハイキックをコーナーポストで誤爆すると状況は一変。ミッキーに痛めた右足を攻撃され、さらに、トップロープからサンセットフリップパワーボムを決められて大苦戦。しかし、粘り強いアスカは攻撃をかわすと、ミッキーをアスカロックで捕まえてタップを奪って勝利した。しかし、ライバルブランドの王座に挑戦表明されたアレクサの怒りは収まらず、まだ予断を許さない。
同日、プロレス界世界最大のビッグイベントPPV『レッスルマニア34』(日本時間4月9日ニューオーリンズ メルセデス・ベンツ・スーパードーム)でのロウタッグ王者セザーロ&シェイマスへの挑戦権を賭けて、5組によるオーバー・ザ・トップルールのタッグチームバトルロイヤルが行われた。しかし、そこへ予告なく“巨獣”ブラウン・ストローマンが乱入すると1人でそのまま参戦。強引にゴングを鳴らすように指示すると、アポロ・クルーズ、ヒース・スレーターを続けて排除した。一度はスチール階段を使って、10人がかりでストローマンにダメージを負わせるも、ストローマンはすぐに回復して、ミズトラージュをランニングパワースラムで沈めて排除。さらに、1人残ったカール・アンダーソンも捕まえると、「俺はレッスルマニアに行く」と叫びながら、乱暴にリングから放り投げると、5組10名を相手に勝利した。勝ち誇るストローマンはステージにいたセザーロ&シェイマスを見つけると、2人を指差してロウタッグ王座への挑戦を主張した。
またWWEは、生前スポーツエンターテインメント界に大きな軌跡を残したヒーロー、アルティメット・ウォリアーのような精神で、勇気と力にみなぎる個人に与えられる賞として2014年に設立されたウォリアー・アウォードに、15歳のジャリウス “JJ” ロバートソン君の受賞が発表された。 ジャリウス君は二度の肺移植手術を生還。その明るいカリスマ性で周りの皆に勇気と希望を与え続けるだけではなく、ドナー推進活動を積極的に行っている。ウォリアー・アウォードの授賞式は、ホール・オブ・フェーム殿堂式にて同時に開催される。
殿堂入りセレモニー『WWEホール・オブ・フェーム2018』は、米国現地時間4月6日にルイジアナ州ニューオーリンズのスムージー・キング・センターで行われることが決定している。
文・どら増田
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