PPV『ファストレーン』でスマックダウン女子王者シャーロット・フレアーが、因縁のルビー・ライオットを、実父で16回世界王者に輝いた、日本でもおなじみのリック・フレアー譲りのフィギュア・エイト(足四の字固め)でギブアップを奪い王座防衛を果たした。そこに突然アスカのエントランステーマが流れ、ロウ所属の日本人スーパースター、アスカがサプライズで登場した。
2人はリングで対峙。突然の出来事に戸惑うシャーロットだったが、アスカは獲物を狙うかのようにシャーロットをにらみつけると、無言のままレッスルマニアサインを指差した。ロイヤルランブル戦を制してレッスルマニアでの王座挑戦権を持つアスカ。ロウに所属するアスカは、ロウ女子王者アレクサ・ブリスへの挑戦が確実視されていたが、本人はどちらの王座に挑戦するのか明言せず、沈黙を守り続けていた。
しかし、今回明確に意思表示したことで、レッスルマニアの対戦相手はスマックダウン女子王者のシャーロットで決まりだろう。日本時間の13日に開催されるロウでアスカがどんな関西弁…いや言葉を発するのか注目したい。
シャーロットはサラブレッドということもあるが、WWEの女子選手の中でも屈指の実力者なだけに、アスカの連勝記録をストップさせる可能性も十分に考えられる。シャーロットの父である世界王者時代のリック・フレアーには、数多くの日本人強豪選手が挑戦してきたが、フレアーに勝って王座を奪取したのは1991年の藤波辰爾のみ。藤波はその功績が認められ2015年にWWE殿堂入りを果たしている。
この一戦は、日本人選手対フレアーファミリーの対戦、ブル中野以来日本人女子2人目のWWEシングルタイトル奪取への挑戦、アスカの連勝記録の行方など、いろんな角度から楽しめるのが面白い。すべてを制した時、アスカは歴史に名を刻むことになるだろう。
文・どら増田
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