厳密にいえば、デビューしたのは中学2年の頃だから4年も前のこと。ティーン誌のモデルからキャリアをスタートさせ、一昨年から男性誌でグラビア活動を始めると、人気が大爆発。リリースする写真集やDVDは軒並み売上1位を記録し、イベントではこの不況のさなか、平気で1000人以上を動員するという、例えるならば1994年のイチローばりの記録づくしなのだ。
グラビアの世界を制覇したとなると、次ならステージはテレビだ。ところが、アッキーナの地上派進出は好事家の間では昨年から危惧されていた。というのも、昨年7月に失態を演じているからだ。
総合格闘技の大会「PRIDE」の放送からフジテレビが撤退すると発表したことをご記憶だろうか?そのため、各芸能プロダクションもフジテレビに歩調を合わせた。その矢先の大会ではプロダクションからタレントを出してもらえず、苦慮した結果、フレッシュサポーターとして“初参戦”したのがアッキーナだったのだ。
ところが、この日のアッキーナは上手いコメントをひとつも発することができず、「こりゃテレビ向きじゃないな…」との烙印をペッタリ押されてしまった。
そうこうしているうちに事務所移籍騒動が勃発。完全に移籍した今年夏以降、テレビにも意欲的に出演し始めている。「おいおい、大丈夫かよ」と心底心配してテレビをチェックしているのだが、これが案外、上手いことやっているのだ。
成長ぶりが発揮されたのが先月25日放送の「行列ができる法律相談所」(日本テレビ系)だ。司会の島田紳助(51)が「芸能界の男は口説いてくるから危ない。消えて行く人にメールアドレスを教えたらアカン」と論す流れで、「『そんなの関係ねえ』(小島よしお)に教えたらアカン。『残念!』(波田陽区)、あれもアカン。問題です。この2人は?」とゲストのインパルスはどうなのかと紳助が振ってきたのだ。そこでアッキーナは人指し指でバツを作ってみせたのだ!偉い、流れがわかってるよ!
正直、彼女がここまでできると思わなかった。発言回数は少なかったものの、それはしょうがない。まだ18歳。話を振られた際に正しいリアクションができるかどうかが問われるわけで、ここ数カ月、深夜番組で修業してきたものが実を結んだ瞬間だった。
というわけで、年末年始はますます忙しくなりそうなアッキーナなのであった。