昨年、現役を引退し、今年から吉本興業の契約社員となりタレント活動もしている石井。あるお笑いタレントは「本職の野球解説をやっているときはいいですよ。でも、ひな壇に出てきて、お笑いタレントと混じってトークをするようなバラエティートーク番組で一緒になるのは、本当にきつい。どんなに面白いことを言っても、全部、石井さんが“必殺技”で持っていってしまう。こちらが形無しです」と嘆く。
石井の持っている必殺技というのが「すいません。聞いてませんでした」だ。「あれは石井さんの鉄板ネタ。絶対、爆笑が起きるし、こっちもどうしようもない。トーク番組ではみんなが必死にしゃべろうしゃべろうとして、MCに集中しているのに、『質問なんでしたっけ?』はないですよ。石井さんしかできないネタだし、すべてを持っていってしまうネタ。若手芸人殺しですよ」と嘆く。
石井は常々、「プロ野球選手がちょっと面白いことを言うから面白く感じるだけ。決して面白いことを言っているわけではない」と言っている。この必殺「聞いてませんでした」ネタは石井が計算して繰り出しているネタではないかもしれない。「計算してないから余計にこっちが大変。早いとこプロ野球の指導者になってほしいって言っている人は多いですよ」と同お笑いタレント。
この嘆きはまだまだ続く。