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ANAインタコンチホテルの元経理担当者が共済会から1000万円着服

 警視庁捜査2課は6月26日、勤務先の福利厚生を担う共済会の銀行口座から現金を着服したとして、業務上横領容疑で、ホテル経営会社「パノラマ・ホテルズ・ワン」(東京都千代田区)の元社員の男(48=神奈川県横浜市港北区菊名)を逮捕した。

 逮捕容疑は、09年1〜12月、インターネットバンキングで共済会の銀行口座から自分の口座に送金させる手口で、現金計約1000万円を詐取したとしている。

 10年1月、社内調査で不正が発覚。パノラマ社は2月に男を懲戒解雇し、11月に警視庁に刑事告訴していた。

 男は当時、共済会の経理事務を1人で担当していたことから、チェック態勢の甘さを熟知。そこにつけ込んで、着服を繰り返していた。

 同課によると、男は容疑を認めており、「借金が多く、経済的に厳しかった」と供述している。着服した金は住宅ローンの返済にも充てたようだが、ちゃっかりキャバクラでの遊興費などにも使っていたとみられている。

 パノラマ社はANAインターコンチネンタルホテル東京(旧東京全日空ホテル=東京都港区赤坂)や、沖縄県下のリゾート地にあるANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート(同県国頭郡恩納村)、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(同県石垣市真栄里)などの高級ホテルを経営している。

 ANAインターコンチネンタル系のホテルといえば、高めの料金設定ながら、利用者の信頼度も厚いだけに、元社員による不祥事は、そのブランドに傷をつけかねない事件だ。
(蔵元英二)

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