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中日、根尾への固執がチームを壊す? 勝負の年となる来シーズン、Bクラスなら監督・首脳陣も総辞職か

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 根尾昂(19)と石川昂弥(18)の“地元スター候補”が活躍すれば、大騒ぎにはならないだろう。

 中日ファンのマスコミ関係者による“オフィシャルな飲み会”が開催された(12月9日)。場所は、東京の銀座。ゲストとして、加藤宏幸球団代表と中村武志バッテリーコーチが登場し、挨拶までしてくれたのだから、球団の公認とまではいかないものの、“格式の高い会合”と見ていいようだ。もっとも、永田町で話題の「桜を見る会」とは違い、会費制のクリーン会計が行われたという。しかし、ちょっと気になる発言が出た。

 「来年は覚悟をもって戦います。もしだめだったら、監督の進退、私も含めたフロントの進退も問われると思っています。何としてもAクラスに…」

 不退転の決意が語られたわけだが、球団代表の発言となれば、話は別。公式な発言ではないとしても、2020年、ドラゴンズが優勝戦線から後退するような場面があったら、与田剛監督(54)の進退問題も騒がれ、チームは混乱に陥ってしまう。

 「19年シーズン、中日はチーム打率がトップで、打率リーグ10傑中、4人が中日選手です。大野雄大もノーヒットノーランを達成し、ドラフト会議では地元の雄・石川昂弥の指名にも成功しました。根尾も成長しつつあり、『イケるんじゃないか?』という機運みたいなものが高まっています。そういうことを加藤代表は言いたかったのであって…」(地元関係者)

 2020年、中日は根尾をスタメンで使ってくる。将来性を考えての起用だが、秋季キャンプから本格的に取り組んでいる外野守備の練習は、その一環である。

 「根尾は台湾リーグに派遣され、試合のない日も外野守備練習を続けています。同行した工藤隆人ファーム外野守備走塁コーチが『スローイングが良くなった』と遠投の多い外野守備による副作用を報告しました。そういう報告がされた点を考えると、やはり、近い将来、もう一度、ショートに戻すつもりでは」(スポーツ紙記者)

 お膝元の岐阜県出身の根尾、地元愛知県出身の石川が活躍すれば、ファンも帰ってくる。根尾の外野コンバートには営業的な目的もあるようだが、こんな見方もされている。先の加藤代表の発言に絡めてだが、中日が勝負をかけるのは2020年であって、それを逃すと、また暫くは苦しいヤリクリに陥るというのだ。

 「順調に行けば、大野雄大が来季に国内FA権を取得します。防御率のタイトルを獲得し、25試合に先発したローテーションの主軸、それも左ピッチャーです。その大野の去就が不透明なだけに、勝負をかけるのは来季。再来年はどうなっているか分かりません」(前出・地元関係者)

 ローテーションの主軸投手の去就が不透明であれば、球団代表の”不退転の意思表明”にも納得が行く。中日も慰留に乗り出すだろうが、根尾を外野のスタメンで起用するとなれば、ベテランの誰かを外さなければならない。実績から考えれば、大島と平田の2人は外せないだろうが、かといって、今季後半戦で3番を務めた福田を犠牲にするのは得策ではない。中日は実力派の中堅も多い。たとえ優勝しても、主力選手の起用法を間違えば、ファンの好感は得られないだろう。(スポーツライター・飯山満)

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