鳩山氏といえば、就任当初は民主党への期待や、過去のビックリ発言、“宇宙人”キャラ等で国民を笑わせたりと一定の存在感を示したが、普天間基地移設問題などで、アメリカのワシントン・ポストから、「愚かで最大の失敗者」と酷評された存在。結局は自身の“政治と金”の問題で今年の6月に退陣した。
そんな中、唯一といっていいほど評価されていたのが退陣時に、たびたび明言していた「総理大臣を経験した者は政界に影響力を残すべきでない」を実践しようとしたこと。
「自民党では総理経験者がずっと居座り、権力を行使している現実がありますからね。これは評価が高かった」(全国紙政治部記者)
しかし、その後、事実上引退の撤回を表明、さらに今回、有志の議員から要請書が渡された。「報道では地元北海道苫小牧市での後援会の会合で正式表明するとの話もあります」(全国紙政治部記者)
辞める辞めないは自身の判断だが、野党時代に自民党に対して厳しく発言、さらに退陣時にも引退を宣言したにもかかわらず引退を撤回するのは既定路線のようだ。国民から見れば180度意見を変えたと思われても仕方ないだろう。
そう簡単に自身の政治姿勢を変えてしまうことに、果たして国民から理解を得ることはできるのだろうか…。