今回の新型ビーダマンのキャラクターには黎明期のスーパーボンバーマンシリーズで馴染みの深い『ボンバーマン』ではなく、コロコロコミックで連載中の永井ゆうじ原作の人気漫画、『ペンギンの問題』から、木下ベッカムがキャラクターモチーフになっている。構造的には、競技用に特化するようになった絶頂期のスーパービーダマンシリーズ以降に確立したスタイルを受け継いでいる印象を受ける。これならば締撃ちで負傷する事はなさそうだ。もちろん、今まで通り人に向かって撃ってはいけない…。
従来のシリーズのように公式競技もいくつか計画されているようだが、今回のシリーズは今までのものと大きく違う。実際にビーダマンを使用しての競技の他に、店頭に設置される予定の「B-太1号」を使用し、商品に搭載されているカラービットコードをスキャンすると専用ゲームが楽しめるようになっている。
ゲーム内容は今のところ不明だが、もしかしたら、その昔コロコロコミックで連載されていた『爆球連発!! スーパービーダマン』の登場するビーダー(作中ではビーダマンを用いて競技をする人の通称)のように派手にビー玉をブッ放せるゲームになるのだろうか? それならば当時ビーダー達に憧れた旧ユーザーが舞い戻ってくる可能性もあるだろう。
ゲーム開始時に「ワイのワイルドワイバーンや!」とか、ゲームで負けた時に「勝者より敗者の方が得るものが多い。こんどやるときは覚悟しとけよ」とか言っているいい歳したビーダーがおもちゃ屋に現れる日も近いかも。しかし、あくまで子供のユーザーを第一に考えるタカラトミーさんの事、往年のコロコロギャグ漫画の流れを汲む木下ベッカムのお約束ギャグが炸裂するゲームかもしれない。
とにかく、商品展開が始まる8月末頃に向けて注目。ちなみに、そんなことを書いている筆者は筋金入りのボンボン派でした。(斎藤雅道)