ススキノの主役は渡さない。
新日プロ6・20大阪大会で後藤洋央紀との一騎打ちを制し、新日プロの至宝獲りに王手をかけた杉浦。この日は、同事務所で行われたタイトルマッチの調印式に臨み「盛り上がって勝つのが一番いい」とベルト奪取を誓った。
ノア勢としては初めてのIWGP挑戦になるが「あんまり意識していないです」と気負いは無い。それどころか「他団体のベルトなんで、(獲ったら)忙しくなりますね。自分の団体にも出なきゃいけないし、なんか夏にヘビー級のナンバーワンを決めるG1があるみたいなんで。チャンピオンになったら出ないといけないと思うし」と新日プロ真夏の祭典出撃を宣言。
さらに自身が熱望する“スーパー・ストロング・マシンとのV1戦”後は、方舟マットでのタイトル戦も視野に入れており「それは面白いですね。せっかくだから、やるならウチのトップ選手とやりたい」と防衛プランを口にした。
早くも防衛ロードを口にするなど自信タップリの杉浦だが、無理も無い。札幌で行われたタイトル戦に限れば、勝率100%。もはや勝負は決まったようなもの。
それだけに“ミスターススキノ”の異名を持つ男は、稀代の伊達男・棚橋に夜のネオン街でも完勝するつもりでいる。
「(勝って)新日本の経費で遊べるんだったら、遊ぶ。領収書は菅林で」と請求。早くも「(美女と)アフターするでしょう。札幌だから美味しい寿司屋に連れて行かないといけないし。タクシー代もあげないといけないから…一応50万円、いや100万円くらいみておいてもらえれば」とソロバンを弾いている。
なお、新日プロの菅林直樹社長は「棚橋選手が勝つと信じているので、そんなことは考えていません」とキッパリ。
対抗戦の先頭を突っ走る杉浦に訪れた天下獲りのチャンス。方舟戦士がススキノ決戦で名を上げる。
一方、王者・棚橋はタイトルマッチに向けて夜遊び封印を決めた。
棚橋は「大阪の後藤との試合を見て思ったんですが、クソ重たいエルボーをくらってもよろめかない首の強さ。後藤とあれだけやって鈍らないスタミナも脅威に感じます」と警戒心を強めた。
シリーズ開幕に向けて「攻め疲れしないためにも夜のお付き合いはストップします。ススキノのためにとっておきます」とコンディション調整に余念がない。どうやらこちらも橋木孝志常務におごってもらう算段をしているようで「ススキノにおいても頂点に立つ」と対抗心をムキ出しにしていた。
また、ハッスルのTAJIRIからのラブコールには「ひとづてに『TAJIRIがお前をほめている』と聞いた。世界を見てきた人は本物に気付くんだなと。ウソ偽りない気持ちだと思うんで、額面どおり受け取っておきます。あと(出場)は会社同士の問題もあるし、コレ(お金)の問題もあるし」と語るにとどまった。
◎“流星仮面”サイン会
“流星仮面”マスクド・スーパースターが7・5新日プロ後楽園ホール大会に来場することが決定。サイン会、マスク販売などのチャリティーイベントを行うことが発表された。
また、同大会のメーンイベントで行われるIWGPジュニアタッグ選手権、アレックス・シェリー&クリス・セイビンVS田口隆祐&プリンス・デヴィットの調印式が18時15分から開催される。