「神社トイレに胎児遺体」というショッキングな事件が発生した。9月5日午前10時頃、愛知県日進市岩崎町竹ノ山神社「岩崎御嶽社」に参拝に訪れた女性から「駐車場の女子トイレに早産の子どもが置いてある」と、警察に通報があった。
愛知県警愛知署の調べによると、胎児は胎盤がついたままの状態で、女子トイレ個室内の床に放置されて、すでに死んでいた。胎児の周囲から出血の跡は見当たらなかった。胎児の大きさは7cmほどで、妊娠3〜4か月程度とみられ、性別は不明であった。警察は死体遺棄事件の疑いもあるとみて調べ、母親の行方も捜す方針である。胎児の死体は6日に司法解剖し、死因などを調べる予定である。神社のトイレは近くの県道から約200m入った場所にあり、誰でも自由に出入りができ、夜間には人通りもないという。
9月7日に愛知県警愛知署の発表により、「岩崎御嶽社」駐車場の女子トイレで5日に発生した胎児死体遺棄事件の続報が伝えられた。「実は、胎児の遺体と見られていたものが、猫科の動物であった」と発表した。5日に調査した検視官は、「胎児の死体が人間のものにしては小さすぎる」と疑問を持ち、血液検査を行ったところ、猫科の動物の胎児と判明した。
会見を行った副署長は「お騒がせして申し訳ない。人間でなくてよかった」と陳謝した。死体の確認をした産婦人科医師は「動物の胎児を見たことがなかったから…」と弁明している。また神社関係者は「前代未聞の不祥事を起こしてしまったと心配していたが、間違いだと判明してほっとしています」と胸を撫で下ろしている。
確かに神社の境内には数匹の野良猫が闊歩していた。この人騒がせな猫の胎児のことを「現代に現れた猫娘」とでもいうのだろうか?
(「三州(さんず)の河の住人」皆月斜 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou