そこで目立っていたのが落語家の立川志らくであろう。志らくは、老人問題に関しては「年寄りに優しくない社会になっているのは確か」としながらも、「年寄り自身が年寄りであることを主張しすぎている。日本人の奥ゆかしさがなくなっている」とバッサリと切り捨てた。ネット上では「志らく今日も飛ばしているな」「この人の逆張り意見は面白い」といった意見が聞かれた。
そして、パンプス着用強制はパワハラか否かを巡っては、志らくは師匠である立川談志のエピソードを披露した。談志はある人の葬式に、喪服ではなくGパンで行った。あぐらをかいてお焼香をして、「じゃあな」と挨拶をして帰ったところ、「格好いい」という評価になった。それは「ルールを無視しても、気持ちがこもっている」からであり、なおかつ談志だからと許された。それはまた、「悔しかったら能力でもって差し替えろ」というメッセージでもあったようだ。
さらに、誰かに入門して修行を積む弟子文化を巡っても、志らくは師匠の肩をもんだり切符を買ったりするのは、「芸には直結しない。ダウンタウンのように、本当に才能あれば修行しなくても売れる。ただ、修行はダメな奴にとっては楽」と発言。これにも、ネット上では「確かに道が用意されている方が楽っていうのはある」「自分で何とかするのって大変だもんな」といった意見が聞かれた。
『梅ズバ』はすでに9月末で終了が決定している。ここ数年、世相を斬るおじさんMCは梅沢富美男の天下とも言えたが、今後は立川志らくが要注目と言えそうだ。実際、9月末で終了する『ビビット』(TBS系)の後番組は、志らくMCのものになると言われている。やはり、時代は移り変わって行くのかもしれない。