search
とじる
トップ > スポーツ > 楽天が楽天生命パーク宮城を改修!「さらに楽しんでいただけるボールパークに」

楽天が楽天生命パーク宮城を改修!「さらに楽しんでいただけるボールパークに」

pic pic

楽天生命パーク宮城

 株式会社楽天野球団は、球団創設15周年を迎える2019シーズン、より多くのファンに楽しんでもらえるボールパークを目指し、楽天生命パーク宮城を改修すると発表した。

 1950年5月に宮城球場として開業した楽天生命パーク宮城だが、川崎移転前のロッテの(準)フランチャイズ球場として、地元に愛されていたが、1978年の川崎移転後は、球場に近づくと「トイレのニオイがキツイ」球場として、リニューアルを求める声が多かったという。2004年に勃発した球団再編問題の際、先に宮城球場を使用するとしていたライブドアとの球団新規参入権争いを制した楽天が、東北楽天ゴールデンイーグルスを創設。老朽化が激しかった宮城球場の改修と増席に伴う増床する構想を打ち出した楽天が、まず最初に着手したのがトイレだったのは有名な話となっている。

 2005年3月、2006年3月と、大規模な改修工事を経て、宮城球場は楽天が目指すボールパークとして、新たな命を吹き込まれることになる。宮城球場の外周を包み込むような形で増床。NPBのリクエストに応えるため、スタンドも少しずつ増席していった。関係者の話によると、「照明灯だけは宮城球場のものをそのまま使用している」とのことで、宮城球場時代は球場の外にあった照明灯の後ろの席が楽天買収後に増床されたスタンド席になっているのが分かる。また、2階の弁当などが販売されているコンコースからは、宮城球場の正面を身近に見られるスポットもある。2011年の3月に発生した東日本大地震では一部が損傷し、補修工事なども行われたが、2016年に三木谷浩史オーナー悲願の天然芝化が実現。外野には観覧車やメリーゴーランドなどが設置され、テーマパークの色が強い球場となった。仙台という土地柄、不可能と言われた天然芝のフィールドだったが、最新の技術を駆使した上で、阪神甲子園球場のグラウンドを管理する阪神園芸も協力し実現させた。チームが陣取るベンチの椅子も温かくなる椅子が設置されている。

 2019シーズンに向けた改修では、次の5点が実施されることになる。

1.イーグルスタワーの建設
4階建てのタワー型の観戦スタンドが内野1塁側後方に登場。1〜4階まで異なるスタイルの観戦席で、「グループで盛り上がるのに最適」とのこと。

2.1塁側フィールドシートエリアリニューアルの設置
1塁側フィールドシート最前列のエキサイティング・フィールドシートが『ヴィクトリー・フィールドシート1塁側』に生まれ変わり、楽天イーグルスの勝利時にはフィールドに入って選手とハイタッチができるという。また、雨の日にも嬉しい可動式の屋根が付いたボックスシート『フィールドボックス6』、個室タイプの観戦席『フィールドルーム』が新たに誕生。さらに、バーカウンターの設置や、シートが跳ね上げ式シートにフルリニューアルされるなど、より快適に観戦できるようになる。また、特定試合ではフィールドシートの一部が『浅村栄斗選手応援シート(仮称)』になるなど、ビジター側である1塁側のフィールドシートが大きく生まれ変わる。

3.外野レフトホームランボックスの設置
外野レフトと外野ライトのEウィングがリニューアル。『外野レフトホームランボックス』はこれまでの8人掛けから6人掛けとなり、フィールドが見やすい配置になる。また、これまで外野レフト・ライトの最前列にあった『Eウィング』には指定席エリアを拡大し、外野ライト後方で人気の芝生敷きの『ピクニックボックス』を外野レフト・ライトのフィールドに近いエリアに増席する。

4.内野1塁側・3塁側防球ネット改修
内野1塁側・3塁側防球ネット上辺のグラウンドからの高さを約1.6mかさ上げし、両フィールドシートエリアのネットをグラウンド境界ラインまで移設する。また、内野エリアの防球ネットの幅をこれまでの1.8mmから1.2mmに変更し、1塁側・3塁側合計で44本あったネットの支柱の数を12本へ大幅に削減。安全かつ、観戦しやすくなる配慮がなされた。

5.内野グラウンド(ファールエリア)天然芝化※ウォーニングゾーンは除く
これまでインフィールドのみ導入していた天然芝をファールエリアにも導入し、より選手の負担を軽減する。

 これらは3月から5月にかけて、運用を開始していく予定。ボールパークの入口を跨ぐと、ポップコーンの甘いキャラメルの香りが鼻をつき、メジャーのスタジアムを意識した遊び心満載な球場として、楽天以外のファンからも「居心地がいい」と評判が高いだけに、今回のリニューアルも大いに期待していいだろう。セ・リーグのファンにも交流戦の際、是非一度は訪ねてもらいたいボールパークだ。

取材・文・写真 / どら増田

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ