1950年の大島信雄(松竹)、荒巻淳(毎日)を皮切りに、ほとんどの年で受賞者が誕生している新人王のタイトル。そんな“ゴールデンルーキー”たちを、これまでに最も多く輩出したのは一体どの球団なのか。人数が少ない順に、ランキング形式で以下に見ていきたい。(いずれも前身球団を含む。現オリックスは阪急ブレーブス・近鉄バッファローズも前身となり単純比較できないので対象外。)
最も輩出人数が少なかったのは、2004年に新規参入した楽天の3名。8名のDeNA・阪神・ロッテ、9名の広島を含め、この5球団が輩出人数1ケタとなっている。
2ケタ10名を記録しているのは、ヤクルト・中日の2球団。なお、中日の新人王で現役は京田陽太(2017年)ただ一人だが、ヤクルトは石川雅規(2002年)、青木宣親(2005年)、小川泰弘(2013年)の3名が今なお現役としてチームに在籍している。
昨季の日本一球団であるソフトバンクは、11名の新人王を輩出。最も直近で新人王を獲得したのは、先日現役引退を表明した攝津正(2009年)となっている。
13名の新人王を輩出し、3位となったのが日本ハム。ちなみに、チームに初めて新人王が誕生したのは東映時代の1959年だが、この時にタイトルを獲得したのは球界のご意見番として知られる張本勲氏である。
その日本ハムを僅差で上回る14名を擁し、2位に入ったのが埼玉西武。新人王と共に最多勝も獲得した松坂大輔(1999年/現中日)のセンセーショナルな活躍が、強く印象に残っているファンも多いことだろう。
そして、19名を輩出し断トツの1位となったのが巨人。直近の獲得者は澤村拓一(2011年)と少々遡るが、それまでは山口鉄也(2008年)松本哲也(2009年)、長野久義(2010年/現広島)と4年連続で新人王を輩出し続けた。
以上が、新人王輩出球団のランキングとなっている。これから始まる新元号のシーズンで、これらの数字はどのように変化していくことになるのだろうか。
文 / 柴田雅人