公式サイト上に10日、このような発表を掲載したのはプロ野球・楽天。同じ親会社のサッカーJ1・ヴィッセル神戸とともに、今季からスタジアム内のキャッシュレス化(楽天は原則、神戸は完全)を敢行するという。
“ホリエモン”こと堀江貴文氏が「これはいいね」とツイートし、キャッシュレス化自体には賛成の声もある今回の決定。ただ、両チームの公式ツイッターを見てみると、関連ツイートには「これはありえない、ふざけてる」、「楽天ペイ、Edyにしか対応しないならファンを辞めます」、「もうちょっと色々な人の事考えろや」といった批判も少なくない。
実際に決済するとどのようになるのかはシーズンが始まってみないと分からないが“前例を作る”という意味では一定の効果もありそうな今回の決定。データが集まりメリット、デメリットが分かれば、それを叩き台に議論を進めることもできるだろう。
ただ、こうした思い切った取り組みを始める上では、やはりそれなりの移行・周知期間も必要だったのではないかと思う。実際、公式ツイッターに意見を寄せたファンの中には、筆者と同様の考えを持っている人もいる。
冒頭でも書いた通り、今季からはいきなり現金の使用がほぼ不可能となる。もちろん、キャッシュレスに慣れていない方へのサポートも用意されているが、まずは現金との“二刀流”で様子を見てもよかったのではないだろうか。
また、球場に足を運ぶ人の中には、現地で初めて今回の決定を知る人もいるはず。最前線で働く売り子やスタッフの方にとって、こうした人たちに一から説明をする行為が大きな負担になる可能性も否定はできない。
今回の発表のタイミングが、協議を重ねて決まったのであれば理解できる。ただ、よりスムーズにキャッシュレスに移行したいのならば、昨シーズンの内に大枠を固め、リリースを出しておいてもよかったのではないだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
堀江貴文の公式ツイッターより https://twitter.com/takapon_jp