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巻き起こるアニキ金本カムバック待望論と掛布SEA院政①

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提供:週刊実話

 かつて“タテジマ”に袖を通した男たちの影がちらつき、矢野阪神の内側は「崩壊寸前」だ。今季から指揮官に就任した矢野燿大監督(50)は、この状況をどう打開していくのか――。

 2月17日、ベテラン・鳥谷敬が遊撃手としての再デビューを果たした。シートノックや紅白戦では軽快な動きを見せていたが、対外試合となれば話は別だ。
「まだ動ける」
 ショート再コンバートを許した矢野監督もひと安心といった心境だったはずだ。

 「昨秋のキャンプ前、鳥谷から再コンバートを矢野監督に申し出たことになっていますが、厳密に言うとちょっと違います。矢野監督が鳥谷を呼び出し、『どうするんだ?』と切り出したんです。2人の間で明確な言葉のやり取りはなく、そういう流れになっていきました。だから、チーム内には、『矢野監督が決めた』と見る向きもあります」(関係者)

 鳥谷は影響力の大きいベテランだ。「背番号1」の復活こそが、チーム再建の最良手段と判断したのだ。
「選手の動きは良好。藤浪晋太郎にも明るさが戻り、ベテランの藤川球児もクローザー復帰の手応えを掴みつつある。打撃陣では大山悠輔、糸原健斗がいい。期待ではなく確実に計算できそう。キャンプ前半を見る限り、成功と言えるのでは」(在阪記者)
“鳥谷効果”とも言えるかもしれない。しかし、選手の内面は複雑。実は矢野監督になって、練習スタイルが少し変更された。

 その一つが「自主性」だ。
「去年と比べ、声が出ていないような気がする」

 偵察に現れたライバル球団のスコアラーからは、そんな声が聞かれた。
「阪神のキャンプ地は、ホテルと球場がやや離れている。バス移動はどの球団も同様だが、阪神の場合は40分ほどかかってしまい、渋滞に巻き込まれると1時間近くを要する。矢野監督は球場行きのバスの時間帯を3つに分け、7時、8時、9時台のどれに乗るか、基本的に選手の自主性に任せている。早出して自主練習するかどうかは本人次第」(前出・在阪記者)

 実際、7時台のバスに飛び込む選手が多いそうだ。しかし、それは不安に駆られてのことだという。

 昨季までは容赦ない猛練習を強要された。矢野監督は「自分の意思で動かなければ意味がない」と突き放したわけだが、今まで上から命じられたメニューをこなすだけだった虎ナインは、練習が足りているのか否か、分からなくなっている。
「マジメにやってはいます。だけど、客観的に自分を判断できないようです。お目付役が必要だとの声もあり、猛練習を強要していた金本知憲前監督の名前も囁かれています」(前出・関係者)

 “アニキ金本”への、まさかのカムバックコール。自主性は、プロ野球選手にとって当たり前のもので、最下位脱出の解決策として欠かせないものだが、矢野監督以下、首脳陣を悩ませる問題はそれだけではない。掛布雅之シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(以下=SEA/63)の動向にも注意を払わねばならない。
(明日に続く)

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