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スポーツ 2015年05月19日 12時00分
【記憶に残るプロ野球選手】第5回・スターにはなれなかったがインパクト抜群の男・元木大介
若い世代の人にとって、元木大介(元巨人)はいったいどんなイメージだろうか? やはり、時折、バラエティ番組に出てくる大して売れないタレントといった印象か? 元木はれっきとした元プロ野球選手で巨人OB。現在は大手芸能事務所ケイダッシュ・グループのアワーソングス・クリエイティブに所属。芸能活動の他、巨人ブランドを生かして、しばしば、TBSラジオの「エキサイトベースボール」、日本テレビ系のCS放送ジータスの「週刊ジャイアンツ」に解説者として登場している。 元木といえば、ダイエー(現ソフトバンク)への入団を拒否した事件は避けて通れない。大阪・上宮高校時代、3度甲子園に出場。高校通算24本塁打、甲子園通算6本塁打を放つなど、超高校級スラッガーとして鳴らしただけに、“清原二世”をほうふつとさせたものだ。マスクもなかなかのものであったため、多くの女性ファンのハートをつかんでいた。 熱狂的な巨人ファンだった元木は巨人入りを熱望し、巨人も指名を約束していたが、困ったことに巨人が上位指名を予定していた慶應大の大森剛内野手が「高校生より下の指名なら行かない」と発言。やむなく、巨人は大森を1位指名し、野茂英雄を抽選で外したダイエーが外れ1位で元木を指名してしまったのだ。 巨人入りの夢を断ち切れなかった元木は、ダイエーの指名を拒否。それが原因で、かつての江川卓よろしく、マスコミや野球ファンのバッシングを受けるハメになってしまった。大学や社会人に進んでしまうと、プロ入りが遅れてしまうため、元木は浪人を選択。マスコミに追われるのを避けるため、海外に渡り、ハワイで野球留学をする。しかし、留学とは名ばかりで、練習環境は最悪だった。 1年後、1990年のドラフト会議で巨人から念願の1位指名を受け、入団。しかし、ブランクが響き、1年目は2軍暮らしが続いた。2年目の92年に1軍初出場。内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤーとして活躍。8年目(98年)にようやくレギュラーの座を奪い、114試合に出場し、打率.297、9本塁打、55打点のキャリアハイの成績を収める。以降、2002年まで巨人の主力選手として活躍するが、故障もあって、03年から出場機会が激減。05年後半には、堀内恒夫監督(当時)の構想から外れ、2軍降格。同年9月には戦力外通告を受けた。他球団からトレードの打診もあったものの、「巨人が好きで、1年間待ってまでユニフォームを着たこともあり、入団した時からユニフォームが着られなくなったら引退すると決めていた」として、33歳の若さで引退を決断した。 初志貫徹ではないが、獲得を希望する球団がありながら、巨人でのプレーにこだわってユニフォームを脱いだ元木。他球団に移籍していれば、また違った野球人生があっただろうが、今も野球関係の仕事ができているのは、生涯巨人をまっとうした“巨人ブランド”があったからこそか…。野球センスの良さは群を抜き、守備も決して、悪くはなかったが、シーズンを通してレギュラーとしてフル出場した年はなく、それが響いてか、スター選手になれそうでなれなかった。 高校時代はスラッガーだったが、プロ入り後は1度も打率3割(規定打席到達で)、2ケタ本塁打もなかった。通算安打891本、通算本塁打66本と平凡な成績。高校の同級生であり同じ内野手で、中日に6位指名されてプロ入りした種田仁(中日→横浜→西武)の方が、プロでは成績を残したのはなんとも皮肉か…。 プロ15年間で積み重ねた成績は、それほどたいしたものではなく、スター選手にはなれなかった元木だが、ことチャンスでの勝負強さは抜群。98年には得点圏打率1位となるなど、試合を決める一打を放つ機会が多く、ヒーローインタビューに呼ばれるケースも多々あった。そのため、記録よりファンの記憶に残る選手だった。 高校時代の元木を知っている者からしたら、プロ入り後の姿はなんとももどかしく映った。くしくも、元木の巨人入りを遠回りさせた大森はプロでは大成しなかった。あの時、巨人が大森ではなく、元木を1位指名していれば、元木の野球人生も変わったものになっていたかもしれない。(ミカエル・コバタ=毎週火曜日に掲載)
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芸能 2015年05月19日 11時55分
ビートたけし 目から鱗の痴漢撃退法「痴漢ばっかりして捕まえるぞ!」
お笑い芸人のビートたけしが18日、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」で、目から鱗の痴漢撃退法を提案した。 番組では、埼玉県警鉄道警察隊の痴漢防止策の取り組みを紹介。2014年、同警察隊に寄せられた痴漢相談件数は255件だが、実際には10倍以上の件数で、中でも痴漢及び盗撮では女子高校生が圧倒的に被害に遭っているというデータが発表された。同警察隊では「チカン抑止シール」という対策を導入。シールをスマートフォンの裏側などに貼り、痴漢行為をされた場合には「さわらないで」というシールに書かれた文言を痴漢に見せて警告。それでも痴漢を止めない場合には、シールに印字されている「×」(バツ印)を痴漢の手の甲に押し当てると、バツ印が転写され、痴漢行為の証拠として残るという対策である。 紹介VTR後にたけしは、「車掌なんかが毎回、嘘なんだけど…」と説明し、「2両目のオヤジ。また、乗ったなこのヤロー。痴漢ばっかりして捕まえるぞ!」「4両目の高橋! テメーまた女のケツ触ってこのヤロー」「監視カメラで見てんだよ、バカヤロー」「またやってやがる! 降りろこのヤロー」と、あくまで偽りという設定の上で車掌が車内アナウンスで警告するという方法を明かした。 番組レギュラーのミッツ・マングローブは「それ目から鱗ですごい効果がありそう」と驚愕。ゲスト出演していたテリー伊藤も「監視カメラは良いですよね」と頷いていた。
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芸能 2015年05月19日 11時45分
MC抜てきで再浮上も苦戦するヒロミ
大物タレントの確執説などからしばらく表舞台から消えていたものの、昨年芸能界に本格復帰したタレントのヒロミだが、復帰後初のMC番組で4月にスタートしたテレビ朝日系「美女たちの日曜日」の苦戦が報じられている。 「放送開始時間は午前10時だが、同時間帯の裏番組はすでに固定ファンがいて視聴率が安定している、爆笑問題が司会を務める『サンデージャポン』(TBS)、ダウンタウンの松本人志が司会の『ワイドナショー』(フジテレビ)。その枠に新たに参戦するのは難しかった」(テレビ関係者) テレ朝はヒロミのMC番組をスタートさせるため、「報道ステーションSUNDAY」をわざわざ夕方の時間に移動させる気合の入れよう。「美女たちの-」は「本音だらけの女子会トークバラエティ」をコンセプトに掲げて鳴り物入りでスタートしたのだが…。 「4月5日の初回が2.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でいきなりつまずき、同26日の視聴率は1.8%で、GW真っただ中の今月3日は過去最低で深夜番組並みの1.2%。10日に過去最高の3.2%まで上がったが、17日も2.4%と低迷。このままだと、秋の改編であっさり打ち切られてしまいそう。元ヤンキーのヒロミに“女子会”を仕切ることは難しかった」(同) 17日の放送では、前半1時間を「ヒロミ流ガーデニング」と題した企画を放送。早くもコンセプトがブレているだけに、今後、さらに迷走しそうだ。 「同番組を含め、ヒロミの現在のレギュラーは6本で単発のバラエティーのオファーが途切れることはない。番組を仕切るよりも、パネラー席などであれこれ言う方がヒロミの持ち味が生かされている」(芸能記者) 今後、仕事選びは慎重になりそうだ。
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アイドル 2015年05月19日 11時45分
橋本環奈 料理番組初のMCも、普段は「食べる専門」
福岡発アイドルユニット「Rev.from DVL」の橋本環奈が18日、都内でニコニコ動画で配信される雪印メグミルク「橋本環奈のコクうま料理ショー」発表会に出席した。 同番組で初の料理番組のMCを務める橋本は「すごく緊張しています。料理は食べるほうが担当なので、この番組で勉強して女子力を上げて料理が作れるようになれたら良いなと思います」とニッコリ。 イベントでは「ネオソフト コクのあるバター風味」を使って自ら考案したレシピ“高菜ピラフ明太子のせ”を紹介した。「美味しいです。コクはあるし、バター風味が明太子にもとっても合います」と力説したが報道陣からの「作ったのではなく、考案したのですね」との意地悪質問に苦笑い。 また、今年2年目を迎える「Rev.from DVL」については「昨年は色々経験させていただきました。今年の目標は全国ツアーとアジアツアーを目指します」と意気込みを語った。(アミーゴ・タケ)
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芸能 2015年05月19日 11時45分
北島康介 「来年のオリンピックに向けて出発」
競泳の北島康介選手が18日、都内で行われたアクエリアスpresents「熱中症ゼロ水分補給セミナー」に出席。 このセミナーは、熱中症ゼロを目指し、昭和大学医学部の三宅康史教授と、気象予報士澤口麻理氏が熱中症予防の水分補給と、今年の夏の気象予報を解説し、アクエリアスでの水分補給を紹介するイベント。 北島は『アクエリアス ゼロ』にちなみ、「僕も個人的にゼロ出発なところがあります。来年のオリンピックに向けて、出発していきたいと思いますので、よろしくお願いします」と意気込んだ。 18日からは、「アクエリアス ゼロ」がリューアルし新CMも放送される。
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レジャー 2015年05月19日 11時45分
ハッシーの地方競馬セレクション(5/20)「第60回大井記念(SII)」(大井)
ここでは力が違った! 先週川崎競馬場で行われた「第7回川崎マイラーズ(SIII)」。本命に推した優等生ぶりが鈴木亮平のようなソルテは、まずまずのスタートを切るとスッと前へ行き2番手の位置を取る。道中はがっちりと折り合いが付き脚を溜める。3コーナー入口では、他馬が仕掛けているところを馬なりのままでペースを上げていく手応えの良さ。直線に入り仕掛けられると、グングン伸びて2着馬に5馬身差を使える圧勝。ここでは力が違いました。今後に向けて視界良好です。 さて、今週は「第60回大井記念(SII)」が大井競馬場で行われます。4歳馬〜9歳馬まで各世代が揃った面白い一戦。勝利をものにするのは何歳世代か!? 世代をかけた熱く激しい闘いに注目です。 本命は、巻き返しに燃えるグランディオーソ。ここ2戦は4着、5着と敗れていますが、前々走は中央馬相手に2500mと条件的に厳しく、前走は過去最高馬体重が示す通り、明らかに余裕残しの造りだったため。斎藤工のように勢いがある本馬。本質的にはマイル辺りがベストだと思うが、もともとかかるタイプではなく2000mは守備範囲。3走前の浦和記念で出走中央馬すべてに先着した力は本物。ここは勝ち負けになるでしょう。 相手筆頭は、充実一途のドラゴンエアル。昨年は僅か1勝に終わった本馬ですが、今年はこれまで重賞1勝を含む4戦2勝。敗れた2戦も2着1回と中央との交流重賞で4着と堂々としたもの。前走の圧勝を見ても分かるように2000mはベストの距離。鋭い末脚を武器に重賞2勝目を狙います。 ▲は、ダウンタウン・浜田雅功のツッコミのように鋭い末脚を持つトーセンアレス。 以下、プレティオラス、トーセンサミットまで。◎(9)グランディオーソ○(7)ドラゴンエアル▲(10)トーセンアレス△(14)プレティオラス△(8)トーセンサミット買い目【馬単】4点(9)→(7)(8)(10)(14)【3連複1頭軸流し】6点(9)-(7)(8)(10)(14)【3連単フォーメーション】9点(9)→(7)(10)(14)→(7)(8)(10)(14)※出走表などのデータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。<プロフィール>ハッシー山梨県出身。学生時代大井競馬場で開催された大学対抗予想大会の優勝メンバーの一員。大学卒業後北海道へ渡る。浦河にある生産牧場を経て、在京スポーツ紙に入社。牧童経験を活かし、数々の万馬券を的中する。中にはパドックで選んだ4頭で決まり、3連単100万円越えあり。本人いわく馬の気持ちがわかるとか。
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アイドル 2015年05月19日 11時45分
第7回AKB48総選挙 リアルライブ編集部順位予想
アイドルグループ、AKB48の第7回総選挙の投票が20日からスタート。速報値は20日(水)に発表される。リアルライブ編集部では、投票開始直前に総選挙での順位を徹底予想した。1位 松井珠理奈2位 渡辺麻友3位 指原莉乃4位 柏木由紀5位 山本彩6位 島崎遥香7位 宮脇咲良8位 高橋みなみ9位 須田亜香里10位 宮澤佐江11位 柴田阿弥12位 渡辺美優紀13位 兒玉遥14位 森保まどか15位 松村香織16位 高橋朱里 第1位は前田敦子ともWセンターを経験している松井珠理奈が、前回の覇者である渡辺麻友、前々回の指原莉乃を破ると予想。第4位は安定の柏木由紀。 その柏木に続くのが、NMB48のキャプテン兼エースである山本彩、直前のシングルでセンターをつとめた島崎遥香、そして昨年の総選挙で打倒、指原を誓ったHKT48の宮脇咲良の三つ巴の戦いがある。リアルライブ編集部では、上から山本、島崎、宮脇の順番になると予想する。 さらに、今年で卒業することを発表している高橋みなみが、この次の位置で第8位。総監督に最後の花道をと期待する声も大きいが、現実的にはこのくらいの位置ではないだろうか。 以降も混戦が予想されるが、須田亜香里やベテランの宮澤佐江、さらに柴田阿弥は、順当に選抜メンバーとしてランクインするはず。昨年、選抜落ちした渡辺美優紀が復活を遂げ、HKT48の兒玉遥、森保まどか初のランクイン。そして、終身名誉研究生として長く活躍した松村香織も念願の選抜入りを果たすだろう。最後の16番目の椅子は、AKB48のメンバーの中で、現在もっとも勢いを見せる高橋朱里が獲得するのではないか。 他にも、木崎ゆりあ、武藤十夢、加藤玲奈には初ランクインの可能性を十分持っている。さらに、新潟での新しいグループのまとめ役を期待される北原里英にも選抜復帰のチャンスがあるかもしれない。
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芸能 2015年05月19日 11時20分
「視聴率低迷中」報道のヒロミ 余裕の対応「いい番宣になった」
デイリースポーツが18日に報じた「ヒロミ司会の新番組視聴率低迷」という記事に対して、タレントのヒロミが19日にブログを更新し、余裕の対応を見せた。 デイリーによると、4月からスタートしたテレビ朝日「美女たちの日曜日」の視聴率が2%台に低迷。フジテレビ「ワイドナショー」やTBS「サンデージャポン」などのライバル番組に押され、苦戦を強いられていると報じていた。同記事はYahooトピックスにも上がり、「そもそも視聴率が取れるタレントじゃない」「ヒロミって人気があるの?」「面白い人じゃない」「再ブレーク?」と1500件以上もコメントされ、話題となった。 ヒロミは自身のブログで「Yahoo見たら出てた いい番宣になったのだ 面白いから見てみて」と余裕の対応。 現在、同番組の他にレギュラー番組は、TBS「白熱ライブ ビビット」やフジテレビ「前略、月の上から。」など4〜5本抱えており、再ブレーク中である。しかし、一方でヒロミはテレビ業界にそこまで固執していないスタンス。だからこそ見せられる対応なのだろう。 良い具合に肩の力が抜けたヒロミ。ネット上では低評価なようだが、芸能界において唯一無二のキャラなため貴重な存在。今後もテレビ業界では重宝されるはずだ。
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社会 2015年05月19日 10時00分
達人政治家の処世の極意 第一回「田中角栄」
戦後政治史の中で、一方で金権政治家の声もあったが、カリスマ性において突出していたのが、田中角栄元首相であった。 その天才的な政治手腕と「情と利」を駆使した人心収攬術で一政治家としては前代未聞、最盛時史上最大の141人の派閥を擁し、全国津々浦々に広大無比の人脈を構築して圧倒的な影響力を発揮、長く政治権力の座を死守したことは知られている。ために、名言・至言は溢れるほどあり、その一つが表記のそれである。 田中は配下の若手議員などに、よくこう言っていた。 「世の中は白と黒ばかりではないぞ。敵と味方ばかりではない。その中間に広大なグレーゾーンがある。そこを取り込めるかが、人の支持が集まるかどうかの最大のポイントだ」。そして、続けた。「その辺がわからん奴に天下が取れるわけがない」と。 結果、その配下から実に6人の総理大臣を輩出させた。異例である。竹下登、細川護煕(もりひろ)、羽田孜、橋本龍太郎、小渕恵三、鳩山由紀夫であり、彼らはその田中の言葉を常に胸に置き、天下を取ったのだった。 田中は旧制高等小学校卒、汗と涙、人に揉まれ、裸一貫で働く中でこうした言葉を学び取った。組織というものは、自分を支持してくれる人間が一握りはいる。他方、人の言動すべからく気に入らずの強固な批判、反対派がやはり一握りはいる。その間に、自分に利があれば支持し、損となれば距離を置くという“日和見組”が山のようにいる。この日和見組が、まさに広大な中間地帯、グレーゾーンというわけだ。 しかし、このグレーゾーンの人間がドッと動けば、組織内の世論となることが重要だ。この世論を取り込めば、自分にとっての支持の輪が一挙に広がるということである。田中はそのために、「バカになってでもグレーゾーンへの目配り、気配りを忘れるな。面倒と思っても、そうした連中の意見に耳を傾けろ。我を通すだけが能じゃないぞ」とも教えたのであった。 一方、田中にはその死後、後継としてのちに外務大臣になった田中真紀子という娘がいる。女性議員の中での政治センスは群を抜き、がんじがらめの官僚制度に風穴を開けられる人物とされ、「日本初の女性総理大臣はこの人」との声もあった。しかし、結局は父親の最も大事なDNA(遺伝子)を欠落させていたことで、そのチャンスを逸したのだった(現在、落選中)。 なぜ、真紀子はチャンスを逸したのか。 まさに、父親が死力を尽くしたあのグレーゾーン取り込みのための目配り、気配りがまったくできていなかったからにほかならない。我を通すことが優先され、例えば外務省でも省内改革を目指したものの、逆に外務官僚からヘキエキされて距離を置かれる結果となり、改革の志半ばで外相も解任されてしまうというテイタラクだったのだ。 そうしたグレーゾーン取り込みの“秘策”として、田中は次の言葉も強調した。 「自分の言葉で話せ。借り物は必ず人が見抜く」と。田中は自分の名代で演説に出掛ける秘書などに、こうクギを刺したものだった。「いいか。わかったようなことを言うな。気の利いたことを言うな。そんなものは聴いている者は一発で見抜く。借り物でない自分の言葉で、全力、誠心誠意でやれ。そうすれば、人は聞く耳を持ってくれる」 自分の言葉で話せるかどうかは、人を説得できるかどうかの大きな分かれ目になる。 よくシタリ顔でウンチクを傾け、まくし立てたりする話し手がいるが、よく聞いていると自分の言葉がないことがある。本、新聞、テレビ、あるいは友人、知人から借りた“他人の言葉”の羅列だったりする。 しかし、ある程度、世の中で揉まれた聞き手なら、そんな借り物は信用していないということである。「こいつは何もない男だ」、会社に戻るより早く、商談決裂の電話が入っていたりするのである。 稚拙でも構わない。自分の少ない経験に、この仕事への意欲をプラス、とにかく誠心誠意、自分の言葉で話すことだ。 第一、かわい気がある。かわい気があれば、相手は少なくとも聞く耳を持ってくれる。身を乗りだしてくれるということである。「説得の極意」ということである。“論語読みの論語知らず”が通用するほど、世の中は甘くない。 「真理は常に中間にある」。このこと一つを人生訓にしただけで、周囲の見方は大きく変わる。人間、時にバカになることも必要ということである。=敬称略=■田中角栄=第64・65代内閣総理大臣。新潟県出身。働きながら専門学校で土木業を学び、後に共栄建築事務所と田中建築事務所を設立。その後、衆議院議員選挙に当選。通商産業大臣、大蔵大臣、郵政大臣、内閣総理大臣などを務めた。小林吉弥(こばやしきちや) 永田町取材歴46年のベテラン政治評論家。この間、佐藤栄作内閣以降の大物議員に多数接触する一方、抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書多数。
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スポーツ 2015年05月18日 18時00分
野村克也と長嶋茂雄 厳戒「リハビリ闘病記」 〜スポーツジャーナリスト・吉見健明〜(2)
思えば、ノムさんの「生きる執念」や、現役にこだわり続ける姿は、私がずっと以前から見続けてきたものだった。それはミスターこと、長嶋茂雄(79)の姿である。私の11年間にわたるミスターのリハビリ取材は、この5月5日で3733日目になった。 当初、ミスターの辛い姿をファンに見せたくないという故・亜希子夫人の意向もあって、そのリハビリの様子はほとんど伝わってこなかった。亜希子夫人はミスターの極秘トレーニングのため、最新のリハビリ施設を備えた都内の高級マンションを用意し、そこでは壮絶なリハビリが行われていた。 リハビリは現在も続いており、火曜から土曜までは、マンションの近くにある国立自然教育園がその舞台。そして、特筆すべきは月曜日。この日だけは、自宅近くの多摩川台公園でリハビリをしているのだが、ここは一般の人たちも自由に出入りできる普通の公園である。そのためミスターが姿を現すと通勤、通学中のサラリーマンや学生がサインや写真を求めて次々と声をかけ、ミスターも時間の許す限り快く応じている。 毎週、近くの御婦人が朝の散歩に連れてくるワンちゃんと戯れ、無邪気に大声を出すこともリハビリの一環だ。ミスターは誰かれとなく「おはようございます!」と公園中に響き渡るような声で挨拶をするのだが、その声を聞いているだけで幸せな気持ちになる。 現役時代はミスターがくしゃみをしただけでニュースなると言われていたが、現在もミスターが犬にボールを投げただけで、その写真が誌面になるなど、華やかな存在感は変わらない。 「本当に野球が好きなんですね。まだ、現役の監督になりたいという願望があるようで、今のミスターの生きがい、リハビリへのモチベーションはそこにある。だから、周囲も長嶋さんの現場復帰という奇跡を信じているんです」(スポーツ紙幹部) それを象徴する光景として、土曜日のリハビリでは、決まって見せる動きがある。バットの素振りだ。 「毎回リハビリの最後に必ず10スイングすることが続いています」(同) 奇跡を信じてリハビリを続けるこのポジティブさこそ、ミスターのミスターたるゆえんである。 ノムさんとミスターは、現役時代から「月見草」と「ひまわり」の比較で語られてきたが、病気から現役復帰を目指してリハビリに励む現在は、双方とも家族の事情があって、親子関係は良好とはいえない。 「ノムさんは、団野村氏やケニー氏(サッチーの子供)との折り合いはよくない。ただ、団氏の会社が傾いた際にサッチーがこっそり援助した経緯などもあって、車の運転手の手配などは団氏の事務所がやっています。そしてなにより、克則がずっとそばにいますからね。克則の孫と一緒に食事をするのが一番の楽しみのようで、子供の日も孫と一緒だったと聞いています」(テレビ局関係者) 一方、ミスターの事情はさらに複雑だ。長男・一茂は奥さんの言いなりでミスターとは歯車が合わないといわれており、次女の三奈さんが面倒を見ている。 「この正月、ミスターのリハビリの様子がテレビで初公開されましたが、これは三奈さんの企画で、番組では一茂の存在が完全に無視されていた。この一点から見ても、長嶋家の確執の根深さがうかがえます」(同) それでも、2人の復帰にかける壮絶な執念は衰えることはない。79歳の2人のスーパースターはいまなお、その生き様で、私に希望を見せてくれている。
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