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ミステリー 2008年12月22日 15時00分
障害者プロレスに現れたオーブ!
11月22日、新木場の「1st RING」にて障害者プロレス「ドッグレッグス」の興行が行われた。その試合を撮影した写真の中に、大量のオーブが映し出されたワンショットがある。このオーブについて解説してみよう。 写真を見てほしい。相手選手を押さえつけている選手の肩などに写っている光の球のようなもの。これがオーブだ。 オーブというのは、よく撮影される心霊現象の一つである。人によっては玉響(たまゆら)とも呼ぶ。一説によると、オーブとは霊が球体に姿を変えたものであるという。しかしながら、現れるすべてのオーブが悪霊なのかというとそうではない。ほとんどの者が無害で、むしろ妖精や先祖霊であるとかいわれている。だが、もちろん中には負のオーラを持った悪霊的オーブも存在する。研究家によると球体の中にうごめくようなものが視認できるオーブは悪霊であるそうだ。とある霊能者曰く、このようなオーブは人に悪い作用をもたらすことがあるらしく、そのような心霊写真が撮影された時は、十分に注意していただきたい。 オーブが現れたのは、障害者たちがプロレスを見せる場、ドッグレッグスの大会だ。障害者プロレスというのは、15年前に「ドッグレッグス」の代表、北島氏をはじめとした東京のボランティア団体が開催したものだ。最初は東京の団体だけであったが、現在では福岡の「FORCE」仙台の「ODAZUNA」といった二つの団体があり、全国に40人ほどの選手が存在する。障害者が行うプロレスといっても、健常者のプロレスと大きく異なる点はない。唯一異なる点というと、相手の不自由な部位を意図的に攻撃してはならない、3カウントはなく、ギブアップやTKO、判定で勝敗が決められる。健常者と障害者が戦う場合、健常者は相手の不自由なところに枷を付ける。以上のルールだけである。もちろん本気で戦う気持ち、プロレスを好きだという気持ちは健常者とまったく同様だ。 このような熱い気持ちを持ったプロレスラーたちが戦うリング場に現れたオーブ。このオーブはなぜ、このリングに現れたのか。一説によると、このオーブは障害者たちの霊ではないかといわれている。障害者たちは皆一様に、不自由な部位を抱えている。非常に重い障害を負ってしまうと、一生体を動かすことのできない者もいるであろう。そのような者たちにとって、障害者プロレスの選手らはスターである。動かない体を動かし、のびのびと生きている彼ら。その姿に己の理想を垣間見る者も少なくはないだろう。彼らに羨望の念を抱いたまま亡くなった者の霊が現れたのではないか、といううわさもある。その証拠といわんばかりに、どのオーブも澄んだ淡い輝きを持っている。まるで霊たちの純粋な思いが反映されているようではないか。 パラリンピックが存在するように、スポーツをしたいと心から望む障害者は非常に多い。障害者プロレスが存在するのも、プロレスをやりたいと望む者がいるからに他ならない。リング場に現れたオーブ同様、障害者プロレスの選手らの勇姿を見守ることも、彼らの人権を尊重することになるのではないだろうか。
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レジャー 2008年12月22日 15時00分
有馬記念 メイショウサムソン 有終の美飾る!
今週はいよいよ08年のフィナーレ・有馬記念が行われる。過去、幾多の伝説を作り上げてきたこのレースで今回、ラストランを迎えるのがメイショウサムソンだ。デビューから3年5カ月。数多くの名勝負を繰り広げてきた名馬の最後の走りに注目だ。 ここまで積み上げてきたGI勝利は実に4つ。その輝かしい実績とともにスーパーホースがこのグランプリでターフに別れをつげる。瀬戸口厩舎から転厩して1年10カ月。バトンを受け取った高橋成調教師は感慨深げに同馬との日々を振り返る。 「本当、よくここまで頑張ってくれた。何より怪我で騎乗が微妙だった武豊君を背にラストランを迎えられるのがうれしいね」。 最後の舞台となる有馬記念では過去2度出走したが5、8着…一番人気に支持された昨年も直線で伸びきれずに期待を裏切った。同馬にとっては鬼門のレースとも言える暮れのグランプリだが、指揮官はラストランに向けて渾身の仕上げで挑む。 「昨年はジャパンカップがギリギリの仕上げだったので状態が下降線だった。でも今年は違う。フランス遠征がいい意味での休養となって、帰国して2戦目。昨年よりは確実に具合はいい」。 最終戦に向けて、できる限りの仕上げを施す。それが苦楽をともにしてきた愛馬への感謝の気持ちだ。もちろん、高橋成調教師はラストランを最高の形で締めくくるつもりだ。 「前走のジャパンCは上がりが速く、持ち味の渋太さを生かせなかった。それでも勝ち馬とは0秒5差だから全く悲観していない。今度こそファンの期待に応えたいし、何とか武豊君とのコンビで有終の美を飾りたい」。 90年のオグリキャップの再来なるか。引退レースでのVに向けて、サムソンが伝説の走りを見せる。
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レジャー 2008年12月22日 15時00分
有馬記念 今度も怖い スクリーンヒーローが再度の一発に意欲
サクセスストーリーはまだ終わらない。9番人気だったジャパンCを快勝し、アッといわせたスクリーンヒーロー。 「正直、びっくりしたが、いずれは大きいところでいい競馬ができる馬だと思っていた。東京の二四は力がなければ勝てないし、(GIを勝つのが)早くなった分にはいいでしょう」と鹿戸雄調教師は笑顔で振り返る。 1週前の追い切りは14日、ポリトラックで行われ、5F72秒1、ラスト1F12秒8をマーク。「時計は遅いが、ラスト1Fとゴールを過ぎてからもしっかり併せて、やる気を出させている。これはいつも通り。GIだからといって特別なことはしないでいいから」とあくまでも自然体を強調する。 JC→有馬記念を連勝すれば、史上5頭目の快挙。一気に名馬の仲間入りをする。「いやいや、負かしたといっても1度だけだし、ほかにも強い馬が出てくるから」と謙虚に語る師。が、「競馬が上手だし、長いところでは崩れない。今回も相手なりに走ってくるんじゃないかな」と続けたあたりは愛馬に対する信頼と自信の表れだろう。 競馬はブラッドスポーツ。1998、99年と連覇した父グラスワンダーの血が騒げば快挙達成も決して夢物語ではない。
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レジャー 2008年12月22日 15時00分
丹下日出夫の虎の巻 有馬記念 連覇狙うマツリダゴッホが最有力
今年の秋のGIシリーズは、ウオッカとダイワスカーレットの歴史的な天皇賞を境に、俄然、盛り上がりを見せている。そして、3代のダービー馬や菊花賞馬が集結したジャパンCへ。1頭が抜けると、また新たなチャレンジャーが現れるという形でうまく回転しているが、最後のグランプリはJC上位組vsダイワスカーレットという図式が鮮明だ。 となると、まず最初に今年のJCの検証ありきということになるが、ちまたでは、「今回のJCは、スローの上がり勝負で凡戦ではなかったかという声もチラホラ。なるほど、前半1000メートル通過は61秒8のスロー。先行馬に有利な流れであったことは否めないが、ラスト4Fは、11秒9→11秒2→11秒3→11秒9と、11秒台のラップが4連続。瞬発力と同時に底力がなくては、到底勝ち負けには持ち込めなかったはずだ。 4着に終わったものの、その瞬発力勝負をイチ早く仕掛けたのがマツリダゴッホ。最後の最後で末が甘くなったとはいえ、最低でも3Fは11秒ソコソコのラップを刻んでいるし、中山2500メートルはタイトな内回り。3コーナーすぎからスパートすれば、ちょうど11秒台の脚を使い切ったところがゴールであることを実際、昨年に証明しているし、何といっても左回りと右回りでは別馬であることをもう一度思い出してほしい。 その昨年のグランプリで2着したダイワスカーレットは天皇賞・秋でウオッカのレコード(芝2000メートル1分57秒2)から2センチ差の銀メダル。1週前の追い切りでは、7F94秒9の猛時計にも平然。どこかイライラしていた休み明けの前走よりも精神面でゆとりがあるし、有馬一本に絞ったローテーションが功を奏したに違いない。ただ、基本的にはマイルをベースとした2000メートルがベストの中距離馬。昨年同様、早めにマツリダに馬体を併せられると、坂上からがやっぱり苦しい。 ましてや、スクリーンヒーローもJCで、前掛かりの競馬に味を占めているだろうし、ひとつ前のAR共和国杯の芝2500メートル2分30秒8は、同レース歴代2位の好タイム。前回のJCは、記録面においての裏付けもある(AR共和国杯を最速タイムで走ったサンライズジェガーは、翌年の天皇賞・春2着。歴代3位のアドマイヤジュピタは、今年の天皇賞・春を制している)。最後の最後で踏ん張り切るのは、蛯名のマツリダゴッホだと思うが、3頭は高いレベルで上位拮抗。 一角崩しがあれば、JCに出走できなかったことで、かえって理想的なローテーションとなったアルナスライン。鞍上のペリエ騎手は、近年の有馬記念で3勝。中山の2500メートルになると馬も人も変わる。メイショウサムソンは競走馬としては晩年。まさか、武豊によるオグリキャップ並みのメークドラマはないような気がするが、気の小さい予想家は天皇賞で◎を打ったドリームジャーニーまで、ソッと△を打つつもりでいる。
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レジャー 2008年12月22日 15時00分
朝日杯FS セイウンワンダー 最大の勝因はコース“経験”
「第60回朝日杯FS」(JpnI、中山芝1600メートル、21日)は、内枠(3番)の特権をフルに生かしたセイウンワンダー(2番人気)が今年の2歳王者に輝いた。勝ち時計は1分35秒1(良)。JRAブリーズアップセール出身馬としては初のGI制覇。実はセールが行われたのが今回の舞台・中山競馬場だった。明暗を分けたのはこの“経験”だったというのは大げさだろうか? 終わってみれば、中山のマイルでは絶対的なアドバンテージがある内枠(3番)を引いたセイウンワンダーが2歳王者の座に就いた。 前走の新潟2歳Sとは一転、好スタートを切り、道中は中団を追走。ペースも前半3F通過34秒3、5F58秒8と淀みなく流れ、末脚自慢のセイウンに味方した。直線ではロスなく最内に切れ込むと、メンバー最速の上がり(3F)で突き抜けた。 思い起こせば、新潟2歳Sは外ラチぎりぎりで、今回は内ラチぎりぎり。一見すれば単なる偶然に映るが、鞍上が馬の癖を知り尽くしているからこそできた芸当だった。殊勲の岩田騎手が言う。 「この馬はラチに頼った方が伸びてくれる。今日も気持ちよく走っていたし、狙い通りだったね」 一方の領家調教師もJRAブリーズアップセールで、自らが最高額(2730万円)で競り落としただけに、喜びもひとしおだ。 「本当は(アグネス)タキオンの仔を買おうとしたんだけど、脚元が気に入らなくて。簡単に落とせると思ったんだけど、予想外に競りかけられちゃって。もう、引くに引けなかった(笑)。これぐらいは走ると思っていたので、ホッとしている」 実はこのセールでセイウン自身も大きな経験をしている。セールが行われた場所がここ中山競馬場だったのだ。週中に取材陣から「中山コースは?」と聞かれると、師は「1週間ぐらい滞在していたし、パドックでも“スクーリング”しているからな(笑)。装鞍所も体験しているし」と話していた。 勝ったからこそいえる“コジツケ”とはいえ、関西馬のほとんどが中山初見参だったのだから、この経験が少なからず陣営に自信を与えたのは間違いない。 自在性ある脚質に加え、折り合い面から距離延長も問題はなさそう。完成度の高さからいっても、順調にいけば、最大目標の皐月賞まで突っ走る可能性は極めて高い。
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レジャー 2008年12月22日 15時00分
阪神C マルカフェニックスが重賞初V
21日(日)の阪神メーン「第3回阪神C」(JpnII、芝1400メートル)は、福永騎手が騎乗した8番人気のマルカフェニックス(牡4歳、栗東・松永昌厩舎)が、1分21秒6(良)のタイムで優勝。待望の初重賞制覇を飾った。 好スタートを決め、好位で流れに乗ると、積極的な仕掛けで直線半ばでは先頭。やや早仕掛けにも思われたが、「自分の競馬に徹するしかないからね」と福永騎手。勝つにはこれしかない意を決した作戦だった。フェニックスも鞍上の期待に応え、二枚腰を発揮。猛追してきた1番人気のファリダットを4分の3馬身振り切ったところがゴール板だった。 「体質が弱くて出世は遅れていたけど、もともと素質は感じていた馬。きょうは落ち着いていて乗りやすい状態だったし、結果を出せてよかった」と福永騎手。今年1月以来、久しぶりにコンビを組んだ愛馬を称えた。 これまでの良績は1200メートルに集中していたが、この日は折り合いもピタリ。本格化の兆しを見せるとともに、距離にも融通性が出てきた。来春はスプリント路線のみならず、安田記念の伏兵としても楽しみな存在になりそうだ。
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レジャー 2008年12月22日 15時00分
オーバルスプリント(SIII、浦和1900メートル、24日) ナイキアディライト ラストランVに躍起
古豪ナイキアディライトが6年連続重賞制覇の偉業をかけ、ラストランに臨む。 有終の美を飾るべく、陣営が選択した舞台は昨年も勝利したゲンのいい浦和1400メートル。「前走から間隔があいた分、じっくり乗り込んでるし、具合はいい。去年、勝ったレースだし、いい形でラストを飾りたい」と川島正師も期待を込める。 最終追いは19日の船橋競馬場(左回り・良)。佐藤太騎手を背に、単走で5F63秒0→49秒9→38秒2を馬なりで計時。スピードに乗って序盤から飛ばしていくスタイルはいつもと変わらない。年齢的な衰えを感じさせない動きを披露し、態勢を整えた。 2003年のブルーバードCで重賞初挑戦、初制覇を達成してから、現在に至るまで12個のタイトルを積み上げた。数々の名勝負を演じてきた名馬が、集大成の一戦に静かな闘志を燃やす。
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レジャー 2008年12月20日 15時00分
朝日杯FS(JpnI、中山芝1600メートル、21日) 大当たり記者・石沢はブラストクロノスで大勝負!!
2歳王者を決める「第60回朝日杯FS」(JpnI、中山芝1600メートル、21日)は、阪神JFとは一転して混戦模様。先週、3連単で47万円馬券の場外ホームランをかっ飛ばしたナイガイきっての穴野郎・石沢記者は、これまた評価が芳しくないブラストクロノスを本命に抜てきした。「人気薄の2歳馬」を数多く持ってくる岩戸厩舎の秘密兵器が師走の中山を激走する。 今回、2頭出しがかなった岩戸厩舎の特徴は「2歳戦」での強さだ。昨年が全20勝中5勝、今年は14日終了時点で17勝中6勝が2歳馬による勝ち鞍。それもフサイチアソート(東スポ杯2歳S)、ゲットフルマークス(京王杯2歳S)と、“手駒”は2年連続で重賞をかっさらっている。 さらなるキーワードが「人気薄」だ。近2年で挙げた11勝の平均は6番人気。東スポ杯2歳Sでのフサイチは9番人気、京王杯2歳Sのゲットフルにいたってはブービー人気(15頭中)での激走だった。岩戸厩舎の2歳馬、それも人気薄は、穴党にとっては「黙って買え」ということなのかもしれない。 そのゲットフルマークス、前走をフロック視されているのか、脚質が嫌われているのか、評価が芳しくないが、それ以上に盲点となっているのが◎ブラストクロノスだ。 デビュー前、記者は同じ週に使う予定だった評判馬のベラドーラの話を岩戸調教師に聞きにいくと、「それより、人気がない方がいいだろう? とにかくエンジン、心臓がケタ違い。このキンカメ産駒は絶対走る」と、ベラドーラそっちのけで熱弁をふるっていたのがこの馬。どちらかといえば強気で知られる同師だけに、当方も初めは半信半疑だったが、新馬戦の走りを見て即座に納得した。 勝ち時計こそ平凡も、直線入り口で鞍上が軽く仕掛けると抜群の反応で、アッという間にゴールイン。最後は抑え気味ながら、ラスト2Fは11秒9→11秒8だから、能力を疑う余地はない。騎乗した岩田騎手も「素直で乗りやすくて、仕掛けてからの反応もいい。これはいい馬だ」と、社交辞令抜きで称賛していた。 ここ2戦は(6)(7)着と結果が出ていないが、極度のイレ込み、大幅な出遅れと敗因はハッキリ。先週の中日新聞杯でも株を下げに下げたフサイチアソート(10番人気)が2着に突っ込むパフォーマンス。今回のブラストも岩戸厩舎の明らかな好走パターンだろう。
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スポーツ 2008年12月20日 15時00分
2008プロ野球10大ニュース 原巨人「メークレジェンド」リーグV
西武が12球団最年少の渡辺久信監督の下で4年ぶりの日本一に輝き、アジアのナンバーワンの座も手にして幕を閉じた2008年のプロ野球。歴史的な逆転劇、偉大な記録を築く者、現役を退く者…。記憶に残るプレーが多かった今年1年間を振り返る。 08年のプロ野球最大のニュースは、巨人のセ・リーグ2連覇だ。 リーグ史上最大の13ゲーム差をひっくり返しての大逆転は、若手選手たちの予想を超えた成長が大きかった。 シーズンの滑り出しは最悪だった。開幕のヤクルト3連戦3連敗を含めて5連敗でスタート。ベテラン勢が出遅れ、けが人も重なったことで春先は苦しんだ。 いきなりの試練により、指揮官の起用方針は変更を余儀なくされた。「名前ではなく、コンディション重視で先発メンバーを決める」。実績に左右されることなく、状態のいい選手を積極的に使った。このチャンスを若手が見事にものにした。 投手陣では越智、山口、西村健らが中継ぎに定着。野手では19歳の坂本が遊撃の定位置を奪い、結果的には全試合に先発出場を果たした。外野手では亀井、鈴木尚が一皮むけ、二岡や高橋由の不在を感じさせない活躍ぶりだった。クルーン、グライシンガー、ラミレスと新加入の外国人選手も期待通りの数字を残し、巻き返しに貢献した。 交流戦では優勝争いを繰り広げ、不振にあえいでいた上原や李承●(●は火へんに華)も北京五輪を境に復調した。対照的に首位を独走していた阪神は北京五輪後に失速した。9月下旬には32年ぶりの12連勝(1分け挟む)も記録するなど、夏場以降の猛烈な追い上げで、ついに143試合目の10月10日、2連覇を達成した。劇的な大逆転優勝は「メークレジェンド」と称された。 日本シリーズでは西武に一歩及ばなかったが、数年来の課題である「育てながら、勝つ」を実践した今季の戦いぶりは、今後に期待を抱かせるものとなった。原監督は「意義ある素晴らしいシーズンだった」と総括した。 来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督に巨人の原辰徳監督が決まった。サムライジャパンの愛称で連覇を目指す。 10月28日、加藤良三コミッショナーから就任要請を受けた原監督は、無数のフラッシュを浴びながら「日本代表は誇りであり、あこがれ。強いチームをつくる力になりたい」と、はっきりした口調で話した。 当初、北京五輪の日本代表監督を務めた星野仙一氏がWBCでも指揮を執る予定だった。北京五輪でメダルなしの惨敗に終わったが、あくまでその方針は変わっていなかった。 五輪閉幕直後に巨人の渡辺恒雄球団会長が「星野君のほかにいるか」と発言。星野氏自身もテレビ番組などで開き直りとも取れる発言を繰り返したことで、世間の批判が集中した。 2カ月近く難航した監督選考。米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手が発したひと言が流れを変えた。「本気で最強のチームをつくろうとしているとは思えない」 加藤コミッショナーも「野球界においても世代交代は必要」と話し、既定路線だった星野氏は候補から消え、セ・リーグ連覇を果たした原監督の名前が急浮上した。 大会2連覇の期待と重圧を一身に集める原監督は「全身全霊をもって務める」と決意表明した。 オリックスの清原和博が波瀾万丈の23年間にわたる現役生活にピリオドを打った。 1軍の舞台に戻ってきた時、清原は今季限りでユニホームを脱ぐことを決めていた。遠征先では顔を合わせた球界関係者に、自らの決断を伝えて歩いた。41歳の誕生日だった8月18日の西武戦。敵地で古巣との試合後、正式に引退の意思を表明した。 西武と巨人で8度の日本一に貢献した清原も、最後は代打専門だった。一流の投手が全力で投げ込む球にはどうしても振り遅れてしまった。限られたチャンスで好結果を残そうと必死だった。一方で「その球なら大丈夫だ」と投手にアドバイスも送り、野手にもロッカールームで、打席に立つ時の心構えを伝えた。自らが培った技術を惜しみなく伝授することが清原流の恩返しでもあった。 現役最後の試合となった10月1日、京セラドームでのソフトバンク戦。各界の著名人が駆けつけ、異様な雰囲気が球場を包む中で「4番・指名打者」で出場した。最後まで直球勝負を挑んできた杉内に豪快なフルスイングで応じ、プロ野球人生に終止符を打った。 「一番三振して、一番死球に当たり、一番サヨナラ本塁打も打った。もちろんタイトルは取りたかったけれど、これ以上求めたら罰が当たる」 清原の目に、少しの悔いも見られなかった。 4位は、渡辺久信監督率いる西武の日本一。 昨年は26年ぶりとなるBクラス。和田、カブレラと両主砲が抜けた。チームを率いるのは、12球団最年少の新監督とあって、開幕前の評価は高くなかった。だが、若き指揮官は「低評価を見返そう」を合言葉にチームをガラリと変ぼうさせた。 「試合中のミスは責めない」というベンチの大方針と、名物となった早出特打などの豊富な練習量で、長打力と機動力を併せ持つ圧倒的な打線を生み出した。片岡、栗山の1、2番コンビが俊足でかき回し、中島やG・G・佐藤、中村が長打でランナーを帰す。故障や北京五輪で主力を欠いても、サブの後藤やボカチカらが穴を埋め、4月から1度も首位を譲ることなくリーグを制した。「汗と涙の結晶が形になった。忘れられない優勝」と男泣きした若き指揮官の姿が印象的だった。 西武は勢いに乗り、ポストシーズン、日本シリーズも制して日本一に。さらにはアジアシリーズも制してアジア一の座にまで上り詰めた。低評価を覆し続けた1年が終わり、来季は追われる立場。渡辺監督は「黄金期を復活させたい」と腕を撫す。 5位は、ソフトバンクの王貞治監督の辞任。 9月23日、突然の退任発表だった。球団首脳が水面下で慰留に努めたものの、決意は固かった。孫正義オーナーには午前中に電話で報告。実兄の鉄城さんにも事前の相談はなかったという。24日は本拠地ヤフードームで今季最終戦。ファンに自らの言葉で別れを告げるため退任の意向を公にした。「プロ野球に入って50年。本当にいい人生を歩ませてもらった。心をときめかせてやらせてもらったのは、幸せだったと思う」と最後は晴れやかな表情だった。 北京五輪では日本野球の威信が失墜した。星野仙一監督が「金メダルしかいらない」と豪語して臨んだ星野ジャパンは、1次リーグ4勝3敗の4位で進んだ準決勝で韓国に、3位決定戦でも米国に敗れメダル獲得はならず。 楽天・岩隈久志投手は、チームが5位と低迷しながら、21勝4敗、防御率1.87、勝率8割4分で投手部門3冠を獲得。沢村賞にも輝いた。 巨人が歴史的大逆転で優勝を遂げたのとは対照的に、首位独走から13ゲームをひっくり返されリーグ優勝を逃した阪神岡田彰布監督は責任を取って辞任。後任には真弓明信氏が就任した。 08年は大記録も生まれた。阪神の金本知憲は、4月12日の横浜戦で通算2000本安打、5月には40歳1カ月で通算400本塁打を達成した。中日の山本昌広は、通算200勝。42歳11カ月での到達は史上最年長だった。 横浜の内川聖一は、8月に4割4分9厘の高打率を残した。シーズンを終えての最終打率は3割7分8厘。ローズが99年に記録した右打者の最高打率を塗り替え、首位打者、最多安打、最高出塁率のタイトルを獲得した。 次点には、巨人の上原浩治、中日の川上憲信の両投手の米大リーグ挑戦表明。FA宣言した2人。近年、高額の契約金で話題となる日本人選手のメジャー挑戦だが、今季は世界的な金融危機の影響が懸念されている。
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レジャー 2008年12月20日 15時00分
朝日杯FS(JpnI、中山芝1600メートル、21日) アベコーの気になる本命は!?
みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。 今週、阪神では「阪神C」です。過去2回の勝ち馬が、フサイチリシャールとスズカフェニックス。2着がプリサイスマシーンにジョリーダンス。距離は1400メートルですが、マイル戦にも対応できる馬が上位を占めています。それをベースに考えると、叩き3走目のサイレントプライドが面白い存在です。 休養明けの富士Sで優勝。積極策からリザーブカードの追い込みを封じました。時計が芝1600メートル1分32秒7の自己ベスト。マイラーとしての資質の高さを実証。前走のマイルCSは、おそらく富士Sの反動と見ています。3走目で巻き返し必至です。 さて、注目の「朝日杯FS」です。昨年は主導権を取ったゴスホークケンが2馬身半差の圧勝。比較的、前で対応したレッゴーキリシマが2着で2番手追走のキャプテントゥーレが3着。先行馬同士での決着。一昨年も昨年と同じようなペース(前半34秒台)、ドリームジャーニーの強襲劇が決まったとはいえ、逃げたオースミダイドウが3着で、先行したローレルゲレイロが2着。中山外回りのマイル戦ですが、スピードに勝る先行馬の活躍が目立ちます。 ミッキーパンプキンが◎です。京都のデビュー戦を余裕の圧勝。時計が芝1400メートル1分22秒8。ビッシリ追っていれば1秒近くは短縮できたはず。同じ日にりんどう賞があり、優勝したグローリールピナスが1分21秒8。その比較からも出色の内容です。 さらに、前走の萩Sでは前半5Fを60秒8のスローに落とし、人気のキングスレガリアを引き付けるだけ引き付けて、ゴール前で再加速。まさに驚異の二枚腰。時計が芝1800メートル1分47秒7で、ラスト3Fが34秒6。ちなみに昨年の優勝馬フローテーションが1分47秒9で、ラストが35秒3。明らかにミッキーパンプキンの方が、スケール的に上の内容。萩Sの内容から好位置で控える競馬もできるはず。迫力の坂路調教に加えて、幸運なことに中山マイルの1番枠。迷わず狙い撃ちです。
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