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丹下日出夫の虎の巻 有馬記念 連覇狙うマツリダゴッホが最有力

 今年の秋のGIシリーズは、ウオッカとダイワスカーレットの歴史的な天皇賞を境に、俄然、盛り上がりを見せている。そして、3代のダービー馬や菊花賞馬が集結したジャパンCへ。1頭が抜けると、また新たなチャレンジャーが現れるという形でうまく回転しているが、最後のグランプリはJC上位組vsダイワスカーレットという図式が鮮明だ。

 となると、まず最初に今年のJCの検証ありきということになるが、ちまたでは、「今回のJCは、スローの上がり勝負で凡戦ではなかったかという声もチラホラ。なるほど、前半1000メートル通過は61秒8のスロー。先行馬に有利な流れであったことは否めないが、ラスト4Fは、11秒9→11秒2→11秒3→11秒9と、11秒台のラップが4連続。瞬発力と同時に底力がなくては、到底勝ち負けには持ち込めなかったはずだ。
 4着に終わったものの、その瞬発力勝負をイチ早く仕掛けたのがマツリダゴッホ。最後の最後で末が甘くなったとはいえ、最低でも3Fは11秒ソコソコのラップを刻んでいるし、中山2500メートルはタイトな内回り。3コーナーすぎからスパートすれば、ちょうど11秒台の脚を使い切ったところがゴールであることを実際、昨年に証明しているし、何といっても左回りと右回りでは別馬であることをもう一度思い出してほしい。

 その昨年のグランプリで2着したダイワスカーレットは天皇賞・秋でウオッカのレコード(芝2000メートル1分57秒2)から2センチ差の銀メダル。1週前の追い切りでは、7F94秒9の猛時計にも平然。どこかイライラしていた休み明けの前走よりも精神面でゆとりがあるし、有馬一本に絞ったローテーションが功を奏したに違いない。ただ、基本的にはマイルをベースとした2000メートルがベストの中距離馬。昨年同様、早めにマツリダに馬体を併せられると、坂上からがやっぱり苦しい。
 ましてや、スクリーンヒーローもJCで、前掛かりの競馬に味を占めているだろうし、ひとつ前のAR共和国杯の芝2500メートル2分30秒8は、同レース歴代2位の好タイム。前回のJCは、記録面においての裏付けもある(AR共和国杯を最速タイムで走ったサンライズジェガーは、翌年の天皇賞・春2着。歴代3位のアドマイヤジュピタは、今年の天皇賞・春を制している)。最後の最後で踏ん張り切るのは、蛯名のマツリダゴッホだと思うが、3頭は高いレベルで上位拮抗。

 一角崩しがあれば、JCに出走できなかったことで、かえって理想的なローテーションとなったアルナスライン。鞍上のペリエ騎手は、近年の有馬記念で3勝。中山の2500メートルになると馬も人も変わる。メイショウサムソンは競走馬としては晩年。まさか、武豊によるオグリキャップ並みのメークドラマはないような気がするが、気の小さい予想家は天皇賞で◎を打ったドリームジャーニーまで、ソッと△を打つつもりでいる。

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