「彼はもともと、何人かいる飲み友だちの1人でした。ある時、みんなで飲んでいて、2人で話をする状況になったんですね。当時、私は職場で悩みを抱え、塞いでいる時期でもありました。そのことを、彼にポロッと愚痴ってしまいました。
すると、彼が“大丈夫だよ”と言うんです。“悪いことがあった時は、後で必ずいいことがあるから”と。よくある言葉ですが、彼がとても力強く言ってくれたので、ハッと目が覚め、救われた気分になりました」
>>性悪なキューピッド~女がドン引く瞬間~<<
そんなポジティブな言葉を掛けてくれた彼に惹かれ、親しくなり、交際に発展。だが、すぐに思いがけない事態が起きてしまったという…。
「付き合い始めて2か月ほどした頃。彼から電話が掛かってきたんですね。“宝くじが当たった”と言うんです。なんでも、誕生日に友だちから10枚の宝くじをもらい、その中の1枚が当たったそう。金額を尋ねると、“100万円”と言うんです。私が“日頃、頑張ってるからご褒美だね”と祝福したんですが、どうも彼が嬉しくなさそうなのが気になりました。
数日後、彼に会った時、宝くじをどうしたのか尋ねました。すると、“捨てた”と言うんです。理由は、“俺は100万円を簡単に手に入れられるほど頑張ってない”からだと。“いいことがあれば必ず悪いことがある”と言い、“悪い前兆に過ぎないから捨てた”と…。そのあまりに極端な考え方に、ドン引きしました」
彼の性格は、実はとてもネガティブだった。その性格から、せっかく掴んだジャンボなドリームをチョンボしてしまったのだった…。
写真・chinnian