有終の美を飾るべく、陣営が選択した舞台は昨年も勝利したゲンのいい浦和1400メートル。「前走から間隔があいた分、じっくり乗り込んでるし、具合はいい。去年、勝ったレースだし、いい形でラストを飾りたい」と川島正師も期待を込める。
最終追いは19日の船橋競馬場(左回り・良)。佐藤太騎手を背に、単走で5F63秒0→49秒9→38秒2を馬なりで計時。スピードに乗って序盤から飛ばしていくスタイルはいつもと変わらない。年齢的な衰えを感じさせない動きを披露し、態勢を整えた。
2003年のブルーバードCで重賞初挑戦、初制覇を達成してから、現在に至るまで12個のタイトルを積み上げた。数々の名勝負を演じてきた名馬が、集大成の一戦に静かな闘志を燃やす。