みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。
以前から耳にすることですが、牝馬はいったん調子を崩すと、なかなか旧に復しきれない、といわれています。確かに2歳時、あるいは3歳春にバリバリ活躍した牝馬が、どうしたことかパッタリ。不振のトンネルに入ってしまうことがあります。
キストゥヘヴン。ご存知、一昨年の桜花賞馬。当時はフラワーCを含めて3連勝。ところが、その後、まさに長い不振というトンネルに入り、3着すら皆無。多分に距離が関係していると思いますが、あすの京都メーン・京都牝馬Sは広い外回りのマイル戦。昨春の東京GI・ヴィクトリアマイルで2番手追走から小差4着。さらに、続く安田記念でダイワメジャーの0秒5差。いずれも1分32秒8の自己ベスト。今週の調教で実に柔らかなフットワーク。広い京都のマイル戦でトンネル脱出か。その可能性が出てきました。
さて、GI・フェブラリーSをにらんで「根岸S」です。休養明けの人気ワイルドワンダーは、いわゆるここがステップレースとみて▲印。で狙いは、本番の1600mよりも、距離1400mをターゲットにしている馬です。
トウショウギアとトーセンブライト。なかでも、トウショウギアは左回りのダートで10勝のサウスポー。東京ダートが7勝。そのうち6勝が1400m。つまり東京のダ1400mは、一番の稼ぎどころとしている舞台なのです。
いい例が昨年の欅Sで58kgを背負い1分22秒3のレコードで独走。2走前の霜月Sでは、ラスト3F35秒1という直線一番の伸び脚でハナ差まで肉薄。しかも、当時は極量の59kgを背負ってのもの。それゆえ、中山ダ1200mだった前走のガーネットSは、レース中の不利もあり参考外として考えています。
今回は坂路調教で迫力の動き。前走とは一変。何より斤量が56kgで出走できるという強力な後押し材料。楽しみです。
相手のトーセンブライトは東京ダ1400mで3勝。1分22秒4の時計も魅力です。