「正直、びっくりしたが、いずれは大きいところでいい競馬ができる馬だと思っていた。東京の二四は力がなければ勝てないし、(GIを勝つのが)早くなった分にはいいでしょう」と鹿戸雄調教師は笑顔で振り返る。
1週前の追い切りは14日、ポリトラックで行われ、5F72秒1、ラスト1F12秒8をマーク。「時計は遅いが、ラスト1Fとゴールを過ぎてからもしっかり併せて、やる気を出させている。これはいつも通り。GIだからといって特別なことはしないでいいから」とあくまでも自然体を強調する。
JC→有馬記念を連勝すれば、史上5頭目の快挙。一気に名馬の仲間入りをする。「いやいや、負かしたといっても1度だけだし、ほかにも強い馬が出てくるから」と謙虚に語る師。が、「競馬が上手だし、長いところでは崩れない。今回も相手なりに走ってくるんじゃないかな」と続けたあたりは愛馬に対する信頼と自信の表れだろう。
競馬はブラッドスポーツ。1998、99年と連覇した父グラスワンダーの血が騒げば快挙達成も決して夢物語ではない。