連覇を目指す昨年のグランプリホース・マツリダゴッホにとって、ここは天皇賞・秋に向けた通過点にすぎない。
実際に、佐藤助手からは「負けられない気持ち」と勝利宣言が飛び出している。昨年は馬インフルエンザ騒動に巻き込まれ、札幌記念で7着と凡走。スタートからつまずいたが、今年の札幌記念はレコードの2着と上々の滑り出しを見せた。しかも、自分から勝ちに行ってのクビ差惜敗だ。
「結果論だけど、追い出しをもうひと呼吸遅らせたら、勝っていたかもしれないね。内容は負けて強し」と強調する佐藤助手。「使った後も順調そのもの。つくべきところに筋肉がついたし、体に張りが出てたくましさを増している。(追い切る前で)500キロぐらいある」というから頼もしい。
中山は3歳時に落馬したセントライト記念を除けば、有馬記念Vを含めて<6110>のスペシャリスト。“自分の庭”に戻ったここは、ド派手なパフォーマンスを演じてくれそうだ。
【最終追いVTR】鞍上は蛯名騎手。坂路を1本登った後、Dコースに入り、6F78秒0、上がり3F36秒8→12秒0を馬なりでマークした。躍動感あふれるフットワークは目立っており、使われた上積みは大きい。馬体もふっくら見せている。