楽天
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スポーツ 2020年11月25日 11時30分
楽天、青山浩二が引退「良い監督さんに出会えた」野村&星野元監督に感謝!
東北楽天は23日、今シーズン限りで引退を表明した青山浩二投手の引退発表会見を行った。青山は函館工高から八戸大を経て、2005年大学生・社会人ドラフト3巡目で楽天に入団。主に中継ぎ、クローザーとして活躍し、2012年には当時新記録となった6戦連続セーブを達成。2013年には怪我により途中離脱してしまったものの、チーム初のリーグ優勝に貢献している。また、オールスターにも2回出場している。 15年間のプロ野球生活から引退を決めた経緯について、青山は「今シーズンは本当にチームの力になれなかったというのが、一番です。なんとか最後まで力になろうと思っていたのですが、シーズン最後の方でケガをしてしまい、その時に、そろそろ(引退)なのかなと感じました。決断するまでは、15年もやっていたので少し時間がかかりましたが、『もう15年もやれた』と思えたら、その時にスパっと切り替えることができました」と表情はスッキリした様子。 2019シーズンは自己最多登板となる62試合に登板していただけに、まだやれるという悔いはないのか?という質問が飛ぶと、「『まだやれるか』と聞かれると、ボールは投げれますが、『勝負の世界で通用するか』と言われると、そこは自分でちょっと厳しいかなと思いました」と語り、15年を振り返っての思いについて、「あっという間でしたね。いろいろな経験をさせてもらいましたし、本当に最高でした」と振り返った。 球団創設2年目に入団した青山だが、「まず野村監督に教えていただき、その後は星野監督にもお世話になって、野球の厳しさというのを教えていただきました。やりがいを感じる、良い監督さんたちに出会いました。野村監督には、まず顔と名前を覚えてもらえるように、と必死にやっていて、1年目からたくさん試合に出させていただきました。(野村監督から)『野球より俳優の方が良いんじゃないか』と言われた時は、「あ、名前と顔を覚えてもらえたんだな」と思いました。星野監督には『稼ぎたくないんか』と言われ、そこで本当の野球選手としてやるべきことというのを教えていただきました」と2人の名将との思い出についても述べていたが、今後は「まだ決まっていないのですが、まず野球をしっかり勉強して、(野球を)ちゃんと人に伝えられるように頑張っていきたいと思います」という青山にとって、2人との出会いは大きな財産になったことだろう。 「本当に15年間ありがとうございました。人としても、野球選手としても、一緒に成長できたと思っています。これからのことはまだ決まっていませんが、人のために、野球を伝えることができるように頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします」 球団にとって功労者なだけに、また楽天のユニフォームを着る日も遠くはないかもしれない。まずは15年間の疲れをケアしてから、次のステージでも輝いてもらいたい。(どら増田 / 写真提供・楽天野球団)
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スポーツ 2020年11月23日 22時30分
楽天、石井一久GM兼監督誕生!「愛されながら強いチームを作る」
東北楽天は、2021年シーズンの新スタッフを発表。今シーズン、チームの指揮を執った三木肇監督が二軍監督に配置転換され、石井一久取締役ゼネラルマネージャーが、新監督を兼務することを決定した。 立花陽三代表取締役社長は「2021シーズン、東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍監督に、石井一久さんに就任していただくことが決まりましたことをご報告いたします。石井さんは約2年2か月間にわたりゼネラルマネージャーとしてチームを牽引していただきました。来シーズンからはユニフォームを着て、チームを強く成長させていただけたらと考えています。また、今シーズン一軍監督を務めていただいた三木監督には二軍監督として、2021シーズンチームを牽引いただければと思っています」と石井新監督に決定した経緯を説明。 石井新監督は「立花社長から(監督就任の)話を受けて、しっかりやっていこうと思っています。GMに就任した時から、私の使命はこのチームを常勝チームにすること、また骨太のチームにすることが大事だと肝に銘じてやってきたので、監督になってもそのスタンスは変わらずやっていきたいと思います。また、楽天イーグルスが東北の皆さんに愛されるだけではなく、愛されながら強いチームを作ることが最終的な私の使命だと思っていますので、しっかり覚悟を持って取り組んでいきたいと思います。物事の変化をもたらすときに、勇気や覚悟を持つことはすごく大事なことなので、何を言われようがブレずに邁進していくことが大事だと考えています。このことを、この場で決意表明としてお話したいと思っています。短期的な勝利ももちろん大事ですが、中期的にも底力をつけて、『あの時があったから今がある』と皆さんに言ってもらえるような、魅力的なチームにしていきたいと思っています」と初めて監督に就任する意気込みについて語った。 石井新監督は引き続き取締役兼GMを兼務することになるため、故・星野仙一元監督に続いて、全権を任された監督となる。監督就任1年目にして2位争いを演じたが、結果的に4位となった三木肇前監督は「今シーズンは監督として自分のめざしていた野球がなかなかできなかったことを心残りに思うと同時に、ファンの皆様の期待にお応えできず、大変申し訳なく思っております。来シーズンは二軍監督として、将来のイーグルスを背負っていく若い選手やコーチ達の育成など、さまざまなテーマに力を注いでいきたいと思います。チームのために頑張りたいと思います」と今後は二軍監督として、石井新監督とともに参加したドラフト会議で指名した選手を始め、若い選手たちを一軍に送り込む重要な役割を果たして行くことになりそうだ。 石井新監督は、1973年9月9日生まれの47歳。千葉県出身。1991年、東京学館浦安高からドラフト1位でヤクルトに入団。先発左腕として2001年まで活躍すると、2002年から2004年まで、メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースで活躍。2005年にニューヨーク・メッツに移籍すると、2006年に帰国。古巣の東京ヤクルトに再入団。2008年には埼玉西武に移り、2013年に現役を引退した。 楽天には2018年9月から取締役GMに就任し、編成面などで深く関わっている。(どら増田 / 画像は球団提供)
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スポーツ 2020年11月18日 18時30分
楽天、岸孝之が月間MVP受賞!「ファームで調整して鍛え直した」
10、11月度の『大樹生命月間MVP賞』が18日に発表され、パ・リーグ投手部門で東北楽天の岸孝之が受賞した。 岸は10、11月に6試合で先発し、すべての試合でクオリティ・スタート(6イニング以上を投げ自責点3以下)を達成。5勝0敗、防御率1.38の好成績を収めた。10月15日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦では、被安打2、13奪三振のピッチングを披露し9回115球で完封勝利。CS進出につなぐピッチングを見せた。 会見に臨んだ岸は「今シーズンの振り返りとなってしまいますが、前半戦は何の役に立てず、今年も(チームに)迷惑をかけてしまいました。復帰してからはしっかりと結果(9月13日に一軍復帰以降は6勝0敗)を残して、チームに貢献できたかなと思います。その結果、こういう賞をいただいてすごくうれしく思います」と振り返った。 いいピッチングが続けられた要因について「体調面、体の部分で、夏場にファームでしっかりと調整して鍛え直してきたことがやはり一番で、良い結果に結びついたかなと思います」と分析した。印象に残っている試合については「やはり千葉ロッテ戦で完封できた試合(10月15日)ですかね。もちろん渡辺直人選手の引退試合(11月6日)の完投も、僕の中ではすごく印象がよかったですが、2位を争っている中で、千葉ロッテ戦を完封できたことが、一番よかったと思います」とした。 来シーズンに向けては「毎年変わらず、もちろん怪我をしたくてしているわけではないのですが、怪我なく、シーズン序盤からしっかりと働けるようにしたいと思います」とシーズンを通し、怪我なく活躍することを誓っていた。 セ・リーグ投手部門は広島の森下暢仁、打者部門はDeNAのタイラー・オースティン、パ・リーグ打者部門はソフトバンクの柳田悠岐が選ばれている。(どら増田 / 写真提供・楽天野球団)
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スポーツ 2020年11月16日 11時30分
楽天2017年D1位、近藤弘樹が戦力外!コーチ陣も大幅に配置転換
東北楽天は14日、プロ3年目の近藤弘樹投手に来季2021年シーズンの選手契約を行わないことを伝えたと発表した。第二次戦力外通告だ。 近藤は2017年に岡山商大からドラフト1位で楽天に入団。即戦力ルーキーとして期待されたが、1年目は9試合、2年目も2試合の登板にとどまり、今季は中継ぎで6試合に登板して1ホールドを挙げたものの、通算17試合、0勝4敗、防御率7.00。ドラフト1位の選手で、3年で戦力外になるのは異例である。 2017年のドラフトで、楽天は清宮幸太郎内野手を北海道日本ハムに、村上宗隆内野手を東京ヤクルトに続けて抽選で外しており、近藤は外れ外れ1位だったが、球団の期待は高く、残念ながら3年間でその期待に応えることが出来なかった。 近藤は「現役続行の道を探りながら、トライアウトを受ける方向で考えています」と現役続行の意志を持っており、トライアウトに向けて準備を進めているとのこと。 楽天時代の思い出は「一番最初に東京ドームで先発した日です。あと、本拠地で初めて先発した時の声援というのは忘れられないです」と語り、「3年間で一度も勝利することができず、1位で入団したにもかかわらず、チームに貢献できなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と期待に応えられなかったことを謝罪した。 ファンに対しては「これからも頑張っていきたいと思います。いつも温かい応援、ありがとうございました」と感謝の意を述べている。 また、石井一久新監督のもと、コーチ陣の配置転換も発表された。既に三木肇前監督の二軍監督への配置転換が発表されているが、野村克則一軍作戦コーチは育成捕手コーチに、真喜志康永育成総合コーチは一軍ヘッドコーチに、石井貴二軍投手コーチは一軍投手コーチに、奈良原浩二軍監督は一軍内野守備走塁コーチに、今江敏晃育成コーチは二軍打撃コーチに、塩川達也一軍内野守備走塁コーチは二軍内野守備走塁コーチに、垣内哲也二軍打撃コーチは育成打撃コーチに、永井怜育成コーチは育成投手コーチに、酒井忠晴二軍内野守備バントコーチは育成守備走塁コーチに、それぞれ配置転換され、優勝、CS争いに加わるチーム作りを行っていく。(どら増田)
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スポーツ 2020年11月15日 17時00分
阪神・福留、ロッテ・楽天は獲得の価値アリ? バットの実力以外にも、44歳の大ベテランがもたらすメリットとは
これまで中日(1999-2007)、カブス(2008-2011)、インディアンス(2011)、ホワイトソックス(2012)、阪神(2013-)でプレーし、NPBでは「1909試合・.289・281本・1057打点・1909安打」をマークしている43歳の福留孝介。11日、その福留が選手、スタッフらに退団のあいさつを行ったことを複数メディアが報じた。 今シーズン「43試合・.154・1本・12打点・12安打」と不振に終わった福留は、今シーズン限りで阪神を退団することを6日に球団が発表。同日に二軍で選手、スタッフにあいさつしたが、一軍の最終戦が11日に行われるのに合わせ、試合前に甲子園のロッカールームを訪れ一軍選手やスタッフとも別れのあいさつを交わしたという。 >>阪神、今オフ大激震か矢野監督も“フロント主導”に混乱、能見の戦力外は大幅リストラの布石?<< 来シーズン以降の現役続行を希望しているため、今後は他球団から誘いがあるかが焦点となる福留。一部ファンからは今季の成績や来年44歳を迎える年齢面を踏まえ新天地探しの難航を予想する声もあるが、獲得がメリットになりそうな球団がないわけではない。 福留は今シーズンこそ上記のように成績は振るわなかったが、それ以前は毎年2ケタ本塁打や100安打前後をコンスタントにマークしていた選手。通算得点圏打率「.290」と勝負強さも兼ね備えているため、打力に乏しい球団ではスタメン・代打の両方でまだまだ戦力になれる可能性は少なくない。 今シーズンの各球団のチーム打撃成績を見ると、チーム打率はヤクルト(.242)、ロッテ(.235)、代打打率は巨人(.189)、楽天(.149)がそれぞれのリーグでワーストの数字となっている。他選手へのアドバイスといった間接的な好影響も含め、このあたりの球団には獲得のメリットがあるのではないだろうか。 中でも、特に獲得のメリットが大きそうなのはロッテ、楽天のパ2球団。ロッテは今シーズンのチーム内首位打者が中村奨吾の「.249」と貧打に苦しんでおり、代打も佐藤都志也(.310)以外に常時送り出せる人材は不足しているため、スタメン・代打のどちらでも福留が戦力として貢献できる可能性は十分。また、昨オフ阪神を退団後入団した鳥谷敬が練習態度やアドバイスで若手に好影響を与えている点を踏まえると、福留獲得でも同様の効果が期待できるかもしれない。 楽天は浅村栄斗(.280・32本・104打点)、鈴木大地(.295・4本・55打点)、ロメロ(.272・24本・63打点)といった補強組の打者が活躍した一方、生え抜きの打者で彼らに追随するような選手が思うように出てきておらず、この点が今季リーグ4位に終わった一因ともいわれている。ただ、裏を返せば生え抜きが力をつければ必然的にチーム順位も上がるという見方もできるため、福留をコーチ兼任のような形で招いて生え抜きの底上げを図るのも一手かもしれない。 6日の二軍でのあいさつを伝える報道の中では、「体は元気なんで。気持ちが折れていない分、『まだまだ』というところ」と現役続行へ闘志を燃やすコメントもあった福留。その福留の獲得の手を挙げる球団は果たして現れるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月13日 13時15分
楽天・石井新監督に「混乱は計り知れない」大久保元監督が苦戦を危惧 “取締役GM兼監督”の今後は
現役時代にヤクルト(1992-2001,2006-2007)、ドジャース(2002-2004)、メッツ(2005)、西武(2008-2013)でプレーし、引退後の2018年9月からは楽天でGMを務めている石井一久氏。12日、その石井氏が来季から一軍監督を務めることを球団が発表した。 球界では2005年オフにオリックス・中村勝広GM(当時)が一軍監督に就任して以来となるGMの監督就任。GM職は引き続き兼任するため“取締役GM兼監督”が正式名称になるという石井氏は、球団公式サイト上に「しっかり覚悟を持って取り組んでいきたいと思います」とコメントを寄せている。 >>楽天・三木谷オーナーに「この組織はおかしい」田尾元監督が途中解任決定後の裏話を暴露、球団からは“口止め料”の提示も?<< 石井新監督の誕生を受け、カブス・ダルビッシュ有や元楽天監督・大久保博元氏など複数の球界人がコメントしている。ダルビッシュは13日に自身の公式ツイッターに投稿。石井新監督誕生を伝える記事のリンクを添え、「楽しみですね!」と来季の活躍を期待している。 2015年に楽天監督を務めた大久保氏は12日、自身の公式ツイッターに「選手達やコーチ陣、現場の混乱は計り知れないと思う…監督という仕事は見るとやるとは大違い…」と投稿。「57勝83敗3分・勝率.407」のリーグ最下位に終わり1年で退任した自身の経験を踏まえ、石井新監督も苦しい戦いをしいられるのではと危惧した。 石井新監督の就任を受け、ネット上には「物凄く珍しい形の監督だからどのような采配を振るうのかは楽しみ」、「補強・組閣のかじ取りをする人が、そのままグラウンドで指揮するのは意外と理に適ってるのでは」と期待する声がある一方、「指導者経験も無いのに成功するとは思えない」、「GM職も監督職も中途半端になりそう」といった懐疑的な声も挙がっている。 「GMとしての石井氏はFAで浅村栄斗、鈴木大地、トレードで涌井秀章を獲得し、MLB帰りの牧田和久も迎え入れるなど戦力整備では一定の結果を出していますが、指導者としての実力はこれまで未経験のため全くの未知数。また、その役割を新たに担うことで、それまで結果を出していたGMとしての手腕に悪影響が及ぶ可能性もあります。編成・現場のトップを兼任する石井新監督の今後は、周囲がどこまでサポート体制を築けるかにかかっているのではないでしょうか」(野球ライター) 発表直後から大きな話題を呼んでいる石井新監督の誕生。今シーズン「55勝57敗8分・勝率.491」でリーグ4位に沈んだチームは、石井新監督の指揮でどのように変化していくのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について楽天イーグルスの公式サイトよりhttps://www.rakuteneagles.jp/ダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu大久保博元氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/DAVEOHKUBO
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スポーツ 2020年11月13日 11時20分
ヤクルト、新たな次期監督候補が急浮上? 楽天・石井監督就任で古巣も激震か
楽天の監督人事によって、東京ヤクルトスワローズのオフも慌ただしくなりそうだ。 東北楽天ゴールデンイーグルスが石井一久ゼネラルマネージャー(GM)の新監督就任を発表した(11月12日)。地元宮城県仙台市のファンを始め、他球団関係者、メディアに驚きはなかった。三木谷浩史オーナーが石井GMに寄せる信頼の大きさ、編成権と現場指揮権を兼務した監督の前例もあったからだが、加えて発表された新コーチ人事に伊藤智仁一軍投手チーフコーチの名前が消えていた。 >>元ヤクルト・宮本氏、エスコバーの不振原因をズバリ指摘「僕もすごく戸惑った」自身も経験した苦労とは<< ここに来季の高津ヤクルトとの関係、これから始まるオフの補強案が隠されていた。何よりも、東京ヤクルトの投手陣の再建は並大抵ではない。 「伊藤コーチの東京ヤクルト帰還は間違いないでしょう。もともとはヤクルトのコーチですが、3年も離れていたので初めて顔を見る若手投手もいます。まずは彼らの性格面を把握し、そこからがスタートです」(プロ野球解説者) ヤクルト投手陣だが、今季は12球団ワーストの589失点、防御率4・61に終わった。斎藤隆投手コーチがその責任を取って退任するが、同コーチの招聘は高津臣吾監督のたってのお願いでもあった。 「シーズン後半、斎藤コーチはブルペン担当に配置換えさせられています。この時点で、『今季限り』のウワサは出ていました」(スポーツ紙記者) そもそも、斎藤コーチを呼んだ理由は「投手陣の再建」。19年シーズンもチーム防御率は12球団ワーストの4・78と低迷し、高津監督が着目したのは「故障者の多さ」だった。 「斎藤コーチは自身も右肘の怪我に悩まされた時期もあり、コンディション作りやリハビリに関する知識も豊富でした。メジャーリーグも経験し、そこで日本とは異なるトレーニング方法も学び、それをヤクルト投手陣に注入してもらいたい、と」(前出・同) 伊藤コーチの帰還だが、その理由も同じなのだ。コンディション作り、試合中のブルペン練習を含めた体調管理…。斎藤コーチは指導者経験がなかった。伊藤コーチはヤクルト、独立リーグ、そして、楽天など他球団の投手も見てきた。投手陣の再建は急務である以上、経験豊富な伊藤コーチに替えたとも解釈できるが、こんな声も聞かれた。 「2010年、小川淳司ヘッドコーチ(現GM)が監督代行を務めた時、次期監督候補として伊藤コーチの名前も挙がっていました。当時は小川代行の昇格か、荒木大輔コーチ(現北海道日本ハム二軍監督兼投手コーチ)二択のような雰囲気でしたが、ブルペン管理、投手の継投策に関する的確な助言を続けていた伊藤コーチを推す声もあったんです」(球界関係者) 近年、ヤクルトは生え抜きのOBから監督を選んでいるが、その前に「二軍指揮官」も経験させている。前任の真中満氏、高津監督がそうであり、次は池山隆寛・現二軍監督とも解釈できる。 「伊藤コーチの帰還は池山政権の次を意味しているとも捉えられますし、緊急事態が起きた時に備えたとも受け止められます」(前出・同) 池山二軍監督は石井GM下の楽天で二軍を指導していた。ここに伊藤コーチの古巣帰還も重なり、ヤクルトは石井全権監督が最も話をしやすいチームともなった。 また、石井新監督はトレード奨励論者でもある。ヤクルトも投手の補強は大歓迎だろう。楽天、そして、パ・リーグの投手事情も知る伊藤コーチの帰還は、ヤクルトの補強ルートの拡充にもつながった。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月11日 20時30分
ロッテ・細川、“ベニー首投げ事件”の裏話を告白 「引っ張っても全然動かなくて…」同僚がドン引きした衝撃の光景とは
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が10日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、ロッテ・細川亨がゲスト出演。今から12年前に起こった“ベニー首投げ事件”の裏話を明かした。 西武(2002-2010)、ソフトバンク(2011-2016)、楽天(2017-2018)、ロッテ(2019-)で19年間にわたりプレーした細川は、今シーズン限りで現役を引退することを9日にロッテが発表。今回の動画では引退を決意した経緯や現役時代の思い出話などをテーマにトークしたが、その中で西武時代、死球をきっかけにロッテの助っ人・ベニーに投げられ左肩を脱臼した2008年9月4日西武対ロッテの裏話を語った。 同戦では4回に西武投手陣が里崎智也、ズレータ、ベニーの3名に立て続けに死球をぶつけたが、3人目のベニーがぶつけられた直後に激昂。捕手の細川はマウンドに向かおうとするベニーを制止しようとしたが、逆に首投げのような形でベニーに投げられ左肩を脱臼し、次戦以降の3試合の欠場を余儀なくされている。 >>とばっちりで肩脱臼、バットをわざとぶつけられたことも!引退のロッテ・細川が味わった衝撃の珍ハプニング<< このアクシデントについて、細川は「(直前まで2人に死球を与えたが)関係なく内角のシュートを要求して、ベニーの背中にモロに当たった」と発言。里崎、ズレータに死球を与えたことはお構いなしでマウンド上の許銘傑にインコースを厳しく要求した結果、すっぽ抜けたシュートがベニーの背中に思い切り当たってしまったという。 直前に死球をぶつけられたズレータがマウンド上をにらみつけるなど既に一触即発の雰囲気となっていたが、その険悪な空気をあまり深く捉えていなかったという細川。実際にぶつけてしまい、すぐに「ソーリー!ソーリー!」とベニーに謝罪したというが、激怒したベニーは全く聞く耳を持たないまま、自身につかみかかりそのまま投げ飛ばしてきたという。 細川が投げられた直後、両軍選手がその場に殺到しベニーと細川を引き離したが、細川曰く怒り狂ったベニーは「ものすごい力だった」とのこと。また、当時の同僚である中島宏之(現巨人)からも、後に「自分や渡辺(久信)監督とか3人ぐらいでベニーを引っ張っても全然動かなくて、5人ぐらいでやっと動いた」と制止に手を焼いたことを聞かされたと語っていた。 細川はこの他にも自身が引退すると聞き連絡してきた現役選手の言葉や、西武・松坂大輔の球を受けている時に起こったハプニングなどについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「2人目に当てた時点で異様な雰囲気だったのになおも内角攻めるのは度胸あるな」、「それまで仲間が2人ぶつけられてるから、ベニーとしても『これ以上舐められるわけにはいかない』って気持ちだったのかもしれないな」、「100キロくらい体重ある細川を軽々と投げ伏せたのは当時衝撃だったが、グラウンドに居た選手も同じ気持ちだったのか」、「5人分に匹敵する力ってヤバいな、脱臼だけで済んだのは逆に幸運だったのかもしれない」といった反応が多数寄せられている。 今回名前が登場したベニーは2004年から2009年にかけてロッテでプレーした助っ人で、細川とは在籍期間中に何度も対戦している選手。同戦での首投げにより「制裁金5万円+厳重注意」という処分が科せられたが、試合後にベニーが細川に謝罪し当人同士は和解している。ただ、現在も親交があるとは特に伝えられてはいない。 細川を代表するエピソードの一つとして、今もファンの語り草になっている“ベニー首投げ事件”。今回本人が明かした裏話に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年11月11日 17時30分
楽天がドラフト1位、早大の早川に指名挨拶「夢を与えられるよう鍛えなおす」
東北楽天は10日、東京・早稲田大学戸山キャンパスにて、ドラフト1位指名した同大学の早川隆久投手に指名挨拶をした。早川は東京ヤクルト、千葉ロッテ、埼玉西武との競合の末、当たりくじを引いた石井一久GMらとともに、早稲田スポーツミュージアムで会見に臨んだ。 「大学野球(東京六大学秋季リーグ、10季ぶり46回目の優勝)も一区切りついて身の周りの整理をしている状況ではありますが、やっと(プロ野球選手として)スタートラインに近づいているのかなと感じています。石井GMからは、「人生で一番緊張した」とおっしゃっていたドラフト会議の交渉権獲得くじを本日渡していただき、緊張しましたが、これからプロ野球の世界に飛び込むのだなという気持ちになりました。(交渉権獲得くじには)「輝き放て!」と書いてありました。その言葉のように輝ける選手になりたいと思います。(球団からの期待について)自分が入ってチームを強くすることは難しいと思いますが、チームの勝利に1つでも貢献できるような選手になることができればと思います。(プロ野球への意気込み)プロ野球に入ってからも野球をすることは当たり前で、自分は(プロ野球選手から)夢を与えてもらった立場だったので、今後はプロ野球選手として夢を与えられる選手になれるよう、鍛え直して頑張りたいと思います」と笑顔でコメント。落ち着いた雰囲気はプロ向きかもしれない。 早川の最大の武器は最速155キロのストレート。空振り率も高く、回転軸は地面と水平に近く、回転数が多いと言われている。このストレート一本でもプロで通用すると言われているが、カット、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォーク、ツーシームと多彩な変化球も持っており、基本は縦に落ちるカットを中心に、左打者にはスライダー、右打者にはチェンジアップとフィニッシュボールを持っているのは大きな武器だろう。 特にチェンジアップは左打者にも投げられる上、120キロ台のカーブで緩急をつけることも可能とあって、万全の状態で春のキャンプを乗り越えれば即戦力として、他球団の脅威になる可能性は高い。(どら増田 / 写真は球団提供)
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スポーツ 2020年11月06日 11時30分
楽天が由規ら10選手に戦力外通告!由規「現役続行を希望」
東北楽天は5日、熊原健人投手、由規投手、渡邊佑樹投手、山下斐紹捕手、ルシアノ・フェルナンド外野手の5選手へ来季の契約を行わない旨を通告したと発表した。渡邊は育成での再契約を打診したという。また、育成の木村敏靖投手、南要輔内野手、松本京志郎内野手、中村和希外野手、耀飛外野手とも再契約を行わない。 熊原は「今後はまだ、はっきり決めていないです。自分の中で野球がしたいのかどうかを含めてしっかり整理して、これから考えていきたいと思います。横浜、楽天イーグルスに在籍した期間で出会った方々に恵まれて、とても縁を感じましたし、関わらせていただいた全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。2年間という短い期間でしたが、応援していただいてありがとうございました。地元仙台で野球を始めて、最後にまたこうして東北に戻ってプレーすることができて幸せでした。応援ありがとうございました」とコメント。 根強い人気がある由規は「今の段階では現役続行を希望しています。他球団のお話なども待ちながら、トライアウトへの参加も考えています」と現役続行宣言。楽天時代の思い出について聞かれると、「思い出というより、球団には感謝しかないです。ぼろぼろになった状態で獲っていただいて、ほぼ全く投げられない状態で来たので、それを考えると、ここまで投げれるようになるまでリハビリで支えてくださったトレーナーの方々にも感謝ですし、とにかく野球ができる環境を作っていただいたことが、僕にとっては本当に感謝しかないです。その中で昨年1試合だけですが、この楽天生命パーク宮城で地元の声援を浴びながら投げられたことが何よりの宝物です。まず、地元に球団があって地元でプレーできる選手はなかなかいないと思いますので、そういう意味でも本当に幸せだったなと思います」と感謝の気持ちを述べると、「これで終わりではないので、今後どうなるかはわからないですが、現役を続けていく中で元気な姿を見せられればと思います。2年間、応援ありがとうございました」と前を向いた。 山下も「まだ自分はやれると思っていますので、トライアウトも含め、野球は続ける方向で考えています」と現役続行宣言。「今年は一軍で結果は出なかったですが、ファームで思うようなプレーもできましたし、キャッチャーというポジション以外でも思うようなプレーができていましたので、キャッチャーというポジションにこだわりを持たずに評価していただける球団があるのであれば、野球はまだまだ続けたいと思います。ソフトバンクの時は一軍でこれといった成績が出せていなかったのですが、楽天イーグルスに来てからはホームランを含め、自分の中で思い出や記念になることを経験させていただきました。短い期間でしたが、楽天イーグルスでプレーできて良かったですし、本当に感謝しかないです」と語り、まだ現役でやれる自信はある様子。 フェルナンドは「トライアウトには前向きですが、まだ整理がついていないですし、家族とも話をしていないので、これからしっかり考えたいと思います。怪我もしていないし、身体も十分動いていますので、今まで通り練習をして、現役続行の話が他球団からあれば待ちたいなとは思います」とまだ動揺しているようだが、「悔しさの方が強く残っているので、まだまだやれると思いますし、なんとかリベンジして恩返ししたいと思います」と現役続行の方へ気持ちは向いているようだ。 プロ野球12球団合同トライアウトは、12月7日に非公開で開催予定。元メジャーリーガーで、阪神、北海道日本ハムで活躍した新庄剛志氏が参加を表明している。(どら増田)
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