楽天
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スポーツ 2020年09月11日 11時40分
楽天、セーブ王松井をリリーフに戻せないワケ 「多少は楽になる」伊藤コーチの目論見も外れたか
チーム改造は、まだ終わっていない。今季は120試合制だが、「ペナントレースは長い」と感じているのではないだろうか。 「中間地点を折り返し、後半戦へ」となる71試合目、東北楽天ゴールデンイーグルスが今季ワーストタイとなる4連敗を喫し、首位ソフトバンクとのゲーム差を「7」と広げてしまった。そのソフトバンクとの直接対決で3連戦3連敗となったダメージは大きい。 >>楽天・三木谷オーナーに「この組織はおかしい」 田尾元監督が途中解任決定後の裏話を暴露、 球団からは“口止め料”の提示も?<< 試合後の三木肇監督は「残念な悔しい結果。申し訳ない」と言葉も少なかったが、敗因は明白だ。前半戦を牽引してきた中継ぎ投手陣が“息切れ”してしまったのだ。 「コンディション的には、多少は楽になる。このホームで新たな気持ちで…」 これは、8月24日に投手陣を預かる伊藤智仁コーチが中継ぎ陣の不振について語ったもの。6月末時点で、救援陣の防御率は1・03だったが、8月は5・57と落ち込み(同時点)、同コーチはその原因は2週間も続いた遠征による疲労と分析していた。「本拠地・仙台に帰れば、疲れも取れている」と見ていたのだが、9月に入った今も回復していない。 「ここまで救援陣を牽引してきたのは、新クローザーとなった森原康平です。その森原が息切れして二軍再調整となり、再昇格したと思ったら、右太ももを故障してしまいました」(スポーツ紙記者) クローザー経験もあるベテランリリーバーの青山浩二が一軍合流したのは、9月2日。何人かのチーム関係者の話を総合すると、三木監督らはこの青山に大きな期待を寄せていたようだ。森原は「復帰まで1か月以上掛かる」(前出・同)とのことで、森原不在の間、フル回転してもらうつもりでいた。しかし、牧田、酒居、宋家豪、津留崎、シャギワ、ブセニッツなど他のリリーバーたちもバテバテで、青山一人ではフォローしきれないのが現状だ。 こんな指摘も聞かれた。「先発に転向して、結果を出せないでいる松井裕樹をクローザーに戻せばいいじゃないか?」と――。 松井は昨季の最多セーブ王でもある。再コンバートとなっても、本人はチーム事情を知っているので快諾してくれそうだが、この案は石井一久ゼネラルマネージャー(以下=GM)が絶対に受け入れないという。 「石井GMは3年後にエースを張れる20代後半の投手がいなくなるとし、そこに松井をはめ込もうとしています。今季、松井がたとえ先発で1勝しか挙げられなかったとしても、クローザー再転向は認めないでしょう」(球界関係者) 松井の再転向NGは、三木監督とも申し合わせができているそうだ。「巨人に高梨(雄平)を放出しなければ良かった」なんて声も聞こえてきそうだが…。 「育成から投手を支配下登録に加えるかも。緊急トレードも考えられますが、今のところ、そうした動きは見られません。三木監督と伊藤コーチが知恵を絞り出して、現有戦力で凌いでいくしかありません」(前出・同) 4連敗を喫した9月10日だが、雨による2度の中断があった。その中断時間は、合わせて約1時間半。4時間6分もの長丁場を落としたとなれば、精神的な疲労も残る。 GMの仕事はチームの中・長期的ビジョンを立て、それに応じた補強を進めていくこと。しかし、窮地に陥ったチームを救うのも、GMの責務だ。松井の先発転向には信念を感じるが、救援投手陣がほぼ同時期に息切れすることまでは予測できなかったようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年09月08日 17時30分
楽天が9回目の『がんばろう東北シリーズ』を開催!
株式会社楽天野球団は、9月11日~13日に行われる北海道日本ハムファイターズ戦(楽天生命パーク宮城)において、『がんばろう東北シリーズ』を開催すると発表した。 『がんばろう東北シリーズ』は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の記憶を風化させず、東北全体が一丸となり前を向いていくために、「がんばろう東北」を誓い合い、東北から元気を発信する日として、2012年より継続して開催しており、今年で9回目となる。 6日現在、首位とは4ゲーム差の3位につけている楽天にとって、優勝に向かって勢いのつくシリーズにしたいところだ。『がんばろう東北シリーズ』<開催期間>9月11日~13日 北海道日本ハムファイターズ戦<球場>宮城・楽天生命パーク宮城<復興マルシェ>がんばろう東北シリーズ期間中、東北各地の特産品やグルメを取りそろえた物産展「復興マルシェ」を開催する。球団広報は「東北各地の魅力を存分に味わえるイベントにしていく」とのこと。・日時 9月11日 15:00~試合終了30分後まで 9月12日 11:00~試合終了30分後まで 9月13日 10:00~試合終了30分後まで・開催場所:スタジアム正面広場<特産品応援プロジェクト> 東北各地の魅力溢れるグルメや、優れた工芸品など特産品を自宅にいながらも楽しめる「特産品応援プロジェクト」を球団WEBサイトにて9月7日より公開中。球団広報は「各市町村自慢の品々を買って、食べて、おうちから東北を応援しましょう」とファンに呼びかけた。<『東北6県 魅力発信ムービー』の公開>東北6県の魅力を発信するための動画を制作し、公開する。東北6県の各知事からのメッセージや楽天イーグルス選手からのメッセージも同録された内容となるとのこと。※球団WEBサイトは9月11日15:00公開予定・スタジアム正面広場内ビジョンカー 9月11日 15:00~ 9月12日 10:00~ 9月13日 9:00~・スタジアム内大型ビジョン 9月11日~13日 試合開始前 復興マルシェには、青森県弘前市、秋田県(佐藤長太郎)、秋田県(松倉農産物生産)、秋田県横手市、宮城県多賀城市、宮城県東松島市、宮城県丸森町、宮城県美里町、宮城県南三陸町、山形県小国町、山形県小国町観光協会、山形県新庄市、福島県南相馬市、福島県桑折町(9月13日のみ)、調理販売は、宮城県・食材王国みやぎ(石巻市・岩沼市・松島町・山元町)が参加する。まさにオール東北による活性化イベントになりそうだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年09月06日 11時00分
楽天・涌井、好調の要因は新変化球? 三振量産のプロ16年目、7年ぶりVのキーマンとなるか
9月2日の北海道日本ハムファイターズ戦。11度目の先発登板となった楽天・涌井秀章は6回を投げ、9安打3失点でマウンドを降りている。チームは逆転で勝利を手にしたものの、開幕から8連勝を挙げたベテラン右腕もここ2戦は白星を掴めていない。ただ、新天地で復活を遂げたベテランは、毎試合の様に高いパフォーマンスを発揮している。 日本ハム戦の2回裏、2本の安打を許して1・3塁のピンチを迎えた場面では、左打者・宇佐見真吾を直球とシンカーで追い込むと、最後は外角のストレートで空振り三振に仕留めている。148kmの球速表示以上にも感じられるほど、速さと重みのある速球だった。 また、初回には4番・中田翔に対しても150km近い速球で攻め続け、凡打に打ち取っている。5回には中田がお返しとばかりにそのストレートをバックスクリーンに運ぶが、何れも強気で攻め続ける34歳右腕との、見ごたえのある力勝負だった。 初黒星となった前回登板の8月26日のロッテ戦では、初回から四球でランナーを溜めるなど、立ち上がりでの不安定さが表れるも、3回以降は無安打に抑え、途中4者連続三振を奪うなど、見事な立ち直りを見せる。7回を投げ9奪三振と、ベテランらしい切り替えと力強さを感じさせる投球内容だった。楽天打線が無得点に抑えられたこともあり敗戦投手となったものの、この日も速球、そして変化球が冴え渡っていた。 今季の好調の要因として挙げられているのが、スライダーやシュートなど持ち前の変化球はどれもキレを増した上、新たに習得したシンカーを完全に自分の武器として効果的に駆使していることが明らかだ。加えて、ミットに収まるまで軌道が変わることのない程の威力のストレートが打者の脅威となっている。 マウンド上の佇まいはもちろん、リーグ2位となる奪三振数(71個)が自身の投球回数とほぼ同数(74回 何れも2日終了時)であり、様々な記録上でもさながら本格派投手を思わせるような雰囲気すら感じさせる。 チームがAクラスを維持しており、秋以降も投手陣の中心としての期待が大きくなるだろう。ただ、今シーズンの涌井には、もはや経験から来る「円熟味」という言葉は当てはまりそうもない。その右腕から放たれる速球の球威はさらに増し、打者への気迫も大きくなっていく。2020シーズン、16年目のマウンド上でも、涌井は更なる高みを目指していることを証明し続けている。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年09月01日 19時30分
楽天・大久保元監督が球団社長に激怒! 大物助っ人を巡る裏話を暴露、「AJは切ってください!」と吼えたワケは
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が8月31日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。2014年オフの楽天監督就任時にあったという裏話を暴露した。 今回の動画で大久保氏は、助っ人外国人をテーマにトーク。その中で、2013年から2014年にかけて楽天に所属し、2013年は「.243・26本・94打点・116安打」の成績で初優勝に大きく貢献した助っ人打者アンドリュー・ジョーンズ(AJ)の去就を巡る裏話を披露した。 >>元巨人・槇原氏、FAが原因で命の危機? 大久保元監督が暴露、「マキさんが来ない」同僚をざわつかせたアクシデントとは<< 2012年から2014年にかけて楽天で一軍打撃コーチや二軍監督を歴任した後、2014年7月2日から監督代行に就任した大久保氏。就任後初の対戦カードとなったオリックス戦(7月1~3日)に臨むにあたり「(松井)稼頭夫が疲れちゃっててDHに回さないと出れないけど出さなきゃ勝てない。だからAJに外野をやってもらわなきゃならない」と球団側に構想を伝えたという。 ところが、球団側は「AJに許可を取らないといけません」と、構想の実現にはAJの同意が必要なため直接頼んでくれと要求。そのため、大久保氏は球団本部長と共にAJに頭を下げ外野出場を要請。AJは「仕方ないな」という表情で同意したというが、大久保氏は「なんだよそれ!」と一連の経緯に不満を抱いたという。 納得がいかない大久保氏は、現役時代に同僚だった元西武・バークレオ氏に連絡を取り「(助っ人)選手にライトやってくれ、ファーストやってくれとかって(こちらから)頼まなきゃいけないものなの?」と質問。すると、バークレオ氏は「全然そうじゃない、『だったらマイナー(二軍)行け!』って言うくらいじゃないとダメだよ」と、監督が選手に頭を下げるのはおかしいと同調してくれたという。 その後同年オフに正式に監督に就任した大久保氏は、就任にあたって戦力構想について球団と話し合いを行ったとのこと。ただ、この際球団社長からはAJを残す意向を告げられたという。 しかし、大久保氏は自身に外野出場を要請させた一件を引き合いに「社長!あの時に俺とAJの立場はもう決まっちゃいましたよ!」、「残せば球団も『なんでAJを使わないんだ』ってなるでしょう?(AJが)マイナーなんか行くわけないじゃないですか!」、「(だから)AJは切ってください!」と猛抗議。これを受け、球団側もAJを退団させる方針に変わったと語っていた。 大久保氏はこの他にも、日本で成功する助っ人に見受けられる共通点や、元楽天監督・星野仙一さんが助っ人の力量を見定めるためにとった方法などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「当時なんでAJ切ったのか疑問だったけどこんな話があったのか」、「AJは大久保さんに一度頭下げさせてるから、監督就任後も言う事聞かなかった可能性は高いな」、「こういう選手は色々と扱いが難しいから、支障が出る前にクビにしたのは正解だと思う」、「態度がでかいAJも悪いし、未来の監督に頭下げさせた球団側も悪いな」といった反応が多数寄せられている。 「今回の動画で登場したAJは、MLB時代に『.254・434本・1289打点・1933安打』といった成績を残した超大物助っ人。そのため、本人は『自分は尊重されてしかるべき存在』と考えていたかもしれず、球団側も『実績があるからむげに扱うわけにはいかない』と気を遣っていたのかもしれません。実際、MLBで実績を残した選手がVIP待遇で迎えられるというケースは少なくなく、1988年にマドロックを獲得したロッテは当時の本拠地・川崎球場に300万円をかけて専用のロッカールームを作ってもいましたね。ただ、こういう選手は簡単に二軍に落とせないなど起用法に悪影響が及ぶ上、他選手を集めて派閥を作られるとチームが空中分解する危険性もあります。大久保氏はこの辺りを見越してAJの退団を強く求めたようですね」(野球ライター) 動画内では「どっちが上に立つかっていうパワーバランスが崩れた時点で、リリースする勇気も必要だなと感じた」と語ってもいる大久保氏。大物助っ人を巡る気苦労に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年08月27日 11時50分
“ポーカーフェイス”の楽天・涌井、実は意外なキャラクター? 周囲への意味深な言動、史上初記録への原動力となるか
その性格とポーカーフェイスで、損をしているのかもしれない。 開幕から無傷の8連勝中だった楽天・涌井秀章の力投が報われなかった(8月26日)。古巣・千葉ロッテ戦に先発し、7回3安打2失点と力投。しかし、味方打線の援護に恵まれず、ついに黒星がついてしまった。 「試合後の涌井、淡々としていましたね。経験豊富なベテランだから、好投して負けた時もあれば、本調子でないのに味方打線の援護で勝ちを拾ったりと、いろいろなことがあったはず。試合後の質問にも表情一つ変えず、答えていました」(スポーツ紙記者) 前日、同じく開幕から勝ち続けている巨人・菅野が9連勝を飾った。「涌井にも勝ってもらいたい」と思ったファンも大勢いただけに、残念な結果となってしまった。 >>楽天・三木谷オーナーに「この組織はおかしい」 田尾元監督が途中解任決定後の裏話を暴露、 球団からは“口止め料”の提示も?<< とは言え、目下、パ・リーグの勝利数、防御率のトップの涌井。今から最多勝の話をするとはちょっと早いが、8勝1敗の涌井は2位・石川(ソフトバンク)を「2勝差」で離している。今季は120試合制なので、涌井優勢の状況は変わらない。 勝っても負けても淡々としている涌井だが、その印象は20代の頃から変わらない。与えられた責務を寡黙にこなすといった雰囲気だが、キャンプ中、楽天のOBがこんな事を話していた。 「結構、お喋りなんだよね。意外だった」 これは古巣ロッテの関係者から聞いた話なのだが、彼がまだ在籍していた頃、球場スタッフがナイターに備えて炎天下でグラウンド整備をしていたのを見て、かき氷機を控え室にプレゼントしてくれたそうだ。それも、面と向かって「ご苦労様です」とは言わず、「良かったら使ってください」のメモを添えて…。一方で、その多彩な変化球と配球術に魅せられた若手が近づいてくると、照れくさそうにして、離れて行ってしまうそうだ。先の楽天OBの「結構、お喋り」なる証言からすると、人付き合いが苦手というわけではない。ちょっと不器用で、打ち解けるまで時間が掛かるタイプなのかもしれない。 「ソフトバンク打線をノーヒットノーラン寸前まで押さえ込んだ時(8月5日)の第一声が、『ようやく、楽天ファンの皆さんに(自分のことを)覚えてもらったかな、と』でした。口ベタなのでしょう」(ベテラン記者) そんな涌井が担当記者団を前に、繰り返し語っている言葉がある。「こやシン」だ。これは、小山伸一郎投手コーチに教わったシンカーのことで、新たに習得したこの変化球が自分の好調さを支えているという意味。わざわざ、「こやは平仮名、シンはカタカナ」と念押しまでしているそうだ。「こやシン」を浸透させることで、小山コーチへの感謝を表したいのだろう。 “こやシン”効果で、このまま涌井が最多勝タイトルを獲得した場合、「在籍3球団全てで同タイトルを」という記録が生まれる。プロ野球史上初だそうだ。負けても、何故か人を惹き付ける力がある。今年の涌井は、今までとは明らかに違う。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年08月25日 19時30分
楽天・三木谷オーナーに「この組織はおかしい」 田尾元監督が途中解任決定後の裏話を暴露、 球団からは“口止め料”の提示も?
楽天元監督で野球解説者の大久保博元氏が24日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元楽天監督で野球解説者の田尾安志氏がゲスト出演。自身が楽天監督を解任された直後の裏話を暴露した。 >>中日・荒木コーチに「辞めた方がいい」 楽天・大久保元監督が判断ミスを痛烈批判、「荒木はむしろ被害者では」と反発も<< 田尾氏は2004年オフ、3年契約で楽天の初代監督に就任。ただ、翌2005年にチームが「38勝97敗1分・勝率.281」と借金59の最下位に沈んだことで、同年9月25日に任期を2年残して球団から解任されている。今回の動画で田尾氏は、その直後にあったという金銭面の裏話を披露した。 解任決定直後に、球団から功労金を出すという書面をもらったという田尾氏。功労金は所定の額を12等分して毎月支払う形だったというが、「球団に対してマイナスコメントをしたら、それ以降は功労金は出さない」という条件が付けられていたという。 この書面を見て「これ口止め料だよな?」、「これは功労金としては絶対もらえないなあ」と疑問を抱いたという田尾氏は、即座に球団に電話し「功労金って書いてますけど、口止め料って直してもらえませんか?」と要求。球団側は「ちょっと考えます」と言葉を濁したというが、田尾氏はこの時点で功労金をもらわない決心がついていたため、これで自分と球団の金銭面の話は終わりと考えていたという。 ただ、球団側は3年契約を1年で打ち切った以上一定の金銭は支払わないといけないという考えだったといい、田尾氏は10月に球団の三木谷浩史オーナーと都内の飲食店で会談することに。功労金の話も含め球団側に不信感が募っていたという田尾氏は、その場で三木谷オーナーに「三木谷さん、この組織はおかしい」と苦言を呈したという。 2005年が創立初年度の楽天は弱かったが、それでも球団を愛してくれるファンがたくさんいたという田尾氏。「これからもそういうふうに愛されていってもらいたい」、「(そのために)いい組織になってもらいたい」という気持ちで物申したところ、三木谷オーナーは「色々ご迷惑をかけて申しわけありませんでした」と平謝りだったという。 その後、会談の中で三木谷オーナーから「(残り2年の契約費用は)全部僕のポケットマネーから出しますよ」と言われたという田尾氏。ただ、2年目の分は全額支払われた一方で、3年目の分は「付け足しのような」金額しか支払われなかったと笑い交じりに語っていた。 動画内では田尾氏だけでなく、2015年に指揮を執った大久保氏も同年に辞任した直後の裏話を披露。当時の星野仙一球団取締役副会長から受けた提案などを明かしている。 今回の動画を受け、ネット上には「そんなドロドロした話があったとは知らなかった」、「火中の栗を拾ってくれた監督にこの仕打ちは酷いな」、「口止めをするってことは、外にバラされたらまずいようなことがあったってことだよね?」、「全額払うって言って結局払わないって三木谷はケチだな」といった反応が多数寄せられている。 「楽天は2004年オフに50年ぶりの新規参入球団として創設されましたが、所属選手は近鉄と合併したオリックスのプロテクトから漏れた選手や他球団の戦力外選手がほとんど。誰がやっても最下位濃厚と言わざるを得ないほどの薄い選手層でしたが、田尾氏は『3年で戦えるチームを作り次にバトンを渡す』という思いで引き受けています。結果的には1年で解任となりましたが、シーズン最終戦で選手から胴上げされ、ファンの間でも解任に反対する署名運動が起こるなど決して周囲からの評価は低くない監督でした。ただ、楽天が次の監督に野村克也さんという大物を招へいしたため、一部では『球団は当初から田尾を大物監督を招くための時間稼ぎとしか見ていなかったのでは?』という憶測もありましたね」(野球ライター) 当時はソフトバンク・王貞治監督やロッテ・バレンタイン監督にトレードの相談を持ち掛けるなど、GM的な役割も精力的にこなしていたという田尾氏。志半ばでの解任直後にあった裏話に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年08月13日 11時30分
日本ハム・西川の視界から打球が消滅! 不測の事態に審判も「限界」、20年ぶりに起こった想定外の珍事
約3カ月の延期を経て6月19日に開幕し、連日試合が行われている今シーズンのプロ野球。ここまでは様々な展開の試合があったが、中でもファンの注目を集めたのが7月21日楽天対オリックス戦での“濃霧コールド”だろう。 楽天生命パークで行われた同戦は、試合開始した午後6時時点の天気はくもり。ところが、4回ごろから白い霧がかかり始め、回が進むにつれて徐々に濃霧に。8回表、オリックスが10点目を奪いなおも無死満塁のチャンスという場面で、審判団は視界不良でプレーの続行が難しいと判断し試合を中断した。その後、両軍選手はベンチに引き上げ霧が晴れるのを待ったが回復せず。結局、中断から約25分後の午後9時過ぎに審判が濃霧コールドを宣告し試合は打ち切りとなった。 >>15年ぶりの珍事! 楽天対オリックス戦で起こった濃霧コールド 前回は西武・松坂も驚きの展開に?<< 2000年5月9日に鳥取・米子市民球場で行われたオリックス対近鉄戦以来、レギュラーシーズンでは約20年ぶりとなった濃霧コールド。間違いなく“珍事”といえる出来事だが、実は昨シーズンも約20年ぶりとなる珍しいコールドゲームがあった。 2019年8月28日、釧路市民球場で行われた日本ハム対西武の一戦。同戦は午後1時1分から開始されたが、試合開始前から断続的に雨が降っており、ほとんどの観客が雨がっぱやタオルを着用。雨はそこまでひどくはならなかったが、「7-6」と日本ハム1点リードの5回裏終了時点までに空は暗さを増していった。 「9-8」と西武が逆転した6回裏終了後、審判団は視界不良による試合続行の可否について一度協議するも、この段階では試合は打ち切られず続行。だが、8回表に西武・森友哉がバックスクリーン右に放ったホームランを、日本ハムのセンター・西川遥輝が見失う場面も。これを見た審判団は再び協議した後、この日球審を務めた森健次郎審判が「本試合を日没コールドゲームといたします」と場内アナウンスで宣告。試合は「10-8」と西武2点リードの状態で、午後4時21分に打ち切られた。 1999年6月20日に札幌円山球場で行われたオリックス対近鉄戦以来、約20年ぶりに起こった日没コールド。試合後、森審判が「だいぶ暗くなっていたので、ここが限界と判断した。初めての経験で判断が難しかった」、西川が「暗くて見づらかった。(6回裏に放ったホームランは)真っ黒なボールを打った」、「(森のホームランは)上がりきって近づいてきたら見えた。打った時は見えなかった」とそれぞれ口にしたことが伝えられている。 同戦での日没コールドは天候の問題に加え、釧路市民球場にナイター用の照明設備がなかったことが原因とされている。12球団の本拠地球場には当たり前のように備わっているナイター設備だが、地方球場の中には同戦が行われた釧路市民球場のように設備がないところも複数存在する。なお、試合後の報道では同戦でのグラウンドの暗さは、照明設備があれば4、5回の時点で点灯するほどのレベルだったと森審判が語ったことも伝えられている。 2年連続で、約20年ぶりとなる珍しいコールドゲームが起こったプロ野球。次に見られるのはそれぞれ何年後のことになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年08月06日 17時00分
元巨人・上原氏「絶好調やね」、巨人・高梨も「えげつない!」 楽天・涌井の“ノーノー未遂”に選手・OBから称賛相次ぐ
5日に行われた楽天対ソフトバンクの一戦。試合は「6-0」で楽天が勝利したが、試合結果以上に話題となったのが楽天・涌井秀章の投球だった。 同戦に先発した涌井は、首位ソフトバンク打線相手に5回まで1人のランナーも許さない投球を披露。6回1死に四球でこの日初めてのランナーを許したものの、8回までヒットを1本も打たせなかった。 迎えた9回1死にソフトバンクの代打・川島慶三にヒットを打たれ、惜しくもノーヒットノーラン達成とはならなかった涌井。しかし、「9回無失点・被安打1・2四球・8奪三振」と完封でリーグトップの6勝目をマークし、チームもソフトバンクと同率の首位に浮上した。 >>中日・荒木コーチに「辞めた方がいい」 楽天・大久保元監督が判断ミスを痛烈批判、「荒木はむしろ被害者では」と反発も<< 涌井の快投を受け、複数の現役選手やOBがSNSを通じてコメントしている。元巨人・上原浩治氏は、5日に自身の公式ツイッターに「惜しい~~ でも絶好調やね」と投稿。ノーヒットノーランを目前で逃したことを惜しみつつ涌井を称賛している。 先月14日に楽天からトレードで移籍した巨人・高梨雄平も、5日に自身のツイッターに「涌井さん!えげつない!表情変わらなさすぎて!」と投稿。同戦の涌井は記録が途絶えた後も表情一つ変えずに最後まで投げ切っているが、高梨は涌井が感情的にならずに冷静に試合を締めた点に驚かされたようだ。 今回の投球を受けて、ネット上にも「ノーノーは惜しかったけど素晴らしい投球だった」、「柳田(悠岐)や中村(晃)ら好打者に何もさせなかったのは凄い、今のパ・リーグではナンバーワンの投手じゃないか」、「首位争いのライバル相手に確実に苦手意識を植え付けたはず」、「ちょっと怖すぎるぐらい調子いいな、これから夏場だけどへたらずに元気に頑張ってほしい」といった反応が多数寄せられている。 これまで西武(2005-2013)、ロッテ(2014-2019)、楽天(2020-)でプレーしている34歳の涌井は、プロ15年間で「133勝128敗・37セーブ・防御率3.51」といった数字を残している投手。昨シーズンは「3勝7敗・防御率4.50」と低迷し、オフに金銭トレードでロッテから楽天に移籍したが、今シーズンは「6勝0敗・防御率2.33」と早くも前年の2倍の白星をマークしている。 試合後の報道では、チームを率いる三木肇監督が「『涌井頑張れ!』という気持ちで見ていた。野球はそんなに甘くないと思ったが、勝つために投げきってくれた」と涌井を称賛したことが伝えられている。涌井の見事な投球で同率首位に浮上したチームは、同カードの残り4試合で単独首位に立つことはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara高梨雄平の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/yuhei_takanashi
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スポーツ 2020年08月05日 17時00分
阪神・伊藤も「負けてられない」 楽天・津留崎のプロ初勝利に祝福相次ぐ 三木監督も期待の苦労人
4日に行われた楽天対ソフトバンクの一戦。試合は「7-6」で楽天が勝利したが、試合結果以上に話題となったのが楽天のドラ3ルーキー・津留崎大成のプロ初勝利だった。 同戦の津留崎は「4-6」と楽天2点ビハインドの8回表に登板し、「1回無失点・1四球・2奪三振」と好投。ソフトバンク・甲斐拓也に四球を1つ与えたものの、ストレートとカットボールを軸にした投球でそれ以外のランナーは許さなかった。 すると、その裏にチームがブラッシュのタイムリー、浅村栄斗の2ランで3点を挙げ逆転。そのまま「7-6」で勝利したため、津留崎に勝利投手の権利が転がり込んでくる形となった。 >>楽天・浅村「ボクでいいのかどうか」 弱気な西武時代から変貌したワケ 新たな“4番打者像”を体現する?<< 津留崎のプロ初勝利を受け、複数の現役選手がSNSを通じてコメントしている。慶応義塾大時代の同期である中日・郡司裕也は、4日に自身のツイッターに投稿。津留崎の初勝利を伝えるスポーツ紙記者のツイートを引用リツイートした上で、「めでたい」とプロ初勝利を祝福している。 慶応義塾大OBである阪神・伊藤隼太も、5日に自身のツイッターに「初勝利おめでとう!プロに入る前に一緒にトレーニングしたけど、その時から意識高くて感心した」、「後輩に負けてられない!」と投稿。自身と在学期間は被っていないが、後輩の活躍に刺激を受けたようだ。 津留崎の活躍を受けては、ネット上にも「初勝利おめでとう!裏の逆転劇を呼び込むいい投球だった!」、「プロ入り前の苦労を考えると今日の初白星は感動するなあ」、「試合後に記念写真撮る時は三木(肇)監督も凄く嬉しそうだったね」、「今はビハインド時の出番が多いけど、ゆくゆくは勝ちパターンを担う中継ぎ陣の柱まで育ってほしい」といった反応が多数寄せられている。 「今回プロ初勝利を挙げた22歳の津留崎は、慶応義塾高・大学を経て2019年ドラフト3位で楽天に入団してきた選手。アマチュア時代の経歴を見るといかにもエリートのように見えますが、実は高校3年生だった2015年に右ひじの靭帯損傷でトミー・ジョン手術を余儀なくされた苦労人です。一時は投手生命も危ぶまれたという大怪我を乗り越えてプロ初勝利をつかんだ姿は、多くのファンや選手の心を揺さぶったようですね」(野球ライター) 試合後の報道では、チームを率いる三木監督が「一生の思い出になると思うけど、一生といわずにこれを機にもっともっといろんなことに取り組んで、チームに必要な投手になってもらいたい」とさらなる期待をかけたことが伝えられている津留崎。どん底からはい上がりプロ1勝目をつかんだ22歳は、これからどんな成績を残していくのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について郡司裕也の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/gunji_yuya伊藤隼太の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/itohayata0508
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スポーツ 2020年07月31日 20時30分
楽天・大久保元監督、「再来年には優勝目指せる」に日本ハムファン反発 球団は“勝ち負け度外視”で清宮重用?
元楽天監督・大久保博元氏が31日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。動画内での発言をきっかけに、ネット上の日本ハムファンの間で議論が巻き起こっている。 >>中日・荒木コーチに「辞めた方がいい」 楽天・大久保元監督が判断ミスを痛烈批判、「荒木はむしろ被害者では」と反発も<< 今回の動画で大久保氏は、パ・リーグ6球団の7月の戦いをテーマにトーク。複数選手や監督の名を挙げながら、最初に取り上げた楽天から順にそれぞれ振り返った。 議論のきっかけとなったのは、30日終了時点で「16勝18敗2分・勝率.471」でリーグ5位の日本ハムについての発言内容。大久保氏は「(今シーズンの)日本ハムは球団を挙げて育成してるんだと思う」と勝利より育成を優先しているのではとコメント。 続けて、「ギリギリまで清宮(幸太郎)を(スタメンで)使うとか(がそう)。2割打つか打たないかの打者は(普通)使えない。それでも(日本ハムは)使ってる」と、打率「.154」の清宮を一軍で起用し続けていることに育成優先の方針が表れていると主張した。 動画内では具体名は明かさなかったが、結果が伴わなくても使われている若手選手は他にもいるという大久保氏。「今年は勝ち負けよりも育成に入ってる(印象が強い)。だからまた再来年くらいには優勝を目指せるんじゃないか」と数年後の優勝争いに期待していた。 大久保氏の発言を受け、ネット上には「確かに今シーズンは辛抱強い起用が多い印象、将来への布石なんだろうか」、「何人か活きのいい若手は出てきてるし、今後のブレークに期待したい」、「確かにそのぐらいあれば結構戦力は整うはずだから、優勝・日本一を狙うにはいい時期になってそう」といった反応が多数寄せられている。 一方、「そんなに待てる暇は無い、その間に有原(航平)やら西川(遥輝)やらがメジャー流出したらとても対応できない」、「若手が育ってもその分主力が抜けたら終わり、だからいる間は勝ちを優先するべき」といった否定的なコメントも複数見受けられるなど議論が飛び交っている。 「今シーズンの日本ハムは投手では河野竜生(22歳)や福田俊(23歳)、野手では清宮(21歳)、野村佑希(20歳/骨折で離脱中)、髙濱祐仁(23歳)といった若手が一軍で出場機会を重ねています。彼らのような若手がブレークして現有戦力とマッチすれば、再来年に優勝を目指せる戦力になる可能性は十分あるでしょう。ただ、日本ハムは昨オフ有原、西川、大田泰示の3名が近い将来のメジャー志望を公言しており、場合によっては今オフ、もしくは来オフに全員流出することも考えられます。3名ともバリバリの主力なだけに、離脱した場合の穴を育成で埋められるかは未知数。そのため、彼らがいるうちはできるだけ勝利、優勝を狙ってほしいと考えているファンもいるようですね」(野球ライター) 2016年にリーグ優勝・日本一を達成したものの、その後昨シーズンまでは5位、3位、5位とAクラスとBクラスを行ったり来たりしている日本ハム。数年後を見据えて育成に本腰を入れるべきか、それとも主力の去就を考え勝利を狙うべきかはファンの間でも意見が分かれているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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