広島
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スポーツ 2020年11月26日 19時30分
広島、スコット残留はソフトBの影響? クビ予想を裏切る“延命”に驚きの声、「本腰入れて育成するのか」と憶測も
今季「52勝56敗12分・勝率.481」でセ・リーグ5位に沈んだ広島。26日、その広島が助っ人右腕・スコットの残留を発表しネット上の広島ファンの間で物議を醸している。 >>マエケン、巨人・坂本への“不義理”エピソードを明かす「うわっ!やらかした!」NPB時代に目の前で犯した失態とは<< 2019年12月に単年契約・年俸約5700万円(推定)で広島に入団した28歳のスコットは、加入当初守護神としての役割が期待されていたリリーフ右腕。しかし、今季は「7登板・0勝3敗・防御率15.75」とほとんど結果を残せずに終わったため、ファンの間では今オフのクビを予想する声が多数を占めていた。 だが。球団はこの日、スコットと新たに1年契約を結んだことを公式サイト上で発表。同時に、今季新加入で「99試合・.266・11本・34打点・84安打」をマークした31歳のピレラ、「10登板・0勝7敗・防御率6.10」と今季未勝利だった2016年沢村賞左腕・36歳のジョンソンの両名をクビにしたことも発表している。 大不振に終わったスコットの残留を受け、ネット上には「全くいいところがなかったのになぜクビを切らないのか」、「成績的にはピレラ、ジョンソンに比べて大分劣ってるのに」、「防御率15点台のスコットを残すより新助っ人を獲る方が希望はあると思うが…」といった反応が多数寄せられている。 一方、「助っ人も育成してるソフトバンクの影響では、今や主力のモイネロもそうだし」、「スコットは本腰入れて育成する方針なのかも、まあソフトバンクもやってることだからいいことなのでは」とのコメントも複数見受けられた。 「今季パ・リーグ優勝、日本一を達成したソフトバンクは救援防御率が12球団唯一の2点台(2.60)と強固なブルペン陣を擁する球団ですが、その中心であるモイネロは2017年に育成選手として獲得し自前で育て上げた助っ人です。また、現在も2019年5月に獲得した元MLBドラフト1位のスチュワートを主に先発として二、三軍で育成中と、将来の主力となり得る助っ人の育成に余念がありません。広島もこのソフトバンクのやり方にならい、時間をかけてスコットを育成する方針なのではないかと考えているファンは少なくないようですね」(野球ライター) 一昔前までは全盛期を過ぎたメジャーリーガーやマイナーでくすぶっている中堅を大金で獲得し、結果が出なければ1年でクビにするパターンが多数だった球界の助っ人運用。広島もドミニカに設けているカープアカデミー出身の助っ人を除いては、単年でリリースするケースは少なくなかった。ただ、今後は20歳代の若手助っ人を低年俸で獲得し、数年かけて育成していくスタイルが主流となるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月10日 20時30分
マエケン、巨人・坂本への“不義理”エピソードを明かす 「うわっ!やらかした!」NPB時代に目の前で犯した失態とは
ツインズ・前田健太が9日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。1988年生まれの同級生である巨人・坂本勇人にまつわる失敗談を告白した。 >>マエケン、指名漏れなら社会人入りだった?「社会人野球のあるチームに…」ドラフト会議直前、森本氏らOBも思い出投稿<< 今回の動画で前田は、8日の対ヤクルト戦で通算2000本安打を達成した坂本を祝福。その話の流れで、NPB・広島時代に坂本からもらったバットを折ってしまったエピソードを披露した。 動画内で具体的な時期は明かされていないが、ある巨人戦で坂本から数日前にもらったバットを使用していた前田。同戦まではそのバットのおかげですごく打撃の調子が良かったというが、同戦ではスリーバントを失敗するミスを犯してしまったという。 バント失敗で「めちゃくちゃ自分的にフラストレーションがたまってしまった」という前田は、坂本からもらったバットということを失念し、怒りに任せてバットを地面にたたき付けてしまう。すると衝撃でバットが折れてしまったという。 バットが折れた瞬間に我に返ったという前田は、「うわ!やらかした!」と後悔しながらベンチへ。「やべえやらかした。(坂本)怒ってるかな」と思いつつ遊撃を守る坂本を見ると、坂本も自身の方向を見ていたため、すぐに「ごめん!」と手を合わせながら謝罪したという。 「もらったバットを(わざと)折ってしまったっていう、申しわけないというかやらかした話がありました」と苦笑いで振り返った前田。試合後の坂本の様子については明らかにしていないが、すぐに新しいバットをくれたと明かしていた。 この他にも前田は坂本と初めて言葉を交わした時期や、2000本安打達成を祝って坂本に贈ったプレゼントなどについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「初めて聞いたエピソードだ、広島でバリバリのエースだった時はそんなところ見たこと無いし若手時代の話かな?」、「道具大事にしてるって常々言ってるマエケンがバットに八つ当たりしたっていうのは意外だな」、「折られた直後の坂本の表情が気になる、『それ俺があげたバット…』って感じだったのかな」、「目の前でバット折られたのにまた新しいのあげるって坂本は懐が深いな」といった反応が多数寄せられている。 これまで広島(2007-2015)、ドジャース(2016-2019)、ツインズ(2020-)で活躍している前田と、巨人(2007-)一筋でプレーしている坂本。両者は2007年から2015年にかけセ・リーグでしのぎを削っているが、前田のNPB時代から球場内外で親交が深いことが知られており、坂本からバットをもらったこと自体は過去に報道などでも明かされている。 坂本からもらったバットが手になじんだことから、そのモデルを元にアレンジしたバットを今でも使用しているという前田。その大事なバットを本人の目の前で“粉砕”してしまったという逸話に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について前田健太の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCJlavxr4G9OFkymtkbKZmOw
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スポーツ 2020年11月02日 17時05分
広島・森下の新人王は「間違いない」? 元阪神・江本氏の“当確宣言”に賛否、シーズン終了前に太鼓判を押したワケは
元阪神で野球解説者の江本孟紀氏が、1日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演。番組内での発言をきっかけに、ネット上のプロ野球ファンの間で議論が巻き起こっている。 今回の放送に電話で生出演した江本氏は、同日に行われ「3-0」で広島が勝利した広島対中日戦について解説。議論のきっかけとなったのは、同戦に先発し「8回無失点・被安打7・四球1・7奪三振」で10勝目を挙げた広島・森下暢仁の新人王についての発言だった。 同戦を含めここまで「10勝3敗・防御率1.91・124奪三振」といった成績をマークしているプロ1年目・23歳の森下は、「8勝6敗・防御率2.92・97奪三振」といった数字を残す巨人のプロ2年目・20歳の戸郷翔征と新人王争いを展開中。だが、江本氏は同戦の投球を受け「新人王に“近づく”ではなく、新人王は“獲った”(と言っていい)」、「内容的にも、今時(ルーキーが)10勝するのは大変ですから。やっぱり今年は森下でしょう。間違いないでしょう」と、森下の新人王は当確と強く主張した。 また、対抗馬の戸郷については「ちょっと(調子が)下がってきましたよね」とコメント。戸郷は9月27日対中日戦を最後に現在まで4戦連続勝ちなしと苦しんでいるが、この点も踏まえて森下がかなり優位な状況だと指摘した。 江本氏のコメントを受け、ネット上には「戸郷は8勝で森下は10勝、勝ち星を考えたら森下に分がある」、「白星以外の数字も軒並み上回ってるから確かにもう当確と言ってもいいかもしれない」、「規定投球回もクリアしてるしさすがに森下で決まりだと思う」といった反応が多数寄せられている。 一方、「エモやんがここまで言ってくれるのは嬉しいけど、やっぱりタイトル獲らないと確定ではない気がする」、「獲れるかどうかはタイトル次第だろ、佐々岡(真司)監督もそれで新人王譲ってるし」との反発も複数寄せられるなど議論が飛び交っている。 >>広島・石原が“死んだふり”で相手をかく乱!本人も「普通に言えばボーンヘッド」、現役引退で思い出される衝撃の頭脳プレー<< 「新人王は“支配下に初めて登録されてから5年以内”、“投手なら前年までの一軍投球回数が30イニング以内、野手なら60打席以内”といった条件を満たす選手のうち、記者投票で最も多くの票を獲得した選手がセ・パそれぞれ1名ずつ選出されるタイトル。森下は現在勝ち星をはじめ防御率、勝率、奪三振などで戸郷を上回っていますが、“戸郷の方が3歳若い”、“戸郷は優勝争いの中で白星を挙げ続けた”、“両者は援護率(森下5.09/戸郷3.62)に差がある”といった部分が記者投票で不利に働く可能性もゼロではありません。そのため、何らかの投手タイトルを獲らない限り確定とはいえないと危惧しているファンも少なくないようです」(野球ライター) 新人王については、現在広島を指揮する佐々岡監督が新人時代の1990年に『13勝11敗17セーブ・防御率3.15』といった成績を残すも、『4勝5敗31セーブ・防御率3.26』で最優秀救援投手に輝いた中日・与田剛(現中日監督)が選出されるなど、成績以上にタイトルが得票数に影響を及ぼしたケースもある。今回の森下についても、タイトルの有無が戸郷との明暗を分ける可能性はありそうだ。 現在トップの中日・大野雄大と0.002差で、防御率2位につけている森下。最優秀防御率のタイトルは十分射程圏内なだけに、残りの試合では佐々岡監督の起用法にも注目が集まりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月25日 11時00分
阪神・能見、最良の新天地は広島? 退団決定のベテラン左腕、ブルペン立て直しの秘策となる球団は
これまで阪神(2005-)一筋でプレーし、昨シーズンまでに「409登板・103勝93敗47ホールド1セーブ・防御率3.32」といった成績をマークしているプロ16年目・41歳の能見篤史。22日、その能見が球団の来季構想から外れたことを複数メディアが報じた。 >>阪神・矢野監督、大山の“三塁外し”でファン大ブーイングタイトルがかかる打者を外野に追いやったワケは<< 今シーズンは「30登板・1勝0敗3ホールド・防御率4.98」と、黒星こそついていないものの失点が目立っている中継ぎ左腕の能見。報道によると、球団は前日21日に能見に構想外の旨を伝えたといい、本人も広報を通じ「タイガースのユニホームを着て皆さんの前でプレーするのは今季が最後になる」とコメントしたという。 能見は来シーズン以降も現役続行を希望しているとのことだが、戦力外報道を受けてネット上にも驚きの声が多数寄せられた。一方、「でもなんだかんだで移籍先はすぐに見つかりそう」、「まだやれそうだから自分のひいきに来てくれないかな」といった新天地についてのコメントも挙がっている。 今回阪神を退団とする流れとなった能見だが、今シーズンの登板数はチーム3位タイと出場機会を減らしているわけではなく、ストレートも145キロ前後を維持している。来年42歳を迎えることを考えると勝ちパターンは厳しいかもしれないが、ビハインド時の登板や左のワンポイントといった役割なら十分戦力になるという見方は可能だろう。 10月21日終了時点の各球団の救援防御率を見ると、セでは広島(4.86)、ヤクルト(4.56)、パでは楽天(4.19)、日本ハム(4.21)、オリックス(4.21)が防御率4点台オーバーとなっている。戦力としてはもちろん、これまでの経験を他のリリーフに還元するという点を踏まえても、このあたりの球団に獲得のメリットはありそうだ。 中でも、最も能見獲得のメリットが大きそうなのは12球団でワーストの救援防御率となっている広島。現在のブルペン陣を見ると勝ちパターンには塹江敦哉、フランスアといった左腕が名を連ねているが、ビハインド時やワンポイントを担える左腕は不足している。年俸面(9500万円/推定)の兼ね合いはあるが、能見が減額に応じるなら獲得の余地はあるのではないだろうか。また、今シーズンの能見がマツダスタジアムでは防御率「0.00」という点も好材料だ。 以上に挙げた5球団以外にも、今シーズン開幕前に元同僚・鳥谷敬を電撃獲得したロッテや、大江竜聖、田口麗斗といった若手左腕が今ひとつ殻を破りきれていない巨人の獲得を望む声も複数挙がっている能見。今オフのストーブリーグでは、注目の選手の1人になることは間違いなさそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月17日 11時00分
広島・石原が“死んだふり”で相手をかく乱! 本人も「普通に言えばボーンヘッド」、現役引退で思い出される衝撃の頭脳プレー
2001年ドラフトで4位指名を受け広島に入団し、昨シーズンまでに「1616試合・.236・66本・378打点・1022安打」をマークした捕手・石原慶幸。今年41歳を迎えたその石原が12日、今シーズン限りで現役を引退することを球団が発表した。 プロ19年目の今シーズンは3試合出場でノーヒットと出場機会はあまりなかったものの、精神的支柱として一軍に帯同し続けていた。しかし、8月27日対DeNA戦で左脚を負傷し、翌28日に登録抹消。これ以降は復帰に向け懸命にリハビリを続けていたが、10月に入ったこの段階で引退を決断し球団に申し入れたという。 チームの捕手としては歴代最多の安打数をマークした石原の引退を受け、ネット上には「弱い時代から広島を支えてくれた功労者だから引退は寂しい」、「引退後もできればコーチとして球団に残ってほしい」といった惜別の声が数多く寄せられた。一方、一部では「石原といえば相手を騙して三塁を陥れたプレーが印象深い」、「しれっと三塁に進んだあの頭脳プレーは忘れない」といったコメントも見られた。 19年のプロ生活において、機転を利かせたプレーで何度かファンを驚かせている石原。その中でも最も有名なのが、2016年シーズンに見せた“死んだふり走塁”だ。 2016年7月27日、京セラドーム大阪で行われた広島対巨人の一戦。前日までに貯金を21個作っていた広島は、2位巨人に10ゲーム差以上をつけて首位を独走。ただ、同戦は1、3回にそれぞれ2点を失うなど巨人相手に劣勢をしいられていた。 同戦に「8番・捕手」で先発していた石原が頭脳プレーを見せたのは、「0-4」と広島4点ビハインドで迎えた5回表1死満塁の場面。ここで打席の田中広輔が二塁方向へライナー性の打球を放ったが、巨人二塁手・山本泰寛はワンバウンドで捕球し二塁へ送球。これにより一塁走者は二塁に到達する前にフォースアウトとなったが、併殺崩れの間に三塁ランナーがホームに生還し広島は1点を返した。 ところが、この場面で二塁走者だった石原が一連のプレー終了後に二塁を離れ三塁側の自軍ベンチに、とぼとぼと歩き出したことで巨人守備陣はセーフの石原をアウト、アウトの小窪哲也をセーフと勘違い。石原の意図をくんだ小窪が二塁上にとどまりセーフのふりをしていたこともあり、石原はそのまま三塁へ到達。この時巨人側は石原にタッチしていればアウトにできたが、何のアクションも起こさなかったため石原にまんまと三塁を陥れられてしまった。 試合自体は「2-7」で敗れた広島だが、試合後のファンの話題は石原の頭脳プレーに集中。ネット上にも「石原のトリックプレーに球場全体が騙された」、「瞬時に機転利かせた小窪も凄いけど、そしらぬ顔で三塁まで歩いた石原は肝据わりすぎだろ」といったコメントが多数挙がった。 多くのファンを驚かせたこのプレーについて、石原は同年オフに出演した地元ローカル番組内で振り返っている。石原によると、この場面では田中の打球がライナー性だったため二塁に戻るそぶりは見せたというが、ワンバウンドで捕球されたため自身がアウトではないことは分かっていたとのこと。そこから巨人守備陣の雰囲気や動作を読み、独断で三塁に歩いたというが、「普通に言えばボーンヘッドですよね」と、見抜かれて大チョンボになる可能性もあったと語っている。 >>広島捕手がまさかの方法で二塁進塁を阻止!敵軍監督は大爆笑、“ダメ元”の判断が生んだ前代未聞の珍プレー<< この他にも“ボールを見失ったため砂をつかんで牽制”(2013年5月7日対DeNA戦)、“スクイズを空振るも二・三塁走者が生還”(2017年5月14日対巨人戦)など珍しいプレーで多くのファンを驚かせている石原。記録面はもちろん記憶面でも印象に残る選手だった石原には、11月7日阪神戦で予定される引退セレモニーで球場中から惜別の大声援が送られることは間違いないだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月13日 11時35分
低迷中の広島、ファン離れ加速? 懸念される“石原ロス”、投手陣の崩壊は避けられないか
広島東洋カープの石原慶幸捕手が今季限りでの現役引退を発表した(10月12日)。11月7日の阪神戦では引退セレモニーも行われるという。プロ野球選手の現役引退は大きく分けて2つ。自身で引退を決められる選手と、球団から解雇を通達される選手。前者の石原は「幸せなプロ野球生活を送った」と言えるが、残されたカープナインの“石原ロス”は計り知れない。 >>広島の今ドラフト「上位3人は投手」里崎氏の主張に賛否「右打者薄いから上位で行くべき」と反発も<< 「昨季オフに複数年契約を交わした會澤翼がいるので、戦力的には影響はありません。磯村嘉孝、白濱裕太もいて、中村奨成、坂倉将吾、石原貴規の若い捕手も控えています。中村たちを育てていくつもりなのでしょう」(スポーツ紙記者) 石原の引退表明の2日前、広島はスカウト会議を開き、今月26日のドラフト会議に向け、指名候補の絞り込みを行っている。即戦力投手か、大学球界屈指のスラッガー・佐藤輝明内野手(近大)。育成を念頭に入れた高校生投手の指名もほのめかしていたが、“捕手の補充”は考えていないようだった。 やはり、年齢も近い中村たち3人の若手捕手を育てていくのだろう。彼らが會澤を脅かすまでにはもう少し時間が掛かりそうだが、こんな見方もされていた。 「外国人投手が日本に来て驚くのが、捕手の捕球技術の高さです。低めの変化球、それも投げ損なっても、よほどのことがない限り、後ろには逸らしません。日本に来て成長する外国人投手が多いのは、低めに思いっ切り投げられるからです」(球界関係者) 石原はクリス・ジョンソンとの名コンビでも名を馳せた。 石原の高い捕球技術がジョンソンを強気にさせ、来日1年目の2015年、14勝7敗、防御率1・85の好成績を残し、セ・リーグの最優秀防御率のタイトルに導いた。 「正捕手の會澤も凄いから、石原も引き立つんです。レベルの高い捕手が2人以上いると、監督はピッチャーとの相性も考えながら、スタメンを決められます」(前出・同) 石原が引退を決めた現時点では、會澤と2番手以降の捕手のレベルが歴然としている。素質という面では引けを取らないが、試合出場数等の経験値が違いすぎるため、會澤以外の捕手がマスクを被ると、「育成」という雰囲気になる。ドラフトで即戦力投手を補強できたとしても、この雰囲気は変わらないだろう。 「広島は育成のチームであり、ファンもそのスタイルを支持しています。近年は主力投手の故障も少なくなく、主力投手を欠くと、そのままズルズルと連敗してしまう傾向も見られます。来季、大瀬良がどこまで回復しているのか、新人の森下が2年続けて活躍できるのかなど、未知数です」(前出・スポーツ紙記者) 投手陣の不安要素をカバーするのも捕手の務めだ。 「石原に話を聞くと、後輩たちの頑張りや若い投手陣のことを話していました。自分のことよりもチームメイトのことばかり」(前出・同) 石原という精神的支柱を喪失し、これから先、誰がチームを牽引していくのか。2年連続Bクラス濃厚で、カープ女子は弱い広島をどう応援していくのか、ファン離れも懸念される。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月12日 19時30分
広島の今ドラフト「上位3人は投手」里崎氏の主張に賛否 「右打者薄いから上位で行くべき」と反発も
元ロッテで野球解説者の里崎智也氏が11日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。動画内での発言をきっかけに、ネット上の広島ファンの間で議論が巻き起こっている。 今回の動画で里崎氏は、広島が2019年ドラフトで指名・獲得したルーキーたちの評価や、今月26日に行われるドラフトに向けた戦略についてトークを展開。ルーキーたちの評価についてのトークではドラフト1位・森下暢仁を「当たり」と高く評価した上で、新人王の可能性についても言及した。 >>広島首脳陣に「どんな指導してるんだ」不満噴出 4連勝も“守乱”続出、緒方前監督は松山の落球に「言語道断」<< 議論のきっかけとなったのは、今年のドラフトに向けた戦略についてのトークで飛び出た発言。里崎氏は「今年の広島が勝てなかった理由の一つは中継ぎの大崩壊」と、現在のチームは中継ぎをはじめとした投手力が弱点だと指摘。その上で、「上位3人は投手かな、取った方がいいのは」、「野手陣は結構若手の台頭もあるし、そこまで(上位指名は)急務ではないかなというところもある」と、1~3位は全て投手を指名すべきではないかと主張した。 この里崎氏の発言を受け、ネット上には「確かに今年は投手が悪いから取れるだけ取っておいて損はない」、「先発もリリーフも防御率悪いから、球団はどちらもこなせる即戦力を手厚く確保するべきだ」、「打撃面はそれなりに数字いいから、投手のテコ入れを優先させる方が理に適ってる」といった賛同の声が多数寄せられている。 一方、「確かに若手は台頭してるけどほとんど左打者だから、1人くらいは右打者を指名した方がいい気がする」、「右打者薄いから上位で行くべきだと思うが…里崎さんは下位でもいい選手取れるって見込んでるのか?」、「鈴木(誠也)のFAももうそんなに遠くはないし、今年有望株を指名して育成しないと手遅れになる可能性もありそう」といった反発のコメントも複数見受けられるなど議論が飛び交っている。 「今シーズンの広島はチーム打率(.266)、得点数(426)が共にリーグ2位と打撃陣は機能している一方、防御率(4.44)、失点数(462)はそれぞれ同5位。投手陣がウィークポイントであることはこうしたデータからも浮き彫りとなっているため、ドラフト上位を全て投手に費やしカバーすべきという里崎氏の主張は筋が通っています。ただ、現在の広島は坂倉将吾(22歳)、宇草孔基(23歳)、大盛穂(24歳)といった若手左打者が頭角を現す一方、右打者では彼らのような存在がいないという悩みも抱えています。主砲の右打者・鈴木誠也のFA権取得が2022年に迫っている点も踏まえ、1人ぐらいは右打者を上位指名で確保しておくべきではないかと考えているファンもいるようですね」(野球ライター) 現在までの報道を総合すると、広島の1位指名は投手・早川隆久(早大)、左打者・佐藤輝明(近大)のどちらかになるのではとみられている一方、右打者では牧秀吾(中大)、西川僚祐(東海大相模高)といった面々を上位候補としてリストアップしているともいわれている。今年のドラフトまで残り2週間に迫っているが、広島フロントはどのような戦略を立てて本番に臨むのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について里崎智也氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww
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スポーツ 2020年10月08日 20時30分
元広島・高橋氏が「すっごい嫌いだった」投手を明かす 「ヨシヒコまで回せ!」快挙達成の裏では同僚の援護も?
元阪神で野球解説者の池田親興氏が7日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元広島で野球解説者の高橋慶彦氏がゲスト出演。自身が現役時代に打ち立てた「33試合連続安打」について言及した。 >>広島首脳陣に「どんな指導してるんだ」不満噴出 4連勝も“守乱”続出、緒方前監督は松山の落球に「言語道断」<< 現役時代に広島(1975-1989)、ロッテ(1990)、阪神(1991-1992)の3球団で活躍したスイッチヒッターの高橋氏は、広島時代の1979年6月6日対中日戦から同年7月31日対巨人戦にかけ、それまでの記録だった32試合を超える33試合連続安打をマーク。今回の動画では現在も破られていないこの記録を達成するまでに感じていた重圧や、現在でも持っている記録へのこだわりについて明かした。 当時は新記録に近づくごとに新聞記者が大勢集まってきたというが、1試合1試合をこなすことで精いっぱいだったため余計な意識はあまり持たなかったという高橋氏。ただ、その中でも25試合目の同年7月13日阪神戦は大きなプレッシャーに襲われたという。 同戦は阪神先発・小林繁に完投目前の投球を許した広島が「4-5」で敗れた試合だが、高橋氏は小林の投球スタイルが「すっごい嫌いだった」とのこと。具体的には「(サイドスローから投げる球が)クロスして(内角で)引っ掛けるから」苦手としていたといい、実際に同戦は一ゴロ、左飛、四球、一ゴロと第4打席までヒットを打つことができなかった。 ただ、高橋氏によると第4打席までノーヒットに終わっても、「山本浩二さんや衣笠(祥雄)さんとかみんなが、『ヨシヒコまで回せ!』って言ってくれた」と同僚は自身を後押ししてくれたとのこと。その後実際に第5打席が回ってきた高橋氏は小林のスライダーをセンター前に運び記録を継続させるが、打った時の光景はいまだに強く記憶に刻まれているという。 この阪神戦以外はとんとん拍子で記録が伸びた印象が強いというが、30試合を超えたあたりではヒットを打てずにもがく夢を見ていたとも明かした高橋氏。こうしたプレッシャーに打ち勝って記録を達成したこともあり今でも「絶対(誰にも)抜いてほしくない。(自分で)持ってたい」という気持ちは強いといい、今シーズンにオリックス・吉田正尚が24試合連続安打を記録した際も「頼むよ~」とヒヤヒヤしていたという。 高橋氏はこの他にもプロ1年目にスイッチヒッターに転向した際の苦労や、現役当時は頻発していた乱闘への見解について動画内で語っていた。 今回の動画を受け、ネット上には「最後の打席できっちり打てるのは凄いメンタルだな、信じて打席回したチームメイトもあっぱれ」、「夢の中で記録達成へもがいてたっていう話は知らなかった」、「重圧に打ち勝っての記録だから抜かれたくないのも理解できる」、「吉田にビクビクする高橋さんは想像したらちょっと面白いな(笑)」といった反応が多数寄せられている。 高橋氏が達成してから現在まで約40年が経過しているが、1979年から現在まで、記録更新はおろか30試合に乗せた選手も阪神・マートン(30試合/2011年)、西武・秋山翔吾(31試合/2015年)の2名しか出ていない。高橋氏が感じたようなプレッシャーをはねのけ、今後記録を打ち破る選手は果たして現れるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について池田親興氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC89DdDdfD-wuREdrIjnO8DA
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スポーツ 2020年10月08日 15時30分
広島首脳陣に「どんな指導してるんだ」不満噴出 4連勝も“守乱”続出、緒方前監督は松山の落球に「言語道断」
7日に行われた広島対阪神の一戦。試合は「9-3」で広島が勝利したが、同戦に「4番・一塁」で先発した広島・松山竜平のプレーがネット上の広島ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、「0-0」と両チーム無得点で迎えた2回表無死の場面。ここで打席の阪神・ボーアが、広島先発・遠藤淳志の4球目を打ち上げ平凡な内野フライに。松山はこれを捕球しようとマウンド付近まで追ったが、落下してきた打球を捕りこぼしアウトにすることができなかった。 このエラーでボーアに出塁を許した遠藤は続く梅野隆太郎に左二塁打を打たれ無死二、三塁のピンチを招くと、さらに小幡竜平に中二塁打を浴び2失点。その後は何とか無失点に抑えたが、松山のエラーをきっかけに先制点を奪われる形になった。 松山のエラーを受け、複数の球界OBが出演するTV番組やメディア上でコメントしている。同日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演した元広島監督・達川光男氏は、番組内で「松山は一番(守備が)下手なんだからサードに譲ればいいのに」とコメント。自ら打球を追おうとせず、三塁手の堂林翔太に任せるべきだったと指摘した。 前広島監督・緒方孝市氏は、同日の『日刊スポーツ』(日刊スポーツ新聞社/電子版)の記事内で「2回の松山の守備は言語道断だ。前夜もあったが、フライに対しての苦手意識があるのか、この試合でも失点に絡んだ」とコメント。松山は前日6日の同カードでも失点につながるエラーを記録しているが、緒方氏はこれも含めて許容できないミスだと苦言を呈した。 >>「野球人生が終わった」広島・鈴木が絶望!緒方監督も悲痛、フェンス激突が招いたキャリア最悪の負傷劇<< 同戦の松山に対しては、ネット上にも「松山のエラーは草野球レベルのミス、勝ちはしたけど猛省してほしい」、「エラーで足引っ張られた遠藤が可哀想、案の定2点取られたし」、「積極的な姿勢は買いたいけどエラー多い(9個/チームワースト3位)んだから、他の選手に任せられるところは任せてほしい」といった反応が多数寄せられている。 一方、「酷いのは松山だけじゃない、今日は他にもお粗末な守備が何回もあった」、「チーム全体のエラー数もかさんでるし、首脳陣は普段どんな指導してるんだ」といったコメントも複数見受けられた。 「達川氏、緒方氏は共に松山をやり玉に挙げていますが、同戦は初回に田中広輔、2回に宇草孔基がそれぞれ打球処理を誤ってアウトを取り逃し、4回には捕手・會澤翼の二塁送球に対し二塁手、遊撃手がカバーに入らないなど他にも守備の乱れが目立つ試合でした。同戦を含め、今シーズンの広島はエラー数がリーグワースト2位の『58個』で、失点数と自責点数の差も同2位の『41点』とエラーが原因の失点がかさんでいます。そのため、選手はもちろん首脳陣の指導法にも非があるのでは考えているファンもいるようです」(野球ライター) 同戦に勝利し、今シーズン初となる4連勝(引き分け挟む)をマークした広島。試合後、佐々岡真司監督は「連勝することはいいこと。これを続けられるように」と前向きなコメントをしたことが伝えられているが、“守乱”が続出していることを考えると手放しでは喜べないかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月02日 20時30分
広島・鈴木の3番起用、笘篠氏・高木氏が反対? “4番固定”を主張も、「代役の松山も頑張ってる」と反発も
元ヤクルトで野球解説者の笘篠賢治氏と元横浜で野球解説者の高木豊氏が、共に1日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演。広島・鈴木誠也の3番起用に疑問を呈した。 今回の放送で両氏は、同日に行われ広島が「3-5」で敗れた広島対巨人戦について解説。その中で、同戦で鈴木が「3番・右翼」で起用されたことに言及した。 >>「野球人生が終わった」広島・鈴木が絶望! 緒方監督も悲痛、フェンス激突が招いたキャリア最悪の負傷劇<< 鈴木は今シーズン開幕から出場全試合で4番を務めていたが、9月28日対DeNA戦から10月2日のヤクルト戦も含め、5試合連続で3番として先発。打順変更については広島・佐々岡真司監督が「一番いい打者の打席数が増えるから」と語ったことが伝えられているが、9月の月間打率が「.265」とバットが湿っていることを受けての決断という見方も強い。 番組に生出演した笘篠氏は、鈴木の打順変更について「僕は『4番・鈴木誠也』があってこそのカープだと思うので、鈴木の打順をずらすことはあまりしてほしくない」とコメント。本塁打(19本)、打点(52打点)はチーム1位、打率(.293)もチーム2位の数字を残している鈴木を4番から動かすべきではないと苦言を呈した。 笘篠氏は続けて、「本来3番を打つ西川(龍馬)が(故障で)いないので、今(首脳陣は)試行錯誤しているところだと思うが、『4番・鈴木』あっての両サイドをどう固めていくかという形は崩さないでほしい」と発言。鈴木の打順を4番から動かすことよりも、その前後の3、5番をどうするか決める方が先ではないかと指摘した。 同じく番組に生出演した高木氏は、笘篠氏が話し終わった後に「自分も鈴木は4番が一番似合う男だと思う。だから早く(4番に)戻れるように調子を上げていってほしい」と同調している。 今回の放送を受け、ネット上には「確かに多少の不調でコロコロ変えるのはあまり印象良くない」、「今まで任せてきた4番をこうも簡単に取り上げると本人のモチベーションにも関わりかねない」、「3番、5番を固められればマークが分散されるから、4番に置いたままでも復調は望めるのでは」といった反応が多数寄せられている。 一方、「そこまで4番起用を推す意味が分からない、具体的な理由も特に言ってないし」、「去年は3番でも打ってたし、4番に固執する必要は無いのでは?」、「代役の松山も頑張ってるし、無理に戻す必要性は感じられない」といった反発も複数見受けられた。 「1日までに3番で4試合に出場した鈴木は、ここまで『.143』とまだあまり快音は聞かれず。ただ。昨シーズンは3番として31試合に出場し『.333』と3割超えの打率をマークしていますので、ここから数字が上がってくる可能性は十分にあるといえます。また、現在鈴木の代わりに4番に座っている松山竜平も1日までの4試合で『.313』としっかり機能しているため、4番復帰について考えるのは時期尚早ではないかと考えているファンもいるようです」(野球ライター) 長らく「4番・鈴木」で戦った結果、1日終了時点で「33勝46敗8分・勝率.418」とセ・リーグ最下位に沈む広島。来期以降の戦いも見据え、「3番・鈴木」を試し続けるのも一手なのかもしれない。文 / 柴田雅人
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