広島
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スポーツ 2020年06月05日 11時55分
広島・佐々岡監督、打つ手の全てが裏目に? 「勝負事なので勝ったほうがいい」投打の不振に思わず本音を吐露
阪神に完封負け(6月4日)。新型コロナウイルス禍による“中断”であまり目立っていないが、V奪回を狙う広島東洋カープは、これで“対外試合12連敗”となった(2引分け挟む)。改めて調べてみたら、3月7日の埼玉西武戦からは勝っていない。「ペナントレース本番前の勝敗は関係ない」という声も出ていたが、佐々岡真司監督は“正直”である。 「勝負事なので勝った方がいいが、その中で試すこともある」 試合後に出た言葉だ。広島ナインも勝っていないことを意識しているのが分かった。試合前、円陣を組み、喝を入れていたのだ。 「試合内容も良くない。連打が出ないのは仕方ないとしても、機動力を絡ませるなど広島らしい攻撃が見られませんでした。エラーが多いのも気になる」(プロ野球解説者) そのエラーが、佐々岡監督の失意とも言えそうだ。 佐々岡監督は2日続けて、先発三塁でアレハンドロ・メヒアを起用している。そのメヒアのミスが失点に直結した(記録上は安打)。守備難のメヒアを三塁で使い続ける理由を問われ、佐々岡監督は「オプションを増やすため」と答えていたが、こんな調子ではペナントレース本番では使えないだろう。 「前日の3日、そのメヒアが2ランアーチを放ちました。当初、今季の正三塁手と予想されていたのが、新外国人選手のホセ・ピレラでした。ピレラと打撃面で期待できるメヒアの両方をスタメンで起用するため、『三塁メヒア、左翼ピレラ』がテストされたんです。メヒア個人は三塁でレギュラーを狙っていますが、守備に関しては首脳陣の評価は決して高くありません」(前出・同) ピレラは「二塁、三塁も守れる」という触れ込みだったが、外野手で登録されている。長野、野間、高橋大、新人・宇草らの外野手たちの打撃が好調ならば、「三塁・ピレラ」で何も問題はないのだが、長野たちの調子が上がってこないため、佐々岡監督は「三塁メヒア、左翼ピレラ」をテストし始めたのだ。 「外野は堂林も試合で使い始めました。12連敗を喫した4日、堂林は外野フェンスに当たったクッションボールの処理を誤り、内野への返球でも暴投を出したり…」(スポーツ紙記者) 結果論だが、佐々岡監督の打つ手の全てが裏目に出てしまったようだ。 投手陣も打ち込まれる場面が見られた。昨季、広島は開幕序盤に大きく負け越し、その後、いったんはチームを建て直したが、交流戦で再び負け越した。そのまま、浮上のきっかけを掴めず、シーズンを終えてしまった。新型ウイルス禍がなければ、今ごろは交流戦を戦っていた。ということは、ちょうどこの時期にチームが低迷し始めたわけだ。 「連敗した時にチームに喝を入れたり、あえてイジラレ役に徹して雰囲気を変えてくれるリーダーが今の広島にはいないんです」(前出・プロ野球解説者) 佐々岡監督が開幕直前になって守備位置を変え、控え選手たちも使い始めたのは「新リーダー」を探すためだったかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月02日 11時45分
広島、今季の開幕ダッシュは不可能? 3連覇の“ツケ”が足かせか、紅白戦で不安要素が噴出
6月19日の開幕戦まで「再調整」できるかどうか…。強い信頼を寄せていたリリーバーが大炎上してしまった。佐々岡真司監督は「勝利の方程式」を考え直さなければならなくなった。 クローザーでの起用が予定されていた広島カープのヘロニモ・フランスア投手が紅白戦で1回被安打5失点5と打ち込まれた(5月30日)。試合後、佐々岡監督は「打たれたのは高めの球。高めでファウルや空振りが取れないと厳しい」と冷静に分析していたが、当のフランスアは、「自信を持って投げたんだけど、苦しかった」 と、下を向いた。新型コロナ禍で練習時間も限られていた。調整の失敗と言っていい。 「クローザーは中崎翔太か、フランスアのどちらかと目されていました。中崎は昨年11月に右ヒザ半月板の部分除去手術を受けており、無理をさせられません」(プロ野球解説者) 中崎、フランスアの両リリーバーが“強い広島”を支えてきた。昨季はBクラスに沈み、V奪回を果たすには両リリーバーの活躍が不可欠だった。しかし、こんな見方もされていた。 「勤続疲労、投げ過ぎです。特に中崎はクローザーに定着した2015年以降、毎年約60試合に投げてきました。昨季は不振で36試合にしか投げていませんが」(ベテラン記者) フランスアに関しては、もう一度話し合う必要もありそうだ。 ドミニカ共和国のカープアカデミー、育成選手を経て、18年に支配下登録を勝ち取った経歴は今さらだが、元々は“先発投手”だった。支配下登録された18年3月、当時の緒方孝市監督が150キロを超す剛球にほれ込み、リリーバーとなった。 「18年の契約更改でも、先発転向を訴えていました。でも、左であれだけの剛速球を投げられるピッチャーは貴重です。緒方監督がフランスアのリリーフ起用にこだわったのも分かる気がします」(前出・同) そのフランスアも18年は47試合、昨季も67試合に登板している。登板過多の疲労が、空振りを奪っていた高めの直球のキレを喪失させたのではないだろうか。 「佐々岡監督もフランスアの先発転向の希望は知っているはず。ただ、塹江、アドゥワ、高橋など生え抜きの若手も先発で育てなければならず、チーム内の優先順位みたいなものもあるのかもしれませんね」(前出・同) 先発転向の希望を持つフランスアときちんと話し合わなかったのもそうだが、優勝争いを続けていく中で、広島のリリーバーたちは想像以上に疲弊しているのかもしれない。これは、前政権の負の遺産とも言えそうだ。 ペナントレース序盤戦は失点覚悟で、中崎、フランスアを使い、2人の復調を待つものと思われる。今季は試合数が減るため、開幕ダッシュが優勝の近道となる。佐々岡カープは厳しい幕開けとなるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月20日 11時35分
広島・佐々岡監督が真っ先に改革したことは 「痩せた」と噂されるのは気苦労? 練習中には異様な雰囲気も露呈
ユニフォーム着用、チーム全体練習の再開、紅白戦も実施へ。佐々岡カープがいち早く、実戦を意識したスケジュールに組み換えた。これを受けて、「ペナントレース開催も近い」と期待の声も寄せられたが、他球団の動向はちょっと違う。紅白戦の予定など具体的に発表したのは、広島カープだけだ。 「他球団も6月19日の開幕戦を想定し、ギアを上げてきました。今月末には実戦を踏まえた練習もやっていきたいと言っていますが、練習内容は選手任せです」(スポーツ紙記者) これは5月17日の情報だが、同日午後の野手組の練習で、広島は内野のサインプレーも行っている。投手の牽制球から走者の挟殺、併殺プレーなどを確認していた。 佐々岡真司監督はスタンドに陣取り、選手の一挙手一投足をしっかりと見ていたという。同日午前中の投手陣の練習ではグラウンドに降りて、直接話しかける場面もあった。 「佐々岡監督の性格も影響しているのでしょう。一軍指揮官になって初めて迎えるシーズンですし、心配なんでしょう。昨季はBクラスに低迷したとは言え、広島は大人のチームです。放っておいても開幕戦に合わせてベストコンディションを整えてくると思います」 佐々岡監督の現役時代を知るプロ野球解説者がそう言う。 中日・与田監督、DeNA・ラミレス監督も練習視察をしているが、後方から見守っているだけ。佐々岡監督も口を挟むことはしないが、先輩指揮官たちの方がどっしり構えている感がある。 「佐々岡監督はオープン戦後半から打線も変えています。『もっと得点効率を高める方法があるのでは?』と常に自問自答している感じ。ただ、一人の選手の打順を動かすと、他の選手の打順も変えなければなりません。打順を変えてプラスになる選手もいれば、マイナスになる選手もいます。一度考え出すと、ずっと考えているような…」(ベテラン記者) キャンプ、オープン戦を通じて、「今年の広島は少し雰囲気が違う」の声は、取材陣の中でも出ていた。前任の緒方孝市監督は厳しく、絶対に妥協を許さないタイプだったので、ピリピリとした緊張感があった。佐々岡監督はまずこの雰囲気を変えた。「意識して変えた」とも聞いている。選手を萎縮させないため、監督自らが選手に声を掛けて回っていた。 「佐々岡監督は指揮官になって少し痩せました。気苦労でしょう」(前出・同) いち早く実戦モードの練習に突入するのは、佐々岡監督の心配もあってのことのようだ。 広島県は緊急事態宣言が解除されたからだが、21日から一軍練習のファン見学を限定で行うという。人数、期間、マスク着用、広島県在住などの条件もつくが、これが一番の“実戦モード”だろう。広島は優勝候補の一角だ。練習内容、調整法ももう少し選手に任せても良いのでは? 練習見学では、デンと構えた姿を見せ、ファンを安心させてほしいものだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月17日 17時30分
広島、4連覇・CS逸の原因は大瀬良? キャリアワーストの不振、新指揮官の元で巻き返しなるか
カープのエースは、現在も開幕のマウンドへ照準を合わせている。 昨シーズン、Bクラス(4位)に終わり、4連覇を逃した広島カープの「リ・スタート」の先頭に立つべき存在として期待がかかる大瀬良大地。5月11日の日本野球機構(NPB)の12球団代表者会議において、6月の下旬までの開幕を目指すことが伝えられ、「少しずつ練習の強度を上げているので継続して、備えたい」と意気込みを語っている。 思わぬ事態により未だ開幕を迎えられずにいる2020年は、チーム、そして大瀬良自身にとっても巻き返しの年でもあった。 昨季は、開幕戦の巨人戦を8回無失点の好投でチームに勝利をもたらしたものの、チームは春先から低迷が続き、大瀬良本人も初戦以降、黒星が先行。好不調の激しいカープをエースとして、勢いに乗せる役割が期待されるも、6~7月にかけ自身4連敗を喫するなど、夏場を迎えてもなお、安定感を取り戻すことが出来なかった。 7月には優勝争いから脱落、シーズン最終戦でCS出場も逃し、最終順位が4位と苦しみ続けたカープにおいて、大瀬良は11個の白星を挙げたことは、エースとしての役割を果たせたと捉えられる。ただ、僅かの差でCS争いに競り負けたことを振り返ると、キャリアワーストとなる9敗を喫してしまったことがどうしても悔やまれてしまう。3年連続となった二桁勝利、そして両リーグ最多となる6完投を記録するも、低迷が続いたカープを最後まで浮上させるに至らなかった。 今季より新たに就任し、球団史上53年振りに投手出身指揮官となった佐々岡監督は同じく、カープのエースとして球団の歴史に名を刻んでいる。チームが今シーズン求められているのは、カープのペナント奪還に加え、プロとして人々に大きな希望を届けること。市民に愛されてきた球団をその右腕で支え続けてきた二人の今季にかける想いは想像に難くない。新監督の元、大瀬良は昨季以上のパフォーマンスを取り戻せるか。 開幕日の設定へ動き出すなど、僅かではあるもののシーズンを迎えられる可能性が出てきている今年のプロ野球。今季、鯉の躍動が再び観られるとするならば、間違いなくリベンジを期す大瀬良のエースとしての力強い姿が観られるはずだ。もちろん、改めて迎える開幕のマウンドにカープ背番号14が立つことも、間違いないだろう。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年05月12日 17時00分
マエケン、球が当たってないのに親指負傷? 「震えが止まらなくなった」自身の右手を破壊した最多セーブ投手とは
ツインズ・前田健太が11日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。元巨人投手・西村健太朗氏の投球について言及した。 『日本時代に打席で見てスゴイと思ったピッチャーBEST3!!(変化球編)』というタイトルの本動画で、前田は広島時代(2007-2015)に打者として対戦し変化球がすごいと感じた投手を3位から順に発表。その中で3位に西村氏の名を挙げた。 西村氏を選出した理由は「シュート」だという前田は、「西村さんのシュートはエグい。分かってても詰まる」と曲がりの鋭さを称賛。西村氏は投手である前田が打席に立った際も、野手と対戦する時と同じようにシュートを厳しいコースに投げてきたという。 具体的な日時は明らかにしていないが、ある試合で西村氏からインコースに食い込むシュートを投げられたという前田。手に衝撃が伝わりやすいバットの根元で球を打ってしまい、その影響で「(右手の)親指が終わった(負傷した)。折れたりはしてないんだけど、震えが止まらなくなった」という。 次の回も続投したものの、右手に力を入れると激痛が走るため「親指いかれたわ…俺の親指終わった…」との心境だったという前田。ストレートが思うように投げられなかったことから、投球時にあまり力を必要としないカーブとチェンジアップを多投しかろうじて無失点でしのいだという。 降板直後に病院に直行し診察を受けたところ、右手親指の付け根付近に炎症が生じていたという前田。「余裕でストライク(ゾーン)からボール(ゾーン)ぐらいまで曲がっていて、(それを打って)親指がいかれた。そのイメージが強すぎて西村さんが(第3位に)入った」と語っていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「直接当たってないのに手を怪我させるってすごい球威だな」、「西村のシュートは今でも記憶に残ってるな、強打者でも普通に打球を詰まらせてたし」、「確かにバットの根元や先端で打つと手がめちゃくちゃ痛くなるときはある」、「利き手を痛めたのによく続投しようと思ったな」といった反応が多数寄せられている。 今回名前が挙がった西村氏は、巨人(2004-2018)でプレーした現役時代に「470登板・38勝77ホールド・81セーブ」といった数字をマークし、2013年には最多セーブ(42セーブ)のタイトルも獲得した投手。35歳となった現在は巨人が運営する『ジャイアンツアカデミー』でコーチを務め、子供たちを相手に野球を指導している。 2007年から2015年にかけて、西村氏とセ・リーグでしのぎを削った前田。ポスティングでメジャーに移籍したからは約5年が経つが、シュートで右手を破壊された印象は今も強く残っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について前田健太氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCJlavxr4G9OFkymtkbKZmOw
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スポーツ 2020年05月07日 17時00分
マエケン、大谷の凄さを独自の表現「ちっちゃ!」 NPB時代に打者として対戦、打席で受けたストレートの衝撃を明かす
ツインズ・前田健太が6日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。エンゼルス・大谷翔平について言及した。 『日本時代に打席で見てスゴイと思ったピッチャーBEST3!!(ストレート編)』というタイトルの本動画で、前田は広島時代(2007-2015)に打者として対戦しストレートがすごいと感じた投手を3位から順に発表。その中の3位に大谷の名を挙げた。 NPB史上最速記録(165キロ)を保持する大谷について、前田は「1回だけ打席に立ったことがある。158キロとか投げてきてめちゃくちゃ速かった」と発言。大谷のストレートは「投げた瞬間から(どんどん球が)小さくなる。打席の近くまで来ると『ちっちゃ!』みたいな感じ」と、速さのあまり目で追うこと自体が非常に難しく感じたという。 「(速過ぎて)球の縫い目が見えなかった。白いピンポン玉みたいに見えて、打つのがすごく難しいなと思った」という前田。対戦時にはストレートをバットに当てることはできたとのことだが、「ストレートしか待っていなかったから、変化球を投げられたらバットには当たっていなかった」とのこと。ストレートだけなら慣れや研究による対応は可能だが、変化球が加わると球種の分だけ対策が必要となるため対応しきれないことを語った。 高校時代(PL学園)に4番を任されるほどの打力を兼ね備えていることもあり、他の投手のストレートを速いと感じたことは少ないという前田。ただ、大谷のストレートは「今までで一番速かった。(今回のランキングでは)3位なんだけど、(純粋な)速さで言うと一番速かった」と評していた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「中継で見てても速いから実際に見ると想像以上の球なんだろうな」、「好投手はマウンド上の姿や投げる球が大きく見えるってよく聞くけど実際は逆なのか」、「NPB史上最速の投手だからそりゃインパクトも強いよね、バットに当てるマエケンも凄いけど」、「マエケンは大谷に三振喫してなかったか?」といった反応が多数寄せられている。 これまで広島(2007-2015)、ドジャース(2016-2019)、ツインズ(2020-)でプレーしている前田と、日本ハム(2013-2017)、エンゼルス(2018-)に所属している大谷。両者は2013年から2015年にかけNPBの交流戦で3度対戦しているが、そのうちの1つである2014年6月4日の試合では打者・前田、投手・大谷として対戦。前田は大谷に「2打数0安打・1三振」に抑え込まれている。 日本時代から打力のある投手として知られ、メジャーでも昨シーズンは「.250・6打点・12安打」と高い数字をマークしている前田。その前田でも、大谷のストレートに対しては脱帽しているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について前田健太の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCJlavxr4G9OFkymtkbKZmOw
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スポーツ 2020年05月04日 17時00分
巨人GMのクビが飛ぶ事態に? GWの悲劇、各方面に波紋を広げた“フランシスコ事件”とは
プロ野球各球団の球場が、大いににぎわいを見せる時期の1つであるゴールデンウイーク(GW)。今シーズンは新型コロナウイルスによる開幕延期の影響で試合が行われないが、昨シーズンは4月27日から5月6日までの期間で合計200万人以上の入場者数を記録した。 元号が平成から令和に移るタイミングだったこともあり、巨人・坂本勇人の“令和初ホームラン”などが大きな話題となった昨年のGW。今から5年前のGWには、それを大きく上回るほどの出来事があった。それが2015年5月4日の巨人対広島戦(マツダスタジアム)で起こった“サヨナラインフィールドフライ”だ。 2-2の9回裏。1死満塁とサヨナラのピンチを迎えた巨人は、打者・小窪哲也がホームベース付近に打ち上げたフライを一塁・フランシスコ、三塁・村田修一がお見合いし捕球できず。球審がフェアの判定をしたことを受け、フランシスコはグラウンドに落下したボールを捕球してホームベースを踏み、球審も三塁ランナーのアウトを宣告した。 これで2アウトになったと思いきや、広島の緒方孝市監督、石井琢朗コーチが球審に猛抗議。すると、球審が三塁ランナーアウトの判定をセーフに覆し、その結果広島のサヨナラ勝ちというまさかの幕切れとなった。 当時のネット上も「は?どういうこと?」、「何が起きたのか全く分からない」と騒然となったサヨナラ劇の真相はこうだった。小窪のフライ、その後のフランシスコ・村田の捕球ミスに対し球審はフェアの判定。しかし、実は三塁塁審が球審より早く『インフィールドフライ』を宣告していた。 『インフィールドフライ』とは、「0アウトまたは1アウトで、走者が一・二塁、一・二・三塁にあるとき、打者が打った飛球(ライナーおよびバントを企てて飛球となったものを除く)で、内野手が普通の守備行為をすれば、捕球できるもの」と公認野球規則で定められているフライのこと。これが審判から宣告された場合打者はその時点でアウトとなるが、進塁を狙う走者のアウトにはタッチプレーが必要となる。 しかし、ボールを捕球したフランシスコは三塁塁審の宣告に気付いていなかったため、ホームベースを踏むだけでアウトと思い込み三塁ランナーへはタッチせず。そのため、三塁ランナーの生還が認められることとなった。 敗戦につながる重大なミスを犯したフランシスコは、5月7日の二軍落ち以降一軍に呼ばれることなくオフに戦力外に。また、フランシスコの獲得に関わった巨人・原沢敦GMが、5月11日にGM職を解かれる異例の人事も起こっている。 様々な方面に波紋を広げたこのサヨナラインフィールドフライ。一部ファンの間では、今も“フランシスコ事件”という呼び名で語り継がれている。 GWも含め、本来なら行われていたはずの試合が行えないという状況が続いているプロ野球。今シーズンはどんなドラマが起こるのか、全てのプロ野球ファンが開幕を待ち望んでいる。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月02日 17時30分
巨人・広島が一触即発の睨み合い! “因縁の相手”山口に會澤が激昂、和解まで1年以上を要した“警告試合
新型コロナウイルスの影響により、5月に入っても開幕延期が続いている今シーズンのプロ野球。本来の予定であれば5月最初の3連戦(1~3日)として、セ・リーグでは巨人対広島(東京ドーム)、DeNA対中日(横浜スタジアム)、阪神対ヤクルト(甲子園)のカードが行われていたはずだった。 中でも、昨年のリーグ王者巨人と一昨年まで3連覇を果たした広島の一戦はかなりの盛り上がりを見せていたことが濃厚。2年前にも5月最初の3連戦で対戦している両軍だが、その時には球場が別の意味で盛り上がる事件が起きている。 舞台となったのは、2018年5月1日に行われた巨人対広島(マツダスタジアム)の一戦。同戦の巨人先発・山口俊(現ブルージェイズ)は立ち上がりから制球が定まらず、2回までに4四球。また、広島・會澤翼には死球も与えていた。 3回にバティスタ、鈴木誠也に2者連続本塁打を浴び同点に追いつかれた山口は、なおも迎えた1死一、三塁の場面で打席の會澤に2打席連続の死球を与えてしまう。すると、會澤は死球を受けた瞬間にバットを投げ捨て、「オイッ!」と叫びながらマウンド上の山口に詰め寄った。 會澤の動きを見て、主審、鈴木、巨人・マギーの3名が真っ先に制止へ。それに続くように他の選手も守備位置やベンチから一斉にマウンド付近に集まり、両軍入り乱れ一触即発の状態となった。両軍は1分ほどにらみ合いとなった後、殴る蹴るの乱闘には至らずベンチに戻ったが、これを受けた主審は両軍に「警告試合」を宣告した。 「警告試合」とは、試合中に乱闘やにらみ合いなどが起こった際、審判団がその後に選手への死球やスライディングなどの報復行為が行われる危険性があると判断した試合のこと。宣告された場合、審判は故意・過失にかかわらず、報復行為と判断できるプレーを行った選手やそのチームの監督に退場を宣告することができる。 その後試合は再開されたが、山口は2死満塁から田中広輔に押し出し四球を与え勝ち越し点を献上。さらに、5回には1死一塁の場面で會澤にタイムリーツーベースを打たれ追加点を許すと、2死一、三塁では菊池涼介にもタイムリーを浴びここで降板。チームも「4-6」で敗れそれまで連勝が8でストップした。 2度の死球がにらみ合い、警告試合に発展したのには、山口と會澤を巡る“因縁”も関係したとされている。2012年8月2日のDeNA対広島戦、會澤は当時DeNAの山口から顔面に死球を受け鼻骨を骨折。翌3日に登録を抹消され、一軍復帰を果たせないままシーズンを終えている。 なお、後日山口が謝罪したものの両者には“因縁の相手”というイメージがつき、2019年11月のプレミア12で共に侍ジャパンに選出された際は「仲間割れ起こさないか心配」、「絶対に試合でバッテリー組ませたらダメ」というコメントも散見された。ただ、大会終了後に巨人のファンフェスタに参加した山口は、「(大会の)一番の収穫は會澤と仲直りしたこと。日本でもご飯に行ったりして完全に仲直りしました」と語っている。 こうした一触即発の事態が起こるのも、試合が行われてこそのこと。今シーズンの開幕はまだ具体的な日程が決まっていないが、日程決定の目途が立つ日が来ることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月17日 19時30分
マエケン、“お手上げ状態”に追い込まれた日本人打者を告白 「ファール打てよ!」対戦時にイラついたことも暴露
ツインズ・前田健太が16日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。ソフトバンク・内川聖一について言及した。 これまで広島(2007-2015)、ドジャース(2016-2019)、ツインズ(2020)の日米3球団でプレーしている前田。本動画では「日本時代に対戦して凄いと思ったバッターベスト3」を発表したが、その中で内川を1位に挙げた。 内川を1位に選んだ理由として、前田は「横浜の時から対戦してるけど圧倒的1位。歴代の右バッターで一番高い打率残した時は投げるボールがなかった」と説明。なお、内川は2008年に「135試合・.378・14本・67打点・189安打」をマークし、右バッターでは歴代1位、左打者を含めても歴代7位の打率を記録している。 続けて、前田は「バットの芯に当てる確率がすごく高い。(2013年)WBCでも一緒にプレーしたけど、外国人選手の動くボールも全然苦にしない」と技術面を評価。どれだけ厳しいコースに投げてもヒットを打たれるため、対戦時には心の中で「ファール打てよ!」と思うこともしばしばあったという。 「(対戦時は)とにかくストライクゾーンに投げて、『打ち損じてくれ。アウトになってくれ』と思ってた」という前田。「調子いい時はお手上げ。このボールだったら抑えられる、このコースが苦手というのもあんまりない」と称賛していた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「本塁打を量産するような打者が1位と思ってたから巧打者の内川なのは意外」、「確かにどのコースに投げられてもヒットゾーンに飛ばしてる印象がある」、「内川がヤバいっていうのは前に里崎(智也氏/元ロッテ)も言ってた気がする」といった反応が多数寄せられている。 横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)の2球団で「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字を残し、首位打者(2008,2011)、最多安打(2008,2012)を2回ずつ獲得している37歳の内川。その内川に苦戦をしいられた記憶は、日本球界を離れて約4年が経過する現在でも強く残っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について前田健太の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCJlavxr4G9OFkymtkbKZmOw
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スポーツ 2020年04月16日 11時30分
広島・長野にレギュラー落ちの危機? 未来の正捕手争いが波及、他のポジションも巻き込み競争は激化か
短時間の練習ではあったが、「広島らしさ」が伝わってきた(4月15日)。 広島は、チームを午前と午後に分けている。これはどのチームでも新型コロナウイルスの感染防止のために行われているが、興味深かったのは、若手捕手の坂倉将吾の盗塁阻止の二塁送球練習だった。練習後、昨季のセ・リーグ盗塁王の阪神・近本、東京ヤクルトの山田らをイメージして投球したことを明かしていた。 この練習を見て、ハッキリしたことが一つ。坂倉は捕手に専念するようだ。これに、新人の宇草孔基外野手(ドラフト2位、法政大学)の猛アピールが重なってくる。宇草はキャンプこそ一軍帯同だったが、オープン戦途中からは二軍で調整を続けていた。ここ数日は、打撃練習で快音を響かせ、首脳陣の目を惹き付けているという。 「宇草は東京六大学リーグでは強打の外野手として知られていました。4年春のリーグでは打率3割強、4本塁打をマークしてベストナインにも選ばれています」(アマチュア野球担当記者) 坂倉は好打の強肩捕手として日大三高からドラフト4位指名された(16年)。「将来の正捕手候補」と目されていたが、翌17年のドラフトで、広島は地元出身の中村奨成を1位指名した。同年夏の甲子園大会で“全国ネーム”となっていたため、未来の正捕手争いは中村有利とされているが、前任の緒方孝市監督も坂倉の才能を惜しんだのだろう。FAで抜けた丸佳浩の穴を埋める外野手候補の中に、坂倉も加えた。打撃優先の起用だったが、代打中心に51試合出場、不慣れのレフトの守備にも12試合も就いている。 「15日の二塁送球練習もそうだが、今春キャンプでは捕手一本でした」(スポーツ紙記者) 正捕手の會澤が元気なうちに、坂倉と中村を競わせていく本来のスタイルに戻したわけだ。 坂倉が捕手の練習に再び専念できるようになったのは、同じ左打ちのスラッガー候補である宇草が入ったからだろう。しかし、こうも考えられる。その宇草が“一軍再昇格のカウントダウン”に入ったとなれば、「左の代打」としての坂倉の一軍出場機会は減るかもしれない。また、一学年下の中村は右バッターだが、こちらも強肩堅守の守備力を誇る。2人の正捕手争いも長く続くだろう。 広島は「育てて、使う」を大前提に選手を指名しているが、レギュラーを保証しない。「左バッター」では宇草と、正捕手争いでは中村と…。同じタイプの選手をぶつけ、ハイレベルなレギュラー争いを繰り広げ、チーム全体を底上げしていく。他のポジションでもこんな情報が聞かれた。 「復活を目指す田中広輔と、2年目の小園海斗のショートの定位置争いに決着がつきません。田中がサードに回る話が出て、外野の一角を掴みかけていた西川龍馬も外国人選手のポジション次第で、一塁と三塁の両方を準備しています。支配下を勝ち取って4年目のメヒアも使いたいはず。宇草が頭角を表せば、長野はどうなるのか?」(前出・同) 他のポジションにも波及していくのが、広島流と言えそうだ。長野もこのままで終わる選手ではない。15日の二塁投球練習では、2人のコーチが付き添っていた。この光景に火の付いた選手も少なくなかった。(スポーツライター・飯山満)
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分