しかも、もともと関西地区では『一軒家』が優勢で、同日24日の『一軒家』が16.8%に対して、『イッテQ』は13.3%と3.5ポイントも上回っていたが、関東地区でも勝利したということはまさに歴史的大事件なのだ。
では、どうして王者『イッテQ』は負けてしまったのか。
「まずは日曜夜8時に必ず大河ドラマを見ていた中高年層が、今回の『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に対して、アレルギーを持ってしまったことが考えられます。若い層には好評の脚本家・宮藤官九郎による軽妙なストーリー展開が、重厚感を求めるそれまでのお客さんには物足りなく思えてしまうのでしょう」(芸能ライター)
実際に『いだてん』は24日分の視聴率が9.3%と、3週連続の1桁を記録している。さらにもう1つ、『イッテQ』が追求してきた番組のポリシーが、徐々にほころびを見せ始めているという。
「日曜の夜に笑えるということを売りにしてきている同番組ですが、最近はモノを粗末にする、いとうあさこらに対する仕打ちがイジメに見える、お尻を出し過ぎるなど問題も頻発。これらに対し、生理的に受け付けないという風潮に加えて、昨年降って沸いた『世界で一番盛り上がるのは何祭り?』のヤラセ疑惑がダブルパンチに。こうした影響で敬遠している視聴者も一定数いることは間違いありません」(同)
さらに、『イッテQ』は、意外にも低迷する『いだてん』とも食い合うことになるという。
「先に述べた『いだてん』の若年層へのウケは悪くない。そのためティーンやF1(女性20〜34歳)・F2(女性35〜49歳)、M1(男性20〜34歳)・ M2(男性35〜49歳)といった、これまで『イッテQ』を支えてきた視聴者層が若干流れている可能性もあるのです」(同)
今後の戦いがますます見ものになってきた。