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社会 2019年06月17日 12時10分
『サンモニ』大宅氏、年金問題「民主党政権も改革できなかった」 野党の責任にも言及し賛否
16日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、コメンテーターの大宅映子氏が番組の報道姿勢を痛烈に批判するシーンがあり、スタジオが凍りつくシーンがあった。 番組では、金融庁が老後の資産について「2000万円必要になる」という報告書をまとめたことについて議論。例によって、出演者が報告書について政府の政策スタンスとは違うため「受け取らない」とした麻生太郎財務大臣を批判する。 これに反旗を翻したのが大宅氏。司会の関口宏から話を振られると、 「100年安心っていうのは、年金制度がそうしてることであって、一人一人が100歳まで楽に生きられるだけのお金をあげますよって言ってるもんじゃないんですよ。何故かそこがそうなってしまったので、国を挙げて詐欺だとかという話になってるんです」 と指摘する。さらに大宅氏は、 「野党もそういう言い方してるけれど、民主党の政権の時も改革しようと思ってできなかった。知らないわけないんですよね。なんか選挙に使おうとしてるのは、与党も野党も両方であってと思うわけ。 国民としては、それはすごく不幸で、年金みたいなものはそうやってその選挙みたいなもののね、争う道具にしちゃ絶対ダメなんですよ。与党も野党も歩み寄って考えてもらわなければ困る」 と、『サンデーモーニング』にしてはかなり珍しく、民主党政権の責任を口にする。続けて、麻生財務相をことさら批判する番組に対し、 「麻生さんイジメてもしょうがないし、自分で出したものを受け取らないと変なですけど、もう少し自分たちのものとして考えるってスタンスがどうしても必要だと思う」 と苦言を呈す。これを聞いていた関口は、「議論のきっかけにはなったのかなと思います」とまとめ、話題を次に移した。 大宅氏の年金問題は与党・野党が寄り添って考えるべきだという発言に視聴者の反応は賛否両論。普段番組に批判的な層からは、「民主党の責任に言及したことは評価できる」「ミスター年金と言って何もできない議員が居た。少なくともそのことについて知らんふりをする野党は信用できない」「この番組にしてはまともなことを言っていてびっくりした」「来週から番組に呼ばれなくなるのでは?」との声が。 一方、毎回番組を視聴していると思われる政府に批判的な層からは、「危ない論理。政争の具にするなと野党を批判しているけど、自分は高い年金をもらっている」「国民をイジメているのが麻生大臣。それを批判して何が悪いのか」「安倍政権の支持率を下げるために番組がある。そんな事言うな」など、批判の声が相次いだ。 様々な意見があるが、年金問題は与党・野党関係なく取り組まねばならないことは明白。また、民主党政権が年金の抜本的な改革ができなかったことも、事実だろう。「偏りがある」と批判される『サンデーモーニング』の中で、「民主党の責任」に言及した大宅氏の論理を評価した人も少なくなかった。
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社会 2019年06月17日 12時00分
名車『パジェロ』生産終了はメーカーの“日本市場離れ”の始まりだ
パジェロ人気を支えたのは『パリダカ』を始めとするモータースポーツでの活躍だった。世界一過酷なラリーといわれるダカールラリーに発売翌年の1983年から参戦、7大会連続を含む通算12回の総合優勝をおさめた。三菱自動車の看板車種「パジェロ」が今年4月に国内販売向けの生産を、今年の8月をもって終了することを発表した。 1982年に発売されたパジェロは90年代のRVブームを牽引し、「ダカール・ラリー」を制したことでも知られる。 名実ともに歴史に名を残す名車であるパジェロの歴史に、なぜ終止符が打たれたのか。 「三菱自動車はその理由を、歩行者保護対策が原因だと説明しています」(自動車ライター) 歩行者保護とは、自動車事故を起こした際に、歩行者がボンネットに頭部をぶつけて負傷するのを軽減する措置のことだ。 「パジェロの販売台数は2018年で年間787台のみ。歩行者保護対策が2018年以降強化されることになったものの、三菱自動車はこの販売台数からでは対策費用を捻出できないと判断したようです」(同) しかし、某自動車評論家によると「それは言い訳にすぎない」と苦笑する。 「4月にレクサス初のミニバン『レクサスLM300h』が公開されましたが、場所は上海モーターショーだった上に、日本市場には導入しないと発表されました。このことからも、三菱自動車を含む国内メーカーは、日本市場を見限り始めているのは明白です」 つまり、メーカーは“日本市場は儲からない”と認識しているのだ。日本市場が儲からない原因は、国土交通省をはじめとした日本政府と、自動車メーカーとの折り合いの悪さにある。 「日本政府は、東京オリンピックが開催された1964年頃に出来上がった自動車に関する法律や規格を変えようとしません。一方で、国際基準を中途半端に取り入れメーカーに負担をかけています。この副作用として日本市場のガラパゴス化が進み、自動車の新車販売の半数近くは儲けが少ない軽自動車となってしまったのです」(同) 名車・パジェロの販売終了は、ガラパゴス化したことによってメーカーの“日本市場離れ”が起きているシグナルだったようだ。 なお、海外向けのパジェロ、『パジェロスポーツ』は引き続き販売が継続される。
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社会 2019年06月17日 12時00分
吹田市の交番襲撃33歳は、テレビ局役員の息子? 各ワイドショーで報じられず疑問の声
17日朝に飛び込んできた、交番襲撃事件の容疑者が逮捕されたという一報。8時台の各局ワイドショーはトップニュースで伝えた。だが、その紹介の仕方にSNS上では「いつものように、マスコミは犯罪者の親へ突撃するんでしょうねえ?」「フジだけが元自衛官推しですね」「マスコミに都合の悪い事は隠すのね…」などと不信感が広がっている。 一体どういうことなのだろうか? 事件を振り返ろう。大阪府吹田市の府警吹田署千里山交番前の路上で16日朝、古瀬鈴之佑巡査が刺され、拳銃が奪われた。府警捜査本部は強盗殺人未遂容疑事件として捜査を開始。17日午前6時半ごろ、捜査員が東京都品川区在住の飯森裕次郎容疑者(33)を箕面市の山中で発見、逮捕したものだ。 だが、この同容疑者の素性について、『とくダネ!』(フジテレビ系)では「元自衛官」を強く打ち出し、昨年11月からはゴルフ練習場のアルバイトとして打席の掃除やごみ清掃をしていたとだけ解説。さらに、『スッキリ』(日本テレビ系)も「元自衛官」とあっさり触れただけだった。 もともと5発の銃弾が装てんされていた拳銃を所持し、逃走していた同容疑者。確保された当時、弾は4発しかなかったという。つまり1発、何かしらの目的で使われた可能性がある。そして、襲われた古瀬巡査は未だ意識不明の重体と言われている。こうした重大犯罪の犯人の場合、ワイドショーは根こそぎその過去を掘り下げるのに、今回はどうして経歴を扱わないのだろうか。 「今回は父親が『息子に似ている』と通報したことから、捜査が進展したそうですが、実はこの父親の肩書きは一部ネット限定記事で『在阪メディア役員』と紹介されています。さらに、ネットではこの父親が関西テレビ役員の飯森睦尚氏という情報が駆け巡っています。また、容疑者はこの父親のコネで、系列局である岩手めんこいテレビに就職するもなじめず東京に戻り、ゴルフ場で働いていたとまで追跡されています。これを隠蔽しているとすれば、身内をかばう『マスゴミ』と言われても仕方ないでしょう』(同) 今後、ワイドショーは忖度せず追及してくれるのであろうか。
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スポーツ 2019年06月17日 11時50分
張本氏「アメリカ投手の質が落ちた」サイクルヒット達成の大谷に持論を展開し物議
16日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が13日のレイズ戦で1試合に本塁打・三塁打・二塁打・ヒットを全て放つ「サイクルヒット」を達成したアナハイム・エンジェルスの大谷翔平選手について独自の見解を示し、物議を醸している。 13日に行われたレイズ戦で、メジャーリーグ日本人選手としてはイチロー氏でもなし得なかったサイクルヒットを達成した大谷選手の様子を見た張本氏は、 「この選手は運が強いね。このサイクルヒットというのはね、力だけじゃないからね。まずホームランを打てなきゃいけない。足が速くなくちゃいけない。三塁打が一番難しいから」 と大谷選手が強運の持ち主であることを力説する。さらに、 「逆を言えば、アメリカのピッチャーは質が落ちたね。だらしがないね。昨日も今日も2日続けてサイクルヒット出した選手がいるんですよ。アメリカの選手でね、インディアンスの選手ですけども。いくら打高投低っていったね、ピッチャーがだらしない。ちなみに私は二十歳でやってますからね」 と大谷翔平選手の記録を褒めつつも、アメリカ・メジャーリーグの投手の質が落ちたため、達成できたのではないかという見方を示す。 さらに、ゲストの元卓球選手平野早矢香氏が、大谷選手にあっぱれを送ると話に割り込み、 「今ね、32ゲームなんですよ大谷は。30ゲーム少ないんですよ、今ナ・リーグは65ぐらいのゲームだからね、これ出てればね今ナ・リーグでトップが21本ですからホームランが。それくらい打ってると思いますよ」 と大谷選手の打撃力について、一定の評価を与える。なお、最後に張本氏は珍しく、「最後に訂正。今ナ・リーグって言いましたけど、アメリカンリーグですから大谷は」と発言を訂正。司会の関口宏は「電話が来ますからね」と皮肉とも思えるコメントで締めた。 張本氏の大谷評と相変わらずのメジャーリーグ蔑視発言に、ネットユーザーからは「またバカにしている」「どうしてアメリカの選手をリスペクトできないのか」「日本投手よりスピードも速いしコントロールもいい。」など怒りの声が上がった。 渡米前は「大谷は通用しない」と話していた張本氏だけに、通用している理由をメジャーリーグ投手のレベルの低下ということにしたいのだろうが、納得した視聴者は少ないようだ。
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スポーツ 2019年06月17日 11時40分
オリックス田嶋好投も、守護神乱調で阪神相手に「負けに等しい」引き分け
セ・パ交流戦オリックス 5-5 阪神(3回戦)※延長12回規定により引き分け※オリックスの2勝0敗1分け▽16日 京セラドーム大阪 観衆 36,213人(札止め) 14日から京セラドーム大阪で開催した今年のセ・パ交流戦“関西ダービー”。オリックスが14日は8回に逆転、15日は9回にサヨナラ劇を見せて2連勝。最終日を待たずに勝ち越しを決めていたが、チームとして今季初の4連勝と、阪神戦3連勝、そして、今シーズンの日曜日初勝利がかかったこの日の試合を落とすわけにはいかなかった。 オリックスの先発は、5日のDeNA戦で今シーズン初登板&初先発、5回0/3を無失点の好投で初勝利を挙げた田嶋大樹。前回登板後に抹消され、「1回休み」となったが、キッチリ最短の10日で仕上げてきた。田嶋は初回からキレのあるピッチングで、6回終了時点で1四球だけのノーヒットピッチング。7回に阪神先頭の糸原健斗にセンター前へ運ばれ、続く糸井嘉男を四球で歩かせたところで、大観衆に拍手を送られながらマウンドを降りた。「最後のイニングは、前回登板と同じようにランナーを残してマウンドを降りてしまったので、リリーフ陣に申し訳ないですし、悔しい終わり方になってしまいました」と、交代の場面について反省の言葉を口にした田嶋だが、「全体的には四球も少なく、打たせて取る事が出来ましたし、リズムよく投げることが出来たと思います」とも話しており、復帰2戦目の投球に手ごたえを感じたようだ。 オリックスは田嶋が降板する時点で、5-0と5点リードしていたが、2番手のディクソンが田嶋が残したランナー2人を含む3失点(自責は田嶋が2点、ディクソンが1点)、2点リードのまま迎えた最終回には、守護神の増井浩俊の制球が定まらず、代打の福留孝介に同点打を許し、続く高山俊を歩かせたところで、マウンドに集まったキャッチャーの若月健矢がベンチに交代を要請。KOされた増井はベンチに戻っても呆然としていた。試合は延長戦に突入したが、両チームともにチャンスを作るもあと1本が出ず、試合は延長12回引き分けに終わり、交流戦における関西ダービーの通算成績は、オリックスの29勝27敗3分けとなった。 この日は、オリックスの宮内義彦オーナーも観戦しており、「負けに等しい引き分け。田嶋君が頑張っていただけに。継投のミスやね」と表情は笑顔ながらも厳しい言葉を残し、球場を後にしている。西村徳文監督は「当然、あそこで逃げ切らないといけないゲーム。四球からの失点が多いと苦しくなる。チャンスがあったので、サヨナラで勝たなきゃいけなかった。田嶋が頑張っていただけに…また明日から頑張ります」といつもより言葉を少なめに、こちらは厳しい表情で会見を切り上げた。 18日からは、交流戦終盤のビジター7連戦が待っている。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年06月17日 11時30分
昨年越えが迫るロッテの本塁打 一方で勝敗は…
昨シーズンの本塁打数が78本(143試合/リーグ最下位)だったロッテが、今シーズンその数を劇的に増やしている。16日中日戦の3本を含め、ここまで記録した本塁打は76本(63試合/リーグ2位)。まだ半分以上の試合を残す中、早くも昨年越えに迫っている。 月別の内訳を見ると、3月が6本(3試合/1試合平均2本)、4月が25本(22試合/1試合平均約1.14本)、5月が30本(25試合/1試合平均1.2本)、そして6月が15本(13試合/1試合平均約1.15本)。いずれの月も、1試合平均で1本以上の本塁打率を記録している。 本塁打増の要因と考えられるのは、今シーズンから本拠地ZOZOマリンスタジアムに設けられた「ホームランラグーン」。実際、ここまでのホーム35試合では、合わせて44本(1試合平均約1.26本)のアーチがかけられている。 ただ、今シーズンのロッテはホームだけでなく、“地の利”が無いビジターでも28試合で32本(1試合平均約1.14本)の本塁打を記録している。双方の試合数を考慮すると、決して“内弁慶”という訳ではないことが窺える。 迫力不足の昨シーズンから、一転した姿を見せているここまでのロッテ。しかし、同時期の成績を見ると、昨年が「32勝31敗・勝率.508」、今年が「29勝33敗1分・勝率.468」と、意外にも今年の方が劣っている。 これに関係しているのは本塁打以外の部分。昨年のこの時期はチーム打率「.258」(リーグ2位)だったが、今年は「.242」(リーグ5位)。チーム防御率も昨年が「3.53」(リーグ2位)、今年は「4.07」(リーグ4位)と及んでいない。 加えて、チーム盗塁数も昨年の「65個」(リーグ2位)に対して、今年は「44個」(リーグ4位)と減少。一発攻勢が目立つ一方で効率的な攻撃、そして、それを守り切る守備に課題を残していることが浮き彫りとなっている。 首位楽天とは5.5ゲーム差、2位タイのソフトバンク、日本ハムとは5ゲーム差に位置する5位のロッテ。以上で述べた事柄をどこまで改善できるかが、この差を詰めるための鍵となるだろう。文 / 柴田雅人
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社会 2019年06月17日 08時00分
電車が遅れてもイライラしない、ヨーロッパ人に学ぶ“ストレスを生まない方法”
ヨーロッパに仕事で来ている駐在員や、結婚でヨーロッパに住むことになった日本人がよく言うのは「ヨーロッパの人々はあまりストレスをため込まない」ということだ。なぜ、彼らはストレスがたまらないのだろうか。 日本人がストレスを抱える大きな要因の一つとして、“他人にどのように見られているか気になること”が挙げられるだろう。しかし、ヨーロッパでは、他人にいい意味で興味がない人が多い。日本では女子同士が集まると、誰かの噂話になりがちだが、ヨーロッパではその場にいない人が話題の中心になることはあまりない。「人は人、自分は自分」という考えを持っている人がほとんどなので、その場にいない人の噂話には会話相手も興味を示さず、たいていの場合、盛り上がらない。そのため、他人の目を気にする必要がなく、ストレスを抱えることが少ないのだ。 また、ヨーロッパの人々は、仕事においてもストレスをためないようにするのが上手だ。ヨーロッパの多くの国では、「人生の多くの時間を占める仕事でストレスを感じたくない」と思っている人が多く、「自分が今の仕事に向いていない」「自分の能力に見合った給料を得ていない」と感じたら、すぐに仕事を辞めて転職活動をする。 アメリカの調査機関『National Longitudinal Survey of Youth』が2011年に報告した内容によると、ヨーロッパの主要国の転職の平均回数は、高等教育修了後の3年間で1.3回にのぼるという。3年でほぼ全員が転職している計算だ。仮に転職をせず、今の職場でしばらく様子を見るという選択をしたとしても、我慢はしない。改善して欲しい点や給与について上司に掛け合うことも日常茶飯事だ。 さらに、規律正しいイメージがあるドイツでよく見られる光景だが、交通機関の乱れにイライラしないという点も大きいだろう。ドイツは交通機関が正常でないことがほとんどだ。電車が時間通りに来ないことは日常茶飯事だし、ストライキによって電車やバス、飛行機が運休になることも珍しくない。しかし、そういった場面でイライラしている人はあまり見かけない。「またか」という感じで受け入れ、別の移動手段を探したり、諦める人も多い。ドイツ人曰く、「自分の力でどうしようもないことは、受け入れてしまったほうが楽」とのことだ。 ヨーロッパの人々はストレスを感じる前に、上手に対処することができるようだ。日本人も嫌なことを我慢してストレスをためるより、嫌なこと自体を思い切って避けるなど、許容範囲の中で判断をすることも重要なのかもしれない。
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社会 2019年06月17日 06時00分
「先延ばしグセ」は直せる! 第一線の研究者が導き出した先延ばし克服プラン
目の前のやるべき課題や作成するべき資料から目を背け、期限直前にクオリティの低い成果物を提出する羽目になる。このような苦い経験をしたことがある人は多いのではないだろうか。この「先延ばしグセ」はあらゆる国の老若男女に見られる傾向であり、キャリア形成をより困難なものにする要因となる。アメリカの研究では、「先延ばしグセ」のある人の実に63%が、キャリアにおける成功の程度が平均点以下であることが示されている。 最近では、この「先延ばしグセ」を克服するためのノウハウを紹介する書籍や、動画コンテンツなどが数多く生み出されており、この問題への関心の高さがうかがえる。先延ばしグセのある人は、適切な対処法を身に着ければ、QOLが飛躍的にアップするだろう。 テレビやYouTubeなど多くのメディアで活躍するメンタリストのDaiGoも、自身の動画や公式ブログで、人々が「先延ばし」をしてしまう原因について解説している。彼によると、「先延ばしグセ」をする人の多くは完璧主義を求めるあまり失敗を恐れ、目の前のやるべき課題から逃避してしまうことが原因だという。 では、この「先延ばしグセ」を克服するには、どのような行動をすれば良いのだろうか。先延ばしとモチベーション研究の第一人者である、カナダ・カルガリー大学ビジネススクールのピアーズ・スティール教授は、自著「ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか」という著書の中で、先延ばしを克服するためのいくつかの行動プランを提示している。 最も手軽に行える手法としては、「脳内コントラスティング法」がある。これは理想の自分を思い浮かべ、それを現在の自分の状況と対比させることで、モチベーションを向上させるものだ。重要な点は、理想と現在の自分とのギャップを自覚しても楽観的でいること。悲観的になってしまう場合は、理想のハードルを下げる必要がある。 また、目標の設定は「回避目標」と言われる「何かを避ける」ための目標ではなく、「接近目標」と呼ばれる「何かを達成する」ための目標を設けたほうが効果的だという。例えば、仕事の企画書を作成する際には、「企画書の提出日に遅れない」という回避目標ではなく、「企画書を〇月〇日までに提出する」といった接近目標を設定したほうが良い。 ピアーズ教授はそのほかにも、目標達成まで期間中にいくつかの「サブゴール」を設定し、目標を細分化することでモチベーションを維持する方法も提案している。目標を細分化する際には、それぞれのゴールの内容を明確にしておかなければならない。先ほどの企画書の作成を例に挙げると、「〇月〇日までに市場調査を行い、〇月〇日までに現状と課題を整理、〇月〇日に上司に企画書を提出する」など、具体的な期間と達成するべき目標を細かく定めておくことが重要だ。実際にこの手法を運用する際には、ガントチャートを用いてスケジュールを管理したり、市販の手帳を用いて日々の進捗を管理するなど、設定したゴールに対する現在の状況を「可視化」する手法が有効だ。 それぞれのゴールを達成した際には、自分に報酬を与える「ご褒美効果」を用いると、次のゴールまでのモチベーションを維持することが期待できる。 効率が求められる現代社会、先延ばしグセのある人は、このような自己管理と向き合うための戦略がますます重要になってくることだろう。記事内の引用についてClarry H. Lay, Rosemarie Brokenshire.Conscientiousness, procrastination, and person-task characteristics in job searching by unemployed adults.ピアーズ・スティール著「ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか」文:虚数パン
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社会 2019年06月17日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(3)小佐野賢治(下)
田中角栄は昭和47(1972)年7月、ライバル福田赳夫との「角福総裁選」を制して、ついに首相の座に就いた。この総裁選のさなか、すでにメディアの社会部系記者の間では、田中の怪しげなカネにまつわる話が半ば公然と流布され、たとえ総裁選で勝ち上がっても「三日天下に終わるのではないか」という見方も出ていたのだった。 そうした状況の中、側近秘書二人が田中に次のような進言をした。一人は共同通信社の政治部出身で政策通として知られていた麓邦明、もう一人が「東京タイムズ」政治部出身の早坂茂三であった。いずれも将来を期した田中が、秘書として雇ったものである。田中の個人事務所で、麓は政策、早坂は広報を担当した。 二人は口をそろえるように言ったのだった。 「オヤジ(田中のこと)さん、あなたが天下を取っても、命取りになるのではと心配していることがあります。佐藤昭子さん、小佐野賢治氏と、手を切っていただけないでしょうか」 佐藤昭子は田中と同じ新潟県の出身で、昭和21年4月、田中が衆院選に初出馬(このときは落選)した時期に知り合い、やがて愛人関係となって、麓や早坂ともども田中の個人事務所で秘書として働いていた。頭も切れることから、ついには「田中の金庫番」「越山会(田中の後援会名)の女王」として、永田町では知らぬ者なし、とくに田中派議員からは一目置かれる存在になっていた。 麓と早坂が別れ話を切り出したそのときは、すでに20年以上の愛人関係が続き、田中と「二人三脚」で政治活動にたずさわっていた。天下を取れば、半ば公然としての愛人、そして田中の集めるカネの流れも熟知していることから、必ず佐藤はこの2点で“標的”にされる。だから、手を切るべきというのが、麓と早坂の気持ちだった。 また、佐藤とともに「手を切るべき」とされた小佐野については、田中とのカネをめぐる関わりの中で新たな問題が噴出しかねず、ヘタをすればこれが命取りになるとの危惧があった。この進言の返事に窮した田中は、数日してから二人にこう答えた。 「佐藤は切れない。君たちには分からない事情もある。小佐野は“シャイロック”だ。あれはケチで、君らが心配するほどゼニなんか寄越しちゃいない。心配に及ばずだ」 結局、受け入れてもらえないのならと麓は田中から去り、一方の早坂は秘書としてとどまることになった。 ちなみに、田中は「小佐野はケチだ」と口にしたが、実のところ小佐野の“カネばなれ”については、こんなエピソードがある。 料亭での座敷で、小佐野はチップの意味合いを含めて、芸者にキッチリ100万円の入った財布を渡すのが常だった。好きなだけ取れということである。芸者は「お言葉に甘えて」と何枚かの1万円札を抜き、財布を小佐野に返す。小佐野はあとで、何枚の札が残っているかを確認し、サービスに見合わぬ札を取った芸者は、二度と座敷に呼ばなかった。 つまり、“採算”に見合わぬ商売はしないという小佐野の「哲学」が、遊び一つにも表われていたということである。★「刎頸の友」にあらず さて、田中がいよいよ首相の座に就いたあと、先の麓と早坂、二人の秘書の心配は図星となった。 政権2年目、雑誌『文藝春秋』に「田中角栄研究」が掲載され、田中は金脈問題とともに佐藤昭子との関係を天下にさらされることになる。これがもとで田中は、内閣総辞職に追い込まれるのだった。 そして、この内閣総辞職から2年足らずで、今度はロッキード事件が表面化、この捜査の中で今度は小佐野の名前が出たのであった。 ロッキード事件は、米国ロッキード社からのトライスター機の導入をめぐり、田中にロ社から5億円のワイロが流れたという疑惑で、結局、田中は逮捕されている。この事件のカネの流れは、全日空ルート、丸紅ルート、児玉(誉士夫)ルートがあったとされ、小佐野は交流のあった児玉の依頼を受け、田中への道をつけるため一枚噛んだのではないかと追及された。小佐野は国会での証人喚問を受けたが、核心に触れるような質問には「記憶にございません」を連発した。 この事件の裁判は、田中が一審、二審とも有罪判決を受けたが、田中自身はなお「潔白」を主張、最高裁への上告のさなかの平成5年12月16日、自らの逝去をもって公訴棄却となっていた。また、一方の小佐野はすでに、昭和61年10月27日、田中より8年前に逝去していた。佐藤昭子も、今日、すでに鬼籍に入っている。 田中にとって、小佐野という存在は何だったのか。田中をよく知る元田中派担当記者の、こんな述懐が残っている。「かつて、佐藤から田中と小佐野の関係について、こう聞かされたことがある。二人は似た境遇の中で、泥水をすくいながら這い上がってきた。だから、互いにシンパシーは感じていたと思う。しかし、田中は言っていた。『ワシと小佐野の間は、世間が言うような刎頸の友ではない』と。命を懸けた友ではないということです。 また、集めたカネについては、『田中は右から左、政治のために使っていた。蓄財という意識は極めて薄かった。対して小佐野は、やはり事業家として、カネは貯めるものとの意識が強かったと思う。二人は、生きる視点が違っていた。田中にとっての小佐野は、同世代を生きた同志、戦友的なものにとどまるのではなかったかとみています』と」(本文中敬称略)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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ミステリー 2019年06月16日 23時00分
人斬り以蔵のピストルが発見されていた? 勝海舟からもらったものか
2006年、「人斬り以蔵」こと岡田以蔵が所有していたとされるピストルが公開された。フランス製であり、同じ土佐藩出身だった坂本龍馬の依頼で護衛をした勝海舟からもらったものではないかと推測されている。高知県内の子孫(以蔵の弟の末裔)が保管していたものである。 幕末期、幕府はフランスの支援を受けていたため、当時既に幕府の重臣であった勝ならば手に入れていてもおかしくない。なお、幕末の人物で拳銃を所持していた有名な人物と言えば龍馬だが、彼が所持していたものは、アメリカのスミス&ウェッソン製モデル2アーミー32口径の6連発と7連発の二挺であった。 以蔵が勝の元にいた時、勝の紹介でジョン万次郎を警護したというエピソードがある。以蔵が見事に刺客を撃退し、お礼に万次郎が銃を贈ろうとしたら辞退したというものがある。剣客だけに、銃の贈呈を辞退したと思われていたが、勝から既にもらっていたから辞退したのであろうか? とはいえ、万次郎と以蔵の両者が江戸にいた時期に矛盾が発生するため、このエピソードは後年の作り話である説が高い。 さて、「人斬り」の二つ名を頂くほど刺客として鳴らした以蔵だが、彼が発砲したという記録はない。命を受けて様々な人物と相対してきた以蔵だが、中には絞め殺した事例なども存在している。純然たる刺客であった彼が、殺傷能力を十分に備えている武器を持ちながら使用しなかった理由は何だろうか。 一つは、銃はあれども弾がなかったという説。舶来品の銃は貴重品であり、弾数に限りがある。使用したとして、弾切れになってしまった場合、彼の立場や身分では弾を入手するのは至難の業であっただろう。 もう一つは、やはり手に馴染まなかった可能性だ。銃器、特に拳銃の場合は銃身が短いため狙いが付けにくい。至近距離でもない限り、相当練習を重ねないと、遠くにいる対象に当てるのは至難の業なのである。ちなみに、龍馬も寺田屋襲撃の際に捕り手に向かって発砲しているが、6発撃って命中したのは1発だけ、それも流れ弾のような形だったという。また、暗殺を行っていた以蔵の場合、大きな発砲音で居場所がばれたり、騒ぎになってしまうのは避けたいだろう。 そして、もう一つがお礼にもらった上等な品だったため、記念にずっと使わなかったという説だ。以蔵は足軽の長男という、当時でも低い身分の家に生まれている。そんな自分が幕府の重臣の護衛役を仰せつかり、お礼に貴重な品をもらったと言う事で、宝物のように大事に保管していたのではないかというものだ。 いずれの説も仮説でしかないが、幕末期の拳銃は非常に貴重な資料である事は間違いないだろう。(山口敏太郎)
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社会
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2014年10月12日 19時10分
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レジャー
【第65回毎日王冠】武騎乗エアソミュールがゴール前で差す
2014年10月12日 17時04分
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芸能ネタ
島田洋七 お笑い賞レース審査の内情を明かす「敗者復活制度は賛成しない」
2014年10月12日 16時15分
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芸能
50歳を迎えた神取忍・生誕半世紀イベントに城之内早苗らがゲスト出演!
2014年10月12日 14時40分
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芸能
東京・銀座で広島カープを応援するパブリックビューイングイベントが開催
2014年10月12日 14時12分
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芸能
小島瑠璃子が「東京喰種」の連載開始とアニメ版第2期放送決定に歓喜!
2014年10月12日 14時08分
特集
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あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
芸能
2025年10月03日 12時00分
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TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
芸能
2025年09月26日 18時00分
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元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
芸能
2025年09月18日 17時00分
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
芸能
2025年09月16日 11時00分
