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昨年越えが迫るロッテの本塁打 一方で勝敗は…

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 昨シーズンの本塁打数が78本(143試合/リーグ最下位)だったロッテが、今シーズンその数を劇的に増やしている。16日中日戦の3本を含め、ここまで記録した本塁打は76本(63試合/リーグ2位)。まだ半分以上の試合を残す中、早くも昨年越えに迫っている。

 月別の内訳を見ると、3月が6本(3試合/1試合平均2本)、4月が25本(22試合/1試合平均約1.14本)、5月が30本(25試合/1試合平均1.2本)、そして6月が15本(13試合/1試合平均約1.15本)。いずれの月も、1試合平均で1本以上の本塁打率を記録している。

 本塁打増の要因と考えられるのは、今シーズンから本拠地ZOZOマリンスタジアムに設けられた「ホームランラグーン」。実際、ここまでのホーム35試合では、合わせて44本(1試合平均約1.26本)のアーチがかけられている。

 ただ、今シーズンのロッテはホームだけでなく、“地の利”が無いビジターでも28試合で32本(1試合平均約1.14本)の本塁打を記録している。双方の試合数を考慮すると、決して“内弁慶”という訳ではないことが窺える。

 迫力不足の昨シーズンから、一転した姿を見せているここまでのロッテ。しかし、同時期の成績を見ると、昨年が「32勝31敗・勝率.508」、今年が「29勝33敗1分・勝率.468」と、意外にも今年の方が劣っている。

 これに関係しているのは本塁打以外の部分。昨年のこの時期はチーム打率「.258」(リーグ2位)だったが、今年は「.242」(リーグ5位)。チーム防御率も昨年が「3.53」(リーグ2位)、今年は「4.07」(リーグ4位)と及んでいない。

 加えて、チーム盗塁数も昨年の「65個」(リーグ2位)に対して、今年は「44個」(リーグ4位)と減少。一発攻勢が目立つ一方で効率的な攻撃、そして、それを守り切る守備に課題を残していることが浮き彫りとなっている。

 首位楽天とは5.5ゲーム差、2位タイのソフトバンク、日本ハムとは5ゲーム差に位置する5位のロッテ。以上で述べた事柄をどこまで改善できるかが、この差を詰めるための鍵となるだろう。

文 / 柴田雅人

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