衝撃の未成年犯罪事件簿
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社会 2021年09月25日 20時00分
電車内で「つり革」が大量盗難! 行き先は「暴走族」?【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1980(昭和55)年冬、埼玉県の東武伊勢崎線を走る電車内であまり例がない不気味な事件が相次いで発生した。 乗客が手でつかむ「つり革」が相次いで盗まれる事件が発生。駅員が確認しただけでも11~12月にかけて数本のつり革がきれいに盗まれており、長年駅員として勤めている男性も「何故、つり革が盗まれたのだろうか」と首をかしげるばかりだったという。 >>クラスメイトを「舎弟」呼び…自殺者まで出した風紀の乱れた中学校【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< つり革は簡単に盗めるものではない。つり革と車体の接続部分は金属性のネジでしっかりと固定されており、ドライバーなどを使わないと簡単には取り外せない。当然、走行中の車内で犯行に及んだとみられるが、誰にも目撃されずにドライバーを取り出し、つり革をきれいに取り外すのは非常に難しい。 そんな「つり革」を狙った連続窃盗犯が捕まったのは、翌年1981年のことであった。 なんと犯人は埼玉県内の高校に通う16~18歳の女子高生グループだったのである。 この女子高生グループは下校時に車内に誰もいなくなったことを確認すると、カバンから大型のドライバーを取り出し、肩車をして車体とつり革の連結部を外し、およそ10分間の間に2本のつり革を盗み出していた。 女子高生グループの供述によると、この窃盗には他の学校の女子高生グループも加担していたといい、どうやら埼玉県中の学校で流行していたようだ。 一体何故、彼女たちは「つり革」を盗み続けたのか?きっかけは、彼女たちが当時交際していた暴走族グループからの依頼であったという。 暴走族が自家用車で暴走行為をする場合、窓から身を乗り出して相手を威嚇する、いわゆる「箱乗り」という乗り方がある。安定した「箱乗り」をするには、片手でつかめる頑丈な持ち手を車の内部に設置しなくてはならず、暴走族たちは「大人がつかんでも壊れない丈夫な持ち手」を探していたという。 そんななか、電車のつり革が「箱乗り」にピッタリだということが分かり、暴走族グループは当時交際していた女子高生たちに電車から盗むよう依頼。さらにこのつり革は高値で売れることも分かり、不良女子高生の間で広まったようなのだ。 つり革は当然、特注品であり値段も高いことから鉄道会社としては悩ましい事件だったが、まさか暴走族に流れているとは予想だにせず、ただ仰天するばかりだったという。
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社会 2021年09月18日 20時00分
クラスメイトを「舎弟」呼び…自殺者まで出した風紀の乱れた中学校【衝撃の未成年犯罪事件簿】
少年の非行が社会問題と化していた1980年代。東京都内のとある中学校で、大人も驚きの「いじめ自殺事件」があった。 1984年11月、都内の中学校に通う13歳の少女が、自宅のマンションから飛び降り自殺する事件があった。 遺書もなく、自殺の原因は長らく不明であったが、当時相次ぐ少年犯罪を専門に捜査していた地元警察署の「いじめ特別補導班」は、少女の通っていた中学校で日常的にいじめ行為があり、少女も被害者だったことが明らかになったのだ。 >>通っている校舎が燃える! 犯人は小学生、衝撃の動機は【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< この中学校の一部のクラスでは、完全に風紀が乱れており、いじめ特別補導班によると、まるで「暴力団そのもの」であったという。 各学級のうち、30人の生徒がいるクラスでは6人の幹部がクラス内を牛耳っており、「幹部」以外の生徒は男女関係なく全員「舎弟」と呼んでいたという。 さらに幹部生徒には朝、必ず敬語であいさつすることが義務付けられ、他のクラスや他学校の生徒と連絡を取り合うことは禁じられていた。また幹部の命令は絶対で、授業の合間に買い物へ行かせたり金品を奪うこともあったという。 また、粗相があった場合、幹部たちは直接手を下さずに「タイマンを張らせる」といい、生徒同士でけんかをさせて証拠を残さないようにしていたという。 自殺した少女は、舎弟のひとりであり、この幹部たちから目をつけられ自殺したようだ。 学校側も風紀が乱れていることは分かっていたが、教師や生徒会が注意、説教することもなく問題を放置していたことが分かった。 1980年代は、少年の不良グループ化が社会問題としてクローズアップされていたが、このように暴力団さながらのシステムを取り入れ、クラス全体を共犯者にしてしまう不良化は当時の大人を驚かせたという。
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社会 2021年09月11日 21時30分
「天才少年」は何故拳銃を手に入れたか? 驚きの真相【衝撃の未成年犯罪事件簿】
これは天才的技術が生んだ悲劇だったのかもしれない……。 1959(昭和34)年、静岡県浜松市内で16歳の少年3人が銃刀法違反の疑いで逮捕された。 少年らは本格的な拳銃を持っていた。「コルトM1903」、「リボルバー S&W」と銃マニアなら誰でも知っているタイプの銃で、殺傷能力も非常に高いものだった。 >>通っている校舎が燃える! 犯人は小学生、衝撃の動機は【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 一体なぜ、静岡の若者3人がこんな物騒なものを所持していたのか……。 実はこの拳銃、逮捕された3人の16歳少年のうちひとり、無職のAが自ら作ったものだったという。 16歳ながら天才的な工作技術を持ち、なんと見よう見まねで本物そっくりな拳銃を作ってしまったのだという。 Aは昔から手が器用で図工や工作はお手のもの。「将来は優秀な技術者になるのでは」と学校内でも注目の的だった。 だが、A君は高校に入る頃になると病気で足が不自由になってしまった。高校はやめることになり療養生活に入ったAはふさぎ込み、さらに工作にのめり込むようになっていった。 Aは以前から映画の西部劇が大好きで、映画雑誌などを買い込んでいた。 そのうちAの心には「カッコイイ拳銃を手に入れたい」という願望が湧き出し、なんと自ら本物の拳銃を作ることにしたのだ。 当然本物の銃を作るには資料が必要であり、地元の図書館や古本屋で資料を購入。材料となる鉄や火薬は近所の工事現場から調達し、見よう見まねで拳銃を作った。 見よう見まねといっても殺傷能力は高く、作った弾を詰めると150メートルは飛ぶという本格的なものであった。 さらなる改良を考えたが、無職のAには今後研究のための金がないため、高校の友人だったガンマニア2人に1丁2000円で売っていたという。 だが、やはり悪いことはできないもので、高校生のひとりが拳銃を所持していたことがバレて3人そろって逮捕となった。 もっとも、彼らはあくまで拳銃を持っていただけ。人に向けて撃ったり悪用していたわけではなく、拳銃は処分されすぐに釈放となったようだ。 その後のAがどうなったのかは分からないが、彼の類まれなる才能が大人になって良いことに使われたことを祈りたい。
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社会 2021年09月04日 21時30分
通っている校舎が燃える! 犯人は小学生、衝撃の動機は【衝撃の未成年犯罪事件簿】
通っていた小学校が放火で全焼……こんな悪夢が本当にあった。 1972(昭和47)年2月、大阪府内の小学校校舎とプレハブ小屋が全焼する火事があった。 火事が発生したのは、放課後の夕方6時過ぎ。児童の多くは帰宅しており幸いにも死者や怪我人は出なかったものの校舎が使用できなくなり一時的に休校になったという。 >>警察官をボーガンとナイフで襲う高校二年生! その目的とは?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 警察が教師らに話を聞くと、火事の数時間前に一度、小さなボヤ騒ぎがあったといい近所では「放火魔のしわざではないか」とうわさになったという。 しばらくして容疑者が捕まったのだが、その人物はこの小学校に通う8歳の小学2年生2人だったのだ。2人は学校を燃やす目的で火を放ったという。 当時、この学校は歩いてすぐの場所に新校舎を建設中。上級生は既に新しい校舎に移動したものの、1、2年生は人数が多くプレハブ小屋と築30年以上の旧校舎を使っていた。 2月のプレハブ小屋は当然冷える。2年生の2人は教室内の寒さをしのごうと、給食室に置いてあった段ボール箱と木くずに火をつけようとした。だが、火の手は2人の予想以上に高く上がってしまい逃げ出したという。 この時の火は教師によって消し止められたが、「早く新校舎へ行きたい」と考えた2人は「もっと火をつければ新校舎へ移動できるかも」と考え、教師たちが帰宅した時間を見計らい、再び段ボール箱や紙、木くずなどなどを集め放火したのだという。 今度はもくろみ通りプレハブは燃えたが、放火は重罪。児童と保護者は社会的制裁を受けることになり、結果的に新校舎の完成も遅れることになった。 「寒い校舎から移動したい」という気持ちで学校を燃やした小学生。この問題は設備のそろっていないボロ校舎で勉強する小学生の現実を社会に突きつけた。
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社会 2021年08月28日 21時30分
警察官をボーガンとナイフで襲う高校二年生! その目的とは?【衝撃の未成年犯罪事件簿】
拳銃を盗み出すため、交番勤務の警官を狙う犯罪は古くから数多く報告されているが、ここまで用意周到な強盗はあまり類を見ないと思われる……。 1985年2月某日、東京都杉並区にある某派出所で30代の警官が机に向かい書類作成をしていた。 その警官の背後で大きな音がし、警官が振り向くとそこにはボーガン(洋弓銃)を手に持った男がいた。男は警官に矢を一発放った。 >>ファミコン大好き少年の犯罪……小学校から硫酸を持ち出した!【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 「あっ危ない!」 警官の胸に一本の矢が刺さった。だが、2月の非常に寒い時期。セーターなどを重ね着していたため、体に矢は刺さらず無事だった。 「しまった!」 殺し損ねたことに気が付いた男はすぐに逃走したが、すぐに警官が追いかけてきた。途中で行き止まりになり、今度は懐に隠し持っていた刃渡り約8センチのナイフを取り出し、警官に襲いかかった。ボーガンの矢は防いだ警官だったが、ナイフによる攻撃は防ぐことができず、肩や腕に傷を負ってしまった。 警官は「このままでは殺される」と感じ、拳銃を手にし、威嚇しようと地面を撃った。 弾は男の太ももに当たり、男はその場で倒れて逮捕された。 逮捕して分かったのだが、この男は東京都内の高校2年生A(17)だった。 担任の話によるとAは学校では大人しい性格で、人をボーガンやナイフで襲うような人間ではないという。 Aが、警官を襲った理由は以下の通りだ。Aには長年恋人がいたのだが、最近は不仲で「冷たい」と感じていたという。 そこでAくんは恋人を拳銃で殺し、その後自分も自殺しようと決意。ボーガンとナイフで武装し派出所を襲ったという。Aは血を流したまま警察に逮捕された。 なお、Aに当たった拳銃の弾は無 もっとも、ボーガンとナイフで武装するなら拳銃はいらなかったのでは?とツッコみたいところだが、高校生の頭の中はよく分からないものだ。
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社会 2021年08月21日 21時30分
ファミコン大好き少年の犯罪……小学校から硫酸を持ち出した!【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1983年に発売された家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」は子どもたちの遊びに新たな価値観を与え、俗に「ファミコンブーム」と呼ばれるほどの社会現象となった。 ただ、良い面だけではなく、ファミコンがきっかけで犯罪に手を染める若者も多く存在した。特に1988年にソフト『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売されたころには「ドラクエ強盗」と呼ばれる窃盗団も生み出された。 この妙な犯罪はファミコンブーム真っ盛りの1987年に愛知県内で発生した。 >>深夜の凶行! 勉強漬けの高校生が祖母を殺害した後に自殺【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 2月、愛知県警は県内の小学校の理科準備室を荒らした罪で、近くに住んでいた中学3年生の男子生徒2人を不法侵入の罪で補導した。 生徒2人は午前2時ごろ、小学校に忍び込み2階の理科準備室にある硫酸と塩酸など薬品を奪って逃走した。 硫酸といえばあらゆるモノを溶かす劇物として知られている。腐食性が強い塩酸は、皮膚に触れると、ただれて痛々しい傷痕を残す。その恐ろしさはよく知られていることだろう。 この中学生2人は一体、どうして硫酸を盗み出したのか。実は彼らが硫酸を持って向かった先は……なんと小学校の近くにあるおもちゃ屋だった。 彼らは閉店中のおもちゃ屋の鉄製シャッターを濃硫酸で溶かし、店の中にあるファミコンを持ち去ろうと画策したのだ。 だが、しょせんは中学生の浅知恵。10センチ近くある厚みのシャッターを溶かすには硫酸のびん1つでは全く足りず、表面が少し焦げただけで終わった。 盗んだ硫酸が全く使えないことを知った彼らはその場から逃走し、余った薬品は店から少し離れたため池にまとめて捨てたが、これが災いし3日後にあえなく補導された。 中学生らしい結末と言えるが、それだけ当時の「ファミコン熱」が異常だったとも言えそうだ。
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社会 2021年08月14日 21時00分
深夜の凶行! 勉強漬けの高校生が祖母を殺害した後に自殺【衝撃の未成年犯罪事件簿】
原因は祖母の「愛情」なのか「おせっかい」なのか……。 これは昭和50年代(1975~1984年)に発生したある家庭内殺人の話である。 ある日の深夜、都内の一等地にある豪邸で当時69歳の女性Aさんが頭、顔、首などから血を流してリビングで倒れているのを家主である夫が見つけた。 Aさんは「孫にやられた」と言い残して気を失い、病院へ搬送されたがしばらくして死亡が確認された。 >>小学生が2歳児を殺害、その背景にあったのは…【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 現場には血の付いたかなづちや果物ナイフ、キリなどが落ちており、さまざまな凶器を用いてAさんを痛めつけたようだ。 すぐに警察が駆け付けたが、Aさんの言い残した「孫にやられた」という言葉通り、男子高校1年、16歳の孫Bくんの姿だけがなかった。 行方は他の家族にもわからなかったが、翌朝Aさんが殺された現場から2キロほど離れた10階建てのビルの下で少年とぼしき飛び降り死体が発見され、それがBくんであることが判明。Bくんは祖母のAさんを殺害した後、ビルから飛び降りてしまったものと思われる。 一体、2人に何があったのか……。 Bくんは都内の有名高校に通う優等生だったが、事件の1年前に両親が離婚。父は家を出てBくんは母親と、母方の祖父母と暮らすことになった。 Bくんの祖父、つまりAさんの夫は現役の大学教授で学問に対し非常に厳格であった。そのためBくんにも「将来は研究の道へ進んでほしい」という思いが強く、祖母のAさんはBくんに対し勉強を強要する日々が続いていた。 Bくんは最初は祖母の言うことを聞いていたが、次第にストレスがたまり「クソババア」と書いた紙を壁に貼り付けるなど精神が壊れていった。 Aさんは勉強を強要することは孫への「愛情」と信じていたようだが、当人としては「おせっかい」と感じていたようで、お互いの意思疎通ができていなかったことが悲劇の始まりだったようだ。 犯人の自殺という最悪の結末を迎えた少年犯罪事件であった。
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社会 2021年08月07日 21時00分
ダイナマイトで教師の車を爆破! 犯人少年の衝撃の動機とは?【衝撃の未成年犯罪事件簿】
ニトログリセリンを主剤とする爆薬「ダイナマイト」。主に工事現場で使われているが、戦争の兵器としても使用され、心を痛めた開発者アルフレッド・ノーベルが設立したのが「ノーベル賞」である。 そんなノーベルもこんな使われ方は想定してなかったのではないか……。 昭和56(1981)年9月のある日、朝4時ごろ宮崎県のアパート横の空き地で大きな爆発音が鳴った。 >>不良生徒が優等生をナイフで刺殺! 裏側にあった意外な事実とは【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 静けさの中での爆音だったため、アパートの周辺は大パニックに。だが幸い、爆音はすさまじかったもののけが人は見つからず、近くに止めてあった自家用車が少し焦げ付いただけで済んだ。 この自家用車の持ち主は、宮崎県内の中学校に勤めるSさん。警察はSさんに恨みを持つ者の犯行ではないかと捜査を開始した。 そんな中、爆発現場のすぐ近くで「少年が血だらけの状態で歩いている」と近くの住民から通報があった。この少年に訳を聞くと「交通事故に遭った」「車にひかれた」と主張していたが、服の一部に焼け焦げたような跡があり、警察は爆発事件の関係者ではないかと補導することになった。 この少年はやはり爆発事件の犯人で、Sの勤めている中学校の生徒であることも分かった。 この少年は夏休み中、他人の池の鯉を勝手に釣ったり、学校の教室に落書きしたりしたことがバレてS先生にこっぴどくしかられたという。 だが納得がいかない少年は、復讐しようと工事現場からダイナマイトを盗み、自宅から15キロ離れたS先生の自宅にバイクで向かった。 そこでS先生の車をダイナマイトで破壊しようと思ったのだが、爆発物の知識がなく点火に失敗。爆発に巻き込まれ、大けがを負ったのだという。 しかられた腹いせにダイナマイトで爆破とは…。当然犯罪だが、きちんと使用法を調べておくことは大事と改めて考えさせる事件であった。
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社会 2021年07月31日 19時00分
不良生徒が優等生をナイフで刺殺! 裏側にあった意外な事実とは【衝撃の未成年犯罪事件簿】
原因は行き過ぎた「学生の自主性」だったのか……。 1980年代前半、関西地方の某中学校で2年生、14歳の少年がクラスメイトにナイフで刺され死亡する事件が発生した。 刺された少年は、クラスの学級委員や野球部でエースとして活躍していたA君で、刺した犯人は学校内の不良グループのリーダーBだった。 >>ヒットの裏で大騒動「インベーダーゲーム」の鍵複製で67人の学生が一斉補導【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 「優等生のA君が不良のBに刺された」ということで学校内では、不良グループの代表であるBが、目ざわりだったA君を殺したのではないか、と動機を追っていた。 だが、クラスメイトへの聞き込みを続けると意外な事実が分かってきた。 A君は非常に正義感の強い生徒でクラスの人気者だった一方、その正義感ゆえに「間違ったものは許せない」と日常的に暴力を振るうことがあったようだ。 事件があったこの日は、不良グループ5人が乱れた服装をしており、見かねたA君が不良グループに「話がある」と昼休み、指定の場所に来るように伝えた。 不良グループが姿を見せると、そこには野球部など体育系部活の部員が20名近くおり、「きさまらの態度が悪い」と不良グループに平手打ちを食らわせたという。 体育系部員による粛清はしばらく続いたが、途中で教師が通りかかったために中止。だが一方的に粛清されプライドを傷つけられた不良グループのリーダーのBは頭にきて、一瞬のすきをつきA君のわき腹をナイフで刺したという。 事件の背景にあったのは「生徒たちの自主性」だったようだ。 この中学校は教育方針として風紀や部活動、生徒会の運営について教師が必要以上に指導せず、生徒自身がものごとの決定権を持つ自由な校風で知られていたという。 そのため、風紀の乱れに対する注意は学級委員や生徒会が率先して行っていたのだが、次第に生徒会が教師以上に強い力を発揮するようになり、恨みを持つ生徒も少なくなかったようだ。 事実、不良たちが持っていたナイフは護身用に持っていたものだという。「生徒の自主性」という言葉の裏には暴力と恐怖政治によって支配された学校社会があったのかもしれない。当時、この事件は教育関係者の間でも話題になり「生徒の自主性」の言葉の意味をもう一度考え直すきっかけになったという。
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社会 2021年07月24日 21時30分
ヒットの裏で大騒動「インベーダーゲーム」の鍵複製で67人の学生が一斉補導【衝撃の未成年犯罪事件簿】
1978年に発売され一躍、社会現象となったアーケードゲームの元祖「スペースインベーダー」。ゲームセンターがまだない時代、スペースインベーダーは喫茶店や駄菓子屋などに設置され、明けても暮れても日本の世は「インベーダー一色」だったと言ってもいい。 そんななか若い世代の間では、当然のようにインベーダーゲームに関する犯罪が繰り返されていた。 特に若い世代で流行していたのが「合鍵の複製」であった。インベーダーゲームの筐体に付いている鍵のコピーが出回り、タダでゲームを遊ぶ若者の集団が出てきたのだ。 >>小学生が2歳児を殺害、その背景にあったのは…【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 1979年6~7月にかけ、神奈川県警はインベーダーゲームの複製した鍵を持っていた高校生67人を補導している。 鍵の出所は不明だが、ある中学生の自宅から出回ったようだ。 この中学生の父親はゲーム機製造工場に勤務していたが、会社に行く際、インベーダーゲームの鍵を自宅に置き忘れてしまった。それを中学生の息子がコピーして、同級生に1つ500円で販売していたという。 当初は、その中学生の周辺にしか鍵のコピーは出回っていなかったが、ある中学生が高校生から「カツアゲ」を受け、鍵を奪われたことから、高校生の間にも鍵のコピーがじわじわと流通し始め、インベーダーゲーム界の秩序が大きく乱れてしまったという。 そのため、事態を重くみた警察は、違法コピーの鍵を持つ高校生たちを一気に検挙。一夜にして67人が補導され、計53個の鍵が見つかったという。 鍵は3種類あり、中学生から出回ったものの他に、2種類の親鍵の存在が確認されたが、その出所は不明だという。 その後も鍵が複製される事態は何度か起き、その攻防戦はブームが終わるまで続いていたという。
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