1985年2月某日、東京都杉並区にある某派出所で30代の警官が机に向かい書類作成をしていた。
その警官の背後で大きな音がし、警官が振り向くとそこにはボーガン(洋弓銃)を手に持った男がいた。男は警官に矢を一発放った。
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「あっ危ない!」
警官の胸に一本の矢が刺さった。だが、2月の非常に寒い時期。セーターなどを重ね着していたため、体に矢は刺さらず無事だった。
「しまった!」
殺し損ねたことに気が付いた男はすぐに逃走したが、すぐに警官が追いかけてきた。途中で行き止まりになり、今度は懐に隠し持っていた刃渡り約8センチのナイフを取り出し、警官に襲いかかった。ボーガンの矢は防いだ警官だったが、ナイフによる攻撃は防ぐことができず、肩や腕に傷を負ってしまった。
警官は「このままでは殺される」と感じ、拳銃を手にし、威嚇しようと地面を撃った。
弾は男の太ももに当たり、男はその場で倒れて逮捕された。
逮捕して分かったのだが、この男は東京都内の高校2年生A(17)だった。
担任の話によるとAは学校では大人しい性格で、人をボーガンやナイフで襲うような人間ではないという。
Aが、警官を襲った理由は以下の通りだ。Aには長年恋人がいたのだが、最近は不仲で「冷たい」と感じていたという。
そこでAくんは恋人を拳銃で殺し、その後自分も自殺しようと決意。ボーガンとナイフで武装し派出所を襲ったという。Aは血を流したまま警察に逮捕された。
なお、Aに当たった拳銃の弾は無
もっとも、ボーガンとナイフで武装するなら拳銃はいらなかったのでは?とツッコみたいところだが、高校生の頭の中はよく分からないものだ。