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その他 2015年06月12日 12時00分
【不朽の名作】エンタメ要素これでもかと詰め込んだ「二代目はクリスチャン」
映画のエンタメ的な要素をこれでもかと詰め込んだ「二代目はクリスチャン」 1985年公開の『二代目はクリスチャン』といえば、当時はつかこうへい原作・脚本で大きな注目を集めた。そして現在では、映画『パッチギ!』などで知られる井筒和幸監督作品としても有名だ。同作を含め、この時代の角川映画は、もはや語りつくされている感があるが、今だからこそあえて扱いたい。なぜなら、エンタメとしての映画の楽しさを、これでもかと教えてくれる作品だからだ。 そもそも、この作品、ヤクザを題材とした映画なのに、主役が至って普通の教会のシスターが、やがてヤクザの2代目を襲名するというかなり突飛な設定なのだ。いちいち設定に説明をつけようとすれば、無駄な話の多い、とても退屈な作品となってしまう確率が高い。そこでこの作品では、最低限必要な説明だけを、シーンの中に盛り込み、見る側が映像に集中できるような、娯楽作品として演出が光っている。 まず、この作品は1本の映画ではあるが、実は2部構成であることに注意して欲しい。前半は志穂美悦子演じる美人シスター・今日子、そして警察官で実家が仏教寺の神代と、ヤクザの天竜晴彦の三角関係をめぐるラブコメディーとなっている。しかし後半では打って変わり血で血を洗う完全なるヤクザ映画の展開が待っている。たとえばこの作品を連続ドラマでやったとしたら、前半5話くらいはコメディ展開、後半5話が主要キャラに死人続出の、鬱々とした暴力展開の連続となってしまう。たぶん、最初のコメディ展開を好きで見ていた人には「どうしてこうなった?」という疑問しか残らないと思う。しかし、この作品は、限られた時間で物語を伝えることが必要な映画であることを活かし、とにかく見る側が疑問を挟む余地のないほどの、すさまじい勢いでストーリーを展開させる。 前半は、晴彦と子分が今日子の気を引くために、必死にキリスト教を学ぶ姿や、そのことを他のヤクザや、警官の神代にバカにされるシーンなどのコメディ要素が、さりげない背後関係の説明と共にドタバタと展開される。そして視聴者は、前半のコメディノリに笑っている勢いのままに、気がつくと、今日子が結婚式で凶刃に倒れた夫の晴彦のかわりに、天竜組の2代目襲名をするシーンを見ることとなる。ここからヤクザ映画のノリが強くなるのだが、既に他の組との因縁の説明などは、コメディシーン中に済ませてあるため、大きな疑問もなく視聴者は次の展開に引き込まれる。むしろこの2代目襲名のシーンで、今日子の死んだ父親が、神戸の街を救った伝説の侠客だったことが他の組の親分衆から明かされ、その後のヤクザ映画展開がどうなるのかワクワクするほどに。 しかし、後半開始時のここで、この映画唯一とも言っていいタメが入る。今日子がシスターという聖職者であるため、始めは夫を殺した愛人や、その背後にある黒岩会を許そうとするのだ。子分たちもその教えを守り、「右の頬殴られたら左の頬を差し出せ」という聖書の教えそのままに、黒岩会の嫌がらせに耐えるが、黒岩会の行動がエスカレートし、子分たちが次々と凶弾に倒れ、命を散らしていく展開に。最終的に教会にもロケット砲が撃ち込まれ、めちゃくちゃになるが、キリスト像の後ろから父親が残した日本刀を発見し、さあ、復讐だと流れになる。 このタメのおかげで、我慢に我慢を重ねてブチギレた今日子に感情移入ができる。この後のカチコミでは、悲しみと共に、爽快感を覚えることだろう。カチコミ時の今日子を演じる志穂美の、「てめーら! 悔い改めてぇやつは十字を切りやがれ!」のセリフはかなり印象に残るはず。 あとこの作品、出演する役者たちの演技が素晴らしい。突飛な設定と強引な展開の数々に、普通なら胸焼けを起こしそうだが、それもアリな気にさせてくれるほど、キャラが立っているのだ。のんきなボンボンだが、締めるとこは締める、天竜晴彦を演じる岩城滉一。常に軽いノリでズルいが、情には脆い警官の神代を演じる柄本明。敬虔な修道女かと思いきや「私なんて抱かれた男、5人じゃ足りないわ」など、下世話な話を展開する、月丘夢路演じる、今日子の育て親であるマザー・ゴルガンなど、とにかく皆キャラが立っており。飽きさせない展開を提供してくれる。 そんなキャラのなかでも特に印象に残るのが、蟹江敬三演じる天竜組のまとめ役の磯村と、博徒の英二を演じる北大路欣也だ。蟹江の演技は前半のコメディでも光るが、それ以上に後半が凄い。今日子らをかばって倒れるまで、全て見せ場のシーンを、主役を喰う勢いで持って行ってしまう。北大路は、最初から終盤まで、この作品がヤクザ映画であることを確信させるかのように、極道の要素をセリフや動きの端々にこれでもかと見せつける。散り際は特に見どころだ。 個人的な意見だが、この映画には、映画の娯楽としての良さが集約されていると思う。人を楽しますには、まずノリが大事だと教えてくれる。どんな強引な設定だろうが、とりあえず深く考える暇を与えないほどの勢いがあり、役者の技量が高ければかなり面白くなるのだ。そう考えると、最近説明セリフを喋りすぎで、変な風に小難しくなっている邦画が多くなっていないだろうか?(斎藤雅道=毎週金曜日に掲載)
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芸能ネタ 2015年06月11日 15時47分
スギちゃん プロポーズ一発婚約も「総選挙」で1位取れなかったら「婚約破棄」「離婚」
ピン芸人のスギちゃんが11日、真の一発屋芸人を決定する「第1回一発屋オールスターズ選抜総選挙2015」の発表会見に出席し、かねてから交際していた一般女性との婚約を報告した。 ステージ上に登場するや否や、左手の薬指にチューイングガムで作った婚約指輪を自慢したスギちゃん。このネタ自体はスベったが、プロポーズについては、「プロポーズは一発。向こうも一発で応えてくれた」と完璧で、「幸せにします」とシンプルな言葉だったと説明。すでに婚約指輪を購入しているが、入籍日は今後話し合いを交えながら決定するという。 また、「第1回一発屋オールスターズ選抜総選挙2015」で1位を取れなかった公約として、「婚約破棄」「離婚」とワイルド発言。しかし、慌てて「向こうの親御さんもおりますし…、必ず1位になります」と誓った。
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レジャー 2015年06月11日 15時30分
ハッシーの中央競馬新馬セレクション(6/13阪神・6/14東京)
今週のデビューの注目馬は、6月13日(土)阪神第5R芝1400m戦に出走予定のクラウンドジャック。馬名の由来は「冠を頂いた+母名の一部」。牝、栗毛、2013年3月13日生。栗東・加用正厩舎。父ヴィクトワールピサ、母ゴールデンジャック、母父Afleet。生産は日高町・タバタファーム、馬主は協栄。母は94年オークス(GI)でチョウカイキャロルの2着の実績馬。半兄には02年京阪杯(GIII)や03年京都金杯(GIII)など、重賞を3勝しているサイドワインダー(父トニービン)や、13年桜花賞(GI)でアユサンの3着に入ったプリンセスジャック(父ダイワメジャー)がいる。本馬はすらっとした脚長だが胴は詰まっており、距離はマイルまでが良さそうだ。馬体バランスは良く、手先も軽い。キレる脚というよりも長くしぶとい脚を使うタイプだろう。 2頭目の注目馬は、6月14日(日)東京第6R芝1600m戦に出走予定のウィズエモーション。馬名の由来は「感動して、感極まって」。牝、鹿毛、2013年4月21日生。美浦・栗田博憲厩舎。父クロフネ、母ミスアルダント、母父サンデーサイレンス。生産は千歳市・社台ファーム、馬主は社台レースホース。愛馬会法人・社台サラブレッドクラブの募集馬で総額1400万円。母は95年ダービー馬・タヤスツヨシの全妹。半姉は芝1200mで4勝を挙げたミオリチャンがいる。本馬は如何にも牝馬らしい丸みを帯びた馬体をしている。繋ぎは立ち気味。本格化するのは先だろうが、調教の動きは上々で初戦からでもやれると見る。なお、鞍上には北村宏司騎手を予定している。※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。<プロフィール>ハッシー山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。
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芸能ネタ 2015年06月11日 15時21分
一発屋芸人もAKB48の「選抜総選挙」システム導入
11日、真の一発屋芸人を決定する「第1回一発屋オールスターズ選抜総選挙2015」が、8月10日(月)に開催することが発表された。東京・新宿の「ルミネ the よしもと」で発表会見が行われた。 発表会には、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のレイザーラモンHG、レギュラー、ムーディー勝山、三瓶、天津木村、ハローケイスケと、サンミュージック所属の小島よしお、スギちゃん、ダンディ坂野、髭男爵のひぐち君、ゴー☆ジャス、そして西口エンタテインメント所属の長州小力といった名だたる一発屋芸人たちが集結。 HGは「我々が本当の一発屋だと自負しております」と強気に攻めると、小力も「一発屋のド真ん中にいるのはオレだ!」と負けじと応戦。ステージ上では、各々の芸人が一発芸を披露し、「我こそが真の一発屋だ!」と言わんばかりにアピールした。そして、HGが「一発屋の総選挙。一発屋のセンター決めましょう」と高らかに宣言した。 「第1回一発屋オールスターズ選抜総選挙2015」とは、一発屋芸人が一堂に介する最大のイベントで、よしもとやサンミュージックなどの事務所の垣根を越えて、芸人なら誰でもエントリーができるシステム。真の一発屋を決める方法としては、web投票と「ルミネ the よしもと」などのライブ会場に設置してある投票箱から投票できる。投票期間は7月1日(水)〜8月9日(日)。 「総選挙」といえばAKB48の「選抜総選挙」。CDを購入し投票券を得るシステムは導入していないが、投票して1位を決定するという意味では、本家の「総選挙」と同様だ。ただ一方で、本家「総選挙」はメンバーがアピールするためにメディア露出も多いが、一発屋芸人は正反対。この懸念に対して、小島は「天気予報番組の後ろとかに出て、ゲリラ的にやりますよ」と奮起。果たして、一体誰がセンターの座を射止めるのか大注目だが、一発屋たちのイベントなだけに、イベント自体も一発で終わるというオチがあるかもしれない。
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スポーツ 2015年06月11日 14時00分
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 プラス要素だらけでチーム再生のキーマンに? カブス大躍進を左右する和田毅の奪三振ショー
今季は開幕前にダルビッシュがトミージョン手術を受けて全休となったほか、和田毅も左足の付け根を痛めて開幕から故障者リスト入り。さらに4月下旬には田中将大が手首、岩隈久志が肩の広背筋を痛めて戦列を離れたためメジャーでは3週間以上、日本人の先発投手不在の状態が続いた。 この異常事態に終止符を打ったのが和田だ。昨季、カブスと契約した和田は7月途中までマイナーで投げたあとメジャーに昇格し、大半の試合で好投を見せた。 気の毒なのはチーム状態が悪いため、味方打線の貧打、内野陣の拙守、リリーフ陣の炎上などに足を引っ張られ、13試合の登板で自責点2以内に抑えた試合が10試合もあったのに四つしか勝ち星が付かなかったことだ(4敗)。 しかし、球団がオフに大胆な補強を敢行したことで状況は一変。大きなプラス要素がいくつも生まれた。和田にとって特に大きな追い風になるのは次の3点だ。(1)「打線の得点力が大幅にアップ」 昨季、カブスは得点力不足が深刻で、和田が投げるときランサポート(9イニングあたりの得点援護)はリーグ・ワーストレベルの2.92だった。 こうした得点力不足を解消するため球団はオフに大掛かりな補強を行ったほか、ブライアント、ソレルら並外れたパワーを秘めた若手をレギュラーに抜擢。それにより得点力はワーストレベルから平均レベルまでアップし、好投すれば高い確率で勝ち星が付くようになった。(2)「投手起用のツボを心得た監督」 今季カブスの監督に就任したジョー・マドンはメジャーきっての知将で、データをフルに活用することで知られる。和田に関しても、相手打線が1巡目の時は被打率2割0分4厘、2巡目の時も2割5分5厘に抑えているのに、3巡目になると被打率が3割6分0厘に急上昇することや、6回まではよく抑えるのに、7回になると投球が浮いて一発を食う頻度が急に高くなることなどを頭にインプットしている。その結果、和田は好投していても早めに交代を告げられることが多くなっている。和田は内心面白くないだろうが、結果的にこうした早い交代は、防御率をよくする結果につながる。 今季、2点台の防御率を出せれば、シーズン終了後、2年2000万ドル(24億円)レベルの契約も夢ではないだろう。(3)「リードのツボを心得た2人の捕手」 好調時、和田は速球と変化球を効果的に組み合わせて打者の目線を狂わせながらハイペースで三振を奪う。それにはリードのツボを心得た女房役が必要になる。昨季は第2捕手のベイカーがそのタイプで相性が良くバッテリー防御率は2.28だった。しかし正捕手だったウェリントン・カスティーヨは緻密なリードができないタイプで相性が悪く、バッテリー防御率は3.70だった。 今季はこの2人が去り、正捕手がミゲール・モンテーロ、第2捕手がデービッド・ロスという布陣になった。この2人はリードの上手さに定評のあるベテランなので、和田には好都合だ。 和田は先発の5番手なので、ロスと組むケースが多くなるだろう。この捕手は「落ちる系の変化球」を効果的に使うことに長けており、一昨年はレッドソックスで上原浩治の女房役として多大な貢献をした。カブスでも和田にとって頼りがいのある参謀になるだろう。 今季、和田に一番期待したいのはプレーオフのマウンドに立って好投し、カブスにとって105年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に貢献することだ。 カブスが所属するナ・リーグ中地区は序盤カージナルスが驚異的なペースで勝ち星を積み重ね独走態勢に入りそうな雲行きだったが、大エースのウェインライトがアキレス腱断裂の大けがを負い勢いが止まった。差は4ゲームに縮まっているので追いつくのは時間の問題だろう。 カブスはデーゲーム主義の伝統があるため現在もホームゲームの65%がデーゲームだ。夏場、シカゴは酷暑になるので、デーゲームが多いと選手は消耗が激しくなる。しかも遠隔地でナイターをやったあと翌日ホームでデーゲームという強行軍もよくあるので、選手は睡眠管理にも苦労する。 このデーゲーム主義によるマイナスが大きいこともあり、カブスは大都市の人気球団であるにもかかわらず成績が振るわず、1908年のワールドシリーズ制覇後、106年間もシリーズ制覇から遠ざかっている。 1945年のワールドシリーズで一度制覇のチャンスがあったが、ペットの山羊を連れたビリーという男が本拠地リグレーフィールドに観戦に来たところ、職員に追い返されて激怒。「カブスは永遠にここでワールドシリーズを戦うことはないだろう」と呪いをかけた。するとカブスは本当にワールドシリーズに出場できなくなったため、「山羊の呪い」は米国で最も知られた呪いの一つになった。 それだけにカブスがワールドシリーズに進出するようなことになれば、大騒ぎになるのは必至だ。和田が好投を続けてそれに多大な貢献をするような展開になれば最高なのだが。 スポーツジャーナリスト・友成那智ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。'04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」(廣済堂出版)は日本人大リーガーにも愛読者が多い。
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芸能 2015年06月11日 11時45分
スキャンダラスな3人の集結に報道陣殺到
「カンパイ!広島県」記者発表会が10日、都内で行われタレントの三船美佳、山本モナ、女優の遠野なぎこが出席した。 広島県は「カンパイ!広島県」をスローガンとした新観光プロモーションイベントを開始する。発表会では広島県出身の山本が司会を務め、今最も元気になって欲しい三船、遠野をゲストに迎え「カンパイ」をテーマにした女子旅トークを行った。 話題の3人(高橋ジョージと離婚係争中の三船美佳、結婚生活55日で2度目の離婚をした遠野なぎこ、過去に元プロ野球選手二岡智宏氏とスキャンダルを起こした山本モナ)が集結とあって報道陣も大挙押し寄せた。 「カンパイ!広島県」のテーマにちなみ報道陣から最近乾杯したときを問われると三船は、「娘の希望でワンちゃんを飼いました。夢が叶いワンちゃんと一緒に乾杯しました」とニッコリ。一部報道で新恋人出現かと報じられたことについては、「さっき初めて聞きました」と驚いた様子。横から遠野が、「あるわけないでしょう! こんなに騒がれていて新しい男を作ったらバカですよ。この子賢いから…絶対ない」と否定。三船も、「無いです。私は大丈夫です。何気ない毎日を送ってます」と完全否定。 「今は生活もあるので…。体が資本なので健康に気をつけてます。新しいスタートなので一番良い形になることを願っています」と静かに決意を語った。(アミーゴ・タケ)
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社会 2015年06月11日 10時00分
角福代理戦争 小沢一郎「壊し屋」最後の大仕事(1)
ここにきて、剛腕・小沢一郎氏(=現・生活の党と山本太郎となかまたち共同代表)が、不気味な蠢動を見せ始めている。昨年行われた衆院選での惨敗以降、“もはや死に体”と言われ続けてきた同氏が、維新の党の松野頼久新代表に急接近。再び天下取りに動き出したと評判なのだ。 政治部記者がこう語る。 「連日大手メディアは、戦争法案と揶揄される安全保障法案の国会審議に大注目。安倍首相が『早く質問しろよ!』とヤジを飛ばした事や、答弁に呆れた野党議員らが退席する模様を報じているが、実はその中で小沢の動きが俄然活発化しているのです。永田町では大阪都構想の住民投票で惜敗した橋下徹市長が、政界引退を宣言したことが、過去に自民党から2度も政権を奪取した小沢の嗅覚を刺激したと見られている。『自民潰しのラストチャンスと見た小沢が、平成の角福戦争を仕掛ける可能性も高い』と漏らす記者もいるほどなのです」 ちなみに、ここで語られる“角福戦争”とは、'70年代に勃発した佐藤栄作首相の後継を巡る政治抗争。当初は、安倍首相が属する派閥の流れを酌む福田赳夫氏が有力視されていたが、小沢氏の師である田中角栄氏が権謀術数の限りを尽くし、見事首相の座に就いた。今回の小沢氏の動きには、この抗争を髣髴させる“遠大な策謀”が渦巻いているともっぱらなのである。 実際、本誌が独自にキャッチした小沢氏の蠢動ぶりは、まさに電光石火ともいえるほど。5月17日に行われた大阪都構想の住民投票の翌日には、なんと民主党出身の維新の党議員と極秘会食。橋下市長の政界引退表明で、自民党との連携が御破算となったばかりの同党に、いきなり手を突っ込んでいるのだ。 「さらに、5月27日には都内で同党の松野頼久新代表と極秘会談し、野党結集に向けた方策を膝を突き合わせて話し合ったと言われている。また、その前日には生活の党と山本太郎となかまたちの定例会見で、『このままだと自公には勝てない』『濃淡は別にして力を合わせなければならない!』と豪語。29日の昼には民主党の岡田克也代表とも会談に及んで野党連合の話を持ち掛け、秋に行われる岩手県知事選での連携を呼びかけているほどなのです」(前同) また、いち早く野党結集に傾き、小沢氏をその指南役に定めたと見られる維新の党の松野氏もこれに同調。その動きが、風雲急の勢いを見せているという。 「松野は24日に地元・熊本での会見で『年内に100人規模の野党勢力の結集を目指す!』と宣言。さらに小沢と極秘会談に及んだ27日には、『来年の参院選に向けきちんとした体制を作る』と新党設立をもにおわせ、記者団を慌てさせた。後でわかったことだが、松野はこの日の夜に民主党の前原誠司元代表と会食。新党結成含みの野党再編案を伝えていたという。さらに翌日には維新の党の柿沢未途幹事長、馬場伸幸国対委員長らと共に民主党の松本剛明元外相、松原仁元国対委員長、みんなの党の浅尾慶一郎元代表らと会食に及んでいる。この松野の八面六臂の動きを裏で操っているのは明らかに小沢で、角福戦争時の田中角栄氏の権謀術数ぶりに酷似していると評判なのです」(野党担当政治部記者)
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アイドル 2015年06月11日 06時35分
SKE48松井玲奈が卒業を発表 恋よりも友達が欲しい!
アイドルグループ、SKE48の松井玲奈が同グループを8月末で卒業することをニッポン放送の「AKB48のオールナイトニッポン〜緊急特番!今夜、松井玲奈が重大発表SP〜」で発表した。 番組冒頭、松井玲奈は、「8月いっぱいでSKE48を卒業することになりました」と発表。番組内では、これまでの自身のグループでの軌跡を振り返った。 番組終了後、取材に応じた松井。アイドルとしてやり残したことはと聞かれ、「ないですね」と力強く答えた。さらに、メンバーに伝えたいことは? と聞かれると、「たぶん言葉で伝えないので、残りの短い時間で感じとってほしい」と語った。 そして、グループを卒業となれば、恋愛も解禁となるが、「恋は別にいいです。恋よりも友達が欲しいですね」と切実に訴えた。最後に報道陣から、ともにSKE48とエースとして歩んできた松井珠理奈には、卒業することを伝えたかと聞かれると、「ちゃんと話しました。寂しいって言ってました」と答えた。 松井玲奈はSKE48に一期生として加入。同期の松井珠理奈と“W松井”として、同グループをけん引してきた存在であった。AKB48総選挙では第1回が29位、第2回が11位、第3回、第4回が10位、第5回が7位、第6回が5位。ただ、今年の第7回総選挙には参加しなった。グループの活動以外にも、女優やレポーターとして、多く活躍したメンバーでもあった。
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スポーツ 2015年06月10日 12時00分
【甦るリング】第11回・周囲に流され過ぎた高田延彦
現在、テレビ朝日「サンデースクランブル」にレギュラー出演するなど、タレントとして活躍する高田延彦(旧名・伸彦)も、プロレスラー、格闘家として名を残したレジェンドだ。プロレスラーで、引退後、芸能人として成功した稀有な例の一人だ。その高田なのだが、現役時代、あまりにも周囲に流され過ぎて、自分の意思を貫けなかった印象が強い。 少年時代、アントニオ猪木に憧れていた高田は、中学卒業後、高校進学はせず、プロレスラーになるべく自己流で体を鍛え、1980年に新日本プロレスに入門。道場では師匠格の藤原喜明、兄貴分の前田日明に徹底的にしごかれる。 81年5月にデビューした後は、細い体ながら、抜群のプロレスセンスとガッツあふれるファイトで頭角を現し、離脱した初代タイガーマスク(佐山聡)の後釜として期待を懸けられる。甘いマスクであることから、女性ファンにも人気が出た。しかし、84年4月に前田らが参加した旧UWFが旗揚げすると、師である藤原に誘われるまま、同団体に移籍してしまう。その理由は「藤原さんが新日本からいなくなると強くなれない」とのものだった。あの時、高田が新日本にとどまっていたら、そのプロレス人生は違うものになっていただろう。 その旧UWFは格闘路線を標ぼうし、新たなプロレスのスタイルを模索したが、興行不振のため、85年9月、志半ばで活動停止。タイガーはプロレス界から去ったが、前田、高田ら、他のメンバーは業務提携の名のもとに、新日本に復帰する。当初は新日本対UWFの対抗戦が主軸となったが、高田はジュニア・ヘビー級戦線に駆り出され、第2代IWGPジュニア・ヘビー級王座に君臨。全日本プロレスから移籍した越中詩郎と伝説の名勝負数え唄を繰り広げる。高田は前田とのタッグで、IWGPタッグ王座にも就いている。 87年になって、長州力らのジャパン勢が新日本にUターンすると、UWFの立場はなし崩し的になっていき、長州の呼び掛けにより、旧世代軍対新世代軍による世代闘争に転換される。そんな中、同年11月19日に行われたUWF軍対維新軍の6人タッグマッチで、前田は木戸修にサソリ固めをかけていた長州の背後に回り込み、その顔面を蹴って、長州の右目に大ケガを負わせる。プロレスの暗黙のルールに反したとして、前田は出場停止処分を受ける。解除条件として、メキシコ遠征を言い渡されるが、これを前田が拒否したため、88年2月、新日本から解雇される。 新日本から追放された前田は新生UWFの旗揚げに動き、高田は兄貴分に誘われて、山崎一夫らとともに移籍。高田は新日本で、それなりのポジションを確保していたが、また新たな道を進むことになる。新生UWFは格闘路線をまい進し、従来のプロレスに満足できなくなった層のファンから絶対的な支持を得て、一大ムーブメントを形成。高田は前田に次ぐナンバー2の座に就く。その後、新日本から、藤原、船木誠勝、鈴木実(後にみのる)が合流し、戦力アップを図り、89年11月に東京ドームに進出するなど隆盛を極めた。 しかし、選手とフロント間に不協和音が発生。前田がフロントの不正経理疑惑を糾弾したことに対し、背任行為として出場停止処分を下すなど、両者間の激しいあつれきが発生。結局、新生UWFは90年12月にあっけなく解散した。前田は残った選手で新団体設立を目指したが、話し合いは決裂。前田は孤立し、船木、鈴木は藤原に付いていくことになり、高田らはUWFインターナショナル設立に動く。高田はついに団体トップの座に就き、社長に祭り上げられることになるが、果たして、それが良かったのかどうか…。 91年5月に旗揚げしたUインターは、新生UWFよりプロレス寄りのスタンスを取り、スーパー・ベイダー(ビッグバン・ベイダー)、元横綱・北尾光司、プロボクシング元WBC世界ヘビー級王者のトレバー・バービック、サルマン・ハシミコフ、ダン・スバーン、ゲーリー・オブライトらを招へい。タッグバウト(タッグマッチ)を導入したりした。 だが、新生UWFが三派に分裂したことで、集客に苦労し、経営はひっ迫していくことになる。95年6月、「近い将来、引退します」と宣言した高田は、同年7月の参議院選挙で、さわやか新党に担がれて出馬するなど迷走(落選)。このあたりにも、「NO」と言えない高田がいたようだ。落選により、引退の話はどこかに消えて行ってしまった。 いよいよ、経営が厳しくなったUインターはポリシーを捨て、新日本との対抗戦に踏み切る。同年10月9日、東京ドームで開催された新日本対Uインターの全面対抗戦は、興行的には空前の大ヒットとなったが、エースの高田は武藤敬司に敗れ、大きなイメージダウンを被る。その後も新日本との対抗戦は継続し、その流れからWARとの対抗戦にも飛び火。基本的に、技を受けないスタイルだったUの高田と、典型的な受けのプロレスの天龍源一郎との異色対決は、意外にも名勝負を奏でた。だが、反面、Uのポリシーはどんどんあってないようなものになっていく。 その一方、方向性が違ってきたこともあり、所属選手が次々に退団。96年10月には、交流のあった東京プロレスからのオファーを断り切れず、高田がアブドーラ・ザ・ブッチャーと対戦するという仰天カードが実現。団体を守るため、高田はもはや、なりふり構わぬ姿勢を取ったが、ついにギブアップ。同団体は、同年12月で解散し、5年半に及ぶ活動に終止符を打った。高田は団体のトップとして、それなりの役割を果たしたが、経営者には向いているとはいえなかった。同団体のほとんどの選手は、新団体キングダムに移行したが、高田は参加しなかった。高田対ヒクソン・グレイシー戦を実現させるためのプランが進行していたからだ。高田は自らの道場を設立し、“400戦無敗の男”との対戦に向かうことになる。 そして、97年10月11日、東京ドームで開催された総合格闘技興行「PRIDE.1」(当時はKRS主催)で、高田対ヒクソン戦が実現するも、高田は完敗を喫し、プロレスファンの夢を打ち砕くことになる。その後、「PRIDE」シリーズは継続し、その代表選手となった高田はプロレスを封印し総合に専念。そのあたりから、「プロレスラー」と呼ばれることを嫌い、「ファイター」と称するようになる。 1年後の98年10月11日(東京ドーム)では、ヒクソンと再戦するも、またも敗退。高田の控え室は、マスコミ用のインタビュースペースの隣りに設置されていたが、試合後、大声で号泣する高田の嗚咽が漏れたのが記憶に生々しい。そもそも、「PRIDE」はプロレスファンを当て込んだ興行で、高田の存在は欠かせないものとなり、総合を継続。しかし、マーク・ケアー、ホイス・グレイシー、イゴール・ボブチャンチンに敗れるなど、戦績はかんばしいものではなかった。階級は違うが、弟子の桜庭和志が“グレイシー・ハンター”として、総合で大ブレイクを果たしたが、正直、高田は総合に適性があるとは思えなかった。 02年11月24日、東京ドームでの「PRIDE.23」で、高田はかつての弟子・田村潔司を相手に引退試合を行い、右フックで失神KO負け。Uインター時代、田村からの挑戦表明を高田が拒否した経緯があったが、二人はその遺恨をこの試合で水に流した。 引退後、高田はPRIDE統括本部長に就任し、運営会社のDSEが旗揚げしたエンターテインメントプロレス団体「ハッスル」に参画し、悪の高田モンスター軍を率いる高田総統に扮した。「ハッスル」では高田総統の化身の触れ込みで、ザ・エスペランサーとして復帰したが、これまた本人の意思だったのかどうか…。 09年7月をもって、「ハッスル」から撤退した高田は、リングと決別。その後、道場経営をしながら、タレントとして活動している。何度も大きなターニングポイントがあった高田だが、常に周囲の意見に流されてしまったイメージはぬぐえない。(ミカエル・コバタ=毎週水曜日に掲載)
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アイドル 2015年06月10日 11時45分
SKE48 松井玲奈がオールナイトニッポンで卒業を発表か?
アイドルグループ、SKE48の松井玲奈が同グループを卒業すると日刊スポーツが報じている。同グループの総合プロデューサーである秋元康氏もトークライブアプリ「755」で、ファンから「れなちゃんの卒業は本当ですか」との質問に、「今日の『オールナイトニッポン』で玲奈から報告したいことがあるらしいよ」と答えている。 松井玲奈はSKE48の一期生として同グループに加入。松井珠理奈とともに、“W松井”として同グループをけん引する存在であった。また、アニメや漫画、鉄道好きを活かしてソロの仕事も多くこなすメンバーである。ただ、6日に開票イベントのあった第7回AKB48総選挙には参加しておらず、一部ファンの間では、「卒業を覚悟しているのでは?」と話題になっていた。