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ミステリー 2008年02月12日 15時00分
インフルエンザ・テロの恐怖
最近、新型インフルエンザの話題がニュースなどで扱われることが目立ってきた。通常、かぜの一種として軽く考えがちなインフルエンザだが、実際は一般の想像を超え深刻な事態を迎えている。年を追うごとに進化してゆくウイルス。そして最近になって新たな警戒が必要となってきたインフルエンザ・テロとは何か?今回のNMRでは恐怖のインフルエンザクライシスについてリポートする。 「実は、インフルエンザの名付け親は日本人の北里柴三郎なのですよ。意外と知られていないのですが…」 私たちはある大学の助教授にインフルエンザについてのレクチャーを受けていた。皮肉なことにその助教授も今年のインフルエンザに感染しているらしくひどく体調が悪そうであった。助教授の話によると、いわゆるインフルエンザは古代エジプトの時代から存在していたらしい。しかしインフルエンザ菌の発見は19世紀であり、それ以前のかぜの流行についてはインフルエンザなのかどうかを判断する材料がないのだという。よって、記録に残るインフルエンザの世界的大流行は1918年の「スペインかぜ」となっている。 「スペインかぜ」はスペイン発症のインフルエンザという意味ではない。第1次世界大戦の真っ最中の当時、戦争に参加していなかったスペインでは、軍部の検閲を受けることなくニュースを報じることができたためスペイン発の情報として「スペインかぜ」と呼ばれているのだ。 「アフリカで発症したスペインかぜは6億人に感染し5000万人が死亡するほどの猛威となりました。実は、このスペインかぜの本格的な解明は1997年にスペインかぜによって死亡した遺体がアラスカの永久凍土から発掘されて始まります。なんとわずか10年ほど前の話。そして、甚大な被害をもたらしたこのインフルエンザの正体はトリインフルエンザが人間に感染し、それが変異して流行したという可能性が強まったのです」 トリインフルエンザ。最近よく耳にする単語である。トリインフルエンザに感染した養鶏場の鳥をすべて処分する凄惨な映像は鮮烈に焼きついている。しかし、なぜ保健機関はトリインフルエンザをそれほどまでに警戒するのだろう? 「単純に、トリには国境がないので病原菌が世界に散らばってしまうというのが一つ。あとは、ヒトには感染しないと思われてきたトリインフルエンザですが、一度もインフルエンザにかかったことのない人間には感染しやすいことなどが分かってきました。さらに、感染したトリインフルエンザが変異を起こしヒトインフルエンザよりはるかに強い毒性を帯びるのです。喉や鼻の粘膜に炎症を起こすヒトインフルエンザに比べトリインフルエンザは内臓に炎症を起こします。また罹患速度が早くすぐに症状が重くなるのです」 そしてこの助教授は「この人に話を聞くと面白い話が聞けますよ」とある人物を紹介してくれた。その人物は絶対に名前を明かせないとある情報機関に属する人物であった。インフルエンザと情報機関。この二つにどのような因果関係があるのだろうか? 「タミフルを代表とするインフルエンザのワクチンが世界的に不足しているのはよく知られていますが、それはインフルエンザ自体がいまだ解明にいたっていないのが原因なのです」 その人物は真剣そのもの表情で私たちに語る。 「インフルエンザのワクチンを作る際、同じタイプの毒性の弱い物を培養して使いますが、最近のインフルエンザはすべて感染力と毒性が強く非常に危険なものです。この培養したインフルエンザ菌にテロ組織が狙いをつけているという情報があります」 なんと!世界のテロ組織はインフルエンザ菌にまで狙いをつけていたのだ!しかし、インフルエンザ菌でテロ行為などできるのだろうか? 「細菌テロをシミュレーションするとインフルエンザが最もコストのかからない方法なのです。強力な毒性のインフルエンザに感染し死亡した遺体を数体野ざらしにして鳥につつかせるだけで、あっという間に世界に広がります。触媒にトリを使うことで人間の間で流行する際には恐ろしい毒性を帯びたものになるでしょう」 世界ではインフルエンザが、それほどまでに危険な物と認知され、警戒が必要とされているという。インフルエンザはもうかぜの一種ではない。3日以内に人間を死に至らしめる可能性を秘めた「死のウイルス」なのだ。
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スポーツ 2008年02月12日 15時00分
健介オフィス 佐々木健介VS“狂犬コンビ”の新たな遺恨ぼっ発!
健介オフィス旗揚げ1周年記念興行が11日、東京・後楽園ホールで行われ、2004年新日本プロレスを席巻した“外敵四天王”の天龍源一郎、鈴木みのる、高山善廣と佐々木健介が初のそろい踏み。豪華な4人が記念興行を勝利で飾った一方で、小原道由&後藤達俊が乱入し、健介との新たな遺恨がぼっ発した。しかし、健介オフィス陣営は“狂犬コンビ”との抗争を保留。今後の展開は果たして。 嵐の後にまた嵐。風雲急を告げる展開だ。 新日プロ参戦時に“外敵四天王”と呼ばれた天龍、みのる、高山と初めて合体し、旗揚げ一周年記念興行に臨んだ健介。この日は川田利明、ノアの齋藤彰俊、ゼロワンMAXの大谷晋二郎、ドラディションの吉江豊と8人タッグで激突した。 序盤から逆水平、ラリアートなどパワーあふれる攻撃を繰り出していった健介。しかし、味方であるはずのみのるに3カウントを阻止されると激こう。相手チームをそっちのけでみのるに攻撃を仕掛けたが、天龍、高山に誤爆。戦前みのるが予告した通り、“外敵四天王”は空中分解の危機に陥った。 しかし、それでも4人は齋藤を捕獲し、みのるがゴッチ式パイルドライバー、天龍が53歳、健介がノーザンライトボムと怒とうの三連撃。最後は高山がエベレストジャーマンを決め、3カウントを奪取してみせた。まさに嵐のような必殺技の連発で4人は初合体を勝利で飾った。 健介オフィス1周年記念の試合に勝利した健介だが、試合終了後には新たな嵐に巻き込まれた。 突如花道に現れた小原。健介がその姿に目を奪われると、今度は背後から後藤がイスで殴打した。これまた過去に新日プロマットで活躍した“狂犬コンビ”の登場でリング上は無法地帯。健介は2人からリンチされ「いつでもやってやるぞ」(後藤)と宣戦布告された。 もちろん健介が黙っているはずもない。「売られたケンカから逃げるわけにはいかない」と徹底抗戦の構えを見せた。 しかし、健介オフィスサイドは、無法者の挑発に慎重な姿勢。北斗晶社長は「せっかくの1周年記念を潰されたような、そんな気分です」と怒り心頭。さらには「ウチが相手にするような選手なのか? 仕事がほしいなら頭下げて来い!」とピシャリ。1周年記念の興行を土足で踏みにじられた北斗は乱入した“2匹の狂犬”を突き放した。 “外敵四天王”の豪華そろい踏みから一転、狂った2匹の犬の乱入で混沌(こんとん)としてきた健介オフィスマット。先の読めない展開となったが、果たして今後の行方は…。風雲急を告げる事態のぼっ発だ。
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スポーツ 2008年02月12日 15時00分
WWE クリス・ジェリコを破って王座を防衛したランディ・オートン。次なる相手はジェフ・ハーディか?
WWEが11日、東京・有明コロシアムでおよそ1年4カ月ぶりとなる日本公演を開催。WWEヘビー級選手権では王者ランディ・オートンがクリス・ジェリコを下し、防衛を果たした。この結果により、きょう12日の日本武道館大会でジェフ・ハーディとの因縁マッチが浮上してきた。 ファンから大ブーイングを浴びたオートン。逆に38回目の来日とあって日本のファンからの大声援を味方に付けたジェリコから、ライオンサルト、ウォールズ・オブ・ジェリコと得意技を次々と浴びせられて大苦戦。それでも、何とか試合の流れを手繰り寄せると、最後は必殺のRKOを炸裂させ、29分52秒におよんだ死闘を制した。 見事に防衛を果たしたオートンは、きょう12日の武道館大会で行なわれるバトルロイヤルの勝者を迎え撃つ。そのバトルロイヤルに出場するハーディと、オートンは現在激しいバトルを展開中。過去にはハーディから病院送りにされた借りのあるオートンにとってはリベンジの絶好機。ハーディが持つIC王座とのダブルタイトルマッチへの期待も膨らむ。 ハーディーとの遺恨清算マッチは実現するのか、はたまたオートンが大ヒールぶりを発揮して何か仕掛けるのか。きょう12日の武道館決戦からも目が離せそうにない。
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スポーツ 2008年02月12日 15時00分
WWE HHHとHBKのDX旋風が再上陸
DX旋風が再上陸!WWE日本興行初日のおおとりではトリプルH(HHH)とHBKことショーン・マイケルズによる伝説ユニット「DX」が大暴れ。1年4カ月ぶりとなる日本のリングでウマガ&ウィアム・リーガル組を撃破し、ファンを大熱狂させた。 まさにDXのショータイムだった。入場するやスタンディングオーベーションで迎え入れられた2人。手始めにHHHが得意のマイクパフォーマンスで四方の観客をあおるや、会場はホームリングさながらのムードに一変した。 試合になってもDXへの歓声は止まない。まずはHBKがあいさつ代わりのタイツ剥ぎ。回転エビ固めを仕掛けてきたリーガルのお尻を丸出しに。中盤には伝家の宝刀スウィートチンミュージックを連発。軽々とウマガとリーガルを吹っ飛ばした。 会場のボルテージは最高潮。最後は19分50秒、HHHがペディグリーでリーガルにトドメ。DXが黄金連携で3カウントを奪った。試合後はリングを隔ててHHHとウマガが視殺戦。きょう12日の武道館大会のラストマンスタンディングマッチで激突する両雄はけん制し合った。 2006年10月以来となる日本再上陸を果たしたDX。期待を裏切らない闘いぶりで集まった7650人のハートをガッチリわしづかみにし、初日のメーンをきっちり締めた。
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芸能 2008年02月12日 15時00分
小雪 熱愛説とタカビーぶり
初回視聴率17.3%と好スタートを切った小雪主演のドラマ「佐々木夫妻の仁義なき戦い」(TBS)だったが、その後はジリ貧で、スタッフは頭を抱え込んでいるとか。そんな中、小雪に“熱愛説”が浮上しているのだが…。 「小雪にとっては2年半ぶりのドラマ復帰で、失敗すれば“ドラマ女優失格”の烙印を押されてしまうとあって、初回から腹をくくっていたと聞きます」(テレビ誌記者) それは肌の露出にも表れていて、おきぬけの背中ヌードやエステでの肩出し、入浴シーンとこれでもかというほどだった。 「ところが第2回の視聴率は11.7%と大幅ダウン。『交渉人』(テレビ朝日)の主役、米倉涼子には負けまいと張り切っていただけに、本人はかなりショックを受けているようです。一時、タバコを控えていましたが、ここにきて再び吸う本数が増えてきているようです」(芸能ライター) その小雪に、ここにきて男の存在がささやかれている。 「相手の男の名はカリスマヘアメークとして業界では超有名な金原宜保氏。ピンとこない人には元祖巨乳アイドルの河合奈保子の夫と言った方が分かりやすいかもしれません」(同) 2人は渋谷bunkamuraで行われたケルティックウーマンのコンサート会場で、親密にしているところを目撃されているのだ。 「双方の事務所は“勘ぐられるような関係じゃない”と否定していますが、小雪が時折、金原氏の耳もとに口を当てて、仲よさそうにヒソヒソ話をしていたそうです。ただ演奏されていたのは静かな音楽ですから、ヒソヒソ話でも、ほかのお客さんにはとても耳障りだったようです。しかも会場は満席だったのに、彼らの前後左右は関係者用だったため空席だったそうで、小雪のVIPぶりに一般客はマユをひそめていたとか」(同) 小雪は5年前にハリウッド映画「ラスト・サムライ」に出演して海外でも高い評価を受け、その後も映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズでヒットを飛ばした。「結婚寸前まで行った坂口憲二と別れたのは、小雪が格の違いを感じたからという話もありますが、本当だとすると、ちょっと勘違いと言えるでしょうね」(同) 金原氏とは偶然、会場で会ったそうだが、2人がほかの観客に静かにしてくれと注意されたのはすでに有名な話。小雪にはなぜかタカビーさがいつも漂うようだ。
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トレンド 2008年02月12日 15時00分
降りる時は要注意 日比谷線築地駅のダブルエレベーター
東京メトロ日比谷線の築地駅には、地上とつなぐエレベーターが2基ある。しかも、びっくりするぐらいすぐそばにあり、1基は寺、1基は小学校に組み込まれるかたちで設置されている。 この“ダブルエレベーター”に関するナゾナゾもどきをひとつ。 Q.2基のエレベーターはそれぞれ地下から地上に昇るときは何の心配もいりませんが、地上から地下へ向かうときは注意が必要になります。さて、どうしてでしょう? 正解は、エレベーターごとに行き先のホームが決まっているから。 築地本願寺に隣接する1号機エレベーターを降りると、1番線のりばの銀座・中目黒・日吉・菊名方面ホームの改札前に出る。一方、中央区立京橋築地小学校に食い込んでいる2号機エレベーターは2番線のりば上野・北千住・東武動物公園方面に直結している。 行きたい方向とは異なるホームに向かうエレベーターに乗ってしまった場合はたいへんだ。いったん逆方向の改札を入ってからホーム中央まで進み、地下連絡通路の階段を降りて線路をくぐり、また階段を昇ってようやく目的のホームにたどり着く。エレベーターに乗ったことで逆に疲れるハメになる。 地下から地上に昇るときは間違いもクソもない。降車したホームによって乗るエレベーターが決まり、しかも地上に出れば道路一本隔てた向こう側にもうひとつのエレベーターが出現する。どちらが目的地に近いにせよ、横断歩道を数メートル渡ればいいだけの話である。 築地駅から電車に乗るときは要注意。
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レジャー 2008年02月12日 15時00分
共同通信杯 ショウナンアルバがV3
降雪により仕切り直しとなったクラシックの登竜門「第42回共同通信杯」(JpnIII 東京芝1800m)は11日、代替競馬として行われ、単勝6番人気の伏兵ショウナンアルバ(蛯名騎手)が1分47秒6(良)のタイムで優勝。クラシックの扉を力強くこじ開けた。サダムイダテン(5着)はじめ、スマートファルコン(7着)、サブジェクト(9着)などの人気馬は枕を並べて馬群にのまれた。 ショウナンアルバは休養を挟んで、破竹の3連勝を達成。まさに、順風満帆。前途は洋々としているが、課題も残った。 それは、父ウォーエンブレムのDNAを受け継いだ激しい気性。この日も、「装鞍所で鞍を置けず、厩舎に戻って装鞍した。走るからまだいいけどね」と二ノ宮師は周囲の笑いを誘った。 他馬より先に馬場入りしたのも、そうした気性を考慮してのこと。レースはオーナーメイトのショウナンアクロスが捨て身の大逃げ(前半1000m58秒5)を打って、“援護”した。仮に、スローペースになっていたら、勝敗の行方は分からなかった。 勝因は身内の援護射撃もあったが、蛯名騎手のファインプレーも見逃せない。「この先(クラシック)があるので、ケンカしてでも我慢させようと引っ張った」と道中は2番手グループの外め4番手を必至になだめながら進んだ。 「それでも、まだ力んでいたけど、前走よりはマシだった。夏に休ませたのが良かった。体も増えて(前走の若竹賞は20kg増)たくましくなった」と成長の跡を指摘する。一方、二ノ宮師も「折り合いを欠きながらも、控える競馬ができたのは収穫だった」と評価する。 もちろん、実力がなければ勝てない。それも、折り合いに苦心する粗削りな競馬で重賞タイトルをもぎ取ったのだから、潜在能力は相当高い。「これで馬の後ろで楽に我慢できるようになれば、終いはもっと切れる」とトレーナー。蛯名騎手と、二ノ宮師は二人三脚で仕上げていく決意を示した。 二ノ宮師は今から10年前、外国産馬のエルコンドルパサーで共同通信杯(積雪のため、ダート変更)を優勝している。そのエルコンドルは3歳の身でジャパンCを制し、4歳秋には仏・凱旋門賞で銀メダリストに輝いた。奇遇にも、雪に見舞われた中での初タイトル獲得は偉大な厩舎の先輩が歩んだ“蹄跡”とまったく一緒。新たなサクセスストーリーが始まった。
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レジャー 2008年02月12日 15時00分
噂の3歳馬 良血馬ポルトフィーノと未完の大器ティアップドラゴン
【京都】例年、牝馬の強豪が集う「エルフィンS」(オープン 芝1600m 11日)は筋金入りの良血馬ポルトフィーノ(牝、父クロフネ 母エアグルーヴ=栗東・角居厩舎)が1番人気に応えて優勝した。 やはりモノが違うのか。6月の阪神以来、8カ月ぶりをものともしない鮮やかなパフォーマンスだった。抜群のスタートから道中は2番手の外。4コーナー手前から先頭に立つや、余力十分の手応えで後続を2馬身半突き放してみせた。勝ち時計は1分36秒3(良)。 ここで2勝目を挙げないと桜花賞の出走権を得るには日程的にかなり厳しくなる。「取りこぼせないレースでした」武豊騎手は勝利の喜びよりも、むしろホッとした様子で馬上から降りた。「今日はゲートの出も良く、心配した折り合いもつきました。(勝負どころからは)無理に抑えることもないと思い、余裕を持って行きました。とにかく楽しみのある馬です」 角居師は不在だったが、次走は「チューリップ賞」(JpnIII 阪神芝1600m 3月8日)あたりになる模様。 【東京】11日(月)の新馬戦(芝2000m)は、直線大外から強襲したティアップドラゴン(牡、父アグネスタキオン、母ザラストドロップ=美浦・奥平厩舎=写真)が、豪快な追い込み勝ちを決めた。勝ちタイムは2分6秒0(良)。 手綱を取った田中博騎手は「今日は力だけで勝ってくれました」と自身の騎乗にはあくまでも謙虚。一方で、「ケイコの時からメリハリの利いた反応のいい動きをしていた」と手応えは感じていた。 4角13番手から繰り出した上がり3F34秒0の差し脚はメンバー最速。「追い出してから一気に反応した。すごい加速力だった」と同騎手。日程的に皐月賞出走は厳しいが、ダービーには出走させたい未完の大器だ。
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レジャー 2008年02月09日 15時00分
共同通信杯 アベコーの気になる本命馬は!?
10日(日)の東京メーンは「第42回共同通信杯」(JpnIII 芝1800m)。クラシックを目指す東西の精鋭がそろい踏み。とりわけ、ラジオNIKKEI杯2歳Sで強烈な末脚を見せたサダムイダテンの走りに注目が集まるが、そこは未知の面が多い明け3歳戦。アベコーこと阿部幸太郎はマイペースの先行策が打てる素質馬ショウナンアルバで一発逆転を狙う。 みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。 北京オリンピックに馬場馬術で、国内史上最年長の法華津寛さん(アバロン・ヒルサイドファーム)が出場することになったそうです。 来月3月で67歳。ソウル大会の時に63歳で馬場馬術に出場した井上喜久子さんを上回る記録的年齢。法華津さんは昭和39年の東京オリンピックにも出場。当時は障害飛越の代表選手。まさしく44年ぶりの快挙となったわけです。 人生の折り返し地点を過ぎて、オリンピック出場が夢などというと、ほとんどの人に一笑されるのが至極当然の世の中。人生は捨てたものではないよ、いくつになっても夢をあきらめないで…法華津さんのオリンピック出場は、全国の団塊の世代や、シルバー世代に、勇気と希望を与えてくれた気がします。 さて、あすの東京競馬のメーンは「共同通信杯」です。 過去の勝ち馬にはナリタブライアンやエルコンドルパサー。ジャングルポケットにアドマイヤムーン。競馬史に残る名馬が名前を刻んでいます。 ここ2年は続けてラジオNIKKEI杯2歳S組が優勝。今年は1、2着馬が参戦。なかでも主役はサダムイダテンです。4角大外最後方からクビ差まで猛追したラジオNIKKEI杯は確かに強烈なインパクト。とはいえ、時計の2分7秒0は、あまりにも平凡。長距離輸送、初めての左回り。課題も残っています。 東京は土曜の降雪が、日曜にもかかるという予報。馬場状態が気がかりです。重馬場と判断して本命をショウナンアルバにしました。 それというのも人気のラジオNIKKEI杯1、2着馬は、東京を意識するあまりに、仕掛けを遅らせる乗り方をしてきそうな気配。逃げるのはイイデケンシン。競り込んで行きそうな馬が見当たらず単騎逃げ。このケンシンの直後で楽に競馬ができそうなのがSアルバ。前走の若竹賞は休養明けで20kg増。やや急仕上げの印象。それでも余力を残して優勝。やや時計を要した馬場で芝1800m1分49秒1も立派です。自在に立ち回れるセンスの良さを兼備。叩いた変わり身と、3度目の1800m。一角崩しに期待です。
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レジャー 2008年02月09日 15時00分
共同通信杯(JpnIII 東京芝1800m 10日) 藤川京子 サダムイダテンがクラシックへ名乗り
共同通信杯は◎サダムイダテンがクラシックへ向け、一歩前進します。 新馬で3馬身差圧勝の余勢を駆って挑んだ前走のラジオNIKKEI杯2歳S。1戦1勝でいきなりの重賞挑戦、それでいて1番人気に推されたように関西でも指折りの評判馬といえますが、実際にレースでもそれに違わぬパフォーマンスを披露しました。 スタートで脚を滑らせ、最後方からの競馬。雨が降っていて重馬場でしたから、ちょっと致命的になったかもと思っていましたが、直線で急襲。すごい瞬発力で前の集団を飲み込み、サブジェクトにクビ差まで迫ったところがゴールでした。スローな流れなど、展開面を考えると勝ちに等しい内容といっていいですね。 今回は広い東京コース。跳びの大きいフットワーク、さらに、長くいい脚を持続できるので500m超の直線でどれだけの爆発力を見せるか、非常に楽しみです。前走後は放牧に出て、1月中旬に帰厩。順調に乗り込まれており、態勢は整いました。資質、完成度の高さでクラシック登竜門を難なく突破します。