やはりモノが違うのか。6月の阪神以来、8カ月ぶりをものともしない鮮やかなパフォーマンスだった。抜群のスタートから道中は2番手の外。4コーナー手前から先頭に立つや、余力十分の手応えで後続を2馬身半突き放してみせた。勝ち時計は1分36秒3(良)。
ここで2勝目を挙げないと桜花賞の出走権を得るには日程的にかなり厳しくなる。「取りこぼせないレースでした」武豊騎手は勝利の喜びよりも、むしろホッとした様子で馬上から降りた。「今日はゲートの出も良く、心配した折り合いもつきました。(勝負どころからは)無理に抑えることもないと思い、余裕を持って行きました。とにかく楽しみのある馬です」
角居師は不在だったが、次走は「チューリップ賞」(JpnIII 阪神芝1600m 3月8日)あたりになる模様。
【東京】11日(月)の新馬戦(芝2000m)は、直線大外から強襲したティアップドラゴン(牡、父アグネスタキオン、母ザラストドロップ=美浦・奥平厩舎=写真)が、豪快な追い込み勝ちを決めた。勝ちタイムは2分6秒0(良)。
手綱を取った田中博騎手は「今日は力だけで勝ってくれました」と自身の騎乗にはあくまでも謙虚。一方で、「ケイコの時からメリハリの利いた反応のいい動きをしていた」と手応えは感じていた。
4角13番手から繰り出した上がり3F34秒0の差し脚はメンバー最速。「追い出してから一気に反応した。すごい加速力だった」と同騎手。日程的に皐月賞出走は厳しいが、ダービーには出走させたい未完の大器だ。