昨年6月1日から始まった2011年産の新馬戦は先週で終了し、当コラムでピックアップしてきた馬たちは述べ84頭。勝ち上がりは33頭で内OP馬は9頭。勝ち上がり率は3割9分と昨年より少し下がってしまった。複勝圏に入った頭数は2着が11頭、3着が10頭の複勝率6割4分とこちらも若干下がってしまったが、惜しい競馬をしている馬が多数いるので勝ち上がりを期待したい。勝ち上がり馬の中でクラシックやNHKマイルC路線へ進む予定の有力馬は、皐月賞がラジオNIKKEI杯2歳Sを勝ち、弥生賞2着のワンアンドオンリーや、朝日杯FSを3着し、若葉Sで2着となったウインフルブルーム。NHKマイルC路線は、シンザン記念、アーリントンCを勝ったミッキーアイルがおり、牝馬路線はフラワーCの勝ち馬バウンスシャッセ(皐月賞へ参戦の可能性あり)や、フェアリーSの勝ち馬オメガハートロック、フェアリーS、チューリップ賞をともに3着したリラヴァティがいる。ダート路線にはまだOP勝ちこそないものの、ローブデソワやファドーグ、ケルヴィンサイドなど楽しみな馬が多い。他にもラングレーやピオネロ、ワールドインパクトなど素質馬がおり、今後も注目していただきたい。
なお、2012年産の新馬戦が始まるまでの間、次週から特別編を公開予定。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。