今週から中山競馬場、阪神競馬場へ開催が替わり、今開催で現3歳世代の新馬戦は最後となる。今開催最初の中山デビューの注目馬は、3月2日(日)第5R芝2000m戦に出走予定のビューロクラート。馬名の由来は「官僚(仏)」。牡、鹿毛、2011年4月29日生。美浦・藤沢和雄厩舎。父ディープインパクト、母キャリアコレクション、母父General Meeting。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はシルク。愛馬会法人・シルクホースクラブの募集馬で総額4000万円。近親には同世代のクラシック候補・バンドワゴン(父ホワイトマズル)がいる。本馬は母系の血が強く出ており幅があり逞しい馬体をしているが、まだトモには緩さがある。それでも歩かせると適度な柔らかみがあり、前脚の可動域は広めで前駆の造りはバランスが良い。本格化は遅めになると思うが、先々楽しみな馬体の造り。なお、鞍上には北村宏司騎手を予定している。
阪神デビューの注目馬は、3月1日(土)第3Rダート1800m戦に出走予定のアルピニスト。馬名の由来は「頂を目指すもの。頂点を目指してほしいとの期待から」。牡、鹿毛、2011年2月27日生。栗東・石坂正厩舎。父シンボリクリスエス、母ギーニョ、母父サンデーサイレンス。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主は吉澤克己氏。2012年セレクトセール1歳市場において5250万円で落札された。近親には活躍馬がズラリ。01年エリザベス女王杯(GI)を勝ったトゥザヴィクトリー(父サンデーサイレンス)や、芝、ダートで重賞勝ちをしたサイレントディール(父サンデーサイレンス)、昨年ローズS(GII)を勝ち、3歳牝馬ながらJC(GI)で2着となったデニムアンドルビー(父ディープインパクト)など早々たる顔触れ。本馬は胸前が深く、肩から上腕にかけての筋肉も逞しい。トモには良質な筋肉が付いており、ヨロも発達している。全体的に厚みがありパワフルな馬体。なお、鞍上には浜中俊騎手を予定している。
※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。