今週から東京開催へ替わり、今年最初の東京デビューの注目馬は、2月1日(土)第5R芝1800m戦に出走予定のレッドシェリール。馬名の由来は「冠名+深く愛する(仏)。愛情に包みこまれた存在となるよう」。牝、鹿毛、2011年5月5日生。美浦・藤沢和雄厩舎。父ゼンノロブロイ、母マンダララ、母父Lahib。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主は東京ホースレーシング。愛馬会法人・東京サラブレッドクラブの募集馬で総額2000万円。半姉にはヴェルメイユ賞(GI)やオペラ賞(GI)を勝ち、全欧3歳牝馬チャンピオンに輝いたマンデシャ(父Desert Style)がおり、日本ではデビュー戦、2戦目と2着に入り、未勝利の身ながら500万下でも4着と好走したレッドベルフィーユ(父アグネスタキオン)がいる。本馬は牝馬らしい丸みがあり、脚長のすらっとした馬体をしている。長めの頸から胸前へと流れるラインはしっかりしており逞しい。筋肉の質、造りからキレる脚というタイプではなく、ゼンノロブロイ産駒の活躍馬に見られるそれで、良い脚を長く使うタイプだろう。顔は凛としたかわいらしい顔立ちで気性は良さそうだ。追い切りでは坂路をほぼ馬なりで51.7と良い動きを見せており、状態に不安はない。なお、鞍上にはG・ブノワ騎手を予定している。
京都デビューの注目馬は、2月2日(日)第6R芝2000m戦に出走予定のサンジェナーロ。馬名の由来は「ニューヨークのストリートフェスティバル名より。父、母より連想」。牡、黒鹿毛、2011年2月3日生。栗東・松田博資厩舎。父マンハッタンカフェ、母グレイトフィーヴァー、母父Kaldoun。生産は白老町・社台コーポレーション白老ファーム、馬主はキャロットファーム。愛馬会法人・キャロットクラブの募集馬で総額4000万円。兄妹にはダート中距離で3勝を挙げたテイクバイストーム(牝、父ファルブラブ)、芝中距離路線で4勝を挙げ、チューリップ賞(GIII)で5着に入ったラフォルジュルネ(牝、父スペシャルウィーク)、2012年弥生賞(GII)で3着に入り、皐月賞(GI)、菊花賞(GI)に出走したアーデント(牡、父ディープインパクト)と活躍馬が多い。本馬は胴伸びが良く均整の取れた好馬体をしている。繋ぎは程良い角度でクッションが効いており、スナップの返しにキレがある。皮膚は薄く代謝が良さそうで、内臓面に不安はないだろう。パワフルな走りの中にも柔らかさがあり、前脚の伸びはなかなかのもの。なお、鞍上には岩田康誠騎手を予定している。
※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。