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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(2/1東京・2/2京都)

 先週ピックアップした2頭。中山デビューの注目馬・エンジェルピースは、まずまずのスタートを切ると気合いを入れながら好位6番手の位置取り。道中は折り合いも付き流れに乗る。3、4コーナー中間から加速し始め直線に入る。直線ではじわじわと伸びるが、坂に差しかかるとトモがまだ緩いこともあって脚が鈍り、一度交わした相手にも差し返され9着。トモが緩いこともあるが、腹周りに余裕があり明らかに仕上がり途上といった状態であったが、それでも勝ち馬から0秒4差なら力はある。もう少し絞れてくればトモに多少の緩さがあっても勝ち上がれる素質を持っている。次走絞れてくれば。京都デビューの注目馬・シュネールは、スタートでやや遅れてしまうが、馬なりのまま流れに乗り 6、7番手の位置を取る。3コーナーからじわじわと上がっていき、4コーナーから外へ出し手応え良く直線に入る。直線入り口では早くも2番手まで上がり追い出されるが、現状ではシュッとした脚が使えず、止まってはいないものの後続に交わされ7着。3コーナーから外を回ったロスはあったものの、手応えの割に伸びなかったのはトモの緩さと適性の問題だろう。今回の走りや母系を考えるとやはりダートの方がベター。ダート変わりで狙いたい一頭だ。

 今週から東京開催へ替わり、今年最初の東京デビューの注目馬は、2月1日(土)第5R芝1800m戦に出走予定のレッドシェリール。馬名の由来は「冠名+深く愛する(仏)。愛情に包みこまれた存在となるよう」。牝、鹿毛、2011年5月5日生。美浦・藤沢和雄厩舎。父ゼンノロブロイ、母マンダララ、母父Lahib。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主は東京ホースレーシング。愛馬会法人・東京サラブレッドクラブの募集馬で総額2000万円。半姉にはヴェルメイユ賞(GI)やオペラ賞(GI)を勝ち、全欧3歳牝馬チャンピオンに輝いたマンデシャ(父Desert Style)がおり、日本ではデビュー戦、2戦目と2着に入り、未勝利の身ながら500万下でも4着と好走したレッドベルフィーユ(父アグネスタキオン)がいる。本馬は牝馬らしい丸みがあり、脚長のすらっとした馬体をしている。長めの頸から胸前へと流れるラインはしっかりしており逞しい。筋肉の質、造りからキレる脚というタイプではなく、ゼンノロブロイ産駒の活躍馬に見られるそれで、良い脚を長く使うタイプだろう。顔は凛としたかわいらしい顔立ちで気性は良さそうだ。追い切りでは坂路をほぼ馬なりで51.7と良い動きを見せており、状態に不安はない。なお、鞍上にはG・ブノワ騎手を予定している。

 京都デビューの注目馬は、2月2日(日)第6R芝2000m戦に出走予定のサンジェナーロ。馬名の由来は「ニューヨークのストリートフェスティバル名より。父、母より連想」。牡、黒鹿毛、2011年2月3日生。栗東・松田博資厩舎。父マンハッタンカフェ、母グレイトフィーヴァー、母父Kaldoun。生産は白老町・社台コーポレーション白老ファーム、馬主はキャロットファーム。愛馬会法人・キャロットクラブの募集馬で総額4000万円。兄妹にはダート中距離で3勝を挙げたテイクバイストーム(牝、父ファルブラブ)、芝中距離路線で4勝を挙げ、チューリップ賞(GIII)で5着に入ったラフォルジュルネ(牝、父スペシャルウィーク)、2012年弥生賞(GII)で3着に入り、皐月賞(GI)、菊花賞(GI)に出走したアーデント(牡、父ディープインパクト)と活躍馬が多い。本馬は胴伸びが良く均整の取れた好馬体をしている。繋ぎは程良い角度でクッションが効いており、スナップの返しにキレがある。皮膚は薄く代謝が良さそうで、内臓面に不安はないだろう。パワフルな走りの中にも柔らかさがあり、前脚の伸びはなかなかのもの。なお、鞍上には岩田康誠騎手を予定している。

※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。

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