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スポーツ 2020年03月15日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ワフー・マクダニエル」最も成功したインディアン・レスラー
子供の頃、プロレスごっこでワフー・マクダニエルのトマホーク・チョップを真似た人もいただろう。入場時にかぶるインディアンの羽根飾りも印象深かった。しかしながら日本では、アメリカのようにレジェンド級の人気を獲得するには至らなかった。※ ※ ※ この頃はあまりインディアン・スタイルのプロレスラーを見かけなくなった。 かつては若手時代のアントニオ猪木が、テレビドラマ『チャンピオン太』出演時にインディアンの“死神酋長”を演じ、平田淳嗣が海外修行時にインディアンの“サニー・トゥー・リバース”を名乗ったように、日本でもわりとポピュラーなものだった。 しかし近年では、90年代前半にWWF(現WWE)で人気を博したタタンカや、80年代前半にリッキー・スティムボートとのタッグで鳴らしたジェイ・ヤングブラッドあたりまでさかのぼらねばならない。 2007年にIWGPタッグ王座を獲得したトラヴィス・トムコ(タイトル獲得時のパートナーはジャイアント・バーナード)はインディアンの血を引き、それに由来するタトゥーを施していたが、羽根の飾り物などのコスチュームは使用していない。「流行語にもなった『インディアン嘘つかない』のフレーズから、日本ではどこかコミカルなイメージがあるものの、アメリカにおいては歴史や人種の絡む重いテーマです。かつては“開拓民を襲ったヒール役(悪玉)”やあるいは“略奪された先住民への判官びいき的なベビーフェイス役(善玉)”と、土地柄によってどちらもできる、ある意味では便利なギミックでしたが、近年は人権意識の高まりもあって安易に手を出せないのかもしれません。また、情報化の進んだ現代では偽のインディアン・ギミックはすぐにバレてしまうので、やりづらいというのもあるでしょう」(プロレスライター) 実はヤングブラッドも出自はメキシコ系で、それがインディアンを名乗ったとなれば、昨今なら大きな批判を浴びかねない。 インディアン系で最も成功したレスラーといえば、これはもうワフー・マクダニエルで間違いなかろう。 オクラホマ州出身の純血インディアン。なお、オクラホマとはインディアンの言葉で“赤い人々”を意味し、もともとはインディアン各部族を全米各地から強制移住させる目的でつくられた州であった。★50歳を超えてもメイン級で活躍 学生時代にアマレスとアメリカンフットボールで名を成したワフーは、卒業後にAFL(のちにNFLと合併したアメフトのプロリーグ)へ所属。’61年頃からはシーズンオフにプロレスのリングへも上がるようになった。 ’69年にプロレス一本となってからは、全米各地でメインイベンターとして活躍。米プロレス専門誌のベビーフェイス部門では、長きにわたってランキングのトップ10圏内に名を連ねていた。 得意技は、手刀を相手の脳天に叩きつけるトマホーク・チョップ。大きく振りかぶって打ち下ろす様子を、インディアンの使う斧(トマホーク)に見立てた命名である。 しっかり間をとってからチョップを放つ際に、観客が「ワーオ!」「フーッ!」と合いの手を入れたことから、これを合体させて「ワフー」のリングネームになったという(本人がチョップを放つときの叫び声に由来するとの説もある)。 50歳をすぎるまでメイン級で活躍していたことからも、いかにアメリカでの人気が高かったかがうかがえよう。ワフーの人気にあやかって、それを真似た選手が増えたという面もあったはずだ。 一方、日本においては、初来日の国際プロレスでストロング小林からIWA世界王座を奪取したり、全日本プロレスでは遺恨のあったアブドーラ・ザ・ブッチャーとの対戦が組まれたり、アメリカでの評価を受けて特別扱いがなされたが、それにふさわしいだけの人気獲得には至っていない。「アメリカで人気がありすぎたため定期的に来日参戦するのが困難で、ファンが付きづらかったということもあったでしょう。しかも、ラフファイト主体で試合運びは単調。実はアマレス仕込みのテクニックに長けており、グラウンドでの相手のさばき方などは見事なものなのですが、当時としては地味な印象は拭えませんでした」(同) しかし、それよりも大きかったのが日米の文化の違いであろう。 アメリカにおけるインディアンと白人社会の確執や葛藤。前述した「インディアン嘘つかない」も初出となったドラマ『ローン・レンジャー』では、その前段として「白人嘘つき」というセリフがあった。 白人にだまされて土地を奪われたインディアンの悲哀とワフーの人気は表裏一体で、そこのところを日本人が理解するのはやはり難しかったようだ。ワフー・マクダニエル***************************************PROFILE●1938年6月19日生まれ〜2002年4月19日没。アメリカ合衆国オクラホマ州出身。身長183㎝、体重120㎏。得意技/トマホーク・チョップ、トマホーク・ドロップ。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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社会 2020年03月15日 07時00分
やくみつるの「シネマ小言主義」 伝説の名女優を演じ切ったレネーに喝采!「ジュディ 虹の彼方に」
本年度のアカデミー賞主演女優賞に輝いた本作。往年の名ミュージカル女優、ジュディ・ガーランドの後半生にスポットを当てた映画です。ラスト7分、最後のステージで歌う、渾身の『オーバー・ザ・レインボー』には、あやうく泣きそうになりました。 自分は、もともとジュディが大好きでして。’69年に亡くなっているので、残念ながらリアルタイムでは見ていないんですが、彼女が主役のドロシーを演じた『オズの魔法使い』をはじめ、数々のミュージカル映画にドハマりしました。 ジュディが好きすぎて肉筆のサインも手に入れましたし、関連物を買い漁りましたね。彼女がきっかけで、40〜50年代のMGM時代のミュージカル映画のサントラ盤をどれだけ聴いたか。 もちろん、ジュディの評伝なども読んでいて、だから今回の映画ではバッサリ切り捨てられた部分、たとえば、何番目かの旦那が献身的に尽くしたとか、昔の共演者が力を尽くして彼女を助けようとしたなどのエピソードは、あえて描かれていないのも気付きました。 本作で描かれるのは、ひたすら朽ちていくジュディ…といっても享年47歳ですから、まだ若いんですが。その描写に絞り込んだことが功を奏していると感じます。 本作でも、幼い頃から様々なハラスメントを受け、食べものもろくに食べずに体型を維持し、休みなく働いたなどの思い出が語られますが、実際はもっと悲惨。評伝によると、プロデューサーの性奴隷であったし、ドロシー役でのとろんとした目つきは薬中毒の証だとも…。日本でいうと、美空ひばりの子役時代のような存在だった彼女は、当時の米ショービズ界の光と影を体現していたんですね。 逆に、“ジュディオタク”の自分も知らなかったのですが、パンフレットによると、当時、そして今もなお彼女が「ゲイのアイコン」であること。抑圧と挫折に苦しみ、それでも立ち向かうジュディに、ゲイの人々は深く共感しているのだとか。自分が泣きそうになったラストシーンでは、その事実が鍵を握りますので、パンフもぜひ一読を。 それにしても、主演のレネー・ゼルウィガーの歌の上手さには驚きました。歌だけでなく、独特の訛り、声色、癖まですべてマスターしたそうですが、「そっくり」を超える迫真の演技力。アカデミー主演女優賞を獲得するだけのことはあります。昨年末には、「AI美空ひばり」が話題になりましたが、「AIジュディ」を待たずとも、奇しくもジュディの享年と同じ年のレネーの熱唱で、十二分に満足できました。_____画像提供元(c)Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019----------------------------■ジュディ 虹の彼方に監督/ルパート・グールド 出演/レネー・ゼルウィガー、ルーファス・シーウェル、マイケル・ガンボン、フィン・ウィットロック、ジェシー・バックリー他 配給/ギャガ 3月6日(金)全国ロードショー。■ミュージカル映画のスターとしてハリウッドに君臨したジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)は、遅刻や無断欠勤を重ねた結果、映画出演のオファーが途絶える。その後、巡業ショーで生計を立てる日々を送るものの、借金が増えるばかりの彼女は、1968年、幼い娘や息子と幸せに暮らすため、イギリスのロンドン公演へと旅立つ。********************漫画家。新聞・雑誌に数多くの連載を持つ他、TV等のコメンテーターとしてもマルチに活躍。『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)レギュラー出演中
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社会 2020年03月15日 06時00分
食べ放題で男女2人がトングを使って乱闘騒ぎ もめた原因はカニの脚?
食べ放題は老若男女に人気があるが、海外では、食べ放題を巡って逮捕者が出る事件が起こった。 アメリカ・アラバマ州の食べ放題レストランで、若い女と年配の男がカニの脚を巡って乱闘騒ぎを起こしたと、海外ニュースサイト『Global News』と『Delish』が2月28日までに報じた。報道によると、2人は2月21日の夜、食べ放題レストランに訪れたそうだ。2人とも、いくつかの料理がある中で、カニの脚を食べようと、カニの脚を待つ列に並んだ。2人が列に並んだ時、カニの脚は全てなくなっており、新しいカニの足が補充されるまで10〜20分ほど待ったという。 カニの脚が補充された時、女が男の前に横入りしたそうだ。男は、横入りされたことに腹を立て、女に詰め寄ったことで喧嘩が始まった。警察によると、現場では多くの人が、女が横入りする場面を見たという。 最初は口論だったが、次第にヒートアップし、2人はレストランにあったトングを取り、取っ組み合いの喧嘩を始めたそうだ。2人は近くにあった皿も投げ合い、現場にいた人は『Global News』のインタビューに対し、「皿は至るところに砕け散り、まさにフェンシングの試合を見ているようだった」と話している。乱闘騒ぎを受け、店のスタッフが警察に通報し、2人は暴行の罪などで逮捕された。なお、2人の怪我の具合は分かっていない。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「周りにも多くのお客さんがいたはずなのに、2人は大迷惑」「詰め寄って、取っ組み合いの喧嘩をする前に、男は口頭で注意しなかったのか。2人とも大人気ない」「食べ放題でここまで熱くなれるのがすごい」などの声が挙がっていた。 食べ放題でのトラブルは海外だけではなく、日本でも多く起きているようだ。 今回の事件と同じように、横入りによるトラブルは多く見られるようで、「食べ放題に行き、その場で作ってくれるパスタの出来上がりを待っていたら次々に横入りされた。数人に横入りされた後、さすがに怒鳴ったけど、『自己中』だと言い返された」「きちんと列に並んでいたのに、おばちゃんの集団に横入りだと因縁をつけられ揉めたことがある」というトラブルが報告されている。 また、「食べ物をお皿にてんこ盛りに持った人が自分にぶつかってきて、自分の洋服が汚れ、注意したら泣かれた」というトラブルや、「SNSに載せるためか、明らかに食べきれない量をテーブルに運んでいる若者がいて、思わず注意してしまったらキレられた」というトラブルもあるようだ。 食べ放題は食べたいものを好きなだけ食べられるという自由があるだけに、一人ひとりがマナーを守りたいものだ。記事内の引用について「Buffet brawl over crab legs includes 2 people fencing with tongs, smashed dishes」(Global News)よりhttps://globalnews.ca/news/5004929/buffet-brawl-over-crab-legs-fencing-with-tongs/「A Fight Over Crab Legs Just Broke Out At An Alabama Buffet」(Delish)よりhttps://www.delish.com/food-news/a26574479/buffet-fight-over-crab-legs/
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社会 2020年03月15日 06時00分
本好きのリビドー
悦楽の1冊『内閣情報調査室 公安警察、公安調査庁との三つ巴の闘い』今井良 幻冬舎新書 840円(本体価格)★謎のインテリジェンス組織の全貌 5月にロシアで行われる対独戦勝記念式典に安倍総理が出席を検討中と聞く。そもそも日本と戦ってもいないくせに、習近平が閲兵する“抗日戦勝利”の軍事パレードをのこのこと訪れた朴槿恵のひどさとはもとより比較になどならないが、しかし組んでしまったのは国策の誤りだったとはいえ、一応、あくまでドイツは元・同盟国のはず。いわばその敗北を祝うイベントに笑顔で参加するのは心情的に、かつ対外的に与える印象としていかがなものなのか? と首をやや傾げざるを得ない。 だが、北方領土交渉打開の契機にとこれを強く首相に進言したのが、警察庁出身の北村滋・現内閣情報官だという。旧KGB出身のプーチン大統領と最近サシで会った彼は内閣情報調査室のトップ。常日頃スパイ天国と揶揄されがちな日本でCIAやMI6、モサドほどの機動性や攻撃性には欠けるが、総理の目と耳を支える最重要機関である。 その守備範囲が重なる公安警察、さらに公安調査庁との熾烈な駆け引きをはじめ、正直、ここまで手の内を見せてよいものかと疑いたくなるほど驚きの報告が連続する。中でもモリカケ騒動でいえば、カケのほうの影の主役、前川喜平・元文科次官が「貧困女性の生活実態を調査」のためと称して足繁く出会い系バー通いの事実が読売新聞にすっぱ抜かれるタイミングの問題や、中国当局が自国のスパイに下した指令書の戦慄的な内容まで本書は余すところなく教えてくれる。 それによれば日本は中国にとって依然“解放”されるべき対象であり、究極目的は「日本人民民主共和国」の樹立なのだとか。目下の急務は新型肺炎の感染拡大を封じ込めることだが、はるかに警戒すべきは、政界・マスコミはじめ各分野に工作がどう浸透しているか、だ。_(居島一平/芸人)【昇天の1冊】『実録女の性犯罪事件簿』(鉄人社/750円+税)は、本誌好評連載『男と女の性犯罪実録調書』から、女性が男に対して犯した性犯罪を中心に抜粋、文庫本化した1冊。著者はノンフィクションライターの諸岡宏樹氏。「逆淫行」「乳児遺棄」から「ストーカー」「痴情のもつれ」「ネオン街のトラブル」など全7章構成。取り上げている事件には、ニュースで報道され、話題になったものも少なくない。「逆淫行」の章の「小6男児を籠絡した22歳シングルマザー」は昨年1月、香川県高松市で起きたが、犯人の女性が「美しすぎる」と一部で騒がれた。現在もネットで閲覧できる彼女の容姿は、確かにかわいい。「逆淫行」のケースでは、名古屋の中学校音楽教師が教え子の男子生徒に夢中になり、地元紙に不適切な関係をすっぱ抜かれた事件も所収している。 この他、「SMプレーの行き過ぎで男を死亡させたグラドル」(痴情のもつれ編)、「遊び人の彼氏を殺すまでの経緯をブログに綴っていたデリヘル嬢」(ネオン街のトラブル編)など、恐ろしい内容ばかり。 性犯罪というと女性が一方的に被害を受けると想像しがちだが、どっこい加害者となる女たちの情念、執念深さ、ドロドロぶりは男のソレよりすさまじいのでは、と思ってしまう。 確かにストーカーの事例などは、女のほうが数も、泣き寝入りする被害者も多いかもしれない。この本に取り上げた事件も、ほんの氷山の一角?(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)【話題の1冊】著者インタビュー 清野とおる東京怪奇酒 KADOKAWA 1,000円(本体価格)★ハッキリと“おばけ”を_見る必要がある――怪奇現場で酒を飲むという“怪奇酒”ですが、恐怖のリアリティーがハンパないですね。やはり居酒屋で飲む酒とは違いますか?清野 酒屋やスナックでは、面白い出会いや刺激的な出来事は多々ありますけど、近頃はちょっとやそっとの奇人変人やトラブルでは動じられなくなっちゃいました。「この店はこうだな」とか「この客はこうだな」とか、ある程度、先の展開が読めてしまうので、どうにも物足りない。 街に対しては昔から“ドM”の姿勢で臨んでいるので、もっと動じたいし、もっとうろたえたいですね。「ウワー!! どうなっちゃうんだろう!!」と、心がかき乱されるような、未知なる刺激の中で飲酒したい。といっても、ヤーさん絡みの怖い店やぼったくり店とか、そういう類いの刺激は不快感しか残らなので求めてはいません。こうなったらもう“怪奇現場”に飲みに行くしかありませんよね!――心霊体験をすると、一方で幸運が舞い込むこともあるとか。清野さんと壇蜜さんとのご結婚も関係しているのでしょうか?清野 本書で描かれている『事故物件夫婦』のように、“怪異”とうまいこと共存することによって、幸運をキャッチされる人もいるようですが、僕に関しては無関係だと思います。明らかに運気が下がりそうな怪奇スポットを中心に巡ってますけど、漫画では描いていないプライベートで、俗に言う“パワースポット”的な場所にも、多々訪れているので、そっち関係でいつのまにやら運気が上がっちゃってた可能性が高いですね。怪奇スポットオンリーなら、今頃、僕はこの世にいないかもしれません(笑)。――ご自身には霊感がないそうですが、現場で変わったことはありましたか?清野 取材中、「このタイミングでこんなこと起こるか?」というような、あり得ない偶然は何度もありました。しかし、それが必然だという確たる証拠は何もないので、偶然の域は出ません。「偶然ではなく、必然だ! 心霊現象だ!」と断定するためには、やはり一度ハッキリと“おばけ”を見る必要がありますね。霊感のある人がうらやましすぎて、うらめしいです。――今後はどんな怪奇現場に行きたいと考えていますか?清野 場所はどこでもいいので、実体としてハッキリと目で見ることのできる“おばけ”が出現する場所があれば、ぜひ行きたいですね。そして、今まで培ってきた人生観や死生観がひっくり返るような体験をしてみたいです。読者の皆様、情報をお待ちしています。_(聞き手/程原ケン)清野とおる(せいの・とおる)東京都板橋区志村出身。東京都北区赤羽在住。携帯サイト『ケータイまんが王国』にて『東京都北区赤羽』を連載して注目を集める。現在は『モーニング・ツー』にて『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』、『SPA!』にて『ゴハンスキー』を連載中。
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ミステリー 2020年03月14日 23時00分
病気、災害、人の心の弱みにつけ込む悪徳霊能者や霊感商法
病気や災害などが発生すると、どうしても人は不安を抱き、心が弱ってしまう。そんな人の弱みにつけこんだ霊感商法はいつの時代も人々を苦しめてきた。 カルト教団や悪徳霊能者による霊感商法・洗脳と、占い師による占いや自社仏閣によるお祓(はら)いの違いだが、正直言ってあまりない。科学的な根拠がないという点では同じである。極論ではあるが、神社からもらうお札や、寺院で購入するお守りの効果は科学的に立証されたものではない。 ではなぜ筆者が、神社・仏閣や町の占い師を勧めて、もったいぶった悪徳霊能者を批判するかというと、その違いは動く金額にあると思う。お金とは人間を救う場合もあるが、破滅に追い込む場合もあることをもう一度自覚してもらいたい。莫大な金を徴収する霊能者や団体も問題だと判断しているのだ。 街角で占いのおばさんに鑑定してもらっても、せいぜい数千円から数万円であり、ちょっとした時間つぶしや迷ったときに背中を押してもらう金額としては適度な価格である。また、お寺でのお祓いや読経でも、お布施として包むのは数万円である。つまり、世の中の一般常識の金額の範囲内であり、その人の経済事情に致命的なダメージを与えない金額である。これぐらいの金額なら、まったく問題はないだろう。 身内が亡くなった時に、お金持ちの依頼者が高僧に頼んで戒名や読経をしてもらうことがまれにあるだろう。それであったとしても数十万円の範ちゅうであり、百万を超えることはほとんどない。この程度の金額ならば、依頼者が破綻することもない。いや、そもそも既存の神社寺院はその人の経済状況に合わせて、葬儀や法事、お祓いができるように体制を整えており、依頼者が困窮することはない。 ところが、悪徳霊能者やカルト教団の中には、一般家庭の相談者に数百万、数千万を請求する連中がおり、支払い能力がない場合はローンを組ませて払わせるというのだから、驚きである。心が弱っている人間を助けると言いながら、相手にローンを組ませて利益を得るとはまさに鬼畜の振る舞いではないか。結局そのローンが払いきれず自己破産や夜逃げ、自殺に追い込まれる被害者がいる。これは明らかに犯罪である。人々の屍の上に立つ悪徳霊能者やカルト集団を許してはならない。 街角の占いで数千円、数万円使うぐらいならば、大きな社会問題になることはない。それは占いという人類最古のエンターテインメントの料金としては”適切な価格”だと思える。恋に悩む女の子や、仕事や人生で苦しむ中高年の相談口として”良心的な占い師”は必要である。市井の心の癒やしとしての役割を果たす、”良心的な占い師”はあってしかるべきであると筆者は思っている。 だが、すがってくる相談者から財産や家土地を取り上げる悪徳霊能者やカルト団体は決して許すことはできない。 筆者は、オカルトを小説や映画の素材となる健全なエンタメとして改善したいと思って活動しており、インチキはインチキ、嘘は嘘、勘違いやトリックが判明したオカルト事例に関してはその真実を伝えている。犯罪を取り締まる警察官は、犯罪者ではない。オカルトのインチキを暴露し、真実を伝えている筆者は、オカルトを悪用している悪党とは違うのだ。今後も奴らとの闘いはエンドレスで続くが、真の不思議、真のお役目に世界中の皆が気付く日まで、筆者の啓蒙活動は継続していくだろう。(山口敏太郎)
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社会 2020年03月14日 23時00分
極東会会長逮捕! “武器庫”摘発の裏側
山口組の分裂抗争とは別に、テキヤ組織として最大規模を誇る極東会(東京)に対し、警察当局が牙を剥いた。3月3日、極東会の髙橋仁会長が静岡県警によって逮捕されたのだ。 容疑は銃刀法違反(共同所持)などで、昨年2月に静岡県の西伊豆町の住宅において拳銃12丁と実弾400発以上を保管したというもの。県警は、組織の“武器庫”だったとみて摘発に動いたようだ。 しかし、昨年3月には実際に拳銃を保管していた男(懲役10年の実刑判決)に指示したとして極東会系幹部が指名手配されており、業界内からは髙橋会長への逮捕に疑問の声が上がっているのも事実だ。「今回、押収された拳銃や実弾の数が大量だったために、県警は組織性を疑ったのだろうが、会長本人が組織内で拳銃の保管を指示することなど考えにくい。突き上げ捜査の一環だとしても、この段階で会長を逮捕するとは無理やりすぎるのではないか。指名手配犯が捕まらないから、業を煮やした印象は拭えない」(他団体関係者) 髙橋会長は平成27年に松山眞一・極東五代目の承認を得て、会長に就任。以後、組織を牽引し、業界内でも存在感を増していた。その影響で当局は警戒を強め、逮捕に至ったというのが実情なのかもしれない。
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レジャー 2020年03月14日 22時00分
女がドン引く瞬間〜隣人の部屋の壁から聞こえてくる音〜
ここ数年、ニュースなどでも騒音によるトラブルが大きな話題となっている。篤子さん(仮名・27歳)も、過去に様々な騒音に悩まされたという。 「以前、同棲していた彼にどうしても我慢できないことがありました。たまに遊ぶ時などは気がつかなかったのですが、一緒に住むことになり、ドアの閉め方が気になるようになったのです。彼はいつも玄関のドアをバンッとうるさく閉めます。そのたびに不快な気持ちになるので注意しても、一向に直すことはありませんでした」 それ以外にも篤子さんの彼は、足音や食器を洗う音などがうるさく、ストレスで別れてしまったという。 そんな音に敏感な彼女が過去、隣人にドン引きしたことがあるという。 「生活音だけでもストレスがたまるのですが、今までで一番困ったのが隣人のAVの音です。以前、住んでいたアパートは壁が薄く、夜になるとテレビの女性の声が聞こえてくるのです。しかも、普通の作品でなく、女性が強引に襲われるタイプの内容のようで、悲鳴ばかり聞こえてきてきました。隣人とはすれ違ったことがあり、真面目そうな人だったのでドン引きしました」 そのアパートに住んでいる時は、途中から耳栓をして過ごしていたという。写真・ freddie boy
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芸能 2020年03月14日 22時00分
NHK人妻女子アナお色気SEXフェロモン(1)
「プロ野球には、ファンが選んだ“夢の球宴・オールスターゲーム”というのがありますが、今のNHK自体、人妻女子アナたちの存在が、そんな感じです。華もあれば色香もあるベストナイン。早朝から深夜まで、まさに“オールスター”です」(女子アナライター)『NHKニュース7』平日担当の上原光紀アナ(28)は、つい先日、結婚が明らかになったばかり。「お相手は大学(慶応大)の先輩にあたる会社員。挙式・披露宴は今秋に予定しているそうです」(NHK関係者)「こんばんは、ニュース7です」 いつも、この挨拶で始まる『ニュース7』。「男性キャスター2人にはさまれる格好で頭を下げるのですが、彼女はいつも右足を半歩前に出して挨拶するんです。彼女の“やる気”と、男性アナには負けられないという“負けん気”がよく表れているシーンだと思います」(女子アナウオッチャー) 昨年、新元号発表の特別番組でも司会を務め、高視聴率をマークした。「局内では“持っている女”と呼ばれているNHKの期待の星です」(前出・女子アナライター) また、花弁を想像させるに十分な“半開きの唇”やヒップの“張り”も素晴らしい。「ライトのせいかもしれませんが、その唇がいつも“濡れている”ように見えるんですよね。姿勢もいいし、まさに、“NHKのマリリン・モンロー”。セックスシンボルですね」(芸能ライター・小松立志氏) そんな上原アナの結婚相手は、てっきり“例の男”と思いきや…。「上原アナは昨年4月、写真週刊誌にこれまた大学の先輩でバスケットボール選手の商社マンとの“尻揉まれデート”をスクープされましたが、どうやら、結婚相手は“別の先輩”ということです。見てくれも中身も“肉食系”ということです」(スポーツ紙記者) 現在『おはよう日本』でMCを務め、3月30日から『ニュースウオッチ9』を担当することが決まっている和久田麻由子アナ(31)も、まだまだ“新婚さん”。「昨年2月、早大競走部出身の元箱根駅伝ランナーと結婚しました」(前出・NHK関係者) 1月から月イチ放送がスタートした五輪特番『2020スタジアム』でも進行役を務めている。「昨年、大晦日の『紅白歌合戦』では総合司会を務めましたが、これは彼女がニュースもやれば歌番組の司会もできるということを内外に示す格好となりました。加えて、今年は五輪番組のMCを務めることが確実。もう局内にライバルはいません」(同) 早起きが苦手な視聴者が“録画”するほど熱狂的なファンの多い和久田アナは、東大経済学部卒という超エリート。「愛称は“わくまゆ”。ビジュアルも完璧です。バタくささを感じさせるのは、祖父がフランスの血を引いているからです。一時、局内で“NHKの滝クリ”と呼ばれていたのは、そのせいです」(前出・女子アナライター) ここにきて、画面から人妻の色香がプ〜ンとニオってくるシーンが多くなったと言われている和久田アナ。新キャスター発表会見に臨んだ際は、「1つ1つのニュースを肝の部分まで深掘りしてお伝えしたい」 と気合い十分の表情を見せたが、こんな指摘をする声もある。「子作り、妊活です。最低でも向こう1年間は“ナマ中出し”はタブーです」(制作関係者) 幸い? 夫は海外赴任と報じられている。「それでも、2、3カ月に1回ほどのペースで妻の顔を見に帰って来ているようです。そこで“濃厚接触”なんてことになったら、妊娠することもある。ですから、“ナマ”はいけません」(前出・小松氏)(明日に続く)
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芸能 2020年03月14日 21時45分
紅白でSMAP再結成を狙うNHK
元SMAPの香取慎吾(43)が、4月4日放送のNHKの音楽番組「SONGS」に出演することを、各スポーツ紙が報じた。 各紙によると、香取が地上波の音楽番組に出演するのは、2016年3月12日にSMAPとして出演した同局「震災から5年 “明日へ”コンサート」以来4年ぶり。 香取は今年1月、自身がプロデュースした初のアルバム「20200101」でソロ歌手デビュー。 番組では、同アルバムの収録曲の中から数曲を歌唱したほか、アルバムの制作現場や、アートの創作現場にも潜入。17年に「新しい地図」として活動をスタートさせてからの2年半で、香取が何を考えてきたのか、ロングインタビューで胸の内を明かすというのだ。「このところ、NHKは元SMAPの3人に歩み寄っている。そんな流れからすると、なんとかして3人をおおみそかの紅白歌合戦に出したいと思っているのでは」(音楽業界関係者) SMAP時代の最後の紅白出場は2015年。以後、元SMAPのメンバーたちは紅白のステージから遠ざかっているが、出場すれば確実に話題にはなる。 香取と同じく、今年1月には木村拓哉(47)がアルバムを発売しソロ歌手デビューしたが、先月、同番組に出演していた。「キャスティングからすると、NHKとしては今年の紅白でSMAPの再結成を狙っているのでは。となると、そのうち同番組で木村と香取の共演もあるのでは。あとは、3月いっぱいでジャニーズから独立するが、今後の歌手活動が頭にない中居正広をどう口説くかがカギなのでは」(芸能記者) 解散を惜しんでいるファンたちにビッグプレゼントを届けてほしいものだ。
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芸能 2020年03月14日 21時30分
【放送事故伝説】時代劇に映ってはいけないものが映った!?
3月8日放送のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』にて、「映ってはいけないものが映った」として話題になった。 この日、第8話の放送終盤にて、戦国時代の風景が映るシーンがあるのだが、なんと、その道には明らかにトラックが通った轍(車が通った跡)が映り込んでいたのである。ネットでは、「いいシーンなのに台無し」「この時代にもトラックがあったのか?」と一部で話題になった。 さて、この手の「時代劇に映りこんではいけないもの」が映った放送事故は、最近はCGの発達などでキレイさっぱり消すことが可能なものの、昭和から平成中盤までは、近代的な建物は「極力映らないよう」配慮していた。しかし、それでも映り込むことはあり、『水戸黄門』(TBS系)では、電柱が映り込んだり、飛行機雲が映り込んでしまったというパターンは少なくない。 また、2016年に放送されたNHK大河ドラマ『真田丸』は、予告編にて登場した赤ん坊に、戦国時代にはないはずの紙オムツ「パンパース」を着込んだ姿が映り込んだり(なお、この紙おむつは本放送ではCG処理で消されている)、公式ホームページの写真にバミリテープ(映像業界で立ち位置を確認する際に使用されるテープ)が映り込んでいたり、その手の放送事故が少なくなかった時代劇として知られている。 なお、この「近代的な道具は映り込んではいけない」というお約束をうまく活用したのが、昭和の大ヒット時代劇「必殺シリーズ」(テレビ朝日系)の、のスペシャル版『必殺忠臣蔵』(1987年放送)である。なんと、この作品では、元禄時代(1688年~1704年)にも拘わらず、当時の飛脚の超人的な脚力を表現するために、新幹線が飛脚と並走するシーンが描かれたのである。 もっとも「必殺シリーズ」は、演出の一つとして、バズーカ砲やレーザー兵器、潜水艦なども登場する時代劇であり、一概には言えないかもしれないが、時代劇の特徴をうまく突いた秀逸な演出と言えよう。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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外国人観光客と“歴女”を狙う京都の豪華カプセルホテル事情
2017年03月21日 15時00分
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社会
安倍首相、小池都知事がなんぼやねん! 芸人・西川のりお 吠える「大阪人の本音」(1)
2017年03月21日 14時00分
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芸能
なかなか進展しない清水富美加の出家騒動
2017年03月21日 14時00分
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ミステリー
幽霊を捕まえた人には3万円! 「ランツフートの幽霊騒動」
2017年03月21日 14時00分
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レジャー
本当にあった怖い彼氏(19)〜別れた後の妄想を語る恋人〜
2017年03月21日 13時50分
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芸能
ドラマ終了で主演映画公開に不安を残したキムタク
2017年03月21日 13時10分
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芸能
バラエティ番組で人気急上昇中の大石絵理に注目
2017年03月21日 12時17分
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アイドル
人気グラビアアイドル5人のVRが発売『接写以上、接触未満』の迫力映像
2017年03月21日 12時10分
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芸能
笑い飯、天平衣装で地元奈良をアピール
2017年03月21日 12時00分
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芸能
激震! SMAPに続き「嵐」解散危機 櫻井翔vs松本潤派(1)
2017年03月21日 12時00分
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芸能
芸歴20周年を迎えた佐久間一行、ライブは一発目のネタは“一番楽しいところ”
2017年03月21日 11時40分
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レジャー
ハッシーの地方競馬セレクション(3/22)「第40回京浜盃(SII)」(大井)
2017年03月21日 11時30分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分