春川亜美(23歳・仮名)
私の彼は普段、温厚な人なのですが、スポーツを観戦している時や、物事が思い通りにいかない時などは気性が激しくなります。でも私に対しては強い怒りをぶつけたことはなく、安心していました。でも一度、怖くなったことがあったのです。
以前、お酒を飲みながら、お互いの過去の恋愛について話していた時のことです。彼は過去にこっぴどいフラれ方をされたらしく、別れた後に彼女へ復讐を行ったと話し始めました。その方法というのが、通販でウジ虫の卵を大量購入し、ドアポストに仕込んで孵化させるとか、自転車のサドルに液体洗剤をつけておくというもの。液体洗剤は、座ってしまうと服の布を通じて薬品が皮膚に到達し、やがて炎症を起こしてしまうそうです。でも一通り話した後、彼は最後に「もちろん冗談に決まってるじゃん。本気にしないで。そんなことしてないから」と言われました。
とはいえ、それが妄想なのか、実際にやったのかはわからないですからね。それと彼は「でも、もし亜美にフラれたらやっちゃうかもね。俺、ムカついた相手は一生許さないタイプだから。どこまでも追いかけて、復讐するよ」って笑いながら言うのです。そしてまたその後に「冗談だって！ そんな怯えた顔しないで。亜美が裏切るわけないからね」と。
まだ彼とは別れていませんが、ふとした時にそれらのやりとりが頭に浮かびます。もし別れ話を切り出したら、彼がどんな行動に出るのかと考えると、やっぱり怖くて、私からは別れを言い出せない状況になっています。
(取材/構成・篠田エレナ)
写真・Hjorthefoto
私の彼は普段、温厚な人なのですが、スポーツを観戦している時や、物事が思い通りにいかない時などは気性が激しくなります。でも私に対しては強い怒りをぶつけたことはなく、安心していました。でも一度、怖くなったことがあったのです。
以前、お酒を飲みながら、お互いの過去の恋愛について話していた時のことです。彼は過去にこっぴどいフラれ方をされたらしく、別れた後に彼女へ復讐を行ったと話し始めました。その方法というのが、通販でウジ虫の卵を大量購入し、ドアポストに仕込んで孵化させるとか、自転車のサドルに液体洗剤をつけておくというもの。液体洗剤は、座ってしまうと服の布を通じて薬品が皮膚に到達し、やがて炎症を起こしてしまうそうです。でも一通り話した後、彼は最後に「もちろん冗談に決まってるじゃん。本気にしないで。そんなことしてないから」と言われました。
とはいえ、それが妄想なのか、実際にやったのかはわからないですからね。それと彼は「でも、もし亜美にフラれたらやっちゃうかもね。俺、ムカついた相手は一生許さないタイプだから。どこまでも追いかけて、復讐するよ」って笑いながら言うのです。そしてまたその後に「冗談だって！ そんな怯えた顔しないで。亜美が裏切るわけないからね」と。
まだ彼とは別れていませんが、ふとした時にそれらのやりとりが頭に浮かびます。もし別れ話を切り出したら、彼がどんな行動に出るのかと考えると、やっぱり怖くて、私からは別れを言い出せない状況になっています。
(取材/構成・篠田エレナ)
写真・Hjorthefoto
