「私が苦手なのは、聞いてもいないのに有名人との関わりをアピールしてくる人ですかね。誰々と一緒に飲んだことがあるとか、仕事をしたことがあるとか言いながら、わざわざ写真見せながら口説いてくるんです。私の経験上、大した能力のない人ほど、そういう自慢をしてくる人が多い気がしますね。そうしなければ、自分という価値を見出せないのかもしれません」
東京で生活する者ならば、有名人と繋がることは珍しいことではないと絵理さんは言う。にもかかわらず、それを飲みの席だけでなく、SNSでアピールしている男性は残念に思うのだという。
「有名人と一緒にいるからといって、自分まで凄いわけじゃないですよね。なのに有名人の名を使って、自分の承認欲求を満たそうとしてる人をたまに見かけます。特にSNSでは、何々をしたということよりも、有名人の誰々といたということを文の最初に持ってきていると『一緒にいるなんて凄いですね〜』と褒め称えて欲しいという意図が透けて見えちゃいますね。つまり人脈アピールとかに必死になっている人は、自分に自信がないことの裏返しのような気がして、私は引いちゃうんですよ。もっと別のことで私の気を惹いてほしい」
最近は、人脈だけでなく、プライベートや仕事の充実をアピールしたSNS投稿も嫌われてしまうという傾向にあるという。そのため、絵理さんのような女性の地雷を踏まないよう、SNSからあえて離れる男性も増えてきているようだ。
(取材/構成・篠田エレナ)
写真・Moyan_Brenn