「今の彼とは、友達の家で行われたホームパーティーで知り合いました。そのパーティーにて時間が深夜に差し掛かった頃、人気のない部屋で、唐突に彼から口移しでお酒を飲まされたんです。その瞬間は、おしゃれな照明と音楽などの雰囲気もあってか、すごくドキドキしたのを覚えています」
出会った日に親密な接触を図った絵麻さんは、すぐに彼と恋人関係となった。しかし、初対面で彼がしてきた行動は、その後もずっと続いたという。
「彼、なんでもかんでも口移しで私に食べさせてこようとするんです。お酒だけでなく、キャンディーやグミなどのお菓子。そして『熱いから冷ましてあげるね』と言って、一度口に入れたたこ焼きなんかも、キスをするふりして路上で口移ししてきます」
絵麻さんは潔癖症というわけではなかったが、あらゆる食べ物を口で運んでくる恋人に引くようになっていた。そして先日は、ついにその行動を拒否してしまったという。
「この前、彼にバレンタインチョコをプレゼントしたのですが、それも1度口に入れた後、べ〜ってチョコの乗った舌を出して、食べるようお願いしてきました。百歩譲って他の食べ物なら我慢できましたが、チョコは1度口に入れると人間の体温でネチョネチョになるじゃないですか。それがとても気持ち悪くて『お腹空いてないからやめとく〜』って断っちゃいました。いくら好き同士でも、受け入れられないことってあると思います」
そして今後、絵麻さんは恋人からの口移し行為を、勇気を出して拒否していくと話した。
(取材/構成・篠田エレナ)
写真・luisacontreras-87