「私の彼はとにかくケチというか節約家なので、普段からデートでも標準価格を支払おうとはしません。例えば、食事に行く際はクーポンを使えるところだけですし、映画を見る時は、遠回りしてでも金券ショップで前売り券を買ってからでないと劇場に行きません」
また彼の部屋へ遊びにいった際も、節約の様子を目の当たりにするという。
「彼の家でエアコンやクーラーをつけているのを見たことがありません。今の時期はかなり寒いので、厚手のコートを脱がないまま過ごすことになります。私も強く言える性格ではないので、黙って我慢してますね。そんな節約の中でも最も嫌なのが、トイレです。ある日、トイレを使わせてもらった際、便座をあげると水が黄色かったんです。最初は、彼が流し忘れたと思いました。でもそれからも、トイレを借りる度に、同じ状況に遭遇しました」
その後、真奈美さんは思い切って彼に尋ねてみると、水の節約のため、1度で流さないことを心がけているのだという。この習慣には、さすがの彼女もドン引きした。
「他の節約術なら、なんとか我慢できました。でもトイレを流さないのは、菌が繁殖しますし、不衛生じゃないですか。お金のためにそこまでする彼を、ちょっと受け入れることができません」
そのため、真奈美さんは彼の家の便座を開けるのが怖くなり、現在は、訪問前にコンビニなどで用を足してから行くようにしていると話した。
(取材/構成・篠田エレナ)
写真・Jonas B