トレンド
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トレンド 2008年12月15日 15時00分
「七福」(しちふく、居酒屋)
JR根岸線・桜木町駅から徒歩590歩 嘉永6年(1853)、神奈川沖に押しかけたペリー提督の乗っていた黒船は、じつは木造船だったといいます。黒塗りなので、勝手に鋼鉄製と思ってしまった。鉄は武力の象徴。 怯(おび)えれば柳も幽霊に変じる。度重なる開国の要請に困り果てた幕府は、それでも悪智恵を絞って横浜村も神奈川のうちと強弁。東海道から8km離れた所で港湾工事を開始して、誠意を示した。以来、米国には誠意の示しっぱなし、であることは心理学者岸田秀氏の著書に詳しい。万延元年(1860)には、野毛村も町に昇格。以降、横浜一帯は時代の要請を受けて発展の一途をたどることになる。 めぐり巡って第二次大戦。満州で病を得、地元民からもらった七福という丸薬で一命をとりとめた初代は、丸薬にあやかって「七福」を開店した。柳通りの暗がりの破(や)れ提灯は、ほのかに鰻の匂いを漂わせ、いまに至るまで酔客を誘いつづけております。 女将さんは、酒の吟味のためには全国の酒蔵を探訪、肴の研究にも余念がありません。名物の鰻や、ふぐ料理に甘んじることなく、鰯料理では鰯ガーリックという珍味の開発にも成功、ほかに野毛出身の俳優西岡徳馬、横綱白鵬(親方が横浜出身)、愛犬フクちゃん、活け花、瓢箪栽培と、きわめて多方面へご興味のあられる方らしいので、まだまだ七福の縁起は発展途上と拝察いたします。大隊も、中隊も、小隊も上陸OKでございます。予算3000円神奈川県横浜市中区野毛町1-6
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トレンド 2008年12月15日 15時00分
「武蔵屋」(むさしや、居酒屋)
JR根岸線・桜木町駅から徒歩470歩 佇(たたず)まいが、伊勢藤(神楽坂)。雰囲気が、金田(自由が丘)。気さくさが、まるます家(赤羽)。 あるはずのないそんな居酒屋が、ありました。知る人ぞ知る「武蔵屋」です。光栄にも、やっと知る人になれました。看板も、表札も、暖簾もないので1度目は探しても訪ね当たらず、2度目は姉妹がご高齢のため夏季は休業中ということでおあずけ。これが3度目の挑戦でした。お酒は3杯までと決まっております。おかずは5品のコースのみ。たまねぎスライス、おから、納豆、湯豆腐が順次、最後におしんこが出てまいります。 桜正宗の燗酒は、84歳の姉妹(のどちらかの方)が、コップの表面張力一杯に注いでくれます。3杯目の半ばを干したころでした。つと土瓶が寄ってきて中味が再び満たされます。驚いて、お姉さん(か妹さん)に「いいの?」と訊(たず)ねたら、「ん、いくない」というかわいいお返事。セーラー服の女子とも見紛(まご)う受け答えにのけぞってしまいました。 きびきびと働いて姉妹を助ける若い衆は、横浜国大生。以前は神大生。ともあれ卒業生から申し送りされるアルバイトというのも、いい感じ。一見(いちげん)なのにこんなに歓待されて、すっかり嬉(うれ)しくなった野毛の一軒目のお代が2200円。お一人様2200円というのも、お決まり。JR根岸線を挟んで、天を衝くランドマークと胸を衝くお値段の武蔵屋に一礼をして辞したのでありました。予算2200円神奈川県横浜市中区野毛町3-133
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トレンド 2008年12月15日 15時00分
「浜作」(はまさく、居酒屋)
JR根岸線・桜木町駅から徒歩530歩 横浜魚市場問屋一同よりと揮毫された22社連名の贈呈額が、座敷の壁面にどんと飾られている。日曜の夜に満員ということは、降りつける雨に顔色ひとつ変えないということは、みんな地元の方ですのね。 本寸法の割烹でした。お造りも、焼き物も、たいへん結構でした。この夜、20人からの注文を次々に捌(さば)いているのは細面の女将。いくらなんでもお一人ではと心配していたら、のっとご主人が現れた。コホン。あ、良かったです。隣の客から地元の話を聞かせていただきました。 全国各地にたくさん建てられている「近代美術館」なるものは、神奈川県鎌倉市をもって嚆矢(こうし)とすること。初代館長を務められた土方定一という方は…とにかく偉い方だったそうであります。なにかこの、全体に横浜って文化を大事にされてますね。野毛地区だけでも、2004年から雑誌「野毛通信」が、07年からは「野毛新聞」が刊行され、有料、無料を問わず、さまざまなパフォーマンスの告知で満載。飲食街も「野毛飲兵衛ラリー」を企画し、専用パスポートまで発行する凝りようは尋常ではありません。 無料の横浜ガイドマップ「旅うらら」も、そこらの急づくろいの町興しパンフレットとは雲泥の出来ばえだし。いかん、贈呈額の下の酔っ払いたちが急に立派に見えてきた。おまかせ寿司で締めます。雨が上がっても、この人たち結局だれも帰らない…。予算2500円神奈川県横浜市中区野毛町2-64
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トレンド 2008年12月15日 15時00分
「鳥しげ」(とりしげ、焼き鳥)
JR根岸線・桜木町駅から徒歩560歩 横浜中華街への乗り入れが済み、計画通り次は副都心線と結ぶべく渋谷で作業中の東急東横線。結線工事の資材置き場として使用されている、旧渋谷パンテオン(屋上にプラネタリウムを載せた渋谷を代表した映画館ビル)の土地明け渡し契約の発効日は、締結から50年後の日付けだった。そのころには百歳を超えているわが身を思えば、最高責任者も判子を押しやすかったことでありましょう。 野毛での待ち合わせは、にぎわい座と決まっている。おや水曜は定休日で、ロビーにも入れませんね。にぎわい座は、常打ち小屋とホール寄席との中間のポジション。週1回休むのは、らしいといえば、らしいですが。案内役の友人Y氏の贔屓(ひいき)は、にぎわい座から「鳥しげ」へという極楽コース。つまみの贔屓はマグロたたき巻き、肉みそレタス、イワシさんが焼き。女将さん、店を贔屓にしている様子のいいYを贔屓にしてるんじゃありますまいね、コノコノ。 野毛の居酒屋で、とっぴょうしもない人や著しく風紀を乱す人に会いません。ほんとはいるんでしょうけど、見せない。この点も、じつに浅草的です。浅草の六区と野毛は、興行物の絶頂とどん底をその目で見ています。だから都市としての成熟度が違います。向いのバー「葉巻&カクテル」にはまだ灯が入ってません。どっかに飲みにいって、上げ潮の塵のように引っかかってるんでしょう。これも盛り場としての成熟度と思ってよいのでありましょうか。予算2500円神奈川県横浜市中区野毛町1-25
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トレンド 2008年12月10日 15時00分
「私、テレビの味方です」後藤真希&DJ OZMA合体のススメ
5日放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)を見ていると、DJ OZMA(年齢非公表)が出演していた。年内で芸能界を引退することを発表しているが、今後どこに行くのか、何をするのか人一倍関心を持って見ている。 というのも、大きな視点からエンターテインメントを作れるからだ。2年前の紅白出場時のように物議を醸すこともあるが、それを含めて“音楽を通してのモノ作り”には一目置く必要がある。重大緊急記者会見では「才能ある方をプロデュースしたり楽曲提供していけたら」と語っていた。 それを聞いて、ビクンときた。実は、以前から彼がアイドルをプロデュースすれば、何かが起きるんじゃないかと感じていたからだ。これはまさに渡りに船! 望ましい展開になってきた。 聞くところによれば、DJ OZMAという人は各ジャンルの音楽にも精通し、かつアイドルというジャンルにも偏見を持っていないという。アイドルが楽曲をリリースする際の最大のウイークポイント。それは楽曲そのもの。「こんなもん、誰が聴くんだよ!?」という程度の代物が平気でジャンジャン発売されているのがアイドル歌謡界の実情だ。リリースされるだけまだマシで、歌い手は魅力的なのに楽曲自体が死んでいることが往々にしてある。作り手側に“発売イベントを行うための付属品”くらいの認識しかないのだろう。 そこでDJ OZMAにご登場願えないものか。この考えは数カ月前から温めていたのだが、そのきっかけは、彼がエイベックス入りするというニュースを聞いたからだ。エイベックスといえば、いわゆるアイドルはいない。でも、DJ OZMAと“彼女”が組んだら何かが生まれそうではないか? そう、後藤真希(23)だ。 後藤は今年6月、エイベックス移籍が発表されたが、以降、これといったことはしていない。一部報道によれば、毎日レッスン場に通い、「自分で曲を作って」いるという…。かなり嫌な予感がする。誰か止めてくれ。 だったら、四の五の言わずにDJ OZMAがプロデュースすればいい。せっかくエイベックスに移籍したのだから、ここで接点を使わないのは、あまりにもったいない。少なくともつんく♂(40)よりは相性が良さそうではないか。派手でセクシーで歌唱力に定評のある後藤真希を生かせるのはもはやDJ OZMAしかいないと思うのだが…。
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トレンド 2008年12月10日 15時00分
官能小説書評「触診 悪魔の婦人科医」嵐山鐵著、フランス書院
市立T病院に勤務する産婦人科医の藤木伸之は、外来としてやってきた檜山瑞希の美しさに一瞬にして心を奪われる。 ほほを紅潮させながら「下腹が痛むんです」と相談してきた瑞希に、医師の特権を利用した藤木の牙が襲いかかる。 《藤木は瑞希の奥を夢中で擦った。腫れあがったクリトリスをもみくちゃにし放尿したばかりの尿道口も刺激する。 「どうなんです、檜山さん。気持ちいいですか」「あ、あぁ、気持ち…、いいです」勝利の笑みを浮かべて、藤木もスパートに入った。「ダメっ、ダメえぇっ」可愛らしい泣き声をあげ瑞希が悶えた。「凄く敏感ですね。お汁の量も普通じゃない。やはり膣粘膜内に腫瘍があるようですよ」…》 清純だが人一倍感じやすい人妻が、淫らに堕ちていく様が興奮を呼ぶ。(税別667円)
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トレンド 2008年12月10日 15時00分
書評「ワーキングプア死亡宣告」巨椋修他著、晋遊社ブラック新書
福祉の世界では、決して表に出ない“隠語”ともいうべき言葉がある。 「母子家庭の子供は母子家庭になる。生活保護家庭の子供は生活保護を受けるようになる」 労働人口の25%にまで膨れ上がった働いても生きていけない人々「ワーキングプア」。この先進国ではびこる新しい種類の貧困について、3人の著者が若者たちの声を代弁する。 作家の巨椋修は「ワーキングプア」を恐るべき負の連鎖だとして警鐘を鳴らす。ロストジェネレーション世代として実体験を語るのは、フリーライターの犬山秋彦。妖怪研究家として本紙NMR(ナイガイミステリーリサーチ)でもおなじみ山口敏太郎による、大和魂からみた「ワーキングプア」問題も一読の価値あり。(税別720円)
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トレンド 2008年12月10日 15時00分
ブレスト式 必勝ロト6当選術
静電気に悩まされる季節が到来。静電気体質だからと愚痴っていたら件のD氏から静電気は体質と関係ないと断言された。 聞けば、着ているものとの組み合わせがすべてだという。意外だったのが靴。革靴は静電気を逃がしやすいが、合成皮革やゴム底のものは帯電してしまうため静電気を地面に逃がしにくいそうである。また靴底は高ければ高いほど電圧が高くなるらしい。 小生は、特にクルマとエレベーターに乗るときが恐怖なのである。対処法は、常時手袋をはめていること。それは無理というものだ。とにかく直接金属に触れる前に電気を逃がせばよい。壁や地面に一度触れ電気を地球に返す。そうすれば電気もわるさをしないはずである。 電気で思い出すのが電気ブラン。神谷バーオリジナルのブランデーベースのカクテルである。ものの本によると明治時代には電気という言葉が随分モダンな響きを持っていたとある。ビリビリとはこないが、最初の一杯はいつも痺れてしまう。今宵は、電気つながり。雷門をくぐり電気ブランで充電だ。 5等的中。連番継続。次回ブレスト数は、出現率11.8〜12.2%の数字群より抽出。ライン数20番台連番シフト。ブレスト数14・21・34ライン数2・3・6・7・15・17・22・23・24・25・26・27・28・29・30・31・35・36・37・39・41【(2)・(14)・(28)・(29)・(36)・(37)】【(3)・(6)・(26)・(27)・(34)・(36)】【(7)・(25)・(26)・(30)・(37)・(39)】【(14)・(17)・(21)・(22)・(35)・(41)】【(15)・(23)・(24)・(31)・(36)・(39)】○ブレスト式とは… ランダムな数字の配列をバックリーディング(裏読み)によって抽出する攻略法。出目の読みに乏しい任意の数字を選ぶときの有効なファクターとなる。<プロフィール> 本阿弥億千(ほんあみ・おくせん)安土桃山時代を愛するロト研究家としてホテルに根城を構える。週末は北鎌倉の工房で茶器を焼く日々。趣味は刀剣鑑賞。好きな言葉ウオーレン・バフェット「価格とは何かを買う時に支払うもの。価値とは何かを買う時に手に入れるもの」
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トレンド 2008年12月09日 15時00分
「夜景百景」新宿駅南口
午後11時半、JR新宿駅南口。毎日忘年会状態に突入したサラリーマン軍団が終電に乗り遅れまいと駅に急ぐ。道端で眼鏡の男性が「古代文書占い100円」と掲げて座っていた。 占いに興味はない。しかし、安すぎる。このあたりの相場は1件2000円。1人1件オール100円というから、“占いの百均(百円均一ショップ)”である。 仕事運を占ってもらった。「3000年前のイスラエルの文書か、1900年前のギリシャの文書のいずれかを選んでください」。占い方は、選んだ本でパッとページを開け、目をつぶって1カ所を突くというシンプルなもの。指先の文字はヘブライ語の「キー(なぜならばの意)」。 運勢は「あなたの考えていることは達成するであろう」と出た。どう使えばいいのか分からないが、ラッキーナンバーも教えてくれた。的中率を尋ねると「僕は普通ぐらいです」と控えめである。 時給に換算するとバイト代の3分の1ぐらいしか稼げないらしい。「本物の占い師は一切金を取らないといいます」(古代文書占い師)。鑑定料が安いほど信ぴょう性があるってこと? まあ、信じるかどうかはあなた次第。
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トレンド 2008年12月08日 15時00分
「川二郎」(かわじろう、うなぎ)
JR、東京メトロ東西線・中野駅から徒歩620歩 うなぎ串焼き一筋の店。鄙(ひな)びた空き地を囲んで建つ、中古レコード屋や同業他店の風情も申し分なく、期待はいやが上にも高まる。ひと通り(6串)ができるまでのつなぎに、燻製をいただきます。 作家の丸谷才一氏は、著書「食通知ったかぶり」(文藝春秋刊)のうなぎの章で、「東京ならまづ鰻。鮨よりも天ぷらよりも鰻だろう。(中略)東京の料理法で全国を席捲したものの随一はこれ(蒲焼)ではなからうか」としつつも、鰻の旨さの形容にどうにも物足りなさを覚え、探し続けた揚げ句、「ついにぴつたりの言葉が心に浮かんだ」と快哉を叫ぶ。「嬌柔(きょうじゅう)」。 私も、形容する言葉を探した。そして、ついにぴったりの言葉が心に浮かんだ。「郷愁(きょうしゅう)」。うなぎは、私の心に東北の寒村の小さな川を甦らせた。安比川。子供のころ、あの川のほとりで初めて熊を食った、鹿を食った、雉(きじ)を食った、鮎を食った、そして鰻を食った。藻の香りを含んだ鰻の、その清冽な川の味を忘れない。長じていま、川二郎のカウンターに停まって、この喉を落ちてゆくのはキンミヤの焼酎のストレートである。郷愁の虜になってしまった私には、キンミヤは川の水としか感じられなかった。少し飲みすぎたとすれば、そんな訳だ。予算1800円東京都中野区中野5-55-10
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「ほっとクリップ」昆虫写真展9月4日から
2007年08月28日 15時00分
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JR神田駅 トイレ案内看板の謎
2007年08月21日 15時00分
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お父さんのためのコスプレ講座
2007年08月20日 15時00分
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JR東京駅にある日本一のレーズンパン
2007年08月14日 15時00分
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JR新木場駅の巨大木製看板
2007年08月07日 15時00分
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JR巣鴨駅の冷やしおでん缶専用自販機
2007年07月31日 16時00分
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JR鶯谷ホームに散乱していたもの
2007年07月25日 16時00分
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有楽町線有楽町駅 イ・ビョンホン騒動
2007年07月17日 16時00分
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ヒットのヒント拡大スペシャル番外編「ラーメン缶戦争」
2007年07月17日 16時00分