スポーツ
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スポーツ 2020年01月01日 22時30分
ブシロードが「女子プロレス」に目をつけた理由
昨年12月1日にブシロードグループ傘下の株式会社ブシロードファイトが、女子プロレス団体を運営していた株式会社スターダムから、事業譲渡契約を締結したニュースは業界に激震が走った。 ブシロードグループは2012年に新日本プロレスを買収し、経営難だった同団体をV字回復させたのは周知のとおり。2016年には新会社キックスロード(現ブシロードファイト)を設立し、キックボクシングKNOCK OUTの運営にも乗り出している。しかし、キックボクシング事業は月1回以上は興行を打てないというプロレスにはない悩みが発生。那須川天心というキラーコンテンツが参戦しない大会は動員に苦戦した。木谷高明オーナーは「キックをやらない時期にそのスタッフを生かすにはどうすれば良いか?」といろいろな観点から考えた結果、女子プロレスに目をつけたのだ。 「ウチ(ブシロード)のファンにも導入しやすいんじゃないだろうか?」 発表会見では、ブシロードグループとスターダムのコラボ企画が少し発表されたが、これらの評判が高ければ若いファンを会場に呼び込むことが出来るというのが、ブシロード側の狙いである。今回の発表会見で、選手たちからは「希望」に満ちた表情が溢れていた。それはその後の選手たちによる積極的な発信に現れており、KNOCK OUTのリングに激励の花束を持ってきた岩谷麻優と中野たむは、靴を脱いでリングに上がっている。 「世界的にプロレスのみならず格闘技団体、他のスポーツも含めて、女子というのが非常に大きな位置を占めている。海外ですと『なぜ女子の試合が1試合も入っていないのか』と世の中の流れで言われてることもあり、『何もやらないでいいのか』とずっと思っておりました。ライブエンターテインメント部門というのは、ブシロードグループの中でも非常に重要な部門になっていますので、スターダムもその一員となってより大きくライブエンターテイメントというものをもっと世の中に発信していきたい。20代30代、場合によっては10代の人も来てほしい。女性には全年齢来てほしいですね。売上2億程度ですが2年で3倍の6億にしたい」 木谷オーナーのスターダムへの期待値はかなり高い。4.29東京・大田区総合体育館で開催されるビッグマッチ『東京シンデレラ2020』は、新日本の買収時やKNOCK OUTを旗揚げした時と同じく、グループ全体で成功に向けて盛り上げていくという。女子の他団体もかなり刺激を受けているようで、動員に苦戦が続いている女子プロレスというジャンルに再び光を当てたブシロードの存在は大きい。男子団体もようやく全日本プロレスやプロレスリング・ノアが活気付いてきただけに、まずはスターダムが大成功を収めることにより、業界全体の底上げに期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月01日 17時30分
エンゼルス、大谷を開幕投手に抜擢? 出血覚悟のトレード補強、過去の失敗もチーム戦略に影響か
エース、4番。名実ともに、エンゼルスは大谷翔平(25)のチームとなる。昨年12月、エンゼルスはオリオールズとの間で「4対1」の大型トレードを成立させた。オリオールズのエース、ディラン・バンディ投手の獲得である。20代前半の将来性豊かな4人の投手を放出しての獲得であり、「エンゼルスは2020年の地区優勝を本気で狙っている」と、ファンに改めて印象づけるトレードとなった。 「エンゼルスのオフの補強ポイントは明確でした。先発ローテーションをしっかり守ってくれるピッチャーです。先発投手が『あと2人』いれば、優勝争いに食い込める、と」(米国人ライター) 19−20年オフ、米FA市場の目玉投手と目されるゲリット・コールも狙っているという(19年12月時点)。しかし、エンゼルスは外部補強したバンディをローテーションの主軸に据えるものの、長期連戦の初戦、首位決戦など重要な試合は大谷を登板させていくつもりだ。エンゼルスは18−19年オフの補強で手痛い目に遭っている。その失敗を繰り返したくないからだ。 「年俸1100万ドル(約12億1000万円)プラス出来高で獲得したマット・ハービーが期待外れだったからです。近年、故障が続き、成績が低迷していましたが、代理人の売り込みを信じ、大型契約を結びました。エースとして期待して獲得した投手がコケると、チーム全体の士気が下がるんです」(特派記者) 投手の練習を再開させた大谷が、重要どころの先発を託されるのでは…。そんな予想も聞かれた。 「投手・大谷」の回復具合だが、長いイニングを投げられるようになるのは、GW明けとなりそうだ。しかし、バンディの獲得に絡めて、こんな情報も飛び交っていた。 「バンディは2年連続(18、19年)で勝利数よりも敗戦数のほうが多いピッチャーです。しかし、長いイニングを投げてくれる『イニングイーター』であって、先発、中継ぎ、クローザーとピッチャーの分業化も定着した野球界において貴重な存在です。チーム貢献度の高いピッチャーです。バンディが先発したら、中継ぎ投手を1、2人、確実に休ませることができます」(前出・米国人ライター) 大谷は、ローテーションの主軸として使いたい。しかし、ペナントレース序盤は短いイニングしか投げられない。通常の首脳陣の判断であれば、「先発投手の責任イニングである5、6回を投げられるようになってから」となるのだが、イニングイーターのバンディを獲得できたので、バンディが投げる試合ではその後に登板するリリーフピッチャーを減らすことができる。その分を大谷が先発する日に回せば、大谷を「ショートスターター」として、ローテーション入りさせることができる。これが、エンゼルスの序盤戦の戦略だ。 「ひょっとしたら、開幕投手もあるのでは?」 そんな声も現地では聞かれるという。 ショートイニングの登板なので、通常の先発登板ほどの体力消耗はない。翌日、「野手」としてのスタメン出場も可能だろう。 2020年は開幕投手、開幕第2戦は4番なんて「二刀流の復活劇」が見られるかもしれない。大谷にとって、2020年は飛躍のシーズンともなるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年01月01日 12時10分
2019年も暴走の張本勲氏 止めようと「喝」を入れた野球関係者3人
2019年も数多くの炎上を生んだ『サンデーモーニング』(TBS系)の「週刊御意見番」コーナー。張本勲氏の暴走は、相変わらずだった。 しかし、中には番組やネット上で張本氏に「喝」や反論した人物がいる。今回はそんな野球関係者を紹介しよう。・下柳剛氏(元福岡ダイエーホークス・日本ハムファイターズ他) 番組内ではっきりと「喝」を入れたのが、ダイエーや日本ハムで活躍した投手・下柳剛氏だ。7月21日の放送で張本勲氏が女子の陸上選手を見て、「太った選手誰もいないね、谷口さん」と、コメンテーターの谷口真由美氏にセクハラとも取れる嫌味を入れる。 すると、下柳氏は「すいません今、ハリさんに喝で」とコメント。場が丸く収まった。張本氏は安倍政権を支持しているだけに、「安倍憎し」を公然と口にし続ける谷口氏に嫌味を入れたのかもしれないが、真意はわかっていない。・王貞治氏(福岡ソフトバンクホークス球団会長) 2019年初回の放送にゲスト出演した元巨人選手・監督で福岡ソフトバンクホークス球団会長の王貞治氏。張本氏とは巨人時代ともにプレーし、仲が良かったと言われる。 しかし、選手への態度は異なっており、1月の放送で菊池雄星(シアトル・マリナーズ)が英語でスピーチする様子を見た張本氏は「何だ、大してうまくないね」と話すと、王氏は「大したもんですね、志を持っていたんですね」と褒め称える。 さらに、箱根駅伝で優勝候補の青山学院大学が5連覇を逃したことについて、「原晋監督がバラエティ番組に出過ぎ」と批判した張本氏に対し、王氏は「負けたら何を言われても仕方ない」と前置きした上で、「復路は見事だった」と頑張りを褒め称えた。 盟友関係ながら、全く意見の異なる二人だが、視聴者は王氏の懐の深いコメントに共感した。・ダルビッシュ有(シカゴ・カブス) 番組外ながら、張本氏に最も噛み付いたのがダルビッシュ有だ。大船渡高校・佐々木朗希投手が夏の全国高校野球選手権大会・岩手予選決勝で監督の判断で登板しなかったことに、張本氏は憤慨し、「楽させちゃダメ」「怪我を怖がるならスポーツ止めたほうがいい」などと、バッサリ斬った。 このニュースを見たダルビッシュは、自身のTwitterで張本氏の発言を引用し、「シェンロンが一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う」とツイートし、宣戦布告。 張本氏が週刊誌のインタビューで「べらべら喋るな」などと反論すると、再びその記事を引用し、「ずっと停滞していた日本球界を変えていくには勉強し、今までのことに疑問を感じ、新しいことを取り入れていく。その中で議論というのは外せないツール。それを黙って仕事しろとはまさに日本球界の成長を止めてきた原因って気づけないのかな?」とツイートし応戦した。 結局、2人が面と向かって議論することはなく、『サンデーモーニング』でダルビッシュの話題はほとんど取り上げられなくなったことで、一応の決着となった。 2019年、張本氏に最も意見できる先輩だった金田正一氏が亡くなり、張本氏を真っ向から否定し怒ることができる人物がほとんどいなくなっている。この3人には、張本氏を恐れず、「おかしいものはおかしい」と声を上げてもらいたい。記事の引用についてダルビッシュ有Twitter https://twitter.com/faridyu/
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スポーツ 2020年01月01日 11時00分
止まらなかった暴力沙汰...“逆ギレ会見”でひんしゅくを買った人物も、大相撲2019年の不祥事3選
12月15日の冬巡業終了をもって、2019年の主だった行事が全て終了した大相撲の世界。2019年は初場所で玉鷲、夏場所で朝乃山と2名の初優勝力士が誕生するなど、群雄割拠の時代の到来をにわかに感じさせる1年となった。 しかし、土俵上が盛り上がりを見せた一方で、その熱に水を差すような不祥事も複数起こっている。 日本相撲協会が1月31日に発表したことで明るみとなったのが、鳴戸部屋の三段目力士による未成年の弟弟子への暴力。この三段目力士は2018年9月から2019年の1月にかけ、弟弟子に対し柔道の絞め技をかけるなどの暴力行為をおよそ10回程度繰り返していた。また、当時の報道によると、他にも絞め技に苦しむ弟弟子の様子を動画で撮影したり、暴力をやめる代わりに金銭を要求したりしていたという。 悪質な行動を繰り返していた三段目力士に、ネット上からは「悪質ないじめ、絶対に許せない」、「こんな奴に相撲を取る資格はない」と非難の声が殺到。なお、この三段目力士はその後引退届を提出し、2月8日に協会側が受理した。 角界に2019年一番の衝撃が走った不祥事といえるのが、9月3日に発覚した十両・貴ノ富士による暴言・暴力。貴ノ富士は2019年5月から7月にかけ、新弟子4人に対し「障がい者」、「ニワトリ」といった差別的言動をとっていた上、同年8月には自身を怒らせた付け人の額を1回殴打していた。 1場所の出場停止処分を受けた昨年3月(当時のしこ名は貴公俊)以来の“再犯”に、ネット上のファンは「呆れてものも言えない」、「即刻引退すべき」と猛批判。これを重く見た協会も同月26日の理事会で、貴ノ富士に対し自主的な引退を促すことを決議した。 これを受けて貴ノ富士は翌27日に会見を行い、「あまりに重く受け入れられない」、「(協会の暴力根絶指導は)正直伝わっていない」と協会批判ともとれる発言を連発。「往生際が悪すぎる」、「なんで逆ギレしてるの?」とファンの間でさらに波紋を広げていたが、最終的には10月11日に自ら引退届を提出し同日付で引退した。 貴ノ富士の問題がまだ尾を引く中起こったのが、呼び出しの最高位である立呼び出し・拓郎による暴力問題。10月8日の新潟巡業中、拓郎は観客席に座って昼食をとっていた序二段呼び出しを叱り、その際に頭部を1回殴打。また、序二段呼び出しの兄弟子に当たる別の幕下呼び出しにも注意を与えた上、同呼び出しの背中を1回叩いた。 背中を叩かれた幕下呼び出しが協会に報告して発覚したこの一件に、ネット上からは「呼び出しのトップが何やってんだ」、「いくらムカついたとしても手を出すのはダメだろ」と批判が噴出。その後、同月15日に拓郎から出された退職届を協会が25日に受理し、拓郎は退職という形で土俵を去っている。 日馬富士の暴行問題が波紋を広げた2017年、貴ノ富士、貴ノ岩の旧貴乃花部屋勢がそれぞれ暴力行為に及んだ2018年に続き、暴力が絡む不祥事が複数発生した2019年の角界。2020年はこの現状に変化が訪れることは果たしてあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月01日 06時30分
新日本“1強”時代に一石を投じる各団体【2020年プロレス界展望】
現在の日本プロレス界は新日本プロレスの“1強”と言っていいだろう。2012年にブシロードが新日本を買収して以降、新日本の人気はうなぎ上りに回復していった。一時は開催断念を検討したこともある東京ドーム大会も今年は、90年代のドーム時代全盛期ですらなかった2連戦を決行。関係者の話によると、昨年、一昨年と2年連続で開催した日本武道館3連戦とともに高額な“利益”をもたらすという。 そんな状況で、コツコツと頑張ってきた全日本プロレスと、昨年、新体制に生まれ変わったプロレスリング・ノアの老舗2団体が巻き返しを図っている。全日本はエースの宮原健斗を前面に押し出す一方、秋山準ら重鎮たちが脇を固める。試合のレベルを落とさずに、ジャイアント馬場さん時代から受け継がれている「安心、安定」のプロレスを提供し続けている。現時点でビッグマッチの発表はないが、今年も横浜文化体育館クラスでのビッグマッチ開催が予想される。 あえて新日本にぶつける形で、1.4、1.5後楽園ホール2連戦を決行するノアは、今年が20周年記念イヤーとあって、どんどん攻めていくことになりそうだ。既に2.24愛知・名古屋国際会議場、3.8神奈川・横浜文化体育館、5.2東京・大田区総合体育館での上半期3大ビッグマッチを発表。『プロレス見たけりゃNOAHに来い!』をスローガンに、この3大会の札止めを狙う。 インディー界ではDDT、ドラゴンゲート、大日本プロレスが、大田区や両国国技館クラスの大会場で大会を開催しており、DDTは6月7日に埼玉・さいたまスーパーアリーナに再進出する。その他、インディーは団体が乱立しているが、一石を投じる可能性がある団体が1.25東京・新木場1stRINGで旗揚げをする。インディー統一連合『TTT』(トリプルティー)だ。 昨年12月に行われた旗揚げ会見ではガッツ石島、TORU、マスクドミステリー、佐山駿介の4選手が所属選手として紹介された。TORUと佐山はインディーの各団体が欲しかった選手だっただけに、業界内ではちょっとした話題になっている。 この団体に可能性を感じるのは、広告代理店である株式会社イロノハがスポーツ事業部を立ち上げて設立したこと。同社は既に真GUTS軍興行や、商店街プロレスなどを1年以上にわたり手掛け、プロレス運営のノウハウを構築してきた。かなりの準備期間を経て、TTTを設立したのである。石川國由CEOは「選手ファーストの団体を作らなければいけない」と話しており、インディー界ではTTTが台風の目になるかもしれない。TTTは最低月1回の興行を開く意向だが、DDTたまアリ大会と同日に新宿FACEでビッグマッチを開催する。 今年はオリンピックイヤー。都内の会場はなかなか取りづらく、地方でのビッグマッチも増えるのではないだろうか。世界中が日本に注目する2020年は、日本が誇るプロレスにも目を向けてもらえるよう各団体に期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2020年01月01日 03時20分
「今年いちばんの動きだった」那須川天心、“日本最強”に完封勝利で2020年に抱く想いを語る!
RIZIN『RIZIN.20』▽12 月 31 日 埼玉・さいたまスーパーアリーナ 観衆 29,315 人(札止め)■RIZIN キックボクシング特別ルール 56.0kg(3 分 3R / Ex.1R)◯那須川天心<TARGET / Cygames>(1R2 分 46 秒 TKO)●江幡塁<伊原道場>「江幡選手は日本最強と言われてたので、レベルの差を見せてやろうかと」 キックボクシング“日本人最強”の一角を担う江幡塁を相手に僅か 166 秒で KO をしてみせた“世界”の那須川天心は試合後、「めちゃくちゃ気持ち良かった」とした上で、「レベルの差」という言葉で試合を振り返っていたが、まさかここまで「差」が出るとは…絶句するしかない。 先に入場した江幡塁は双子の兄でキックボクサーの江幡睦、小学生時代の親友で俳優の三浦春馬とともに入場。「3 人で花道を歩く」夢を果たし、あとは新日本キックボクシング協会と自身が保持しているタイトルの価値を上げるため、天心戦の勝利という「ピース」を手に入れるだけだったのだが、1 年前の大晦日に元プロボクシング世界チャンピオン、フロイド・メイウェザーJr.に、ボクシングルールのエキシビジョンマッチながら KO 負けを喫した天心は、この 1 年間の思いをぶつけるべく入場から凄まじい殺気のようなものが漂っていた。 試合が始まると、「アップの時点で調子は良かった。『負ける』とかそういう声を全てひっくり返してやろうと思ってたので、負ける気はなかったですね」という天心がリング上を支配。 明らかにプレッシャーを与えて、塁に隙を与えない。逆に一瞬の隙を突かれた塁は前蹴りでマウスピースを吹っ飛ばされると、そこに気を取られた“間”を天心が見逃すはずがなく、右フックでダウンを奪うと、“新技”アクセルキックを披露するなど、怒涛の打撃ラッシュで塁を圧倒。何とか這い上がろうとする塁だったが 3 度目のダウンを喫したところで、レフェリーが試合を止めた。天心は「江幡幻想を崩したい」と試合前に語っていたが、塁の実力がかなり高いのは戦績や試合内容を見れば明白だ。その証に「気持ちのこもった重い攻撃」をしてきた塁の実力を認めている天心は「来年行われる RISE のトーナメントに出場すればまた再戦出来るかもしれない」と、自身の挑戦者決定トーナメントへの出場ラブコールを送っている。「2020 年はオリンピックより面白いことをやろうかと思っている」 テレビ番組でもキックボクシングが競技に入らないのは悔しいと、「オリンピックはやって欲しくない」と語っていたが、試合後、「自分が勝ち続けることで、輝ければ出来ると思う」と、来年はキックや格闘技界を盛りあげる秘策を考えているようだ。「大晦日の借りは大晦日で返す」という言葉を有言実行した天心。適正体重はあくまでも55.5kg から 56kg だが、「相手がいないとかいろんな問題がある。今回は江幡選手だから出来たこと。でも体重を増やして階級を上げていくことは“今後”にも影響するので考えてない」と語るなど、“今後”という言葉の中には、“格闘家”那須川天心にとって、まだまだ続くストーリーの一端が含まれているのだろう。 この日の試合で、天心の今年の戦績は 6 勝 0 敗(5KO)。プロ通算成績を 34 勝 0 敗とした。この勢いで、今年のオリンピックイヤーを格闘技イヤーに出来るか?2020 年も天心の動向から見逃せない。(どら増田)
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スポーツ 2019年12月31日 22時30分
飯伏幸太の「覚悟」【2019年の新日本プロレス】
今年の新日本プロレスは、1.4東京ドーム大会で、棚橋弘至がケニー・オメガとの“イデオロギー闘争”を制しIWGPヘビー級王座を奪還したことから始まった。 その後、1月末の契約満了をもって、ケニー、Cody、ヤングバックス、ハングマン・ペイジがアメリカAEWに移籍、日本人選手もKUSHIDAがアメリカWWEに移籍し、新日本マットに別れを告げている。 ケニーと行動をともにしていた飯伏幸太は4月に約3年ぶりに新日本に入団したことを発表。本人の口から「生涯、新日本」という言葉まで飛び出した。シリーズにフル参戦するようになった飯伏は、何か吹っ切れたかのようなファイトを展開していく。そして迎えた真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』では、ジェイ・ホワイトを破り、初のG1制覇。試合後は、優勝の喜びから、報道陣にビールを自ら配り一緒に乾杯をするなど、テンションは尋常ではなかった。 来年1.4東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証を与えられると、「1.4はIWGPヘビー級王座に、1.5(東京ドーム)はIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦したい」と、史上初の東京ドーム2連戦を盛り上げるべく、連日のタイトルマッチを提案。IWGPヘビー級は棚橋が1カ月でジェイに敗れて王座陥落、ジェイも4月に開催されたアメリカ・ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)大会で、オカダ・カズチカに王座を明け渡している。インターコンチ王座は、1.4東京ドーム大会で、クリス・ジェリコから内藤哲也が奪還するも、4月のMSG大会で飯伏に移動。6月の大阪城ホール大会では再び内藤が取り返し、9月の神戸ワールド記念ホール大会でジェイが奪還している。 「覚悟はあるのか?」 これは昨年、棚橋が飯伏に送ったメッセージ。飯伏は今年に入ってから「棚橋さんが言った覚悟の意味が分かってきた」という。その結果、再び新日本に所属するという決断をし、「もっとプロレスを広めるため」に自身がチャンピオンになり、話題を集めようとしている。これはかつて棚橋が新日本でやってきたことだ。棚橋、そしてWWEの中邑真輔を「2人の神」と称える飯伏の覚悟を持った闘いは2020年も続いていく。(どら増田)
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スポーツ 2019年12月31日 17時30分
プロ野球OBユーチューバー、炎上しやすいのは現球界への批判? 2019年相次いだデビュー、不動のベスト3を抜けるか
2018年4月24日に高木豊氏(元大洋、横浜他)がOBとして初めてチャンネルを開設して以降、続々とユーチューブに参戦しているプロ野球OB。日本人OBだけでなく、元巨人・クロマティ氏や元横浜・ポンセ氏といった外国人OBもチャンネルを開設している。 2019年も参入が相次ぎ、現在までに20名以上がチャンネルを開設しているプロ野球OB。毎日欠かさず投稿をする人物もいれば、数か月単位で動画投稿がストップしている人物もいるなど投稿頻度は様々だが、その中でも視聴者からの支持を受け再生回数を伸ばし、成功しつつあるのが高木氏、元ロッテ・里崎智也氏、元巨人・笠原将生氏の3名だ。 昨年4月24日に開設された高木氏のチャンネルは、現在チャンネル登録者数が約18万人で、これまでの最高再生回数を記録した動画は今年7月22日の『【谷繁元信さん登場!】谷繁さんが現役時代に感じた凄いバッターを語る!』の約95万回。自身の人脈を生かした豪華ゲストの登場が強みで、今年も谷繁元信氏(元中日他)、槇原寛己氏(元巨人)、宮本慎也氏(元ヤクルト)といったOBが出演。また、9月にはシーズン中にも関わらず、巨人・原辰徳監督も登場している。こうした大物たちが明かす現役当時の裏話や考え方は、高木氏のチャンネルの大きな見どころとなっている。 今年3月26日に開設された里崎氏のチャンネルは、現在のチャンネル登録者数が約21万人で、これまでの動画における最高再生回数は11月3日の『【え!?こんなに差があるの!!】一軍と二軍の差はこんなにも大きかった…』で記録した約65万回。“12球団のドラフト指名”、“セ・リーグとパ・リーグの力量差“、“FA制度の改革”といった球界のトピックについて、歯に衣着せぬ物言いで切り込んでいく点が特色で、現役時代に捕手としてプレーした経験を生かしたリード論などの動画も好評を博している。 現在のチャンネル登録者数が約10万人の笠原氏のチャンネルは、前述の里崎氏と同じく今年3月26日に開設され、同日の『【新事実】笠原将生が例の事件を語る!!』で記録した約62万回が現時点での最高再生回数。笠原氏は2015年10月に発覚した野球賭博問題への関与で、多くのプロ野球ファンから批判を受けたが、動画では“セ・パ両リーグの順位予想”、“留置所生活の全貌”、“プロ野球選手の喫煙事情”といった際どい話を展開し、支持を集めている。 ここまでで名前を挙げたOBたちからは遅れたものの、11月12日に現役復帰を宣言し話題を呼んでいる新庄剛志氏(元日本ハム他)を筆頭に、新庄氏と師弟関係を築いた森本稀哲氏(元日本ハム他)や、現役時代から話術に定評のある小田幸平氏(元中日他)、さらには2004年に裏金問題で世間を騒がせた一場靖弘氏(元楽天他)といったOBもユーチューブに参入している。間もなく迎える2020年は、一体どのようなOBが新たに参入を果たすのか。また、登録者100万人を突破し、トップユーチューバーの仲間入りを果たす人物は誕生するのだろうか。注目して行きたい。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年12月31日 11時30分
DeNA・ソト、最強助っ人の道を行く“嵐のカリビアン” 今年も表彰ラッシュで来季に加速!
ベイスターズの“嵐のカリビアン”ネフタリ・ソトが、昨年に続き表彰ラッシュ。日本プロ野球の歴代優良助っ人をも凌ぐ活躍を見せ、着々と球史にその名を刻んでいる。 11月25日には、外野手部門で172票を集め、セ・リーグのベストナインを受賞。昨年に続き2年連続の栄冠を手にしたソトは「2年連続でベストナインに選ばれて、とても光栄に思います。ベストを尽くした結果2度目の選出となり、神様に感謝したいです。またファンの皆様にも支えられました。来シーズンもいい結果を残せるように頑張りますので、引き続き熱い声援をよろしくお願いします」と喜びのコメントを発表した。 そして今シーズンは、月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラの一打を放った選手に贈られる「スカパー!サヨナラ賞」の9月度にも選ばれている。 対象試合は9月19日の広島カープ戦。2位争い真っ只中の負けられないゲームだったが、5回を終えて0-7と圧倒的不利な試合展開。しかし、6回裏にソトの3ランと、代打梶谷隆幸の満塁弾で試合は振り出しに戻し、8回に1点勝ち越されるも、裏には再び梶谷のタイムリーで追い付く。そして、延長11回無死1-2塁の絶好のチャンス回ってきたソトが、レフトスタンドへ3ランを叩き込む貴重な一打が評価された。 その際も、「シーズン通して調子が悪い時もあったが、毎日練習を重ねることによって、結果的には素晴らしいシーズンを過ごせることができた」と日々の取り組みの大切さを明かし、「いつも大きな声援を送ってくれて本当にありがとうございます。横浜だけでなく日本中のファンにありがとう」と、いつもファンにも感謝する姿勢は実に謙虚だ。 昨年のホームラン王に続き、今年はホームランと打点の2冠王に輝き、連続で40本超のホームランを放ったのは、ベイスターズではタイロン・ウッズ以来の2人目。頼れる先輩ホセ・ロペスの2年連続30本超をも上回る、誇らしい記録だ。 来シーズンは、キャプテンで主砲の筒香嘉智がメジャーに挑戦することが明らかになり、ソトにはより一層期待が掛かってくる。テスト生から這い上がった超優良外国人プレーヤーには、記憶にも記録にも残る更なる活躍が期待される。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年12月31日 11時00分
惜しまれつつ引退した人気選手に“公約違反”があった? 2019年、世間を騒がせたスポーツゴシップ記事ベスト3
2019年、スポーツ界ではさまざまな競技でファンの話題を集めるようなニュースが生まれた。この1年、当媒体においてアクセス数が多く、話題となったスポーツ記事を振り返っていこう。【1位】元サッカー日本代表がとんでもない動画を誤爆?「解雇レベルでは」生々しい性行為映像か、ネット炎上https://npn.co.jp/article/detail/76823566/ 12月4日、サッカーJ2・アビスパ福岡に所属するJリーガーの初瀬亮が、自身のインスタグラムのストーリー機能を使い10秒ほどの動画を投稿。初瀬本人が撮影したものであるかは不明だが、投稿された動画には暗闇の中で髪の長い裸の女性が、後ろ姿のまま前後に揺れ動く様子が撮影されていた。女性との性行為を撮影したと思われるこの動画は、初瀬のインスタストーリー上からはすぐに削除されたものの、ユーチューブやツイッターなどに拡散。22歳ということもあり将来を嘱望されていた選手の失態に、ネット上からも「初瀬やらかしたな」、「相手の女の子が可哀想すぎる」、「普通に解雇レベルの問題でしょこれ」と厳しい声が噴出した。なお、この件について初瀬や所属クラブからは、現在に至るまで公式なコメントやリリースは出されていない。【2位】大相撲、貴ノ富士の“逆ギレ会見”に批判続々 この1年で3人、続発する旧貴乃花勢の騒動に「意図がありそう」の声https://npn.co.jp/article/detail/76835689/ 9月3日、当時十両の貴ノ富士が、2019年5月から7月にかけ新弟子4人に対し差別的な言動を繰り返した上、同年8月には自身を怒らせた付け人の額を1回殴打していたことが発覚。事態を重く見た協会は9月26日の理事会で貴ノ富士に対し自主的な引退を促すことを決議したが、これを受けた貴ノ富士は翌27日に記者会見を行い「あまりに重く受け入れられない」と反論した。 協会批判のような発言を連発した貴ノ富士に、ネット上のファンからは「なんで逆ギレしてんだよ」、「悪いのはお前だろ」と批判が噴出。一方、貴ノ富士と同じ9月に貴源治、2018年12月には貴ノ岩と旧貴乃花部屋勢の騒動が続発したことに、「旧貴乃花勢に偏りすぎ、なにか意図がありそう」、「逆に不自然、何かの力が働いているのかも」と違和感を抱くファンも見受けられた。結局貴ノ富士は10月11日に自ら引退届を提出し、同日付をもって引退となっている。【3位】引退表明の吉田沙保里、“公約破り”が話題 引退理由、今後の進路に憶測飛び交うhttps://npn.co.jp/article/detail/92228235/ 1月8日、オリンピック3連覇をはじめ数々の記録・実績を打ち立ててきたレスリングの吉田沙保里が、自身のツイッターで現役引退を表明。“霊長類最強女子”と称されるほどの強さを誇った名選手の引退に、ネット上では「長い間本当にお疲れさまでした」、「吉田みたいな選手はもうしばらくは出ないだろうな」とねぎらう声が数多く寄せられた。 一方、吉田は2012年に、2020年東京オリンピック・パラリンピックの招致に向けて著名人が掲げたさまざまな公約の中で「私、吉田沙保里は東京招致できたら、8年後、止められても出ます」と宣言した過去も。この“公約破り”に、「本当に出たら面白かったのに」、「ジョークだとしても複雑な気分」といった反応を寄せるファンも散見された。 ちなみに、吉田は引退後の11月に、2004年アテネ大会女子マラソン金メダルの野口みずきさんや柔道男子60キロ級で3連覇した野村忠宏氏と共に、来年3月にギリシャ国内で実施されるオリンピック聖火リレーにランナーとして参加することが発表されている。 さまざまな競技のニュースが注目を浴びた2019年だったが、2020年はどの競技のニュースが話題を集めることになるのだろうか。
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スポーツ
300奪三振も夢じゃない! ダルビッシュのめざましい進化
2013年06月03日 15時30分
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スポーツ
緊急インタビュー 釜本邦茂(日本サッカー協会顧問)「日本代表がW杯で優勝する秘策」(2)
2013年06月03日 11時30分
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緊急インタビュー 釜本邦茂(日本サッカー協会顧問)「日本代表がW杯で優勝する秘策」(1)
2013年06月02日 17時00分
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十両昇進決まった初のアフリカ出身力士・大砂嵐 ラマダン対策は深夜のドカ食い!
2013年05月31日 15時30分
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出来高吹っ飛び、ダブルで痛い! 今季絶望のカブス・藤川球児
2013年05月30日 15時30分
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最下位独走チームの余裕!? 日本ハム・大谷が“リアル二刀流”に挑戦へ
2013年05月29日 15時30分
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レギュラーはく奪危機のイチロー ライバル選手の離脱で命拾い
2013年05月28日 15時30分
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またも勝負弱さ見せた大関・稀勢の里に北の湖理事長が大甘発言
2013年05月27日 15時30分
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“金星”配りまくりに協会が激怒 横綱・日馬富士に忍び寄る引退危機
2013年05月26日 11時00分
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ベイスターズ中村紀洋、名球会ブレザーを着てニッコリ
2013年05月25日 17時59分
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史上初のアフリカ出身関取が誕生へ 新十両場所は“難敵”ラマダン・断食との闘い
2013年05月25日 17時59分
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米開幕戦“反対”で共闘できない阪神・巨人
2013年05月25日 11時00分
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平日最多動員をマーク! 見事な“客寄せパンダ”ぶりだった日本ハム・大谷
2013年05月24日 15時30分
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元日本ハムの選手がバス停で女性に下半身露出し逮捕される! シコシコ行為も…
2013年05月23日 11時45分
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キム・ヨナ 韓国ネットでも大騒ぎ“完全整形”疑惑写真入手
2013年05月20日 11時00分
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浅田真央 フジテレビとテレビ朝日が女子アナ採用熾烈な争奪戦
2013年05月19日 11時00分
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イチロー レギュラーはく奪に現実味
2013年05月18日 17時59分
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これじゃ外国人力士に勝てない 大関・琴奨菊の早過ぎる年寄名跡取得
2013年05月18日 11時00分
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日本ハムの“新・客寄せパンダ”大谷翔平 2軍戦で炎上も1軍での投手デビュー決定の怪
2013年05月17日 15時30分