社会
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社会 2011年01月21日 15時00分
ホームレス10年選手の生活
寒いこの時期は本当に彼らの動向が気になる。そう、ホームレス。 文藝春秋から<ASAKUSA STYLE>という写真集が出ている。天ぷらパーティーなど、彼らのオシャレ? な生活の写真が面白い。 河原でホームレスを取材すると次々と意外な実体が浮かび上がってくる。 二子玉川方面の河原に住む、60代のAさん。 詳しい事は書けないが、潜伏中だ。 …奥さんがつぶれたAさんの会社の債務整理や、債権者としての裁判などに奔走中。 A氏は携帯を持っていて、奥さまに指示を出す。 表向きは失踪したことになっており、このライフスタイルが都合がいいのだそう。 「携帯電話は本当に便利だよ」 と笑うA氏。川の水で沸かした風呂に入るのが何よりの楽しみだそうだ。 氏はこんな驚くべきことも言う。 「若い女が訪ねてくることはあるよ。『弟子にしてください』ってな。1000円札握らせて説教して帰すがよ」 さすがに寒さの厳しいこの季節は少ないらしいが、生活に困った美人女性が気に入った主のところに転がり込んだり、友達同士でしばらく河原に棲みついていたり、という話はよく聞く。 実際、「そんな女はすぐに噂になる」(A氏)そうである。 いっぽう、一家離散の後、もう川崎の河原に来て15年選手のBさん(70)。 庭(?)が広い。それと、飼っている野犬がこわい。(笑) 「鮎釣りが一番の愉しみだな。塩焼きにして食うとうまいぞ」 小屋を覗くと、ふかふかのソファーや簡易ベッドが。それにトタンの家の内壁には、中森明菜のポスターが貼ってあった。ファンなのだそうだ。 「国交省の役人が見廻りに来るので、その時に困っていることなどあれば伝えるようにしている」ということだが、彼らも絶対野犬にほえられ、容易には近づけないはずだ…。 皆、くれぐれも暖を取り、早く社会復帰してほしいと願わずにはいられない。
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社会 2011年01月20日 17時00分
中国では結局何がヤバいのか
先日、ニューイヤーロックフェスティバルをテレビで観た。世界5カ国で開催され、中国からもロックバンドが多数登場。会場にはかわいいメガネっ娘も多く、お客さんは楽しそうだった。ロックは大丈夫なようである。 授業中に自分撮り、ブログに写真アップしていた美人教師がいたが、特に当局からのお咎め(怖。)の様子もない。よって、道徳も大丈夫。逆に日本のほうが騒ぎになりそうだ。 なら、やっぱりエロか? 「いえ、違いますね。芸術撮影会とか、車博覧会とかお題目がついて当局が認めれば、とたんに全裸OKになります。そんな会場はどこも暇な人達でごったがえしていますね」(世界のエロ事情に詳しいライター) そう言われてみると、ネットには生乳房にペイントを施した田舎美女といった雰囲気の女性コンパニオンたちが無表情で、車たった一台(笑)を売っている、中国のモーターショー画像などもある。 「下着ショー、水着ショー、なども同様のエロエロ状況です。ウエイトレスの女の子が全員全裸の“世界一エロいレストラン”なる場所なども盛況のようですね」(同上) いっぽうで風俗店の摘発など、死刑適用もあることを考えれば、これらの中国共産党のお墨付き? によるガス抜き政策は、まったくの謎と言ってもいいだろう。 やっぱり、中国は底知れぬ国である。
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社会 2011年01月20日 13時30分
愛知県西三河地方の伝説 「熊野が松」
平安時代末期頃、遠州国池田宿の長に美しく、頭も良い娘がいた。娘の名は熊野といい、久しく平宗盛の側に仕え、都住まいをしていた。治承4(1180)年、老母の病が重いという国元から知らせが届いた。熊野は母の手紙を携えて、宗盛にいとまをこうが、これを許さなかった。その代わりに、東山での花見の共を命じられる。人々は春の装いで色めき立っていたが、熊野の心は重かった。酒宴の場で熊野は舞うことになるが、にわかの雨で散りゆく桜の花を見ると、母の命が思いやられ、涙ながらに心情を和歌に詠んだ。 「いかにせん みやこの春もをしけれど なれしあづまの 春やちるらん」 さすがに宗盛も哀れに思い帰郷を許した。しかし、熊野の懸命な看病にも関わらず、老母は亡くなった。母の葬儀を済ませると、宗盛の待つ都へ戻ることにした。ところが、衣の里(愛知県豊田市)まで来たところ、源氏と平氏とで大きな戦が行われ、平氏一門は西の方に追いやられ、滅ばされてしまったという事実を知ることになる。母を失い、主人であった平宗盛も戦死してしまったことを思うと、悲しみは深くなるばかりであった。 熊野は、この衣の里に落ち着くことにした。大きな松の木の側に粗末な草庵を結び、髪を下ろして尼になった。そして、毎日宗盛や平氏一門の菩提を弔う為にお経を唱えて暮らした。建久9(1198)年5月3日、この地で天命を全うした。その後、熊野の住んでいた庵の側に生えていた大きな松は「熊野が松」と呼ばれるようになった。現在、松の木は枯れ果て、愛知県豊田市十塚町にある駐車場の片隅に「熊野が松伝承地」という標柱だけが残っている。(皆月 斜 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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社会 2011年01月20日 11時30分
難しい中高年の転職事情
不景気による解雇や倒産などで転職を余儀なくされる中高年が増えている昨今ですが、中高年の転職で最も難しいのが、前職と同じ職種に就くことと、収入の問題だと思われます。 一般に転職といっても、40代は年齢的にも新人ではなく、採用した企業側も即戦力として採用すると思われますから、今までの力を出せる職種に就くのが一番優先されることと思われます。 特に40代の転職はそれこそ、年齢的にもハンデがあり、住宅ローンを背負っている場合などは、最悪競売などで家を処分せざるを得ない人が多いようです。特に会社の倒産などでいきなり収入の道を絶たれてしまった人は、家庭崩壊などもあり得るのが現状です。 少し前には、解雇された派遣社員がいきなりホームレスに転落してしまうケースが多く報道されましたが、資産を持たない中高年も同じ道を辿ってしまうケースがあると思われます。 前職と同職を希望する転職の場合、一番ネックになるのが収入だと思われます。勤続年数に比例して支給される賞与などを考えた場合は、管理職で入る以外は新人社員と同じ扱いを受けるのですから、賞与だけで年間で数十万は確実に収入が減ると思った方がよいのではないでしょうか。 一昔前には40代の転職で、転職先がない場合は、「タクシー運転手になるしかない」とよく言われたものですが、現在ではタクシー運転手になることも難しく、なっても不景気で収入が減って生活苦に陥る例が多いと聞いています。 たとえ、雇用保険が半年は下りるからと呑気にしていては、再び仕事を見つけるまでの期間を含めた場合、後で物凄いしっぺ返しを食らうことになります。 以前、筆者は大手の商工ローン企業に転職したことがありましたが、転職後たった3日で辞めた経験がありました。理由はいざ入って見て、転職先企業の仕事内容が無茶苦茶すぎて自分ではできないと判断したからです。 企業側は少しでも欲しい人間だと思った場合は、口から出任せを言ってでも入社させたいのです。 また転職ができても、転職先企業がまともな会社かどうかは入社するまでわかりませんから、正しい企業選びをしないと筆者が経験したように、入った後で「言っていることが違う」という問題になって、転職先を短期間で辞めることになりかねません。 今の時代、最低でも数か月は生活できる現金を持っていないと満足な転職活動ができずに、最悪すべてを失うことになってしまう時代ですから、転職に関しても正しい企業選びをしていただきたいと思います。(白井正雪)
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社会 2011年01月19日 16時30分
AVコーナーという名の戦場
愛知県豊田市で1月9日に行われた「新成人を祝う会」式典後のパーティーで、ビンゴゲーム景品にアダルトビデオが含まれていたとして波紋を呼んでいる。市の補助金が使われていたことで糾弾された形だが、問題はそれだけではない。 アダルトビデオは略してAVとも言うが、AVを閲覧したり出演したりできるのは18歳以上であり、新成人にそれを配ったからといって違法ということにはならない。とはいえAVであることを事前に知らされていないことを考えれば、セクハラスやわいせつ罪に抵触することは十分に考えられる。 仮に当選者がAV好きだったとしても、それはそれで別の問題に波及する。AVは激しく好みが分かれるコンテンツだからだ。それに映画やテレビのように時間があるから観てみるというようなものではなく、ムラムラしてどうしようもない状況で観るものだ。だからレンタルビデオ店のAVコーナーは、戦場のごとき緊張感に満ちている。 出演者の好みのみならず、シチュエーションの種類やフェティシズムの傾向などなど、自らを慰めてくれる条件を見極めるには、細心の注意が必要だ。何としても後悔しないものを得ようと、ハイエナのように虎視眈々と獲物を物色する。食べ物なら食えれば腹にはたまるけれど、AVは失敗すると何にもならない。 それどころか選択を誤り行き場を失くした性衝動が原因で、犯罪に向かわせてしまう危険性すらないとはいえないだろう。むしろだからこそ、そういうことにならないためにも絶対に、趣味と合致した珠玉の1本を見つけ出さねばならない。命がけのような心境になっても、決しておかしくないのである。 AVをはじめとするアダルトコンテンツを犯罪への呼び水と捉え非難する声もあるが、日本の犯罪発生率は先進国の中でも低い。先進国クラブとも呼ばれる国際機関の経済協力開発機構(OECD)が2005年に行った調査では、日本の犯罪発生率は26カ国中25位。しかも5年前より2%減少していた。ちなみに最下位はスペインだったそうである。 アダルトコンテンツの犯罪抑止力がどの程度あるかは分からないが、少なくとも簡単に無関係といえるものではないだろう。だから税金によるAV購入の是非はさておき、AVそれ自体が糾弾されてしまうのは、いかがなものかと思うのだ。(工藤伸一)
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社会 2011年01月19日 14時00分
不登校生徒のその後
わたし巨椋修(おぐらおさむ)は、01年に『不登校の真実』という本を書き、03年に同じ題名の映画を監督しました。 それ以来、不登校をはじめ、ニート問題やひきこもりといった社会問題について調べることが多くなり、現在にいたっています。そこで以前、不登校だった児童生徒が、その後どのように成長しているのかを調べてみました。 平成5年度に不登校であった生徒のその後を、平成11年に文部科学省が追跡調査した結果によると、・不登校経験者の高校等への進学率が65%。・中学卒業時点で不登校経験者の進路は、就業率が28%。・就学も就業もしない者が13%。 となっています。 当時の日本平均の高校進学率は、約94%で中学卒業の就職率は0.8%ですから、不登校を経験した人が、その後の進路について厳しいものがあるというのが、実情のようです。 また、不登校経験者の中学校卒業直後の高校進学者については、そのうち38%が中退を経験。(当時の日本平均の高校中退率は、1.9%) 高校中退せずに学業を継続しつつ、大学・短大へ進学した者は全体の13%と、不登校でなかった人に比べて、中卒、高校中退が多いという結果がでています。 内閣府が文科省の協力で得た調査によると、平成16年(2004年)に中学校不登校だった生徒が平成21年(2009年)にどうしているかというと1、「現在、学校に行っている」(39.4%)。2、「仕事をしている」(26.6%)3、「仕事にはついておらず,学校にも行っていない」(16.5%)4、「仕事をしながら学校に行っている」(7.3%) という結果がでています。不登校経験のある若者100人中16〜17人が、ニートやひきこもりになっているということになります。 確かにニートになる確率は高いのですが、「学校に行っている」と回答した人39.4%と、「仕事をしている」と回答した人26.6%、「仕事をしながら学校に行っている」7.3%を合計すると、73.3%の人が、学校に行ったり就業をしていることになります。 次に、高校中退者の中学時代における欠席状況を調べたところ、高校中退者のうち約4分の1が中学時代に不登校経験があったという結果も出ています。 不登校となるきっかけとしては、「友人関係のトラブル」や「教師との関係が悪い」、つまり「人間関係が悪い」というものが多いようです。 もし仮に、不登校の解決が「学校へ復帰する」ことや「就業する」ということであったとしても、再び学校に行った先で、同級生などとうまくいかなかったり、就職しても上司や同僚、取引先の人とうまくいかなかったりすると、大変つらい思いをすることになるでしょう。 実は、ニートやひきこもりになるきっかけも、「職場不適応」や「対人関係」ということが1番多いのです。 つまりは、不登校・ひきこもり・ニート系の多くの人は、人とコミュニケーションがうまく取るのが苦手という傾向があるようです。 不登校の原因として、「授業についていけない」「学力不振」というものもあるのですが、たとえ、学力が多少低くても、人とうまくやっていける能力があれば、学校復帰や進学をしてもうまくいきますし、職場でもやっていくことができる可能性が広がります。 他にも「病気」が不登校のきっかけになることも多くあり、中でも心の病気であることも少なくありません。心の病気も、対人関係とかかわってきますので、一人で悩まず早めに病院等に相談をしてほしいと思います。(巨椋修(おぐらおさむ) 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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社会 2011年01月18日 12時30分
奈良の神社話その十一 太陽神に捧げられた双子の神鏡−−磯城郡田原本町・鏡作坐天照御魂(かがみつくりにますあまてるみたま)神社
その昔、“俵本”と表記された田原本は、弥生時代より集落が開けた稲作地帯だった。ここに拠点を築いたのが古代の工人集団・鏡作部。鏡作郷と呼ばれた一帯には、彼らが祀った“鏡作”神社がいくつも存在する。 中心は鏡作坐天照御魂神社こと鏡作神社。祭神は天照国照彦火明(あまてるくにてるひこほあかり)命、鏡作氏の遠祖・石凝姥(いしこりどめ)命と天糠戸(あまのぬかど)命の三座。彦火明命は謎の多い神だが、当社では「太陽の輝きそのもの」とする。桜井市の神奈備・三輪山と奈良と大阪の境・二上山をポイントとした太陽の運行観測点としても機能していたらしく、太陽と関わり深い神社である。 創祀はこうだ。崇神天皇は大殿内に皇祖神である天照大神をお祀りしていたが畏れ多くなり、皇女の豊鍬入姫命に託して宮中より出すことにした。大神は姫の手によって大和・笠縫邑に祀られた後、倭姫命にバトンタッチされて伊勢へと鎮座する。 一方、伊勢へ遷した神鏡に代わる新たな鏡の制作が石凝姥命の子孫・鏡作氏に命じられた。完成した鏡は内侍所に納められ、試鋳された像鏡、つまり双子の鏡の片方は天照国照彦火明命と称えられて同社に奉祀されたという。神社には神宝として「三神二獣鏡」が伝わる。 同社西には石凝姥命を祭神とする鏡作伊多(いた)神社が、東には天糠戸命または天麻比止都(あまひとつ)命を祭神とする鏡作麻気(まけ)神社が鎮座する。鏡作神社の原宮司は「伊多」は「鋳た」、「麻毛」は「磨け」を示すのではないかと推測される。鏡を鋳造する地区、磨く地区。こうした作業工程に当てはめれば奇妙な響きの社名もなるほどと思わされる。尚、北部にも鏡作坐若宮神社がある。(写真「2000年の社叢に守られた本殿」)神社ライター 宮家美樹
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社会 2011年01月17日 15時00分
雪だるま、都心に出現
1月14日から16日まで、東京都千代田区の小川広場らを会場とし、「第10回神田小川町雪だるまフェア」が開催された。主催は、地元商店会らで構成される同実行委員会。 「雪だるまフェア」は、小川広場を中心として、周辺にある靖国通り沿いの歩道や商店街で催された。雪だるまパレードや抽選会、千代田区の姉妹都市である群馬県嬬恋村の「B級グルメ」コーナーが開設されるなどし、多くの人でにぎわった。 「雪だるまフェア」のために、嬬恋村から運ばれた雪は70トン超。 「雪だるまフェア」期間中、小川広場が「ちびっ子雪ひろば」に様変わりし、かまくら、巨大雪すべり台、「愛の叫び台」と名づけられた雪山が出現した。 「ちびっ子雪ひろば」につめかけた都会の子どもたちは大はしゃぎし、特に、そりを使って降りる雪すべり台や、雪の中での宝さがしゲームには、順番待ちの行列ができた。 「雪だるまフェア」のメインイベント「雪だるまコンテスト」は、四角い雪の塊から、制限時間内に、雪だるまを完成させるというもの。 参加チームは、雪の塊を削りながら、デコレーションをほどこしたり、服を着せたりするなどし、次々と、靖国通りに、20体を超える巨大雪だるまを出現させていった。 完成した雪だるまは、今年の干支である「うさぎ」、小惑星探査機「はやぶさ」、チリ鉱山落盤事故で作業員を救出したカプセル「フェニックス」をテーマにした作品など多種多様。 また、「つまごい村青年部・イケメン軍団」チーム製作による『キャベツ畑の中心で愛を叫ぶ“ぐんまちゃん”』、「神保町応援隊」チーム製作による、せなけいこさんの絵本に登場する『めがねうさぎ』など、個性豊かな雪だるまも登場。人々の目を楽しませた。 「雪だるまコンテスト」優勝作品は、『仲間』。『仲間』は「ゲゲゲの鬼太郎」をテーマとし、合格祈願の雪玉が添えられた作品。製作は、地元の女性らで構成される「神田娘」チーム。 16日、千代田区長らの出席のもと、小川広場で、表彰式が行われた。(竹内みちまろ)
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社会 2011年01月17日 08時00分
稲本潤一と田中美保のデート暴露炎上に見るSNSの怖さ
川崎フロンターレ所属のサッカー選手・稲本潤一とモデル・田中美保が、都内のウェスティンホテル東京でデートしていたことが、ホテルのアルバイト従業員のツイッターで暴露された。このつぶやきにインターネット掲示板「2ちゃんねる」は迅速に反応し、アルバイトの個人情報が次々と暴露され、炎上状態となった。個人情報割り出しにSNSが大きな役割を果たしており、SNSの情報管理の重要性が改めて確認された。 問題のツイートは以下で、1月11日10時50分になされた。 「稲本潤一と田中美保がご来店 田中美保まじ顔ちっちゃくて可愛かった…今夜は2人で泊まるらしいよ お、これは…(どきどき笑)」 その約4時間後の翌12日2時40分に「2ちゃんねる」のニュース速報板に最初のスレッドが立てられた。早くも3時15分頃にはツイッターのアカウント名やプロフィール、登録リストなどの情報に基づいてmixiのアカウントが発見された。 そしてmixiの参加コミュニティから大学名や入学年度が明らかにされた。アカウントから類推される氏名と大学名でインターネットを検索した結果、所属サークルも割り出され、氏名も確定した。さらに4時頃にはfacebookのアカウントも発見され、そこから顔写真も入手された。 一方、勤務先の情報はツイッターから割り出された。掲載された写真からウェスティンホテル東京であることが確認され、過去のツイート「○階から見る景色」「そんなに○○が食べたいか」からホテル内の店舗が特定された。 炎上に対するアルバイトの反応も決して遅いものではなかった。遅くとも4時半までにはツイッターやmixi、facebookのアカウントを変更・削除した。それでも既に情報がとられたあとであり、アルバイトのフルネームがGoogleの急上昇ワードになるほど拡散してしまった。 ツイッターで暴露していた以上、過去のツイートが漁られることは当然である。アルバイトにとって痛かった点は、SNSの情報が露見したことだろう。ウェブサイトやブログと比べてクローズドな雰囲気のあるSNSでは、他では載せない情報も載せたくなるが、それは必ずしも安全ではない。この事件は大桃美代子の不倫暴露と並び、表面的には手軽につぶやけるツイッターの怖さを印象付けたが、むしろSNSの情報管理も重要である。(林田力)
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社会 2011年01月15日 15時30分
講談社ウハウハ! タイガーマスク運動特需で3千万円荒稼ぎ!?
伊達直人名義での全国各地の児童福祉施設などへの寄付行為は、連日止まることがない。しばらくは、この善意のタイガーマスク運動は続きそうだ。 そんななか、思わぬタイガーマスク運動特需で荒稼ぎしているのが、漫画「タイガーマスク」(原作=梶原一騎、作画=辻なおき)出版元の講談社だ。 同社によると、この運動が盛んになったこの数日間で、「タイガーマスク」の注文が殺到。その数は1月14日時点で、各巻1万3000部を超えたというから驚きだ。漫画文庫「タイガーマスク」は全7巻(定価=税込788円)、続編の漫画文庫「タイガーマスク二世」は全2巻(定価=税込735円)。 1万4000部として、単純計算でこの全9巻の売上は約9780万円。少なく見積もって粗利3割としても、実に約3000万円が講談社の懐に入ることになる。これが、何の宣伝もしないで得られた注文なのだから、同社の笑いは止まらないだろう。今後も注文は伸びていくことが確実で、いったいいかほどの利益が講談社にもたらされるのか、想像もつかない。 世の不景気、活字離れ、インターネットの普及で出版界は極めて厳しい現状。各出版社は電子出版へのスライドに、生き残りを賭けている。その苦境のなかで、旧作がバカ売れしたわけだから、ウハウハだ。もちろん、もともと素晴らしい作品であったことが、注文殺到に拍車をかけたことはいうまでもないだろう。 「タイガーマスク」「タイガーマスク二世」は01年に復刻され、昨年10月に各巻2000部ほどの増刷がなされたばかり。在庫では足りなくなると判断した講談社は、「タイガーマスク」全7巻の増刷を14日に決めた。果たして、この特需はどこまでは続くのだろうか?(ジャーナリスト/落合一郎)