社会
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社会 2015年03月04日 10時00分
厳重警戒 日本で起こす「地下鉄テロ」の全容 イスラム国スパイ疑惑2人に接触(3)
友人たちから実際に届いたメールを、パソコンで見せてもらった。 《東京でテロを起こすならどこを狙うべきか》 《過去のテロ事件で実績のある地下鉄が狙い目。ロンドンの同時爆破事件が参考になる。日本の状況をレポートしてほしい》 《オウム真理教による地下鉄サリン事件の詳細を調査せよ》 海外にある複数のサーバーを経由して送られてくるというメールを総合すると、イスラム国が都心を走る地下鉄を狙ってテロを仕掛ける計画を企てていることが浮かび上がる。フランス人を問いただすと、あっさりと認めてこう語った。 「地下鉄サリン事件は世界的に知られた凶悪犯罪なので、イスラム国でも幹部クラスに限らず、知っている戦闘員は多いですよ。もし決行するなら、サリンをばらまくのではなく、爆破することになるのだろうと思います。私が主に求められているのは、インターネットではなく、裁判資料やオウム事件を扱った著書で入手できる情報をまとめること。そして、オウム元幹部にアドバイスを仰ぐことです。指摘されたトルコ人が来日した際は、都心の地下鉄を細かくチェックして回りました。テロ対策が緩いし、犯人が自爆しなくても無事に逃走しやすいことがよくも dかりました」 ちなみに“相方”のイギリス人はロンドン出身で、爆弾の製造や取り扱いに詳しい、まだ20代の大学生だという。 「イスラム国の戦闘員が、日本国内で組織だって動くのは目立つので難しい。私たちが待ち合わせに使う場所も、外国人が多く集まるバーかクラブです。おそらく、テロの際は私たち2、3人だけで実行することになるでしょう」(同) このフランス人男性が実際にイスラム国幹部宛てに送った回答には、地下鉄以外にも、テロの標的にする候補として東京スカイツリーや靖国神社、明治神宮、銀座などが挙げられていた。「外国人観光客が犠牲になれば、その国でも大々的に報じられて宣伝効果が格段に高まるから」だという。 このフランス人男性も、警察当局による新たなテロ対策を把握していて「どのような警備になるのか分析し、より効果を高めたい」と余裕たっぷりだ。 世界有数の安全な国である日本が、東京が炎に包まれる−−。そんなカウントダウンが始まった。現実になれば、もはや安倍首相のクビどころでは済まない。
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社会 2015年03月03日 17時00分
大阪・小学校盗撮カメラ破壊騒動で維新の会の再調査要請に校長・教頭が戦々恐々
大阪の市立小学校で巻き起こった盗撮カメラ破壊騒動が、第2ラウンドへ突入しようとしている。 発端は昨年7月25日、同校の女性教諭が教員用女子更衣室から隠しカメラを発見したことに始まる。 「小学校は夏休み中で、児童に開放していたプールの付き添いで来ていた女性教諭が、すぐさま隠しカメラを教頭(47)に提出。しかし教頭が校長に報告したところ、校長(58)は『犯人捜しをしたくない』と調査を拒否。そこで教頭はカメラを独自に自宅に持ち帰り、最終的にハンマーでカメラを破壊したのです」(全国紙市政担当記者) 事態が明るみになったのは昨年9月。学校側から連絡がないことを不審に思った女性教諭が、別の教諭に相談し発覚。問題を受け教育委員会は調査を開始したが、カメラが壊されているだけに設置した犯人は見つからないまま、市教委は今年2月5日に校長を停職1カ月、教頭を停職2カ月の懲戒処分とした。しかし当然、保護者の怒りが消えたわけではない。 「教頭は生徒の間でも厳しい人で有名。校長は生徒の前で手品を披露する温和な人でした。それが2月2日に行われた説明会で教頭は欠席、校長も『頭が真っ白になって覚えていない』と不甲斐ない説明をしていた。設置した犯人が誰なのかもわからないのは気持ちが悪い。常識で考えればハンマーで壊すなんておかしいですよ」(30代保護者) ただ証拠がない以上、犯人の特定は難しい。騒動は一気に収束すると思われたが、そこにストップをかけたのが橋下徹大阪市長。「停職で終わりというわけにはいかない」「きちっとやります」との宣言通り、2月19日に維新の会の杉村幸太郎市議が再調査を要求し、市教委もそれを約束した。 教頭の両親は取材にこう答えている。 「息子からは全く話は聞いておりません。こちらもどういう状況なのかはわからないんです。ただ、私たちは親ですから息子を信じています…」 再び戦々恐々の日々が訪れた校長・教頭両氏。真相解明となるのか。
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社会 2015年03月03日 14時00分
八王子ナンペイ射殺事件で浮上した“指紋一致男”の3つの不可解
'95年に東京・八王子のスーパー『ナンペイ』で発生した強盗殺人事件が、注目を集めている。同事件ではアルバイトの女子高生ら3人が銃殺されたが、ここにきて現場に残された粘着テープから検出された指紋が、ある男性のものと酷似していることが判明したのだ。 「この男性は当時多摩地域に居住し、約10年前に60代で病死したが、警視庁が最新技術でテープの指紋を採取し、約1000万人のデータと照合したところ重要人物に浮上したのです。通常、指紋は12点の特徴点の一致で判定されるが、男性の場合は8点が一致。その確率は約1万分の1といわれているのです」(警視庁詰め記者) ちなみに、この男性は生前運送業に従事していたが、盆栽窃盗容疑で逮捕され、指紋を採取されていたという。また『ナンペイ事件』では、付近で目撃された車と同じ車種を所有していたことから、事情聴取を受けた経歴も持っているのだ。 そのため、警視庁は再捜査を進める方針だが、男性の事件への関与には不可解な点もあるという。 「その一つがアリバイです。当時の勤務記録によれば、事件時に男性は八王子とは別の場所にいたことが判明している。また、現場に残された汗とタバコの吸い殻から採取されたDNAが、男性の親族から提供されたものと一致しない。それゆえ、男性が触れたテープが何らかの原因で使用された可能性も高く、周辺人物の犯行説も浮上しているのです」(捜査関係者) また、社会部記者が言う。 「最大の謎は拳銃です。使用された銃は38口径の回転式で、米・コルト社製かフィリピン製の模造銃スカイヤーズ・ビンガム・コマンチと見られている。3人とも至近距離から脳幹を撃ち抜かれており、明らかに銃の扱いに手慣れた者の仕業なのです。警察は男性の渡航歴などを再度調べているが、今のところこれに結び付くものは見つかっていない。この謎が捜査関係者を焦らせているのです」 これまでも、さまざまな犯人説が浮かんでは消えた未解決事件に、終止符が打たれるかが見モノだ。
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社会 2015年03月03日 11時45分
大阪・高槻市営バス運転手が“替え玉”でアルコール検査受ける
大阪府高槻市の市営バスで、運転手がアルコール検査を替え玉で受けて、合格していたことが分かった。 同市交通部によると、1月29日午前6時頃、緑が丘営業所所属の嘱託職員の運転手(61)が出勤点呼時のアルコール検査を受けた際、呼気中に1リットルあたり0.117ミリグラムのアルコールが検出された。 本来であれば、15分後に再検査を受けなければならないが、運行管理者が点呼場から目を離したすきに、同僚の嘱託職員の運転手(65)が身代わりで検査を受け合格。アルコールが検知されていた運転手は、その後8時間にわたって乗務した。 替え玉で検査を受けたウワサが営業所内で広まり、交通部が所内に設置された監視カメラの映像を確認したところ、不正が発覚した。 2人は事実関係を認めており、アルコールが検知された運転手は「検査前に栄養ドリンクを飲んだ」と話し、身代わりになった運転手は「基準を超えると出勤停止処分になるので、かばうためにやった」と話しているという。 同市は「市営バス乗務員の服務規律に違反するものであり、重大な職務命令違反及び信用失墜行為に該当する」として、2人を2月25日付で懲戒解雇処分とした。 また、再検査の際に目視による確認を怠ったとして、同営業所の40代運輸主任を減給10分の1(1か月)。監督管理責任を問われ、50代の所長と副所長を戒告、交通部長ら管理職4人を訓告、60代の自動車運送事業管理者を口頭厳重注意の処分にした。 交通部は「関係者の皆さまにはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。今後、このようなことがないよう再発防止、綱紀粛正に努めてまいります」としている。 当該運転手から検出されたアルコールは道交法の酒気帯び運転の基準値を下回っていたが、それでも検知されたのは事実。事故が起きなかったから良かったものの、何か起きていたら取り返しのつかないことになっていた。(蔵元英二)*写真イメージ
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社会 2015年03月03日 11時00分
平昌五輪が宿泊施設にホームスティ導入でトラブル続出必至
金欠病から開催が危ぶまれ続けている平昌冬季五輪('18年開催予定)。それを打破しようと、現地韓国であ然とするような“奇策”が打ち出された。 「実は、金欠病に喘ぐ平昌五輪は競技場建設の遅れと共に宿泊施設不足も指摘されてきたが、氷上競技の会場となる江原道の江陵市が、宿泊施設の確保に一般家庭でのホームステイ制度を導入することを発表したのです」(外信部記者) 2月18日に同市が行った発表によれば、五輪中に必要な宿泊施設は2万9282室。ところが、五輪のクライアントや組織委員会が要求したものを除くと2200室あまりが不足すると予想され、この苦肉の策に舵を切ったというのである。 「そのため、同市はホームステイに応じてくれる3000家庭の募集と市内620カ所のワンルームマンションの活用でこれを補おうと動き出した。ただ、江陵市はソウルからバスで1時間もかかる田舎。3000軒も受け入れる家庭を探すのも、至難の業と見られているのです」(同) もっとも、トラブルの兆しはこれだけではない。 「宿泊時の要となるトイレ事情も懸念されている。韓国のトイレは便器にトイレットペーパーを流せない。下水設備が脆弱だからです。また、女性が使うタンポンも韓国では既婚者が使うものとの観念がいまだに残り、これらがトラブルの火種となりそうな雲行きなのです」(ソウル特派記者) また、ご存じの通り、韓国は世界有数のレイプ大国。そのため、ホームステイの増加による性犯罪の多発も懸念されているのだ。 「これには地元警察もピリピリしているという。五輪中に観光客へのレイプが多発すれば、国の権威が地に落ちる。特に韓国の男性は欧米女性に性的な憧れを抱いているだけに、その危険性が高いのです」(同) これを見る限り、もはや平昌五輪の開催は末期的。観光客が激減する可能性も否めないのだ。
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社会 2015年03月03日 10時00分
厳重警戒 日本で起こす「地下鉄テロ」の全容 イスラム国スパイ疑惑2人に接触(2)
さらに、殺害予告の動画がインターネット上にアップされた直後の対応からも、安倍首相が入念に計算した上で「邦人の犠牲もやむなし」の方針を貫いたことがうかがえる。 「滞在していたイスラエルのホテルのスイートルームで動画をチェックした安倍首相は、ヨルダンとトルコ、エジプト3カ国の首脳に対する協力要請や、日本にいる菅義偉官房長官への緊急対策本部設置の指示、外遊日程の変更など、全て一人で仕切りました。かなりの手際の良さだったので、やはり十分にイメージができていたのだと思います」(別の外務省関係者) ともあれ、安倍首相のスピーチが呼び水になり、対日テロが新たな局面に入ったのは間違いない。ジャーナリストの後藤健二さん殺害動画で、イスラム国のイギリス人戦闘員は、ナイフを片手にこう恫喝した。 「アベ(安倍首相)。勝てもしない戦いに参加するというお前の無謀な決断のせいで、このナイフがケンジを虐殺するだけではなく、お前の国民を見つければどこにいようと大虐殺を引き起こしていく。日本にとっての悪夢を始めよう」 この宣言を、外務省は「ブラフの側面もある」と冷静に見つめている。 「もちろん日本人が海外で被害に遭う危険度は高まったといえますが、中東において日本の存在感は小さく、空爆国である米国やイギリス、フランスなどがイスラム国にとって主な敵であることは変わりません。欧米は、イスラム国を支持する一匹狼タイプのテロリストを警戒していますが、もともと日本には大きなイスラム社会がないため、国内でテロが発生する恐れはゼロに近いでしょう」(前出・外務省幹部) しかし、公安当局の見方は百八十度違ってくる。それは、ある情報を握っているからだ。 「実は昨秋、イスラム国に戦闘員希望者を紹介しているとされるトルコ人が観光目的で来日したのです。1週間にわたって、イスラム教徒とみられるフランス人とイギリス人が行動を共にしていました。このフランス人とイギリス人は、イスラム国が日本に送り込んでいるスパイの疑いがあるため、厳重に警戒しています」(公安関係者) 本誌は、この2人のうちフランス人との接触に成功した。匿名などの条件は付けられたが、拍子抜けするほど事もなく取材に応じた。 日本でイスラム国の窓口役を担っているという、パリ出身の30代男性だった。スーツ姿で、一見すると普通のサラリーマンと大差ない印象だ。「親戚2人と友人4人がイスラム国に加わっていて、自然と協力するようになった」という。
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社会 2015年03月02日 17時00分
大阪に増えるJKリフレ店
今年1月下旬に警視庁は女子高生を雇っていた東京・高田馬場のリフレ店を摘発したが、今や社会現象と化したJKビジネスが思わぬ“変貌”を見せ始めているという。 「JKビジネスは『リフレ』『お散歩』『見学店』と進化を遂げてきたが、何をやっても摘発される。そこで、ここにきて摘発覚悟で荒稼ぎする店が増殖中なのです」(夕刊紙記者) この記者によれば、そうした違法店が最も急増しているのが大阪。特に関西きっての電気街としても知られ、近年は“オタクの聖地”としても名を馳せる日本橋界隈に、「こうした地下リフレが増え続けている」(同)というのである。 在阪の風俗ライターもこう証言する。 「法に触れるため大っぴらには宣伝していないが、日本橋にある某リフレ店ではトークをする際に女の子に三角座りをさせている。制服姿で接客させてますから、パンツがモロ見えなんですよ。同じく日本橋の別店では、常連客だけに女の子と個室に入れるサービスを提供している。個室は防音設備がしっかりしているので、中でどんな行為をしても声が外には漏れないのです」 しかも、こうした卑猥なサービスを展開しているのは、日本橋界隈に限ったことではないという。 「新大阪にある店も超過激。表向きはただのJK撮影会ですが、頻繁に利用するVIP客に限り、電話予約で裸の撮影ができるシステムとなっているんです。おまけに在籍している子は未成年ばかり。完全に法を逸脱しているのです」(前出・夕刊紙記者) ちなみに、こうした違法店は着実に集客に成功しており、「平日でも客がひっきりなし」(同)だとか。JKビジネスを巡る警察と店のイタチゴッコは、まだまだ続きそうな雲行きだ。
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社会 2015年03月02日 14時00分
和歌山男児殺害事件容疑者の素顔
2月5日、和歌山県紀の川市で小学校5年生の男児が自宅近くの空き地で惨殺された事件。7日未明に逮捕された被害者の自宅近くに住む中村桜洲容疑者(22)の素性が明らかになりつつある。 逮捕時に警察車両の中で白目を剥き頬を膨らませる仕草を見せた中村容疑者だが、このような奇行は今に始まった話ではない。 「夕方に自宅の庭先でゴーグルを着けて木刀で素振りをしていました。それがしばらくすると鉈に変わったり、ヌンチャクのようなものも振り回していたんです」(近隣住民) また、中村容疑者は自宅近くの河川敷で、奇声をあげながら棒切れを振り回している姿も住民に目撃されている。昨年には上半身裸で刃物を持って深夜に徘徊。なぜ、中村容疑者はこのような奇行を見せるようになったのか。中村容疑者の小中学校の同級生は語る。 「彼は普通の明るくて面白い人間でした。でも志望していた高校受験に失敗し、別の高校に進学したんですが、そこで激しいイジメに遭ったんです。それからしばらくして学校に行かなくなり、2年の時に退学し、そのまま家に引きこもるようになったんです」 近隣住民は、奇行の原因は中村容疑者の家庭にもあるのではと語る。 「中村家は地元では名士です。父親は高野山大学の教授で母親は民生委員、長女は一流大学を卒業している。父親は家族全員に敬語を使わせるなど厳格な人で有名。長男である中村容疑者にもスパルタ教育を施していました。にもかかわらず、息子は受験を失敗。父親は激しく叱責したようです」(近隣住民) そんな家庭環境からか中村容疑者が高校を退学してから親子喧嘩が絶えなかったという。父親も「もう息子は私の手におえない」と周囲に漏らすこともあった。 家族からも孤立していった中村容疑者。フラストレーションがやがて奇行へと変わり、幼い命を奪うという惨劇を招いたのか。
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社会 2015年03月02日 12時00分
公家商法の末路 JT(日本たばこ産業)飲料撤退裏事情
「上を向いて歩いた。柱にぶつかった。それでも、前を向く」「期待した俺がバカだった。明日の自分に。それでも、前を向く」「不可能なんてない。頼む側の頭の中には。それでも、前を向く」−−。日本たばこ産業(JT)が“超短編小説”と銘打ち、2012年から始めた缶コーヒー『ルーツ』の電車内広告の一部である。 しかし、同社が9月末をメドに飲料事業からの撤退を発表した今となっては、百話に達したこの「それでも、前を向く」のキャッチコピーこそ歴史に残るブラックジョークではないか。 JTが多角化の一環として飲料事業に参入したのは昭和63年だった。その10年後には自販機大手のユニマットコーポレーション(現ジャパンビバレッジホールディングス)を買収し、事業拡大を目指してきた。そのJTが、なぜ「前を向く」ことを諦め、飲料事業からアッサリ撤退するのか。 大久保憲朗副社長は2月4日の記者会見で「将来の成長戦略について検討を重ねてきたが、飲料事業は競争が厳しく、JTグループの中長期的な成長に貢献していくことは困難と判断した」と説明した。確かにJTの飲料事業は売上高が自販機による他社製品の販売分を含めても1845億円(2013年度)。自社の飲料だけに限定すれば500億円にすぎず、大幅な営業赤字が続いている。 旧専売公社を前身とする同社は、たばこ事業一本やりのビジネスモデルに危機感を抱き、食品、医薬品、飲料の3事業に進出、多角化路線に打って出た。このうち加ト吉(現テーブルマーク)買収でテコ入れした加工食品事業はどうにか黒字転換したとはいえ、医薬品事業は飲料に輪をかけた赤字事業である。その医薬品を残し、飲料の将来性に見切りをつけた本当の理由は何か。 「JTの医薬品事業は2016年度に黒字化のメドが立った。これは小泉光臣社長が鼻の穴を膨らませて明らかにしたことです。鳥居薬品を買収するなど大枚を投じたJTが、やっと果実を得ようとしている今、これをつぶすわけがない。その点、事業規模が優劣を決する飲料業界でJTの販売シェアはわずか1.6%にすぎず、業界ランクは10位に低迷している。選択と集中の事業戦略を踏まえれば、もう撤退しか道がなかったのです」(経済記者) JTの飲料事業で知名度が高いのは、冒頭に述べた缶コーヒーの『ルーツ』と清涼飲料水『桃の天然水』だ。うち、1996年に発売した桃の天然水は大ヒットしたものの、2年後に製造段階でカビが混入していたことが判明、回収騒動に発展した。2000年に発売したルーツにしても、自販機ルートでは主力商品に育った半面、コンビニなどへの販路が広がらなかった。 それどころか「コンビニ各社が始めた1杯100円の『淹れたてコーヒー』に圧迫された」(関係者)のが実情。繰り返せば「それでも、前を向く」とはいかなかったのだ。 意外に思うかも知れないが、JTの飲料事業には生産拠点がなく、外部企業に製造を委託している。すなわち下請けへの“丸投げ”だ。その脈絡で捉えると、2007年末から2008年にかけて起きた、いわゆる“毒入り餃子事件”(JTフーズが中国から輸入した冷凍餃子による食中毒事件。後に工場従業員による意図的な殺虫剤混入が発覚)の構図と重なってくるから妙である。飲料事業部に100人を超えるスタッフがいるとはいえ、「他人のふんどしで相撲を取ってきた」のだ。どう陰口されようと、スピーディーな撤退も無理はない。 実際、JTの“公家商法”は筋金入りだ。大久保副社長は撤退会見の席で「事業売却を検討したのか」との質問に「他社と交渉したことはない」と即答、返す刀で「自販機事業は当面継続し、提携や売却も含めさまざまな可能性を検討する」と答えた。これにはルーツや桃の天然水など同社が販売してきた商品の対応も含まれる。実にアッケラカンとした発言に市場関係者は、驚きを隠さない。 「会社が心血を注いだ事業から撤退する場合、本来ならば身辺整理をキッチリさせる。それを差し置き『撤退します』と宣言したこと自体、専売公社時代の親方日の丸体質にドップリ浸かっている証拠。浮世離れした経営感覚には、もう絶句するしかありません」 大株主である英国の投資ファンド、ザ・チルドレンズは以前から執拗に増配を要求、筆頭株主の財務省にJTの完全民営化を求めてプレッシャーを掛けている。 決算期変更で、今年の株主総会は3月末に開かれる。早くも情報筋は「チルドレンズが飲料事業からの撤退に絞ってネチネチ攻め立てる公算が大きい」と指摘する。叩けば、いくらでも埃が出る企業体質を引きずるJTのことだ、果たして小泉社長は「それでも、前を向く」と言い切るのか。
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社会 2015年03月02日 11時45分
ファミレスで女がほぼ全裸になり男が撮影 変わった趣味のカップルを逮捕
兵庫県警生田署は2月25日、ファミリーレストランで女がほぼ全裸になり、その様子を男が撮影したとして、県迷惑防止条例違反容疑で、会社員の女(44=同県神戸市灘区)と、無職の男(52=同市垂水区)を逮捕した。 逮捕容疑は、同日午前3時25分頃、同市中央区の「ガスト神戸元町店」で、女性店員(21)の前で女がほぼ全裸の状態になり、男がスマートフォンで撮影した疑い。 同署によると、女はハーフコートにミニスカートを着用していたが、女性店員を呼んで、「一緒に写真を撮ってもらえますか」と声を掛けると、衣服を脱ぎ捨て、ほぼ全裸になったところを、男が撮影した。 店員が「店で服を脱いでいる人がいる」と110番通報。駆け付けた同署員が、2人の身柄を確保した。 服の下は黒のガーダーベルトに前の部分が空いたTバック、胸のカップの部分がないブラジャー姿で、下着こそ着けてはいても、上も下も露出した状態だったという。 当時、店内には2人以外に客はいなかった。2人は交際中だといい、ともに「脱いだのは間違いない」と容疑を認めている。 普通に考えれば、ファミレス店内で女が裸になり、店員と一緒に記念撮影するなど理解不能な話。巻き込まれた店員、店にとっては、極めて迷惑な行為だ。 正直、何のためにこんなことをしたのか分からないが、こういったことをすることで、ある種の快楽を得られるのか?(蔵元英二)
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