元俳優で無職・清水健太郎(本名・園田巌=いわお)容疑者(60=東京都台東区寿)が、合成麻薬を使用したとして、麻薬取締法違反(使用)容疑で、6月6日に警視庁渋谷署に逮捕されていたことが分かった。
これが実に7度目の逮捕となるが、そのうちの6度が薬物使用。清水容疑者は、使用自体は認めたが、「違法薬物とは知らなかった」と一部容疑を否認している。
逮捕容疑は、5月下旬頃、東京都内周辺で、合成麻薬「α-PVP」を使用した疑い。
同署によると、同22日午後、渋谷区道玄坂の路上で、警察官が清水容疑者を職務質問。足下がふらつくなど、様子がおかしかったため任意同行し、尿検査をしたところ、「α-PVP」の成分が検出された。
「α-PVP」は覚せい剤に似た作用があるとされ、脱法ドラッグとして販売もされていたが、今年3月に厚生労働省が麻薬に指定した。
「違法薬物とは知らなかった」との清水容疑者の供述が真実だとしても、ドラッグを使っていたことに変わりはなく、薬物依存から抜け出せていなかったようだ。
清水容疑者は83年に大麻取締法違反で、初めて逮捕され、86年にも同法違反で2度目の逮捕。94年には同法違反及び覚せい剤取締法違反で3度目の逮捕をされると、懲役1年6月の実刑判決を受け服役した。
04年には覚せい剤取締法違反で4度目の逮捕となり、懲役2年4月の実刑判決を受け服役。
08年にはひき逃げ(自動車運転過失傷害及び道交法違反)で5度目の逮捕をされ、懲役7月の実刑判決を受け服役。
そして、10年8月に覚せい剤取締法違反で6度目の逮捕をされ、懲役1年10月の実刑判決を受けて服役し、昨年7月に出所した。
今回も実刑となるのは確実で、もはや、有名人での逮捕回数はギネス級というしかない。
(蔵元英二)